ずっと父親のお下がりや貰い物で凌いでいたので、初めて自分でテントを買ったのは実は8年前。エスパースのソロXでした ↓
色は↑これ一色だけ・・・(今は濃い緑もある模様)
エスパースは安曇野市の会社ヘリテイジが作っているテントで、私が選んだのはシングルウォール構造&フライ不要のオールシー ズン用。完全一人用です。
山で出会うベテランたちは「テントの最高峰はダンロップだけど、コスパで言ったらエスパースが勝る」「それ買って正解」とベタ褒めしてくれましたが(みんなイイ人・・・)、常連店のカモシカではテントはエスパースしか売っていないので、好きでこれにしたわけじゃないんです・・・
本当はもっと綺麗な黄緑とか、明るいオレンジとかが欲しかった!><
と言うと大体「黄色やオレンジは虫がすごく寄ってくるのでやめた方がいい」って言われるのですが、この明るい緑色にもかなり寄ってきてました。そういう意味では青が一番良いのでしょうが、私、青い色を見て眠るのがイヤで・・・・
そして最近結露も凄くなってきて。フライがある方が撤収楽なんじゃないか?という気がしてきた。。。フライをバサっとやって結露を一掃してる人を見ると、毎回テントの内外をせっせと拭いてる身は羨ましいのです。
「最近は設営しやすい吊り下げ式が人気なんだよ」
へええ、そんなのもあるんだ。。。見たこと無いかも。
いつも大物は3月のカモシカセール(20%OFF)で買っているのですが、何だか新しいテントが欲しくなってきた。
でも、どこで買おう?? カモシカだとまたエスパース(吊下げ式は無い)になってしまう。。。好日山荘は入ったことがない。他の店だとまともなテント無さそう・・・
そこで、むか~し昔、時間つぶしに入って靴下を買ったことがある石井スポーツ松本店のサイトを開くと、移転前のセールをやってます。移転先は平田の「R19より東」と、また行き難い処に
今のうちに、GOっ!
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久々の石井スポーツ(←街中なので滅多に来ません)。
「セールだと現金オンリーの可能性もあるな・・・」と万札握って行くと「テントはセール対象外です」なあんだ。そのおかげか在庫は結構あって、でも8割がアライテント、あとはNEMO(ニーモ)とダンロップ系。
「うちはアライテントと共同開発してるので・・・」
あ、だから最近のテン場ってアライテント多いんだ! 綺麗な色のテントは大体がモンベルかアライで、北アの実数で言えば二大巨頭。二社のフライ付のソロテントを見ると・・・うわ、3万円台だ! 安ーい
<フライ問題>
店員さんに「今までエスパースのソロXを使っていたのですが結露が凄くなってきたので、次はフライ付が欲しいんです!」と説明すると、なんだか苦笑気味の顔。んん?いま、鼻で笑った??
「フライしたって結露は同じですよ」
「フライの内側から結露がテントに落ちてくるし、酷い時はテント内部も結露」
「予算が厳しくないなら、軽さを考えたら、シングルウォールが一番」
「前室フライをつければデメリットもカバーできるし」
むむむ、そうなのか・・・??
実は私、一度もフライ必須のテント(防水性がゼロの薄いやつ)を使ったことが、無いです。だからフライに対する幻想が膨らんでいるって自覚は、ある。フライさえあれば、結露にも寒さにも悩むことなく快適で素晴らしいテントライフが実現するんじゃないかという可能性が・・・
「無いです」
ときっぱりと言われたので、初心は見事に砕けました。
<サイズ>
逆に店員さんが心配していたのはサイズ。
「軽さだとオススメはこれなんですが、ソロは幅が90cm。フライが無いと
靴をテント内に入れなきゃいけないので、幅は120cmあった方が・・・」
「それか、前室フライを・・・」
カモシカでもそれ言われたけれど、実際「幅100cm」を使って8年間、困ったことは一度もナイのです。
「だったら、これが最適です」
私もそう思ったのは、プロモンテの最新ソロテント、超軽量タイプのシングルウォール「VB-10」!
はい、薄カーキ色です。希望と全く違います・・・ でも、青よりはマシ!
税抜¥49,000。幅90cm*205*100高、ポール等含めた総量は1290g!軽っ!
ソロXは税抜¥51,000(これを20%OFFで買った)で、幅100cm*210*100高、1410gでしたから、遜色無いですねー
フライ付に比べれば値段は高いですが、テントを購入したら提携駐車場のサービス券を2時間分!くれました(購入金額に応じて違う?)
せっかくなので、気に入っている中町のカフェで一服 &パルコでゆっくり安買い物。街に来るのはいつも夜(=呑み会)なので、滅多にないステキな時間でした。
次の週末、さっそくテント試しへ!
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テントを試すには安定したテン場が良いので、白馬大池にしてみました。
テン場はフルフラット、山に囲まれているので強風も無い。水は豊富で無料、トイレも綺麗 夏季休暇中でしたが幸いそんなに混んでおらず、珍しいタイプのテント(F1?みたいなのとか、北欧?みたいなのとか)もチラホラ・・・
まず、説明書を読みます。
テントを定位置に広げて置いて、折りたたまれているポールを・・・え?最初に全部繋いじゃうの?! もう、ここからが全然違いますね。。
前のはX字のスリーブにポールをフルに通すタイプ。通しながら少しずつ繋ぎます。買ったばかりの時はテントの短辺に座ったまま長いポールをカチャカチャするすると通せたのですが、経年劣化なのか最近は途中で突っかえるようになり、結局両手で布とポールを全域、少しずつずらしていかないといけなくなってしまって・・・ 最後、「四隅のスリーブ」にポールの先を入れるのもかなり力が必要で、寒い時はかじかんだ手や手袋をはめた手では中々はめられずに大変でした。
でもこの最新テントはその「四隅のスリーブ」がゆったりしてて↓ ポールの先端をスポっと入れるだけ。力要らず!
テントは地面に平たく広がったままで布のツッパリが無いから、Xに立てる時も前ほど力が要らない。ななな・・・なんて楽!!
ポール中央の器具(透明)↓にテント側の器具(黒)をスライドで差し込むとテントが立ち上がります。
3個×4本の器具(青)↑も斜めに入れて装着すると・・・
完成↓ え?もう??
うわあ、早い。。。。
しかもこれ、前のより幅は10cm狭いんですけど、中に入ってみると前のより広く感じるんです。その原因は、高さ。サイズとしては「高さ100cm」と数値は同じなのですが、テントの屋根部分が綺麗にループしているのではなく、器具(青)の部分が引っ張られていて実際は「六角形の上半分」な感じ。だから端っこも鋭角ではなく少し広いし、中央部の高さも高くて全体的に容量が大きいんですね。う~ん、これはかなり快適!!
前のは、中で足を伸ばして座って本を読んでいると頭がテントについてしまうので、座面を少し中央に寄らなければならなかったのです。これはそんなこともなく、端っこに座っても頭上はゆったり。幅もザックの置き方を変えたら全く問題なく、靴を中に入れても余裕で寝転べました(参考までに、身長162cm:足のサイズ26cm)。
多分、この引っ張られている部分から劣化していくんだろうけど(笑)
でも、小屋に泊まったら1泊7000円(最低値)。「8泊すれば元は取れる=1年で元は取れる」のだから、試しに買ってみたにしては良い選択でした
* ****** ま と め *******
◆入口が半分ガバっと開くのも、通気が良くて快適。背面の通気口のガワが垂れてしまうのと、通気口のモスキートネットが絞りタイプ(どうしても隙間ができてしまう)というのがアレですが、風を通したい時には本とにイイ!です。
◆確かに虫、あまり寄ってきません!!
◆店員さんが気にしていた結露は、まあ、前のと同じようなものでした・・・
◆難点は、入口のジッパーの始点が上と横の2つに分かれているので、テント内部からすると、中央の下から「上へ」と「左へ」しか開けることしか出来ません。「ちょっと外の様子(特に天候)を見るのに、上半分だけ開けたい」ということが出来ない、のは不便ですねえ・・・
あと、開けると常に下が開放されてしまうことになるので、地べたを這う虫が入ってきやすいです・・・(怖) 実際、設営して5分でカミキリムシ入ってきました・・・
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<余談>
前のとは畳み方が違ったので、撤収も説明書を読みながら。
えええ・・「中のゴムが傷んじゃうから、ポールは真ん中からたため」だって。。
そんなイマサラ・・・
なんだかメーカーのサイトに熱い記事も載ってた。そっか、グラウンドシートのサイズも変更しなきゃだ・・・テントはいつも下山してすぐに車内で干して納屋で陰干ししているけれど、確かに「1回でもウッカリしたらアウト」です。どんなに最高の素材でも、速攻カビます。そう思うと、都会暮らしの山人はよく頑張ってるなあ。。。。なんて。