Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

☆四国・剣山(徳島県) ~丸石ルート~

1年半前に登拝した石鎚山で、すっかり笹原の魅力 に気づいてしまいました。
幼い頃に毎年登っていた「平標」(たいらっぴょう)を思い出します。
一面の笹原、北アには無いんですよねえ・・・・・・

そんな折のイベントついでな四国旅行。時期も良いので、登拝です!
本当は『天地』の『谷々』発行前に登りたかった山なので「今さら」ですが、四国(西日本)第二位、100名山、ムーな噂あり、何より四国に散らばる山神社の総本山!
・・・・・・ここに登っておかないと、3日で再発しますよ、四国熱。

★★★★★★ 剣山 (1,954.7m、徳島県三好市 ★★★★★★
登山タイム(ルート/標準CT):
 登り1時間35分(丸石ルート/2h15m)--稜線1時間25分(次郎笈経由/2h20m)--降り1時間(西島ルート/1h45m)
標高差:約1,250m  距離:約12km  出発地:丸石パークランド 条件:一人、3連休初日、日帰り、晴天

信州では紅葉も全て散って茶色い山ばかりのこの時期に、この魅惑の笹原・・・・・・!
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この山は珍しく県境が走っておらず、山体は全て徳島県
登山口へは、美馬から国道438を南下してアプローチします。前泊の脇町を、6時出発。

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この438、快走路がいきなり予告も無しに、しかもカーブの途中で狭窄道になる「やや県道レベル」で、非常に罠チック。すれ違い困難区間が結構長く、ミラーの無いカーブが多く…… ラフォーレ剣山スキー場(リフト無/休日のみ無料開放)の手前は、まさに安房峠(国158)並。 
早朝通過だったので問題無かったですが……これ、夏なんか大渋滞するんじゃ・・・(ん?四国全土の人口は約400万人チョイ・・・? なら大丈夫か/笑) しかしこれが一番簡易なアクセスルートです。途中に、一宇の「巨樹王国」アリ。
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朝7時半、「丸石パークランド」に到着↑
H約1,015m、P無料、40台くらい。

この登山口は「二重かずら橋」の入口Pです。
かずら橋は以前、西祖谷のを渡ったことがあるので別にもういいのですが、丸石の登山道はその「かずら橋」を渡らないとならないので渡橋料¥550がかかります。

でも「見ノ越」からの往復だと簡単すぎるし、以前北アで出会った四国人に三嶺から次郎笈を通って剣に至る稜線は、マイナーで綺麗でオススメだよ」
と言われたので、この丸石から登ることに。
本当は名頃から三嶺(みうね)に登って・・・と思ったのですが、日帰りだとこの時期はちょっと厳しい

←入場料支払窓口のすぐ左横の階段を降りると・・・
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眼下に男橋が↓       ちっさい滝~↓
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清流ですなあ・・・
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ホント、蔓でよく造れるよこんな立派な橋をさ・・・→

ここの橋桁も、かなり間隔広め↓
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登山道の標識はありませんが、渡ったらすぐの「←女橋」の所で右へ。しばらく沢の右岸を歩きます↓
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たまに崩壊気味だけど、まあ整備はされてる↓
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国体橋」↓  (渡ってから撮影)
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ここで左岸へ移動し、尾根へ向かって山肌ジグザグ登り、開始。
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う~・・・・・・暑い
暖冬予報は本当で、いつもなら10月下旬には氷点下の朝が始まる信州でも、まだ一度も氷点下にならないとう事態に。ましてこの四国では。。。暑い!
防寒着を全て取り払い、長袖のタートルネック1枚に。結局下山までそれで十分でした。
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尾根の先っぽに着いたらしばらくは緩く尾根を歩き、急坂になるとまた尾根の右側へまわってジグザグ。

↓お、丸石山の北稜が見えてきた
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ここまでに鹿を3頭見ました。
鹿害、こちらもひどいようですね。
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そういや「鹿に食われてお花畑が全滅した・・・・・の二の舞を踏んではいけないと、啓蒙・駆除に力を入れている」という記事をどこかで読みました。

また尾根に着いたら、今度はまっすぐ登り・・・
稜線へ合流↓
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ふと振り返ると、こんな看板が↓(現在は¥550)
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来年が更新年だそうです。まあ、寄付と思って・・・

ここから稜線を東へ、ゆるやかに移動すると・・・
「丸石パークランド」から1時間20分(2h15m)で「丸石避難小屋」(H1,570m)↓
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中は普通の板間で、棚ナシ。
トイレは無いので、本当に緊急用ですね。
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特に何もないので、そのまま東へ進みます→
しばらくするとどんどん傾斜がキツくなって・・・
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←ようやく森林限界!(正面が丸石山)

右手を見ると、
おお・・・ 次郎笈↓だ
 
          剣の山頂もチョッコシ↓                     右下の道路はスーパー林道
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読みは「じろうぎゅう」。「太郎笈」は剣山のことらしく。。。実は山容は、剣よりこの次郎笈の方が断然イカしてます。

「丸石避難小屋」から15分(20m)で
「丸石山」(H1,683.8m)→

ここからの景色がまたイイ
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一旦くだって、「丸石山」から10分(15m)で「スーパー林道分岐」(H1,585m)
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地図によれば、すぐ南側に見える日本最長のダートロード「剣山スーパー林道」(※)からここまで、30分で登ってこられるそうです。
※現在は通行止め箇所多数とか・・・

再び登り開始
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振り返ると一面の笹原↓
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この季節にこんなに綺麗だなんて・・・・・・夏はものすごいんだろうなあ

次郎笈に段々と近づいてきて・・・
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左手には剣山が迫り・・・
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振り返ると丸石の向こうに三嶺
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もう、撮っても撮っても(笑)
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次郎笈の頂を経由せずに剣へ行く、まき道(水平道、水場アリ)との分岐点→

ここを右手に登り、次郎笈の頂へ急登!

ところでこのまき道、途中に水場があるらしいのですがそうは見えず・・・・・・
    道筋はとても強引でした↓ ザックリ
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      あの稜線↓へ出たら、
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南へ移動して・・・↓
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スーパー林道分岐」から40分(50m)で、
次郎笈」山頂~(H1,930m)
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写真には入っていませんが、剣の方からピストンしてくる多くの人で大賑わい なのに、ベンチも何も無い・・・・・・ でも景色は最高!
    白髪山?↓    黄緑部分の最奥が丸石山  右奥は三嶺
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↑左下はスーパー林道・・・
                      例の御塔石                剣山↓
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 ※劔の「ご神体」はこの御塔石であって、剣山じゃないです。道理で剣みたいな形はしてないなと思ったら・・・
   よって、数ある「劔系神社(四国)」の総本社は、この石のまん前にある「大劔神社」!

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次郎笈で写真を撮ったら来た道へちょっと戻り、今度は東へ降ります。

途中にある分岐では、「二度見展望台」とリフト「西島駅」へのまき道(=遊歩道コース)へ行かれます↓
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このまき道も、すごい水平道・・・
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「二度見展望台」は帰りに通るとして、
まずは剣アタック↓
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注意看板
「笹の中には入らないようご協力下さい」↓
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昔は「剣山に生えるササ」を総じて「シコクザサ」と呼んでいたそうですが、看板はちゃんと「ミヤマクマザサ」になっていますね
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石鎚山の「チマキザサ」より葉が小さくて、背丈も低い感じ。四国は山域ごとにササの種類が違うんだそうで、更に標高でも変わるそうです。

信濃北部は日本海特有の「チシマザサ」が優勢ですが、松本辺りから南はこの四国のササ達と同じ種類の「スズタケ」。ササってかなり、奥深い・・・・・・

地元民によれば、あの剣山山頂直下にある、門松のように道を挟んで左右に立っている岩の処が、次郎笈の撮影推奨ポイント」→

確かに、巷に見られる「まさに次郎笈!」なこの扇形のシルエットは、ここからじゃないと撮れなそう

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←やがて木道が現れて・・・・・

次郎笈」から35分(55m)で、「剣山山頂」(H1,954.7m)↓
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三角点が埋もれてる・・・・・
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山頂はかなりなだらかで広く、しかもササ保護の木道が一面に・・・!
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 あの鉄塔手前の茶色い建物はエコトイレ。
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とても綺麗な近代的建物で、中には酸素ボンベやAED設置。広くて清潔、避難小屋にもなれそう・・・・・・
           その先に東テラス↓
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テラスにはベンチがあって、リゾート地のよう。人は多いけど、これだけ広かったら文句ナシ!
山頂はこんな感じ↓
(山頂と各テラス、こんなに高低差無いです)
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←北側に出るとこんな石祠があり、その反対側が「山本宮宝蔵石神社」!(H1,930m)↓
…・・・は、閉まってました
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隣の頂上ヒュッテは営業してるのに・・・
※各山小屋の情報はこちら

ここの展望図には淡路島や小豆島、紀伊山地まで見えるようなことが描いてあるけど、そんなド快晴ってこの暖地にあるのかな
         ヒュッテ↓    東テラス
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気を取り直して、次は本命、「大神社」へ。

まずヒュッテから再び山頂方面へ戻り、山頂直前で右手(西)へおりて木道から離れ、「遊歩道コース」で下山します
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ヒュッテ側から真っ直ぐ大神社に降りることも出来るのですが、せっかくなので「二度見展望台」経由で。行場」は崩壊で通行止めだと言うし、真っ直ぐ行くと時間余り過ぎなんですよね

森林の中をジグザグと、途中崩壊気味の斜面を横目にしながらくだると「二度見(ふたみ)展望台」
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←次郎よ・・・!!

ここから水平道を北に進むと、もう目的の大岩が見えていて……↓
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この画像、『谷々』の発行前に欲しかった
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更に進むと、谷部分に設置されたパイプから水が豊富に出てます。その先で右手に登ると、「病気を治す若返りの水」という「御神水」(おしきみず)↓
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うん、旨い。明るくて爽やかだし、きちんと管理清掃されていて先日のアレとは大違い↓
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そこから更に登ると神社」(H1,810m)
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社の後ろに見えているのが「御塔石」(おとうせき)のてっぺん。ここは社務所が開いていて、お守り類も頒布していました。うわあ、コレが現役で動いてるのは初めて見た(20円!!)
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「50年以上昔からここにあるわよ」
御朱印もOK  来て良かった・・・・・・

下山です。
劔神社からそのまま東へ「大剣道コース」をくだり、山頂から35分(1h)で剣山観光登山リフトの「西島駅」(H1,700m)
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往復¥1,800は、信州の高原リフトに比べるとかなり高額。。。そして「大剣道コース」の入口にあるこの鳥居はちょっと、戴けません↓
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時間もあるので、リフトは使わずそこから北へ↓
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この部分は普通の登山道。
途中、西島神社へ行く大回り道への分岐がありますが、スルー。リフトの下をくぐり、こんな建物も石碑も小社もスルーして・・・↓
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「西島駅」から25分(35m)で、「剱神社」(H1,415m)の境内に到着
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参道の石段を降りると「見ノ越」(H1,400m)です。
P無料。離れた所に、第二P(国439沿い。第一Pへの登り遊歩道あり)と第三P(国438沿い)アリ。
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見ノ越」の写真を撮るのを忘れたので、案内図を・・・

ここから丸石Pまでは、「池田東祖谷ルート」のバス移動です。そのバスがこの時期、既に週末しか運行していないので、土曜登山になりました。他のルートのバスに至っては、もう冬季運休に入ってます。

そのバスはもう来ていますが、運転手はおらず、ドアは閉まってる……

出発時間まであと40分もあるのですが、バス停はトイレ真ん前でベンチなど一切ナシ。というか、「見ノ越」には屋外で休憩できるようなスペースまるで無し。店は何軒もあるのですが・・・・・・ウロウロしてたら、リフト乗場近くに1個だけベンチ発見。
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屋根アリのPスペースが結構多い→

その奥がレストセンターとリフト乗り場・・・↓
結構  くたびれた  昭和な雰囲気。
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仕方ないのでそこで休憩し、やっと気温がさがってきたので熱々のカップヌードルを消費。せっかく大きい水筒でお湯を大量に持ってあがったのに、暑くて山中では出番が無かったので・・・・・・

15時、ガスがどんどん降りてきて、白い世界になってきました。寒っ。
バスの運転手は近くの店で長い休憩をしていたようで、出発5分前にようやくお目見え。待合所も何もないし寒いんだから、信州みたいに早めに中に入れてくれればいいのにね・・・・・・

午前と午後の1日2便のこの市営バス、この時期は週末のみの運行で、この日の乗客は私含めて4人。終点は「久保」という村までで、そこからバスを乗り換えれば三好市の池田町まで行かれます。

15:10出発。丸石Pのある「二重かずら橋」までは¥930。
途中、窓越しに西島駅や山頂が見えます。いい笹原だったなあ・・・・・・
             剣山↓                                  次郎~
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↑国438から撮った写真。

丸石Pは橋観光の人で満車になっていて、対面の土産屋も営業してました。アクセス悪いけれど、男橋と女橋と野猿の3つの橋(?)があるので、西祖谷に比べれば見どころ多目ですもんね。

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車でまた同じ国489と438を戻り、貞光の「剣山木綿麻温泉」で一息→

最近リニューアルしたようで綺麗、露天は二人しか入れないサイズだけど、良い湯でした。

温泉後は「美馬~脇町」間を高速に乗り、快走路の国193で一路高松へ。私用で高松に泊まるのは初めてなので、この日も呑もうとわざわざ市街地のホテルを取ったのに、到着は20時。せっかくイイ酒置いてる居酒屋を見つけてあったのに、行く気力はとても残っていませんでした   
次回こそ・・・!(←全然冷めてない)