Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

★北信・雨飾山(長野県)~小谷温泉ルート~

 この雨飾山あまかざりやま。何でも岩と紅葉が素晴らしいとかで、秋は激混みという噂。当然その季節を外して「いつか行こう」と思っていました。が、何しろ標高が低いので今ひとつ食指が。。。

 そんな梅雨明けの夏真っ盛りf:id:wistorian:20190926193554g:plain 信州より涼しい夜は北海道だけですが、日中となると安曇野すら大阪並みに暑くどの山も暑いので「なるべく涼しいところへ・・・!」と地図の北の方を見てました。毎年恒例。あ、ここって黒姫山より北だったんだ? 小谷おたり村の日中気温を見ると・・・安曇野より5℃も低い! 決まりですね・・・

信州では最北且つ 最低標高の100名山 f:id:wistorian:20190926193628g:plain  ←霧ヶ峰は山じゃないと思ってる 

 ★★★★ 北信・雨飾山 ~ 小谷温泉ルート ~ ★★★★★

標高差:約920m  歩行距離:往復8.8km  登山口:雨飾高原P
コースタイム:UP/2時間20分(3h55m)、DWN/1時間45分(3h10m)
条件:一人、晴天、平日
 

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安曇野から小谷村は、新潟県糸魚川市を目指して北へ約70km。そのR148のトンネルとトンネルの間にある中土の「小谷温泉口」で右折して、きちんとした舗装路「県道114」を14km走り、「キャンプ場→」の大きな看板で右折するとすぐが登山口P(H1160m) ↓↓ 行き止まり。f:id:wistorian:20210719101305j:plain

この県道114、たま~に行きかえない箇所があって小谷温泉付近はちょいタイトですが、北アの登山口にアクセスする「あれらの険道」に比べたらもの凄くまっとうな快走路。アクセスいい! Pに隣接してWC、休憩所、自販機もあるし、横には「雨飾高原キャンプ場」↓ と、大変整っています。 看板も綺麗で豪華 ↓

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雨飾山は非火山で、地底から上昇したマグマが貫入して冷え固まった貫入岩です」ほほう。。自販機の左横 ↓ から、登山スタート!  初っ端から20m以上降り・・・↓

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しばらくするとまた20m登って、今度は10mほどアップダウン。何度か小さな沢を渡る時に橋があるし、木道もあって整備はされているけれど、低いゲタ状なのでその上を水が流れたり、肝心な部分に木道が無くてヌカヌカだったりする。。。↓↓

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なんだろう、この湿潤さと言い、アップダウンの仕方と言い、「登山道の距離を11分割した指標識」↓ と言い・・・・・・デジャヴ

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「P」から800mほどゆるゆると歩くと、15分で「2/11」(H1150m)↑↑  ここからいよいよ登山です。このルート、全距離4.4kmのうち1.5km以上が緩いので、残り3km未満で標高差800mチョイを稼がないといけません。=>常念岳三股ルート(7.2kmで標高差1600m、とても楽しい)並。黄色い標識には「山頂まで180分」とありますが、昭文社の地図では220分。    ↓↓ 木陰だけど蒸し暑いf:id:wistorian:20190926193801p:plain ↓↓

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「出来る限り涼しくなってから下界に戻りたい派」なので、遅めの出発。そろそろ11時、蒸し蒸しです。しょっちゅう立ち止まって濡れタオルで顔を冷やしたり水分補給したりでいつもより時間がかかるけど、それもまた修行らしくてイイ感じ・・・・・・ でも休憩する箇所がどこにも無い。ああ、どこまでもついてくる、この 小谷感・・・‥!

「2/11」から30分くらいすると↓↓「ブナ平」  貴重な休憩箇所。

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この前後は特にブナの巨木が多くて素晴らしい。。。↑↑

この後しばらくすると徐々に緩くなり、平坦路に出ます(H1565m)。右手に黒い携帯トイレ仮設↓↓が見えると、水の音が聞こえ始めるように・・・

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 お、平坦路の終点は、稜線 ↓↓↓ を見晴らせるビューポイントだ!↑↑ 

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日陰で広いので、ここでちょっと休憩。。。この角度だと山頂は左のトンガリ岩の向こうで見えませんが、何ともイイ景色ですねえ~f:id:wistorian:20190926193526g:plain 中央の岩壁部分が「布団菱」らしい。「地底から上昇したマグマが貫入して冷え固まった」うん、確かに岩山とは全然違う流動感で広範囲。あそこ登りたくなるキモチ、わかる・・・

実際はあの右手の岩肌を巻いていくのかな?と地図を見ていたら‥‥コロナの今では珍しくなったツアーらしき団体サマが、もっと右手の沢の左岸から降りて↓↓きた・・・

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    え?! あ、あっちを登るのか・・・!! →→→→→→→→→→→→→→→  ↑↑

※この団体サマ、素人ガイドくさい中年男性の他は全員中高年女性の、20名ほどのグループ。こんな時期(コロナ且つ山の繁忙期)なのにその人数で人気山に来るだけあって、すれ違いも気遣いゼロ。まあ、気後れして家に閉じこもってるよりはイイのかな。。。

ここから70m降る途中に「6/11」の標識。でも標高はまだ半分も登れてないf:id:wistorian:20190926193638g:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain 「ブナ平」から30分、「P」から1時間10分(1h50m)で「荒菅沢」(H1448m)

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雪渓が変な風に残ってて↑↑、数名が難儀してました。 豊富な雪解け水↑↑ 既に1L以上飲み干していたのでここで満タン補給し、下流で顔や手を洗います。水が豊富なルート、夏は助かるf:id:wistorian:20190926193526g:plain    さて、ここからが本気の急坂↓↓ 「7/11」 ↓↓

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皆さん朝早くから登っていたようで、この区間で多くの下山者とすれ違いました。これから鎌池や露天風呂へ行くんだろうな。&キャップ無しのストック人間(登山道耕し隊)が多く、急坂も荒れ気味。。。 景色はどんどん良くなっていく↓↓

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低木層になってきて ↑↑ 、「8/11」通過。

  はっ!! あのザクザクは、もしかして「妙こ・・・ ↓↓  んんm~~~??f:id:wistorian:20190926193801p:plain

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いよいよ森林限界(暑い!)↑↑ でもここから高山植物ワッサワサ! 「9/11」を過ぎると「荒菅沢」から50分(1h30m)で↓↓「笹平」(H1894m)。 おお・・・笹原・・・↓↓

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ここで急坂終了。 そして、やっと山頂が見えた↑↑  なんかまたアップダウン(3回で計20mほど)してますが・・・・・・この先は風も心地よいし、高山植物が更にワサワサ。しばらくすると雨飾温泉ルート」(新潟県側の「雨飾山荘」起点)との合流点↓

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来た方向↑(左手が南側・新潟県糸魚川市) これから行く方向 ↑↑(右手が新潟)

信州側にも「雨飾荘」があるので紛らわしいですが、雨飾温泉ルート」は同じ3km未満で標高差1000mという、もっと  楽しい  凄い急坂。。。

「10/11」を通過し、最後の登り↓   「岩肌に緑」が美しいっっf:id:wistorian:20190926192927g:plain ↓ ↓ 

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    「貫入マグマ臭さ」↑↑ 満載!(布団菱はよく見えない)
上から「笹平」の方を見ると↓↓あんなとこに池塘が。   ↓ ラスト!

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「笹平」から20分(35m)で山頂~(H1963.3m) ↓

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  ↓↓ 山頂全体はこんな感じ ↓↓     「笹平」の方↓↓ ガスが来ちゃった

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実はこの時の山頂には、ちょうど山頂標識や眺望を撮ろうとすると背後にバッチリ入り込むような場所に座り込んで食事し始めた高齢男性が・・・・・・。他にも座れるところたくさんあるのに、何故わざわざ人の邪魔をするような所に???f:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain 悪意が無いなら余計にフシギ、と言うくらいのナゾ行動。。。こういう高齢者、ホント多い。仕方ないので北側の「石仏群」へ行って退去待ち、画像は下山直前に撮ったものです。

     ↓↓ 「石仏群」の方        その先は「大綱ルート」↓↓

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日本海方面はガスガスでした。1時間以上滞在しないと下山が暑いので、ここでのんびりとエールタイムf:id:wistorian:20190926193546g:plain  ↓↓ トンボだらけ

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 ↓↓ 戸隠の方。地図を見ても眺望の山が何だか全然わからない・・・

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多分あれは白馬かな?って北アの方向でも ↓↓、見える角度が今までと全然違うから確信が。。。  上の画像の右手の方 ↓↓

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タイトルでは「北信」にしましたが、このエリアの正式名称は妙高戸隠連山」。登ったことない山ばかりです。雨飾の東隣は確実に「金山」。そうすると、奥の左手に薄っすら見えていたザクザクは火打・・・いや、焼山か。

山頂に居た人はとうに出発し、もう誰も登ってこないので貸切状態。本持ってくれば良かったな。。。そろそろ15時。ちょっと早いけど、のんびり帰りますか! 急坂なおかげで下りはガンガン行ける ↓↓  山頂から50分(1h35m)で再び荒菅沢」

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ここで顔洗って頭洗って、長めのコーヒータイムf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plain

山頂で会った人たちは全員追い抜き、荒菅沢」から55分(1h35m)で「P」に帰還。17時チョイ前、涼しくてちょうどイイf:id:wistorian:20190926193638g:plain
荒菅沢で汲んだ水で足を洗って、自販機でミルクティーf:id:wistorian:20190926193526g:plain は~贅沢ですね。。。人気があるのもわかります。秋なんか絶対停められないだろうな。