Wの記録

Wこと天羽の趣味(山・酒・遺跡史跡歴史・・)の記録。信州観光情報もたまに。サークルサイトは**をご覧ください。                   (2019年9月Yahooブログより移転。過去記事は2020になったら整理します・・・

発掘された日本列島2020

コロナ禍で開催が危ぶまれておりましたが、やってます、速報巡回展

最近、この企画展どころか博物館にも神社巡りにも行ってなかったので、今年は旅行がてら絶対行こうと心に決めておりました。もちろん東京・愛知は除いて。

江戸東京博物館 令和2年6月13日(土)~令和2年8月3日(月):東京都
新潟県立歴史博物館 令和2年8月22日(土)~令和2年9月27日(日):新潟県
福島県立博物館 令和2年10月10日(土)~令和2年11月15日(日):福島県
一宮市博物館 令和2年11月28日(土)~令和2年12月27日(日):愛知県
中津市歴史博物館 令和3年1月16日(土)~令和3年2月21日(日):大分県

うう ・・・ 日程的に新潟期間に泊まりがけは無理、大分の時期は別の旅行を予定してる。福島は会津若松か・・・寒いな。

こうやって毎年グダグダ言ってるうちに時が過ぎていくのですな(笑)
 
ところが調べると、新潟展の会場は新潟市ではなく長岡市。 近い!
内陸県民は、どうせ行くならなるべく海沿いに行きたがる生物故・・・・・・
日帰りですが、長岡(初訪問!)、行ってきました。
 
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会場の新潟県立歴史博物館は長岡ICからすぐで、車派には便利な立地。

詳しくはこちらへ。

エントランス入ると左手に受付。企画展はネットの100円割引券を使って¥740。
県立だから高めだけど、東京展示に比べれば格安。

新潟最終日だからか思ったより人出があり、観る速度が違うのでジグザグに組まれた順路もあまり意味無かったですが、東京展示に比べたら全然マシでしょうね。

 

まずは「特集1」――日本の自然が育んだ多様な地域文化

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展示は時代順なので、しょっぱなはいつも地味~な旧石器時代

ですが、今回は凄かった

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「接合資料」って・・・・・・え? 組み立て・・・た・・・の・・・??? ↑↑↑↑↑↑

バラバラで出土した、あの切片・礫片を、一つ一つ・・・??? ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

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いくら大体固まって出土するとは言え・・・ 埴輪以上の立体パズル・・・
(しかも黒曜石とサヌカイト!)  す・・・凄い!f:id:wistorian:20190926192535g:plain

 お次はお待ちかね、縄文時代の土器。

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いや、骨製や玉製の垂飾や土偶も岩偶もあるんだけど。やっぱり目を引く縄文土器。(だが「縄文式土器」ではない)
中でもこの水煙系(※)は ↓ メッチャ好みf:id:wistorian:20190926193723g:plain
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この把手の構造がたまらん・・・ ↑↑     胴体の形も模様もイイ・・・!↑↑ 

八ヶ岳エリアの縄文土器の様式で、「曾利式土器」甲州エリア)の一種。
 尚、似ているが「加曾利式土器」の分布は関東エリア。
     

古墳時代のメインは、これまたいつも通り大型埴輪 ↓

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鷹匠の鷹や鵜飼の鵜は「古代の飼われている動物の印である鈴がついてる」って書いてあるけど、鈴が鳴ったら獲物に気づかれちゃうのでは・・・

ちなみに弥生時代はこんな感じ↓  イイダコ専用タコ壷は一番のヒット↓
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やっぱり縄文・古墳に比べると、キャッチーさが弱いな、弥生・・・

そしてこの古墳時代展示の後、なぜか再び火炎型土器たち縄文モノが出てきます。
いきなり何でまた??? ↓

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火焔型土器の展示にはよく岡本太郎が引き合いに出されるのだけど、今回も例によってそんな感じで、書物の記載パネルあり。――とここで、火焔型土器の発見が昭和なことを改めて認識しました。
明治に発見されてた銅鐸(弥生時代に比べたらずいぶん遅いのは、縄文遺跡が現在の人間の活動エリア(開発地)とあまり重ならないからでしょうね。
 
そして火焔ほど把手が芸術してない右の土器は、「王冠型土器」って言うそうです↑
へええええ。30年前はそんな言葉無かったような気がするけど・・・・・・  
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縄文の雄、亀ヶ岡遺跡の出土物たち ↑ 漆塗りなのが強み。

この後にまた弥生時代が出てくる。あれれ?
カタログを見ると、どうやらここからが「考古速報」のようで、「特集1」と「特集2」に挟まれた形の展示になっているようでした。火焔土器がその区切りになっている模様。「速報」らしき小さいパネルは確かにあったけど、この展示会自体が「速報展」じゃん。。。わかりにく・・・

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伝法古墳群(静岡県富士市)の出土物 ↑
 
そして中世&近世(興味無いのですっ飛ばした)が終わると、「特集2」
「我がまちが誇る史跡・名勝・天然記念物」ですが―――うわ、稲荷山鉄剣 ↓(埼玉)
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「風土記の丘」二番手。育った大宮市に一番近い風土記の丘なので小学生~高校生の間に何度も行ったんだけど(遠足やら家族お出かけやら)、まるで記憶に残っておらず「いつか正式に行かないとな~」とずっと思ってて、GWコミケ(コロナで中止)のついで旅行で立ち寄るつもりだったトコです>< 鉄剣マラソンってまだやってる?

「エントランスに多胡碑レプリカが展示してあります」だと・・・?(群馬)

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ここは妙義山登山の途中に寄ったなあ・・・  勿論撮った↑
そして史跡の買取りや修復、復元の活動記録などの報告展示。
           ええ ・・・ 石斧から手作り・・・???f:id:wistorian:20190926192535g:plain ↓↓
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人間は必要(パン)のためだけに働いてるんじゃないとは言えf:id:wistorian:20190926193801p:plain

最後は「特別展」と称して、またまた火焔型土器が出てきて「縄文」します。
「火焔型土器のデザインと機能」↓↓

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好きだからいいけど、これはさすがにシツコイ(笑)
右下に小さく「地域展」と記してあるので、これは新潟展だけの企画な模様。
ん?いや、待てよ? 何だか修正テープみたいなの貼られまくってるぞ・・・?↑↑↑
 
まあとにかく、火焔は良い ↓↓

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火焔型土器についての詳細パネル多数 ↓
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なんと、火焔式土器の胴体は縄でこさえた文様ではないんです。。。↑ って、観ればわかるか。縄(紐)状の粘土でこさえたのだから「縄文式土器」で良いと思うけど、そうはいかないのが学会です。

そして啓蒙パネル多数。 ↓「現代に生きる」って・・・・・・   ちょ・・・↓↓
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 ↓↓ なぜ酒ボトルと比べた・・・?↓↓        おおおおいいいぃぃf:id:wistorian:20190926193801p:plain↓↓↓

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とある火焔のプレートには「これは複製です。本物は馬高縄文館でご覧ください」みたいなことが書いてあって。

馬高は元々この後行く予定だったのですが、この時は「あっちにも火焔土器があるんだ。ふうん」程度でした。。。→ → →

あと、次の福島展専用ポスターが火焔オンリーで気になります。
    今までのバージョン↓        福島のバージョン↓
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            これまさか、この新潟館が作ったのでは・・・f:id:wistorian:20190926193801p:plain ↑↑↑

ああまさか、地域展も引き継ぐのでは・・・と疑いの眼差し。

それか、福島でも火焔土器が目立つような展示配置をするって既に握ってあるか、ですね。そうでなきゃ、こんなポスターリリースできませんもんね・・・

そういえば、巡回展を二か所で観るって、やったことない。。。。

福島、行きたくなってきた・・・!!

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 速報展を見終わった後は常設展示を見ようとミュージアムショップの横を通ると、速報展のカタログがあと2冊!!ひいっf:id:wistorian:20190926192535g:plain あわてて購入f:id:wistorian:20190926192927g:plain
   表紙はポスターと同じ↓       写真豊富だったので、ついで買い↓
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あ~危なかった・・・f:id:wistorian:20190926193145g:plain 昔、売切で買えなかったことあったんですよね。

どうやらカタログは出土物と一緒に巡回してどんどん売りさばくのではなく、最初に会場に一定数渡してしまう割当て(買取?)制のようです。もしくは会期〇日を切ったら次の会場へ運んでしまう、のでしょうか???
とにかく最終日に行く時は要注意

「速報」展なので、出土物自体の説明板の表示はアッサリ極少ですが、展示の仕方や出土の重要度・特異点の解説などは年々良くなってきてます。
一般大衆向けになってきた、とも言えますが(笑)
巡回展示だと色んな博物館と学芸員が関わるから、自然とレベルアップするのかな。

それにこの博物館は、ツイッターの公式アカウントで速報展の展示物について色々呟いてて速報展の接写画像が豊富でした。
全館がこういうことしてくれたらいいなあf:id:wistorian:20190926193502g:plain
 
来年も楽しみにしてますよーf:id:wistorian:20190926193554g:plain







 

 




 

 

 

 







博物館/地域&縄文◆新潟県立歴史博物館(新潟県長岡市)

 

「発掘された日本列島2020」の二番手会場となった県立博物館。
ついでに常設展示も見てみました。

****  新潟県立歴史博物館新潟県長岡市****

この博物館、長岡ICから南西の信濃川西側の丘陵上という、かなりな郊外にあります。

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近くには国営丘陵公園や大学、新興住宅が計画的に配置されていて、メイン道路も歩道や分離帯がとても余裕のある造り、自然一杯な開発区といった感じ。
車派には嬉しいけど、なんでこんなとこに造ったんだろ? →理由はこちらへ

ICからR8を西に進み、「関原5」の交差点を左折して南下すると、左側に火焔型土器のモニュメントが見えてきます。その先の南側がP入口。平停めでまあまあの広さ。

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エントランス前の広場の縄文をイメージした「大地の女神像」 ↑↑ は、「中越地震の復興モニュメント」だそう。      背面も縄文文様 ↓↓(チョイ鳴門風・・・)

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博物館はパっと見「建物2つ」ですが、地下でつながってます ↓↓

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左手(図では右)の管理棟には地上からの入口 ↑、企画展示室、ミュージアムショップ、レストラン。
右手(図では左)の ↑ 展示棟はいわゆる常設展示の建物ですが、地上からの入口は無いので管理棟のエントランスロビーにあるエスカレーターで地階へ向かいます。

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降りてすぐの学習エリアは、コロナで使用中止中。
受付を通って進むと、広い吹き抜けの中央ロビーに入ります ↓↓

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何だろう、この無駄空間。。。。天井のパネルは映像投影用??
ここで何かイベントするにしては、ベンチ以外何にも無いf:id:wistorian:20190926193801p:plain(コロナ禍で撤去した?)  小学生とかの団体見学用集合場所かな。

このロビーから各展示室へ入れます。

展示室新潟県のあゆみ」「雪とくらし」「米づくり」「縄文人の世界」「縄文文化を探る」の5つ。

つまり新潟か、縄文かの二択、です

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新潟県のあゆみ」の展示はリキ入ってて、興味ある人にとっては中々のものではないかと思われますが、私は入口すぐのこれ ↓↓↓ 以外、駆け足でスルー。

f:id:wistorian:20200927131415j:plain土器やら土偶やら、↓↓出土物破片の物量的攻撃・・

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まさか全部ホンモノ・・・??f:id:wistorian:20190926192535g:plain    江戸時代の越後物産番付f:id:wistorian:20190926193516g:plain ↑↑

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「村上の塩引き鮭」 ↑↑ は江戸時代漫画で知って、ちょっと憧れてました。 ←鮭狂い
瀬波温泉で見た干し風景は、北海道の鮭トバ風景と並ぶ垂涎の軒並みです。。。
  ※帰宅後に思わずネットで「村上の塩引き鮭」をポチってしまいましたf:id:wistorian:20190926192535g:plain
   1切¥500!! 同梱の「鮭の酒浸し」も激ウマ!f:id:wistorian:20190926192927g:plain


次の「雪とくらし」は全面「実物大ジオラマ」で、雪に囲まれた商店街と屋根の雪下
ろし風景(つまり2階の更に上)まで再現。
バックには地元民の炉端会話が流れております。。。。
(興味の度合いの問題でここの画像は一枚も無い)
「米づくり」の部屋は入りもしなかった)

縄文人の世界」も同じく、縄文の狩(冬)、菜摘(春)、漁猟(夏)、集落(秋)の
シーンが、それぞれ高天井一杯まで再現。(夏は子供がずっと居て撮れず・・・)

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あの、これ、この建物容積の半分くらい使ってるんじゃ・・・f:id:wistorian:20190926193801p:plain

なのに自動音声以外パネルも何もないし、何も動かない。
雪国の商店街の駄菓子屋なんて、ほんとレプリカが並べてあるだけ。どうせ作るなら
もっとテーマパーク寄りにすれば良かったのに(予算の問題?

 

新潟ならではの駄菓子や笹団子を売るとか、せめて現代のサラダホープや柿の種
展示するとか。雪下ろし展示では、ビーズクッション等使って雪の重さを再現して
「実際にやってみる」とか。

遊びが無いのは博物館だから仕方ないとしても、菜摘の菜や獲ってる獣魚の種類説明
すら無いのは何故。。。あ、もしかして、「本当の雪国・縄文時代で撮ったかのような」記念撮影してねってこと?映え狙い?

研究員によるワンポイント解説(週末のみ)音声解説器の無料貸出をしているので、
それ前提での造り、なのかもしれませんが・・・こんなに金とスペース使って「観る・聴く、だけ」だと、館の収支表とか見たくなっちゃうよね県民はf:id:wistorian:20190926192535g:plain

 

 秋 ↓↓     ところが、最後の縄文文化を探る」がとても良かったのです! ↓↓

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フツーに出土物の展示・・・ 以上に、縄文時代のアレコレがわかりやすく紹介されてい
ました。縄文解説パネルを理解するための補助として、出土品を飾ってる感じ。

このサヌカイト(四角い紫)・琥珀(黄色い丸)・翡翠(青緑の菱形)・アスファルト
(赤い星)・黒曜石(紫の菱形)の産地&出土地図↓↓、最高!f:id:wistorian:20190926193347g:plain

f:id:wistorian:20200927132803j:plainでも「水色の菱形」は何なんだろう・・・ 凡例が見当たらない。ガラス?

各地のヒスイ大珠 ↓↓   イい・・・っf:id:wistorian:20190926193723g:plain

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「回転式~」って他の博物展でも見たことあるけど、仕組みの解説は初 ↓↓

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その後は石棒土面仮面土偶岩偶など、祀りに関すると思われる 縄文らしいブツを堪能するエリアになって。。。。 ↓↓↓

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やはり出た、火焔ルーム!! ↓↓

f:id:wistorian:20200927134145j:plainそこまで火焔しなくても ↑↑ ↓↓ f:id:wistorian:20190926192535g:plain     対照的にネガティブ展示な土偶たち ↓↓

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最後は縄文人の葬送や通過儀礼、頭骨など・・・ ↓↓

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世界的に抜歯・割礼はよく聞くけれど、この前歯が三股なの初見! ↑↑
(「叉状研歯」というらしい)

ああっ!?「房総のむら」イケメンさん!?↓↓(千葉県)

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10年前に関東で一目ぼれした彼と、まさか越後で再会するとは(運命か)

 

縄文「文化」って言葉は学術的には(私の知ってる30年前は)間違いですが、確かに縄文ならではの優れた点・特異な点をよく解説してありました。素晴らしい

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企画展示室を出ると、壁際一面に地元や良寛に関する古書が雑然と並べられていて、
結構な値段で売られていました。これ、常設なんだろうか・・・

入口近くのミュージアムショップは、書籍もグッズも中々な品揃え。
でも支払いは現金のみで、常設展示のカタログが無い(その代わり全面撮影OK!)
土器や土偶のレプリカもちょっと再現性低くて、サイズも小さいのしかなかったのが
残念です。
(希望サイズの相場は10万円クラスなので、品があっても現金じゃ無理/笑)

 

 ※後日サイトをよく見たら、「博物館監修の精巧な模造品(手造り)」
  縄文土器(大)¥88,000」とか載ってました・・・ 
   実物は現場には無かったので、あれか!「例の・・・(ボソッ)」とか言って
   奥から持ってきてもらう方式だったのかあぁぁ

 

レストランはフードコート式で、座席は「フリースペース」「持ち込みOK」になってますが、郊外にしては珍しくきちんと運営されてます。
ジェラートが美味しそう。。。。何もないだろうと、近くのパン屋で昼食買ってきちゃったのを後悔f:id:wistorian:20190926192535g:plain
火焔土器の形したコーンでソフトクリーム」(個人製作)ってのSNSで見たことあるけど、あれやってくれたら最高だなあ

 

色々粗ってみましたが、総合的にはよく出来てます。
入館¥520も安い方ですし、経営面ではさすが県立&頑張ってるって感じ。
ツイッターの公式アカウントでは展示物の画像がよく出てくるので、撮り忘れた!とか
カタログに載ってない!なんてのも、遡れば見られるかもしれません。

帰ろうとすると、エントランスロビーにまたこんな火焔 ↓↓ が。。。。

f:id:wistorian:20200927135757j:plain火焔押しすぎるな~とは思いますが(笑)だがそこがイイ!ですよね。

良い企画展があったらまた来たい

博物館/縄文◆馬高縄文館(新潟県長岡市)

新潟県立歴史博物館にとても近く、馬高遺跡・十三遺跡に隣接しているこちら。


「この遺跡の出土物を展示しているんだろうな」「縄文なら守備範囲だから行ってみるか」程度の気持ちで、「発掘された日本列島2020」ついでに行ってみました。

*** 馬高縄文館新潟県長岡市***

新潟県立歴史博物館の前の道を北上すると、R8との交差点の手前左手。
長岡ICからはR8を西進し、「関原5」交差点で左折、すぐです。

向かいにはJAの直売店あり。
Pは館の北側で、西隣の遺跡 ↓ には復元された竪穴式住居が見えました。

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直売店のP入口にもあったのですが、本家のこちらは当然、双頭 ↓↓

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 デカい・・・        「縄文文化の王者 火炎土器」・・・↓↓

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そして施設中央の自動扉から中に入ると、真正面に「もっと大きく作っちゃいました」レプリカ ↓↓(64/1スケール!)

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わかる。この存在感のあるデザインは、ビッグサイズで飾りたくなる。。。

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                  この団体名がまた・・・ ↑

欲しいんですよね、縄文土器。デカいのを庭にどどンっと置きたい。
好みとしては水煙式土器(曾利式)の方が上ですが、火焔もイイ。王冠でもイイ。

でもミュージアムショップの販売品はどこもフォルムが適当で、無料でも欲しくないレベル。ネットで見たその筋の職人のレプリカ販売品も、本物に近づけすぎなのか画像を見る限りどこかイマイチで。。。

それと違って、長岡で見る大きめのレプリカはさすが、良い造りです。
壁棚に飾ってある1/2スケールくらいのも、とても素敵。「土器造り同好会」なだけはある。県立歴史博物館ミュージアムショップの監修品もここで造ってるとみた。

この人たちにオーダーしたいいいい・・・

 

気を取り直して。
入館料は¥200。新潟県立歴史博物館の半券を見せると¥50引き。

受付反対側には簡単な学習スペースと休憩スペースあり。
展示室の入口前には出土状況の再現ジオラマがありますが、ガラスが曇ってよく見えません。

まず最初に、火焔ルーム(もう驚かない)↓↓

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「発掘された日本列島2020」の展示で知ったのですが、日本で一番多く火焔型土器が出土してる処なんですね、長岡市って。

で、ここで気づいたのですが日本で初めて火焔土器が出土した遺跡がこの、馬高・・・と。     これです↓↓

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       ↑ 近藤さん、大みそかにこんなモノを発見するような何をしてたの??f:id:wistorian:20190926192535g:plain

道理で、火焔推し激しすぎるわけだ(笑)

       ↓王冠型土器    火焔型土器の浅鉢↓(鋸歯無いけど・・・)

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ほほう、火焔様式にはA~D型があるのですな・・・↓↓

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次は火焔&王冠の「違い」を解説 ↓↓  手厚い。

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理解が深まったところで、さっそくの↓↓物量的攻撃↓↓(オール市内出土品)

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この蛇頭みたいなの好きーf:id:wistorian:20190926193723g:plain↓↓  胴体の文様は王冠の方が綺麗なの多い気がする

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 ↓↓ お、ちゃんと他所の縄文土器についても説明してる。偉ーいf:id:wistorian:20190926193319g:plain ↓↓

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  火焔型の分布 ↓↓  結構東北の方までいってるんですね。

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     越後の中では、やはりこの中越エリアに集中してる ↑↑

ここで常設展示の最奥にある企画展示エリアに行き当たり、大武遺跡の(火焔じゃない)土器を見てつかの間の火焔ブレイク ↓↓

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再び常設展示に戻ると、馬高で出土した普通の縄文の遺物(土偶や装飾、石棒)の展示や三十稲葉遺跡の展示で、火焔はありませんでした。 ↓↓ この三角カワイイ

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あれ??  ↓↓ 三十稲葉遺跡も結構独自性があったようですが・・・ ↓↓

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どうやら火焔型土器が出土したのは馬高遺跡だけであって、その後代に栄えた隣の三十稲葉遺跡は、「普通に縄文だった」ようです。
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なのにカタログは全部、火焔。(常設展示のカタログは無い・・・)

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今日一日で速報展県立歴史博物館とここを観て、頭の中はすっかり火焔になってしまいました。刷り込み的な・・・


インパクト強いですもんね、火焔。
県立歴史博物館がこんな郊外に建てられたのも、馬高(を支持する有力者)に引っ張られてのことなのでしょうねえ(邪推)。

        県立歴史博物館には ↓↓ こんなポスター ↓↓ が・・・

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もうお腹一杯。。。。

この後は長岡市街地で神社巡りをしたのですが、ポスターの通り交差点や駅など、
街中に火焔土器レプリカ(大きい)がチラホラあってもう、見るたびに悶絶。

 

水煙式土器もこのくらいやっちゃえばイイのに! 




 

 

 

 

 

 

韓国について

昔からかなり色々思ってまして。

 

まず私は、昭和末期から、韓国に非常に興味があります。

韓国(朝鮮半島)は「弥生文化の源」であるし、「渡来文化の発地」でもあるし、DNA的にも「我らの祖」と言っても差し支えないし。。。。

 

それは韓国だけじゃなく、キルギスコーカサスベトナム北方もそうで、興味度で言えば「その先」のシベリアやずっと先の中南米にも言えることなのですが・・・

モロ「お隣」だと、やはり 特別な感じ 

しかもニホンの弥生時代が「歴史」と言えないのに、朝鮮半島は中国の影響で史料が中々に残ってる(中華思想漬けだけど)。つまり「弥生学の師」なのです、韓国。

 

なのに「ああ、韓国へ行きたい」「韓国語を習いたい」と熱に浮かされていた1980年代終盤(平成元年)。通学でたまに通る大宮駅で、チマチョゴリの女の子を見かけて「かわいい」「あれ、着てみたい@」「知り合いになりたいな~」と言った私に対しての、実母の言葉が最初の衝撃でした。

 母「やめてちょうだい、あんな朝鮮人の服なんか」

 母「恥ずかしいでしょう!」

ポカーン・・・・・・

 

朝鮮人? ああ、北朝鮮民共和国ってこと? そっか、大韓民国じゃなかったのか・・・? でも、何が恥ずかしいの???

 

 母「あれは民族衣装でしょ。悪目立ちする、すごく変。」

 W「和服だって民族衣装だよ?」

 母「日本の衣装はいいのよ、ここは日本なんだから!」

 

どうも要領を得ませんが。。。

つまり「チマチョゴリを着ているあの子たちが、日本で悪目立ちしていて変」「同じことをすると恥ずかしい」ということらしい。

チマチョゴリ、16歳の私には「カラフルでエキゾチックでステキ@」にしか見えなかったので、この時は実母を「変な人だな」「古臭いこと言う人だな」「もしかして学が無い?」と思いました・・・

 

でも、その吐き捨てるような言い方に「背景に何かありそうだ」と感じ―――

知りたいと思って調べても、当時はWindows95も無い時代。携帯どころか、ポケベル前夜です。まだ国会図書館も利用していなかったし、お金が無いので行くのは図書館か古本屋、当然韓国についての書籍はあまり見つからず、あっても「日本人が書いた、漢字表記のもの」ばかり。ハングル文字などは「日本古代史のなんちゃって文書を解説する本」に、イツモ文字との対比で出てるだけ。

呆然・・・です。

 

それなりの大学へ行けば学べたと思うのですが、いかんせん理系だったもので・・・高校でも世界史を学ぶ機会は無く、独学で日本史(但し奈良時代まで)を勉強しただけ。韓国併合どころか、江戸幕府にすら行き着けません。通った大学は学部柄「神道」なので『新撰姓氏録』や『古事記伝』などの国学関係書籍は普通に図書室にあったし、中南米(移民先)の記録などは豊富だったのですが、アジアはあまり無くて・・・

 

そうやって「韓国・・・」と思いながら漫然と過ごし、卒業後は海外へ赴任。忘れたわけではないのですが、赴任先の文化に夢中になり、韓国熱は水面下にすっかり沈んでおりました。

 

ところが1999年春に帰国してみたら・・・

 

なんと、韓流ブーム(by ヨン様)とやらがニホンを席巻したとかで、誰もが「韓国、いいよね」「韓国行きたい」と言うじゃありませんか・・・!!

再び、呆然・・・ここ、ホントにニホン???

 

ああっ、ちゃんと「ハンりゅう」って言ってる。。。「アンニョン」通じる!

ソウル直行便も増えてるし、韓国行(プサン!!チェジュ!!)のツアーパックがこんなにある!!

 

アイドル頼みのインフレ的なフィーバーでしたが、以前の風潮を考えるとまさに「別世界」。「私、韓国好きなんだ」と言っても、誰も「はあ??」って眉しかめた顔しない、初めての世が、ニホンに・・・!!><  ちょっと、感動しました・・・。

 

さすがに母ももう「バカチョン」「毛唐」なんて言いません。というか、そんな恥ずかしい言動は家族も周囲も許しません。

良し良し。これでこそ先進国、平成ってものだよなあ・・・

 

しかし、飛んで令和の2019年。

韓国で反日不買運動が盛り上がったこの夏、北アルプス表銀座から西岳に入り、槍ヶ岳を目指すテン泊縦走をしていた時。

有名ルートではよく、韓国人の登山者に遭います。中国人より多いですし、山域によっては「最も多い外国人」です。朝鮮半島には高い山、ありませんもんね・・・

でも山中の標識や小屋の案内にハングルは無いし、地図を見ている様子も無く、ひたすらスマフォで頑張っているので少々心配で余計目につく・・・この縦走でも、何人かに遭いました。

皆さんすれ違いでも「アリガトー」「コニチハー」「スミマセー」と変な日本人よりよっぽどにこやか。欧米人との違いも何も無く、新羅オタクの私は「どこ出身かしら・・・キョンギドだったらトモダチになりたい・・・タオル落としてみようかな・・・」と変な妄想を膨らませておりました。

 

さて本題。

西岳は地理的に「ここに荷物を置いて、槍ヶ岳へピストンアタックしよう」な人が多いのですが、無常にもヒュッテ西岳は

「テントも荷物も置いていかないでね!」「小屋にも置いていけないからね!」

なツンツン小屋。来てみて初めて知るこの部活ルール。私は「はあい」と返事しておいて、小屋から離れた登山道沿いにザックをデポしてピストンしましたが、私よりずっと年配の方数人は、言われた通りテン泊装備を背負ってピストンしていました。

日本のシニア、すげえええええ。

しかし―――

 

「凄いですね!私そんな体力無いので・・・ズルしてすみません 」

「いやいや、私らも置いていこうかと思ったのだけどね・・・ほら、テン場に韓国の団体が居たでしょう? ちょっと何されるかわからないからねえ・・・」

 

・・・・えええええ????

耳を疑いました。この「あからさまな人種差別(侮蔑?)的発言」を、何故私に、笑いながら平然と言う??

 

――――私が日本人だから?(日本語ペラペラの韓国人だって居るのに!)

――――現在の好韓日本人は、若い子だけだと思ってる?

    (最近の「にわかファン」よりよっぽど韓国押しだってば!!)

 

それにしたってこんな、「自分はローカルな精神異常者です」と言ってるも同然のことを、まるで恥ずかし気もなく言うとは・・・

自分が他国で「Jap」「日本人は何でも盗むから」とか言われたら怒るし悲しいだろうに、逆の立場だと罪悪感無く平気で吐く、この不思議。。。

 

ええと・・・

そもそも、何人を想定していても、犯罪者を増やしちゃ(=金目のものを置いてっちゃ)イケマセンよね?

そして金目のモノじゃなきゃ、重量勝負のテン泊縦走(→この西岳を通るということは「=最低2泊のロングコース」です)、つまらないモノを掠め取り嬉々として背負うような筋肉バカは居ませんし、居たら逆に「おお、くれてやるわ」ですし。それにこのご時勢、韓国から日本にただ登山に来るってことは、それなりに見識と矜持のある人ってことだと思いますよ・・・?

 

もしくは「何も考えていない山オタク」かもしれませんが、それなら尚更、私たちと同じく「山ファースト」でしょう。

もちろん、槍ピストンから戻って荷物を見ても、誰一人触りさえしなかった模様。当たり前です。そんな酔狂、山に居たらビックリだ。クマが物色したり、カモシカが蹴飛ばしたり、ライチョウに糞される可能性の方が遥かに高い。

(北海道はそういう意味で「基本、デポ禁止」らしい)

 

かの発言者は、お見受けしたところ70代。戦後すぐの生まれ、かな。ああ、実母と同年代か。。。

「何を言ってももう仕方のない世代だ」と私も諦めちゃいけないのですが、固定観念とか、育った時代背景が押し付ける価値観っていうのは、難しい、です・・・ 他人がどうこう言って簡単に変わるものでもナシ。そうでなくとも「他人を変えるのは至難のワザ」「だからまず、自分を変えよう!」が平成のセオリー、ですしね。。

 

******それでも言いたいこれだけは******

中国政府のゴリ押しには誰だってウンザリするけれど、それが政治ってものだし、中国人の「個人」には関係ないでしょう?

海外に行って「日本軍は昔こんなことをした」って言われても、戦後のワタシタチは「過ちを繰り返さないよう、お互い過去を忘れず交流し、理解しあう努力をしよう」としか言えないでしょう?

過去ならまだいいけど、現在の中国人個人、特に内陸人や少数民族人などは選挙権ナイに等しいのだから、「いや、そんなこと言われても・・・」ですよ=3

 

トランプになった途端にUSAへ対する感情が悪くなった人! あの国の選挙は特殊なの!それに、マイノリティを大事にする風潮あるの!あれが「クニの総意」だと思われて困るのは、こっちもあっちも一緒なの!!

 私だって「アベが嫌いだからニホンも嫌い」「あなたも嫌い」と言われたら「ちょっと待って――!!」「国家と個人を一緒にしないで――っ!!」「あいつに投票してないしー!!!」「そもそも首相は国民が選んだわけじゃなーっっ!!」って叫びますわな。。。。

 

根本的な選択権のハナシをすれば、「選んでこの国に生まれたわけじゃないけれど、移住するほどの不便は無い」のが普通です。「移住したいけどできない」人は確実に居ます。亡命とか脱○とかする必要のない人生は、じゅうぶんシアワセなわけです。

だからって、「お国」のやることに誰もが納得・賛成しているわけではない。これは「戦争を忘れない」はずの日本人が、一番わかってなきゃイケナイことなんだと思うんだけど、なあ・・・?

★北ア・白馬岳(長野県)~風吹・千国揚尾根~

久々にしっかり降った梅雨で楽だったけれど、明けたら今年もバッチリ猛暑な2019年。マイホームも庭造りもひと段落しました。「よし、涼しい山で過ごそう!」と久しぶりに真夏の縦走へ・・・

でも、標高が高くても遮る物も無い森林限界+ハードな行程では、丸焼きの暑暑で平地同然。夜は涼しいけれど、日中はドロドロです。。。そうだった。問題は標高ではなく緯度だった。やっぱり真夏は、白馬はくばまで行かないと・・・!!

 

 ★★北ア白馬岳しろうまだけ  風吹かざふき・千国揚尾根~★★

標高差:往路UP約2,020m/DOWN約420m   歩行距離:往復約32km

登山口:北野P(中小谷) 条件:一人、晴天、オールセルフキャリー

日程:2019年8/16(土)~1 

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白馬岳は登頂ルートが沢山ありますが・・・・・・昔行ったロープウェイ利用の「栂池ルート」は登山道大渋滞でウンザリ、新潟側の蓮華温泉ルート」は日帰りに最適ですが松本からは結構大回り、でも超大渋滞の白馬大雪渓なんて絶対行きたくありません そして9月中旬からは白馬でテン泊出来なくなる寒がりのWにとって、白馬は非常に「アタックしにくいエリア」。なのに山頂では毎回モヤモヤのガスガスで、一度も眺望を味わったことがないため「いつかは!/今度こそ!」リストに入ったまま、数年経過。。。。こんなのばっかりだな、もう・・・

しかし、見つけたのです。例え大繁忙期でもPにスルっと停められそうな、マイナー登山口を!! 

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恐怖の9連休のラストの週末は、好天予報。

まずは朝5時に自宅を出発し、高瀬川沿いを北上。白馬から大人しくR148に入り、南小谷まで行きます。目当ての北野登山口「道の駅 小谷」から南下するとわかりやすいのですが、今回は「南小谷駅」を過ぎた後の「下里瀬」交差点を左折し、「中土」の駅前で左折して西側の集落を縫いながら登ってショートカット。

 この後T字路が2回出てくると思ったのですが実際は駅から4.5km程の地点に1回だけで、そのT字路を左折すると「道の駅 小谷」からの道に合流。直後のゲートには「林業用道路です」の注意看板に加えて、ここが小谷ヒルクライム「深山遊園コース」である旨を記す標識も。あ、このコース案内を見ると登山口のアクセスわかりやすい! へえ、この道、「6月一杯まで通行止め」なんですね。

以前土沢登山口から風吹かざふき岳に登った時に「北野登山口は最後まで舗装路らしい」と聞いた通り、舗装は最後まで施されていましたが・・・

わわ、木の枝が大量に道に落ちてる・・・ゆっくり踏み倒して進んでも、車とこすれて凄い音が 誰もここ、通ってないのか――っっ!! 3回ほど車を降りて、大枝を撤去。マイナールートならではの面倒が・・・

そうでなくとも、頻繁に出てくるヘアピンカーブにはミラーが1個も無いので、速度は出せません。サードギアでドコドコと、「深山遊園コース」の終点から更に坂を登ると・・ゲートから4kmほどの、↓舗装路の 終点突き当たりにP(H約1,100m?)。

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無人。というか、何も無い・・・↓   鳥獣保護区域の案内看板が一個だけ↓

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地図を見ると北野Pはもっと上らしかったのですが、ここからは大きめ石のジャリ道。新車のお腹をこれ以上傷つけたくないし、このPには日陰になる場所があったので、ここに停めます。

ジャリ道では 蝉の大合唱。暑い・・・そしてやっぱり、ザックベルトの形状が合わない・・・3月の20%OFFでは靴を買い換えようと思ってたけど、ザックにしよう…

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途中、舗装されていたり↑ 車が停められそうな場所↑が、2~3箇所ありました。下のPから500m(10分)ほどで、↓北野登山口(H1,333m)到着。ここ↓も数台停められます。

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が、日当たり良好   唯一の車は、おそらく「山荘主人の車」↑↑

風吹かざふき大池へ登るルート」のメイン登山口は土沢つんざわ登山口だから、ここが満車になる(?)のは紅葉のシーズンくらい。且つ、白馬岳アタックにしては長丁場だし、この時期にここを選ぶ人は少ないだろうと思っていましたが・・・まさか一台も無いとは(笑)

 

<1日目> 北野P--->白馬大池

標高差:UP約1,300m/DWN約230m、距離:11km、時間:4時間40分(8H)

落ち枝で予定より少々遅れました。朝7時、白馬登山、スタート! 

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最初は緩やかに↑↑草っこワサワサ・・・  土沢つんざわルートと同じ標識!↑ この3.5kmは風吹山荘までの距離ですね。この登山口周辺までが「深山遊園」らしくて、村でタケノコや山菜管理をしている旨の看板アリ。登山道左右には「側道には立ち入るな」的な注意書きとロープが出てきます。右手にはベンチのある広場もあった。そしてくだりになると、早々と木道↓(ゲタ)出現。土沢つんざわほどじゃないですが、結構な湿潤です。

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何度か森林帯を緩く小さくアップダウンする↑とこが、唯一土沢つんざわルート違う点かな。そのうち急坂の小さいジグザグが始まり、道は狭くグチャ気味で休憩出来るようなポイントが無いとこまで同じに。「あと2.5km」(=1km地点)の標識を過ぎて巨木が見えると尾根の先っぽい広めの場所↓に出たので、やっと休憩=3 この後は↓緩~く移動。

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またくだって登り↓この階段を登ると「2km地点」↓ ↓初のミニベンチあり。

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この後、また急坂ジグザグが始まります・・・このルート、土沢つんざわより登山口の標高高いけど距離は500m長いし、緩い部分がある分急斜面凄いし、何度もアップダウンしてるから標高差も多いのでは・・・う~ん、体力無い人は、土沢つんざわルート(片道3km、アップダウン無し)の方が良さそうですね。

この鉄のミニハシゴ↓を登ると「3km地点」を通過し・・・↓

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尾根先に出ます↓。ここからまた緩くなって、岩が集合している横を通ると

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植生保護のためらしき低い木道(区切りがあって歩きやすい)↑ 

前回下から見た階段↓(これも滑り止め構造があって降りやすい)を降ると・・・

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沢登山道との合流点です(右手が土沢方面)↑ ここを左手に進むと、北野登山口から1時間40分(3H)で、↓風吹山荘(H1,780m)。 

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今回の登山口~白馬岳の位置関係はこんな感じ↓ キャップ無しストック禁止!↓

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ここから更に下草激しく、↓木道の上にも生い茂りまくり↓

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誰も通らないからか昨日の雨をまだまだたっぷり含んでいて、あっという間に靴がグッショに つま先からやられるので、スパッツしても意味ありません。く・・・っキモチ悪っ まだ先は長いのに   風吹大池↓(この周辺は前回の記事をどうぞ)

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山荘から10分ほど登ると↓風吹天狗原。f:id:wistorian:20110101024528j:plain

高層湿原の後期でもうあまり地塘は無いのですが、人が少なくて雰囲気良い ここで初めて他の登山者に遭遇。Pから栂池との合流点までに3名とすれ違い。

木道を進んで↓ミズバショウの道(3/13)に入って登り、左手が崩壊斜面な↓降りになると

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山荘から15分ほど(1km)で、↓蓮華温泉方面(笹目尾根ルート)との分岐点(H1,837m)

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いよいよ栂池の天狗原に向って↓千国揚尾根4kmの旅です。う・・更に↓↓下草が・・

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左手眼下は崩壊斜面で綺麗だった↓   この区間にも池塘あり↓↓

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森林帯だから日陰でうっそうとしてるにしても1800m超えのしかも「尾根」なのに、ここも凄い湿潤で・・・(土質のせい?) 隙あらばタルミや船窪で繁茂するミズバショウ(大型)↓↓ ゲタもたくさん設置されてましたが↓↓、追いつかない感じ。。。

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=休憩場所が無い。たま~に倒木や岩があっても苔や腐敗でビチャビチャだし、なにより低地で窪地で蚊が多い 靴紐結ぶために1分立ち止まっただけで4~5箇所刺された・・・ またアップダウンも多い多い・・・ここ通るの秋にした方がいいかも・・・「13分の3」を過ぎると↓道が荒れてきてますますグッチャに↓

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ところが「3km地点」を過ぎるといきなり道が乾き、ネマガリタケが繁茂。刈ってあるけど歩きにくっ そのうち段々緩くなってきて、「13分の2」からはしっかりした木道が出現↓し、湿原チックに。右手には白馬乗鞍岳の東斜面↓が見えてきた。

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木道が壊れてる部分は、シノタケを刈った脇道↑(歩き難い)を通るようになり・・・

↓栂池天狗原の東端に、到着!↓

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うわああああ~・・・綺麗・・・ 高層湿原の段々地塘・・・↑↑ 凄いっっ

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狭いですがここ、メインエリアよりステキ・・・なのに人っこ一人来ません(笑)

時間に余裕アリアリなので、滅多に人が通らないという「山の神尾根ルート」との分岐点の木道へ座り込み、湿原や乗鞍岳の斜面を見ながら長めのコーヒータイム

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もっと滞在したかったのですが日差しが強くなってきて素兎になりそうだったので、20分で白馬大池に向って続行。歩き始めるとすぐ、山荘から2時間(3H)で、栂池ルートと合流↓(H2,200m)。←栂池 山頂→    木道の幅が2倍になった↓↓

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ここから人が多くなりますが、もう午後だったので意外にマバラでした。そして渓流岩道開始↓ この岩のまま登りがキツくなって水がなくなり↓↓10分ほどすると・・・

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視界が開けて↓栂池天狗原が一望!↓ ←風吹方面   ここ↓が合流点  栂池→→

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この斜面↑はとにかく岩ゴロ道↓(大好き)   ↓雪田もまだ残ってた

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雪田の後を少し登ると、また↓緩~く広~く なり・・・

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合流点から40分で、白馬乗鞍岳のケルン(H2,450m)↑ 標識に「山頂」「2436.7m」とあるけど「2436.7m」の三角点はもっと下だし、実際の最高地点(H2,469m)はもっと南。ここから西へ進むと、↓雪倉岳白馬大池↓、赤い屋根の↓白馬大池山荘

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相変わらずイイ立地・・・ 再び↓岩ゴロ路を降っていくと、池の畔に↓

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池の水はとても澄んでいて、↓クロサンショウウオ↓が大量に棲息。 ちっさい・・・

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オオサンショウウオを想像していたので、最初見た時コレ、足の生えたオタマジャクシかと・・・  栂池合流点から1時間(2H)で、白馬大池山荘↓(H2,380m)。

 

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ここのテン場は1張¥1200と高めですが、3方がピークに囲まれていて風は穏やか、フルフラットで段差も無し、トイレはテン場に近いのに綺麗だから匂わない、しかも雪解け水が豊富で無料な上にテン場に蛇口で供給!と↓ ↓ 、北アにしては環境が大変良いのです ↓白馬岳方面から見たテン場と山荘

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しかし夜になったら・・・うわ、寒い!!しまった、そういえばお盆を過ぎたらもう、信州も山も真夏じゃなかった。。。 防寒寝具を持ってきていなかったので、急いでカイロ貼付

 

翌朝3時半頃。明るいので朝かと思って起きたら、恐ろしいほどビカビカの月が一帯を照らしまくってました。。。そういえば以前ここに泊まった時も、キモチ悪いほどギラギラの天の川や世紀末かと思うような流星群が見えたっけ(なのに翌朝は大嵐)   でも今回は、雲ひとつない晴天!↓(朝5時)             月↓

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テントはそのままですが食料は全部持って・・・軽装で出発!

<白馬岳ピストン> 大池山荘<――>白馬岳

標高差:UP約740m/DWN約190m、距離:往復11km、時間:3時間10分(6H10m)

しばらく歩くともう暑い・・・結局防寒着ゼロで往復できました。さすが、8月。船越ノ頭に登ると↓↓アップダウンが始まり、早々と山頂が丸見え↓ さすが晴天・・・

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白馬大池山荘から50分(2H)で↓↓小蓮華山(H2,766m)。  健在

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ここから山肌がどんどん白くなり↓ 小蓮華山から20分(30m)で↓三国境(H2,751m)

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この稜線でずっと右手に見えている雪倉岳富山県)↑がとても綺麗で、たくさん写真を撮ってしまった。。。。あそこもいつか行きたいけれど、テン場が無いんですよね。朝日岳とセットで一泊周遊、かな。 この先はもうアップダウンは無いけれど、何度か緩急を繰返し↓↓・・・三国境から30分(1H)で、白馬岳山頂↓(H2,932.2m)

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初の山頂眺望・・・!  ↓立山          ↓剣岳

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肉眼では見えてた富山湾↓   平野にうっすらと↓↓黒部川の流れが・・・

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栂池自然園や栂池天狗原まで見えたし、この↓傾斜の差もまざまざと・・・

 ←信州側(ガケ) 山頂から↓南を撮影。   山頂↓  富山側(なだらか~)→

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これで目的は果たしました。8時チョイ前、下山です!

大池↓が見えてくる頃には、また信州側(右手)からガスが!><f:id:wistorian:20110102015317j:plain

予定より時間を縮められたので、頭手前でガスを背に、絶景を見ながら長めのコーヒータイム 山だと甘いモノがとても旨い。。山頂から1時間半(2H40m)で帰還すると、同じ白馬岳ピストン組がたくさん居たらしく、まだ3分の1のテントが残っていました。水や栄養を補給し、テントを撤収して、11時出発。

 

<下山> 大池山荘――>北野P

標高差:UP約230m/DWN約1,300m、距離:11km、時間:3時間25分(5H50m)

下山は栂池ロープウェイ組と時間が重なり、なんと乗鞍岳東端から雪田が渋滞

ここら辺↓(奥)が風吹。             栂池天狗原↓

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子供が縄を伝わないと降りられず、後続の他人の大人たちまでヨロヨロと縄を伝っておりてます。この縄待ちが渋滞を引き起こしてる。階段状の足跡があるのに、何故・・・縄持たなきゃおりられない程度の登山スキルならアイゼン持ってくるべきだし、そもそもこんな傾斜も緩く危険の無い雪田(もし滑っても下が盛り上がってるから止まる)はストックあればじゅうぶんです。。。これだから意識低い系の素人が多い簡単人気ルートはイヤなんだ

10分以上待っても全然進まなかったので、行列から離れた処(=万が一滑っても他人を巻き込まないルート)へ行って雪田に降りて、カカト降り。ストック無しでも全く問題ありませんでした。。。 ↓待ち時間が長かったので風吹方面の崩壊部分を拡大撮影

f:id:wistorian:20110102045346j:plainこの先でも、岩ゴロ道をスルスルおりられない人(主に女性と、ヤワっこい男性)が渋滞を引き起こし・・・

気の利く人は常に背後を確認していて、こちらに道を譲ってくれますが、自分のことで一杯一杯の人は全然ダメ。こういう人にいきなり「抜かします」なんて声をかけたら、こんな岩道では驚いて転びそうなので、仕方なく無言で後をつける始末。 クマ鈴は鳴らしているのに、こういう人ほど負けず嫌いなのか・・・背後に気付くと無理にスピードアップ(それでも凄く遅い)して危なっかしいので、一定の距離を取ります。まるでストーカーです 体力も筋力も無いなら、もっと余裕を持ってゆっくり行動して、優雅に譲る方がスマートなのに。。。

最近煽り運転がクローズアップされてますが、「異常な短気で煽る人」と同様に「煽られるような行動してる我の強い人」も、撲滅してほしいです。

 

おかげで山荘から50分(1H30m)で、分岐点(H2,200m)到着。この先休憩できる場所がしばらく無いので、昨日と同じ場所で再びコーヒータイムしてから千国揚尾根へ突入。乗鞍岳の雪田が見える↓のもここが最後・・ この地塘を過ぎると↓栂池天狗原は終わり。

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帰りは草露も無く、日陰が多く風もあったので昨日よりは快適ですが・・・蒸し暑い。多分もう、このルートを通ることはないだろうなあ・・・

蓮華分岐から5分くらい降り、風吹大池の畔のベンチで休憩↓

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ああ、直射日光が熱くて暑い・・・やっぱりもっと遅い時間に下山したかった

栂池との分岐から1時間30分(2H20m)で、風吹山荘(H1,780m)。ここからが、キツいんんですよね・・・まず最初の急階段の登りはイイとして、その先はアップダウン祭りだし、休憩場所2箇所しか無いし、↓この降り急斜面↓と言ったら!

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段差がない急斜って本当にキツい。靴が前にズレて、爪が・・・っっ 

早い時間に低地におりたくなかったので、ミニベンチと巨木のところでたっぷり休憩 風吹山荘から1時間5分(2H)で、北野登山口(H1,333m)帰還。そこから10分弱でP帰還。まだ16時前・・・蒸し暑い~~

そして帰りの車道でとうとう車のお腹に枝がひっかかってガリガリ言うので、「深山遊園コース」の終点で停車したら、「池のほとり」だけあって湿気ムンムンで車の中にハエがわんさか入り込み。窓全開にして追い出そうと手で払っていたら蜂も混じっていたらしく、うわ、右手刺された! もう、散々です・・・

総合評価・・・千国揚尾根は9月以降に通った方がいい!

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帰りは林道をまっすぐ降りて、「道の駅 小谷」で温泉 

白馬や蓮華と同じくここも熱すぎ湯。でも施設は新しい方で、鉄臭い賭け流しのお湯は最高 何より日曜の16時だと言うのに、僻地すぎて観光客が全然居ない(笑) それに松本平に比べればとても涼しい。。。小谷、やっぱり好きだわ・・・

現在、安曇野ICから糸魚川までの「高規格道路」を計画&施工中。生きているうちに完成してほしいものです

●テントを買う(再び)

ずっと父親のお下がりや貰い物で凌いでいたので、初めて自分でテントを買ったのは実は8年前。エスパースソロXでした ↓

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        色は↑これ一色だけ・・・(今は濃い緑もある模様)

エスパース安曇野市の会社ヘリテイジが作っているテントで、私が選んだのはシングルウォール構造&フライ不要のオールシー ズン用。完全一人用です。

山で出会うベテランたちは「テントの最高峰はダンロップだけど、コスパで言ったらエスパースが勝る」「それ買って正解」とベタ褒めしてくれましたが(みんなイイ人・・・)、常連店のカモシカではテントはエスパースしか売っていないので、好きでこれにしたわけじゃないんです・・・

本当はもっと綺麗な黄緑とか、明るいオレンジとかが欲しかった!>< 

 

と言うと大体「黄色やオレンジは虫がすごく寄ってくるのでやめた方がいい」って言われるのですが、この明るい緑色にもかなり寄ってきてました。そういう意味では青が一番良いのでしょうが、私、青い色を見て眠るのがイヤで・・・・

そして最近結露も凄くなってきて。フライがある方が撤収楽なんじゃないか?という気がしてきた。。。フライをバサっとやって結露を一掃してる人を見ると、毎回テントの内外をせっせと拭いてる身は羨ましいのです。

 

「最近は設営しやすい吊り下げ式が人気なんだよ」

へええ、そんなのもあるんだ。。。見たこと無いかも。

いつも大物は3月のカモシカセール(20%OFF)で買っているのですが、何だか新しいテントが欲しくなってきた。

 

でも、どこで買おう?? カモシカだとまたエスパース(吊下げ式は無い)になってしまう。。。好日山荘は入ったことがない。他の店だとまともなテント無さそう・・・

そこで、むか~し昔、時間つぶしに入って靴下を買ったことがある石井スポーツ松本店のサイトを開くと、移転前のセールをやってます。移転先は平田の「R19より東」と、また行き難い処に

今のうちに、GOっ!

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久々の石井スポーツ(←街中なので滅多に来ません)。

「セールだと現金オンリーの可能性もあるな・・・」と万札握って行くと「テントはセール対象外です」なあんだ。そのおかげか在庫は結構あって、でも8割がアライテント、あとはNEMO(ニーモ)ダンロップ系。

「うちはアライテントと共同開発してるので・・・」

あ、だから最近のテン場ってアライテント多いんだ! 綺麗な色のテントは大体がモンベルアライで、北アの実数で言えば二大巨頭。二社のフライ付のソロテントを見ると・・・うわ、3万円台だ! 安ーい

 

<フライ問題>

店員さんに「今までエスパースのソロXを使っていたのですが結露が凄くなってきたので、次はフライ付が欲しいんです!」と説明すると、なんだか苦笑気味の顔。んん?いま、鼻で笑った??

 「フライしたって結露は同じですよ」

 「フライの内側から結露がテントに落ちてくるし、酷い時はテント内部も結露」

 「予算が厳しくないなら、軽さを考えたら、シングルウォールが一番

 「前室フライをつければデメリットもカバーできるし」

むむむ、そうなのか・・・??

実は私、一度もフライ必須のテント(防水性がゼロの薄いやつ)を使ったことが、無いです。だからフライに対する幻想が膨らんでいるって自覚は、ある。フライさえあれば、結露にも寒さにも悩むことなく快適で素晴らしいテントライフが実現するんじゃないかという可能性が・・・

「無いです」

ときっぱりと言われたので、初心は見事に砕けました。

 

<サイズ>

逆に店員さんが心配していたのはサイズ。

 「軽さだとオススメはこれなんですが、ソロは幅が90cm。フライが無いと

  靴をテント内に入れなきゃいけないので、幅は120cmあった方が・・・」

 「それか、前室フライを・・・」

カモシカでもそれ言われたけれど、実際「幅100cm」を使って8年間、困ったことは一度もナイのです。

 「だったら、これが最適です」

私もそう思ったのは、プロモンテの最新ソロテント、超軽量タイプのシングルウォール「VB-10」!

はい、薄カーキ色です。希望と全く違います・・・ でも、青よりはマシ! 

税抜¥49,000。幅90cm*205*100高、ポール等含めた総量は1290g!軽っ!

ソロXは税抜¥51,000(これを20%OFFで買った)で、幅100cm*210*100高、1410gでしたから、遜色無いですねー

 

フライ付に比べれば値段は高いですが、テントを購入したら提携駐車場のサービス券を2時間分!くれました(購入金額に応じて違う?)

せっかくなので、気に入っている中町のカフェで一服 &パルコでゆっくり安買い物。街に来るのはいつも夜(=呑み会)なので、滅多にないステキな時間でした。

 

次の週末、さっそくテント試しへ!

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テントを試すには安定したテン場が良いので、白馬大池にしてみました。

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テン場はフルフラット、山に囲まれているので強風も無い。水は豊富で無料、トイレも綺麗 夏季休暇中でしたが幸いそんなに混んでおらず、珍しいタイプのテント(F1?みたいなのとか、北欧?みたいなのとか)もチラホラ・・・

 

まず、説明書を読みます

テントを定位置に広げて置いて、折りたたまれているポールを・・・え?最初に全部繋いじゃうの?! もう、ここからが全然違いますね。。

前のはX字のスリーブにポールをフルに通すタイプ。通しながら少しずつ繋ぎます。買ったばかりの時はテントの短辺に座ったまま長いポールをカチャカチャするすると通せたのですが、経年劣化なのか最近は途中で突っかえるようになり、結局両手で布とポールを全域、少しずつずらしていかないといけなくなってしまって・・・  最後、「四隅のスリーブ」にポールの先を入れるのもかなり力が必要で、寒い時はかじかんだ手や手袋をはめた手では中々はめられずに大変でした。

 

でもこの最新テントはその「四隅のスリーブ」がゆったりしてて↓ ポールの先端をスポっと入れるだけ。力要らず!

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テントは地面に平たく広がったままで布のツッパリが無いから、Xに立てる時も前ほど力が要らない。ななな・・・なんて!!

ポール中央の器具(透明)↓にテント側の器具(黒)をスライドで差し込むとテントが立ち上がります。

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            3個×4本の器具(青)↑も斜めに入れて装着すると・・・

             完成↓  え?もう??

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うわあ、早い。。。。

しかもこれ、前のより幅は10cm狭いんですけど、中に入ってみると前のより広く感じるんです。その原因は、高さ。サイズとしては「高さ100cm」と数値は同じなのですが、テントの屋根部分が綺麗にループしているのではなく、器具(青)の部分が引っ張られていて実際は「六角形の上半分」な感じ。だから端っこも鋭角ではなく少し広いし、中央部の高さも高くて全体的に容量が大きいんですね。う~ん、これはかなり快適!!

前のは、中で足を伸ばして座って本を読んでいると頭がテントについてしまうので、座面を少し中央に寄らなければならなかったのです。これはそんなこともなく、端っこに座っても頭上はゆったり。幅もザックの置き方を変えたら全く問題なく、靴を中に入れても余裕で寝転べました(参考までに、身長162cm:足のサイズ26cm)。

多分、この引っ張られている部分から劣化していくんだろうけど(笑)

 

でも、小屋に泊まったら1泊7000円(最低値)。「8泊すれば元は取れる=1年で元は取れる」のだから、試しに買ってみたにしては良い選択でした

 ****** ま と め *******

入口が半分ガバっと開くのも、通気が良くて快適。背面の通気口のガワが垂れてしまうのと、通気口のモスキートネットが絞りタイプ(どうしても隙間ができてしまう)というのがアレですが、風を通したい時には本とにイイ!です。

確かに虫、あまり寄ってきません!!

店員さんが気にしていた結露は、まあ、前のと同じようなものでした・・・

 難点は、入口のジッパーの始点が上と横の2つに分かれているので、テント内部からすると、中央の下から「上へ」と「左へ」しか開けることしか出来ません。「ちょっと外の様子(特に天候)を見るのに、上半分だけ開けたい」ということが出来ない、のは不便ですねえ・・・

あと、開けると常に下が開放されてしまうことになるので、地べたを這う虫が入ってきやすいです・・・(怖) 実際、設営して5分でカミキリムシ入ってきました・・・

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<余談>

前のとは畳み方が違ったので、撤収も説明書を読みながら。

えええ・・「中のゴムが傷んじゃうから、ポールは真ん中からたため」だって。。

そんなイマサラ・・・

なんだかメーカーのサイトに熱い記事も載ってた。そっか、グラウンドシートのサイズも変更しなきゃだ・・・テントはいつも下山してすぐに車内で干して納屋で陰干ししているけれど、確かに「1回でもウッカリしたらアウト」です。どんなに最高の素材でも、速攻カビます。そう思うと、都会暮らしの山人はよく頑張ってるなあ。。。。なんて。

● 山の落しモノ

色々登山をしていると、落し物を拾うことが多いです。

今回はそんなお話―――

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この日はいつもの北ア・常念岳(三股ルートに限る)からの下山中、ハイマツ帯で「フライ(赤)」(※)を拾いました。 

    ※テントの上に張る、防水用の幕。最近のは軽量でテントセットと別売りが多い。

 

時刻は13時台。専用袋に入ったままハイマツにひっかかってブラさがっていたので、先行者が気付かないわけもないのですが・・・・なぜか誰も拾わず、ユラユラ揺れていました。触ると袋は乾いているのに、中のフライ本体はシットリ濡れてます(=昨夜使ったものであって、登山者ではなく下山者が落としていったモノ)。

 

今までの経験から言って、追いついた人全員に「落としませんでしたか?」と聞いてもヒットしたことは一度もないし、今日は「下山ゆっくり党」なので、追いつけるかどうかもわかりません。が・・・

「下山者のモノ」ならば、ここにあっても確実にゴミになるだけです。

先日、壮大なゴミ(テントの皮)を二ノ俣に飛ばしてきた者としては・・・・ふふふ・・・当然、回収・一択!!

とにかくキャリって、三股登山口の「落し物トレイ」にでも置いていこう。。。。

 

ところが。

森林帯に入って「尾根出合い」に着くと、女性二人がちょうど休憩を終えて出立しようとしていました。いつもムダを承知で聞くのですが、その2名に近づくと・・・

おや? 二人のうち一人は、赤いザックに赤い服です・・・・。

 

いやいや、期待しちゃイケない。今まで一度だって、落し物を持ち主に手渡せたことなんて無いんだから。。。でも、形式的に一応、聞いてみました。

 

「赤いフライ、落としませんでした?」

A「・・・落としました!!」

 

え? 今なんて言った!!?

 

「それって・・・それって・・・」(←動揺)

 

言葉で言うより見せた方が早い。自分のザックのサイドポケットにしまったフライを「これ?」と指さすと、二人して「あああああああ――っっ!!」と大歓声。

 

「ホントにこれ?!」

「コレですうう――っっ!!」「凄い、コレ――っっ!!」

3人「ええええ――っっ!!」

 

「もう諦めてたんです。

  でも諦められなくて、登山道を戻ろうかとか思っていたところで・・・!!」

「こっちだって、まさか落とし主に会えるなんて、初めてですよ・・・っ!!」

感動のあまり思わずハグして、記念撮影までしちゃいました。。。。

 

何でもこのフライはお気に入り(やっぱり赤コーディしてたそう)で、落としたことでかなり落ち込んでいたとかで、追いついてきた人に聞いても「ああ、あったよ」と言うだけで誰も拾ってきてくれなかったので、半ば恨んでいたとか。。。。

「普通、拾って持ってきますよねえ?!」

いや、残念ながら、そうでもないんです。。。

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落し物に気付いても、登山者のモノか下山者のモノかわからなくて迷うのか、「取りに戻ってくるかもしれないし」と思うのか、他人のことなど知ったこっちゃないのか、気遣う余分な気力も体力もとうに果てたのかはわかりませんが・・・・・・実際はそのまま素通りする人がほとんどです。

 

でも、例えば今回のフライ(薄いナイロン)なんて、雛ライチョウがハミハミしたら、胃に溜まって死んでしまいます。食料だった場合は、野生動物の餌付けになっちゃいます。金属なら、酸性雨に溶けて有害物質を出すかもしれません。。。山にとってのメリットは、確実にゼロ。

 

だから、落し物へ対する正しい対応は確かに、どのルートだろうととにかく拾え、どこかに安置しろ。

コレ、基本です。

 

下山者登山者どちらのモノにしても「拾って登山口に降ろす」が正しいのです。

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「山頂や小屋で落とし主遭えるのでは?」と登山者が拾っていくのも、もちろんOKですが、落とし主に遭えなかった場合はどこかの登山口まで降ろすか、下界できちんと処分しましょうね。

落し物を小屋に預けるのは、小屋の負担になるので×

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何がベストなのか迷って「拾わない」を選ぶ人。

これが一番ダメ。です。「落し物= ゴミ」です。「拾う余力すら無い」なら仕方無いですが、極力拾いましょう。

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実は、一番よく拾うのは、ストックのキャップです。

縦走すると、1~2個拾います。

これは処分せずにザックに貯めておいて、キャップ無しのストックに全体重を預けるようなマナーの悪い登山をしている人を見つけては、「宜しかったらこれ・・・」と差し出しています。趣味です。

 

そんなこんなで、とにかく色々拾って処分してきたW。

人生ハツの、記念すべき落し物直接返★還でした。乾杯!