Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

☆北ア縦走2・針ノ木岳~スバリ岳~岩小屋沢岳(長野県)-柏原新道-

<4日目>
針ノ木小屋--->針ノ木岳--->赤沢岳--->岩小屋沢岳--->種池山荘--->扇沢
稜線:UP約810m/DOWN約1,000m、距離11km、5時間15分(7h45m)
下山:DOWN約1,125m、距離5km、2時間(2h45m)
前日は夜中までガスガスでしたが、最終日も天晴れ   
 ↓槍                       一昨日通った稜線      ↓烏帽子   ↓南沢 
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素敵な稜線を駆け抜けるのが勿体ないと思うようになってから、1泊で抜けられる区間も2泊かけたり、1泊してから翌朝下山したりと贅沢な縦走をしていますが、新越山荘にテン場がないので今日の区間は1日で駆け抜けなければなりません。
と言っても6時出発。早い人は4時に出てます
針ノ木岳山頂には、6:45到着。
※小屋から針ノ木岳前の記事でも見てください。

今まで見るだけだったこのステキ区間へ、いざ!→
針ノ木から北へ、150mほど急激にくだります。

「マヤクボのコル」からちょっと登り、振り返って撮った針ノ木岳
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昨日まで南から見ていた御姿は綺麗な三角錐でしたが、真北から見るとこんな形。。。

コルから岩ガレ斜面を登っていくと、左手に
悪魔城のようなイイ岩が。
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北アはいつも朝方の日本海側から吹く強風が凄くて、この日も稜線より西(左)側の登山道は呼吸も苦しいくらいの暴風。それが東(右)側へ入ると穏やかなほんわか気候に。

一山越えてやっと見えた、次の山頂。
奥は剣岳
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針ノ木岳」から40分(1h)で↓「スバリ岳」(H2,752m)
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いつだったか行った、東北の素波里神社と同じ語源らしく。この西側は黒部湖側へ削げる様に落ちていて、圧巻でした。
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立山剣岳と黒部湖。最後までクッキリ。

8時前なのに、信濃側はもうガスが昇ってきた!
  次の山  鳴沢     岩小屋沢 G
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この後すぐにGがガスに隠れ、最後まで見えませんでした。稜線は9割森林限界

 次の山頂↓   小さいアップダウン↓が沢山。
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北から見るといいカタチしてます、スバリ岳
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針ノ木はスバリを越すと陰に隠れてしまい、ほとんど見えませんでした。

そして蓮華岳はなんだかのっそり……
 蓮華岳山頂↓          針ノ木小屋へ→↓
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次の山頂が肉眼でハッキリ見える処まで来ると、黄色い注意看板が↓
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「事故多し! 滑落注意」

確かにこの先ちょっと岩岩してますが、登る分には全く危険ナシかと… ↓
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「スバリ岳」から1時間15分(1h45m)で「赤沢岳」(H2,677.8m)↓ 最終日だから軽くてガンガン歩ける
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ここが一番、立山↓に近いですね。
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そしてここを過ぎると、もう黒部湖は見えなくなります。

120mほど降って、次の山頂へ↓
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アップダウンも適度で、景色も良くて、緑が綺麗。
いい稜線だなあ……
振り返って何度も撮ってしまったこの斜面
ほう… 美しい。
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そうして小さいアップダウンを繰り返し、次の山頂へアプローチ。ちょっと削げてる
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「赤沢岳」から35分(1h)で「鳴沢岳」↓(H2,641m)
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ふと山頂から北側を見ると、次のポイントの山小屋が見えてます。
ちょうど写真の中央に…↓
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ここから200mほど降るのですが、一部「鹿嶋槍並み」の急な岩場がありまして。でも鎖やロープなどの補助一切ナシ。その岩場を下から撮影↓
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私はこういう道が大好きで、かなり早く行かれます。なのにこのタイム↓。この標準コースタイムで普通の人も行かれるものだろうか?上から見た↑ギザギザピークは全部巻き道で回避されているけれど……まあいいか。

鳴沢岳」から25分(30m)で新越山荘↓(H2,462m)
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のどかな感じでいいですねえ。
昼メニューの掲示もかわいらしい↓
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しかもここ、キリン一番搾りを売っています。
やった、ビールタ――イム

種池山荘でキリン生(大ジョッキのみ)を呑もうかと思っていたのですが、下山直前にそれはちょっと危ないのでここで売ってて良かった。誰も居ない山荘前のテーブルベンチで、長めの休憩

後から同じ方向へ進むお仲間さんたち(僅少)が来ましたが、皆トイレ(有料)を使う程度でほとんど休憩しないで先へ先へと行ってしまいます。
こんなにいい稜線は滅多にないのに、勿体ない……
呑んで暫くしてから、北上開始↓
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あ~もう、ホント綺麗。

南下しても北上してもトータルの標準CTは同じ、針ノ木~スバリ区間を除けば全体的に緩い稜線。
いつも通り東の信州側はガスガスですが、西の立山や剣、黒部湖はず~っと見え見え。
谷は美しく樹林は少なく景色最高。なのに人はメチャ少ない。最高、最高ですよ!
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新越山山頂(行き止まり)を左巻くと、
最後の山頂が見えてきました。

ああ~もう登りが終わっちゃう……
もっとゆっくり楽しめば良かった

「新越山荘」から40分で「岩小屋沢岳」(H2,630.3m)↓
   後ろの山は剣岳
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ここまでくると剣の「三の窓」もよく見えてましたが、剣山頂に雲がかかってしまったので撮り忘れました。

この岩小屋沢岳の後は、段差の無い緩坂を200m程、緩い(=距離の長い)降り↓
飽きます。疲れます。
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やがて立ち枯れのような樹木群が出現↓
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おっと、池塘だ↓
ここが「棒小屋乗越」かな…?
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この先ちょっと登ると「花の散策道」「行止まり」なんて分岐が出てきますが、この秋は大して花が無いだろうから当然無視で。森林に入ります。
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すると突然、種池のテン場が右手に→
まっ平です。でも狭いし森林に囲まれていて眺望も無く、高低さも無い。なんか息苦しいテン場だな。。

新越山荘から1時間35分(2h30m)で「種池山荘」(H2,460m)↓
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ここはいつも人が一杯ですね。

←あの貯水池みたいなのが「種池」だったとは。
この池にはサンショウウオが棲んでいて、春はデロデロの卵が池に浮いているそうですが・・・

ここでもう一泊したかったけれど、明日の仕事は休めないので仕方ありません。かなり左膝にキていたので、下山はゆっくり時間をかけて―――

「種池山荘」から2時間(2h45m)で「扇沢西」(H約1,335m)に到着。

終わってみれば「針ノ木のエビス生」「新越のキリン缶」「種池はキリン生」と、
黄金トライアングルだとわかったこの扇沢周遊ルート。
アサヒスーパードライしか置いてない小屋が多い昨今、私にとってここは軽い荷物で行かれる最高のテン泊コースです。

・・・・・・来年も絶対、行く!!