南ア・鳳凰三山とアサヨ峰2(山梨県) ~ドンドコ沢/中道~
<3日目>
薄暗いけれど、晴れてます。良し! 早く起きられたし、もしかしたら南御室まで行けるかな?
しかし、ここでまたもやトラブルです。
テントの中でコンタクト(2週間前に買い変えたばかり)を紛失。暗いので探しだすのに40分以上かかってしまい、結局、6時出発。。。鳳凰小屋泊、確定
小屋から出て樹林帯に入るとすぐに、なだらかな登山道上に三角点のような石柱がありました。撮り忘れたけど、もしかして「早川尾根の頭」(H2463.4m)だった?
脚腰は疲れていますが、荷が軽いので体も軽い♪
おお、初めて北岳が見えた!↓↓
落ち葉の登山道を踏み締めて登ると、眺望がどんどん良くなってきます。
昨日通ってきた稜線もやっと全貌が・・・・・・↓
このトンガリは地蔵↓?? 高嶺↓
右手に甲斐駒ー↓↓
しょっちゅう樹林帯へ入りますが、葉が落ちて見通し良く、常に右手には甲斐駒。
カラマツも金々で綺麗。この季節だけの特典。
やっぱり、縦走は、こうでなきゃ・・・・・・
「ミヨシノ頭」へ左巻きで取り付く急斜面が始まると、
←富士山も見えてきた!
やっとアサヨ峰山頂↓も
山頂直下の登り↓
ここも全体的にハイマツやらシャクナゲやらに遮られて狭いです。。。
そして今日は晴予報だから、もっと明るくなってから撮った方がいいな♪と、最低限の撮影で済ませていたのですが……山の天気など、まして予報など信用してはいけませんね。
山頂は風が強くて寒いだろうからと、直下で休憩している間に天候が急変し……なんと、あろうことか・・・・・・
雪が降ってきた!!
「早川尾根小屋」から1時間20分(3h)で
「アサヨ峰」(H2,799.4m)。300名山。→
仙丈ケ岳が見える・・・はず、の方向↓
甲斐駒も何もかも煙ってしまってる……↓↓
一時的なものだろうと思いつつもイヤ~な予感がして、山頂滞在5分未満で下山開始。
なんだかどんどん降りが多くなってきた…
まさか、まさか・・・??
「アサヨ峰」から55分(2h)で早川小屋テン場帰還。
しかし雪は全くやまず、気温が北アほど低くないものだから、着地すると溶けてしまい。。。
また水を含んだテント(重い)撤収かあ~
10時半、早川尾根小屋を出発。
もう、何もかもが重い。しかも寒い。風が強くなかったのがせめてもの救い。。。。
「午後になれば少しは…」という期待も虚しく、結局稜線は一日中ず~っと雪でした。
「早川尾根小屋」から25分(30m)で
←「広河原峠」(H2,344m)へ。
「広河原峠」から45分(1h20m)で↓「白鳳峠」(H2,450m)
ここから高嶺への登り部分は森林が無いので風が強く、若干吹雪チックに・・・↓
上部は良い岩だらけ↓
ああ、晴れていたらもっと堪能できたのに……
でも昨日より明るいので、撮れなかった写真をバシバシと。やっぱりこういう↓岩道は登りの方が楽ですね♪
「白鳳峠」から50分(1h)で「高嶺」(H2,778.8m)↓
白砂部分に戻ってきた!↓
「高嶺」から35分(40m)で「赤抜沢ノ頭」(H2,750m)
この頃には小雨になってきました。
「赤抜沢ノ頭」から5分(10m)で「賽の河原」(H2,700m)
ザレザレ急坂も湿っていて通りやすい。
「賽の河原」から30分(50m)で「鳳凰小屋」(H2,382m)に15時到着。ふわ~・・・靴グッショグショ
「明日はどうします?(下山ですか?)」
体力的には大丈夫だけど、持ってきた生理用品が全然足りなくて。更に悪天候続きのトラブル続き、なんかもう、下山したい気分。。。。
でも、今回で三山全部行っておかないと、またいつか来なければいけなくなる……
小屋スタッフにダメもとで聞いてみると、小屋で生理用品を売っていると言うので精神力が大幅に回復。
明日の予報は「朝から晴れです!」とも言うので、疑りつつも予定通り、「薬師岳経由で中道下山」に。
<4日目>
かくして夜に雨はやみ、爽やかな朝。でも寒くてモヤモヤの冷え冷え。この日ものんびり出発で良かったので、少し干せるくらい陽が昇るまで、テントで二度寝。
それでもテント床部分は乾かないし、靴なんて全くダメで、やはり、重い…
9時半、出発。
小屋から左手の沢を渡ってハシゴを登り、→
観音岳へのショートカットを進みます。
←崩壊甚だしい急斜の削れ道。倒木、崩れ岩・・・・・・鳳凰三山の稜線直下はどこもこんな感じ。
最終日なのに荷物がそれほど軽くなっておらず、ザックの事情からも疲労MAX。
左手には岩が見えてますが↓、観音岳はもっと奥のはず。遠い・・・
「鳳凰小屋」から50分(1h)で↓「分岐」(H2,700m)
また白砂が始まります。
そして再び、北岳↓
八ヶ岳↓や下界も綺麗に↓
快晴とはいかないけれど、じゅうぶんです。
ここで豆知識。
北岳が日本で二番目に高い山だってことを知っている人は、確実に一般人ではない
白砂の岩場をどんどん登ると、背後の赤抜沢ノ頭の向こうに甲斐駒↓も見えてきて……
観音岳の山頂も見えた↓
ここ、登れば登るほど眺望どんどん良くなってく!
あともうちょいで山頂↓
ここ↓まで来ると左手に富士山が見えてきて……
この斜めトンガリ岩のところにも石柱と、何か祭祀場?みたいな跡があった・・・→
「分岐」から30分(40m)で↓「観音岳」(H2,840.4m)
トップの岩部分には、三角点?の横に那智山の
最高峰の眺望は、当然、最高です。
奥にアサヨ峰も見えてる!↓ ↓手前は高嶺 ↓甲斐駒(奥) ↓地蔵岳
極めつけの富士山↓↓ ↓薬師岳
UPで↓
もう思いのこす事は何も無い・・・ ところで薬師岳は、↑左の大きい方と右奥の↑尖ってる方と、
どっちが「山頂」なんだろう…??
ついでに下山路の中道↓の尾根 右の大きい尾根は、地図では「廃道気味」を意味する点線↓
最初はこの大きな長~い尾根→
を下山するのかと思って、観音山頂で擦れ違った人と「中道って、凄いね・・・」と青ざめてました(笑)
←白砂の稜線を富士山に向かって進み・・・
間ノ岳より南(左)は、「いつか」リストの中で「最も遠い未来」に位置づけられているマイナー山域。アクセス悪いんですよね~。有休何日取ったら行かれるんだろ・・・・・・
ここは野外イベントができそうなほど広くて平ら。山頂の南側直下を更にくだると、小屋も水場もテン場もあるし。高地トレーニングとか出来そう。
そして大岩の塊も見えます。地図では「巨岩が散在」。南御室小屋まで、行きたかった……
ところでこれ↑は何に使う、何てモノ? 稜線で2~3個見た。金属製。
大きい岩の方↓
どちらもロープが張られて立入禁止。
フリーダムな地蔵とは一線を画しております。
この広い山頂エリアを30分貸切状態で、最後のコーヒータイム。至福。来て良かった・・・・・・
12時、下山です。
←ここの道標は
大岩に朱で殴り書きされているんですが…
奥の岩には「←青木」
手前左の岩には
「←ジゾウカンノン」…
本とにカタカナで
ジゾウカンノン
その標に従がって、大きい岩と尖った岩の間を通っていくと、最初は富士山を見ながら崩壊チックな岩混じり急斜面→
やがて樹林帯へ入ると、「雨降ったら急流だね?」な削れ窪みが登山道に(またか・・・)↓
やがて雨の後は滑りやすい岩&木の根が絡み合う急斜面を延々と・・・。
山頂から40分ほど降ると、御座石(H約2,230m)↓
これ、どこかで見たことあるような・・・・・・
確か瑞牆山で、つっかえ棒があったような・・・
こちらの標識は時間が記載されいている↓
ここで男子2名が登ってきました。
明日も晴れ、いいなあ。
御座石から45分ほどは同じような急斜面ですが、
←段々と緩くなってきて・・・
お・・・・?↓ これは…
笹原です! ↓↓
わー綺麗~。
でも、↓この看板から先はまた急斜面・・・
木の根も混じり、笹の根コンボで滑る滑る↓
何回か右手の尾根先へ出るように水平になりますが、まあ、その先もじんわり急斜です・・・
突如、尾根先の広い処に看板あり。
「鳳凰三山入口」↓
なぜこんなところに??
←看板の先はいきなり笹が少なくなり、里山チックに。沢の音も聴こえ始めた
でも段差の無い急斜ジグザグ、辛い。
倒木も何箇所か・・・
やがて小さい沢に降りると、窓ガラスの割れた建物→
ここから平坦になります。
やったー! 地図には「小屋あり」。
←そしてもう少し行くと、もっと大きい建物が。
看板には「大昭和 山林部」。
いや、これは「廃屋2軒」ですね。
この廃屋前が「中道登山道入口」(H1,265m)→
「薬師岳」から2時間5分(3h20m)。
地図にPマークは無いけれど、↑10台は停められるほどの広さ。
林道はゲートが無いしワダチも少ないからセダンでも余裕で入ってこられそう。週末なら何台か停まってるのかな?
←薬師岳小屋の案内。
満室状況や「予約制」の旨が記載されていますが・・・
汚くてよく読めないし、情報古い…
「薬師岳小屋には水場、テン場はありません」
南御室小屋にはあるのでは??
「急登ですので体力に自身の無い方は無理をせず引き返しましょう」
これはHPに載せた方がいいんじゃないかな…
ここから4kmほどは、苦手な緩やか林道↓です。
最初はジャリっぽい道を小武川沿いに歩きますが、T字路で舗装道路に入って尾根の西側へ↓
左手に大きい沢が見えてきた。
この沢を越えるとすぐ向こうに青木鉱泉があるのに、橋が無いから一度下までくだらないとなんだなあ・・・
とうとう初日に通った分岐点に到着!→
なぜ「薬師岳登山道」↓が3つも・・・?
橋を渡り↓、5分ほど登って・・・
降りてきた尾根??↓
「中道登山道入口」から40分(35m)、P帰還!!
あ~疲れた…
明日は会社なので、P横の川でザックカバーや靴を水洗いして車中で干し、同じゴア沢林道で下山。土曜と違って堆積した泥や落ち葉がちょっと綺麗になってて、ちょっと通りやすくなってました。
ナトリウム-炭酸水素泉の掛け流し、不思議な香り、露天も内湯もやや温め。\600。
次にまた来るとしたら、日帰りかな。
<ザックのその後話>
2015年に買ったオスプレイ(AURA50)は本体と一体構造で交換なんて出来ないのに・・・
登山道具の進歩は目覚しいですねえ。
更に、実は「メンズ/レディース」以外にも「S~L」というサイズ展開があるそうで、私が買ったのは
メンズのL。(ウェストベルトの付け根にサイズを表わすタグが付いてた。全く気づかんかった・・・)
買う時にスタッフの方にも相談したのですが、メンズだからどうかな~と言うだけで。
実際装着してみたらまあまあイケたもので。(どちらかというと背面と肩の高さばかり見てた・・・)
そして「現品限り20%OFF!」の中、機能と色で言うと好みなのはこれしかなかったので。。。。。
でも、「S~Lまでサイズ展開があって、これは最大のLだ」と言ってくればさすがに躊躇しましたよ
道理で、知り合いのメンズ(イマドキの細っこい若者)に装着させても緩くて抜けちゃうわけだ
まあ一回使っちゃったから返品や「交換しろ」はさすがに悪質クレーマーだなと、大人しく「S」サイズを
取寄せ注文。¥4,000。(新たにザック買うより経済的)
付替えて薄着で締めてみると、バッチリ腰が締まります
でもベルトの長さはSでもかなりギリギリ。
もしMサイズだったら、抜けはしないけど緩くて辛そうな感じ…・・・
私は大柄な方なので何とかSで使えますが、職場に居るメッチャ細い男子はメンズザック絶対無理。
私のサイズが「レディース靴」に無いのと一緒
経済行為の前では性差問題も仕方の無いこととわかっちゃいるのですが、性差別の必要のない
登山ザックにまで「レディース」「メンズ」で設定する必要ってあるんですかね??
ゴツいデザインの好きな女も、ピンクの好きな男も普通にたくさん居ますからね。