8月のお盆からず~っと、停滞前線がウロウロしていて天気がグズグズしっぱなしの信州。
予定していた単独縦走もご新規山も全て流れ、運動不足がたたって坐骨神経痛プチ再発(激痛に号泣)。単独登山は以前行ったことのある山ばかりなので、新しい記事も中々無く……
仕方ない、山の会で行ったこちらをご紹介します。
登山タイム(ルート/標準CT):登り3時間半(表+黒斑/4h30m)---降り1時間15分(草すべり+中/2h30m)
標高差:約1,120m 距離:約13km 出発地:車坂峠 条件:往路3人/復路単独、日帰り、晴天、土曜日
日本(いや、世界??)有数の活火山。
火山を意味する古語「アサマ」が、そのまま残った代表格です。
前々から東信(佐久小諸)や北信(長野市以北)の山も行きたいな~とチェックしていたのですが、ついつい目の前のアルプスばかり行ってしまって(そりゃそうだ)
久々の「確実晴れ予報」の土曜日、遅い夏休み気分で遠出しようと、やっとこ企画。
※現在の噴火レベルは「1」で「山頂は原則立入禁止」なので、外輪山の前掛山までのアタック。
登山口対面にあるドライブインのような建物↓
ここで写真の奥左方向(西)へ左折すると、池の平P(有料)や高峰高原ホテルへ行くらしい。
その北側に、無料Pが20台ほど↓
ここが満車なら、更に直進して200mほど降れば道路脇にPスペースやスキー場の無料Pがあります。午前7時、Pはガラ空き。
西側にあるトイレは現在建設中のようで、仮設トイレが2個あるだけでした。
登山、スタート。
←すぐに中コースと表コースの分岐点が。(中コースはドライブインP対面から直接入ることも可能)
ここを右手の表コースへ。表はアップダウンが1回ありますが、眺望の良い南道です。しばらく行くと禿げ山エリアに出て、ホテルやスキー場、湯の丸山を一望↓
今日は完全に雲の上。下界は曇りですかねえ。
登山道の途中にシェルターが↓
しばらく登るとまた急に開けて……おお!浅間山(の手前の外輪山)が見えた!!
ふわあ~…こりゃ圧巻……
この日はず~っとこんな感じで丸見えっぱなし。御殿場で必要以上に見え見えだった富士山を思い出します。
更に1回ダウンして↑この写真の左の登り道を登ると、「トーミの頭」(約H2,320m)。
そこから見える景色…… 浅間山↓
左手には外側の外輪山(黒斑コース)↓
素晴らしいね……
え?帰りはこれを登れって???
浅間山は外輪山が二重になっていて、外側の外輪山の尾根を縦走するのが黒斑コース。ピークアタックするにはここ「トーミの頭」からこの急斜を降りて真っ直ぐ行った方が早いのですが、「浅間山の醍醐味」とまで言われては、この黒斑を通らずにはいられません。
しかし…
帰りにこの急斜面を……
とりあえず復路のことは後で考えるとして、外輪山縦走へ……
←登山口から1時間20分(2h)で黒斑山(H2,404m)。
軽井沢おもちゃ王国の観覧車や万座のスキー場までクッキリ。
そしてさすが関東平野、平らですなあ~。久々に見る景色、信州側とは全然違う。。。
この先は樹木が無くなり、見通し最高。
←写真左が登山道。
写真を撮ったり見とれたりで、予定していた以上に立ち止まってしまいました。
外輪山の北端手前、噂の「Jバンド」の始まり↓
ここから湯の平に向かって、一気に降ります↓
わあ~なんてステキな岩壁 安山岩ですかねえ……これで灯篭造ったらステキ
Jバンドが終わり、2つの外輪山に挟まれた湯の平に出たところ(H約2,100m)↓
広くて休憩にはもってこいです☆
(写真は湯の平からJバンドの岩壁を撮ったもの)
右の大岩は、噴火で飛ばされてきたもの。高さ3mくらい。こんな大岩じゃ、シェルターなんてペシャンコだよね(笑)
このエリアの植生は面白い↓
左手に山頂アタックの登山道が見え、下山者がショートカットして降りてきますが、一応正規の登山道を辿って、南へ下ります。
やがて火山館コースとのY字の「賽の河原分岐」(約2,080Hm)。黒斑山から測るとH300mほど下。レベル「2」の時はここから上が立入禁止↓
いよいよピークアタックの登り開始!
狭い真っ直ぐの急斜道。少々砂チック。→
ここをいい気になって駆け下りて道を崩している若者が数人居ました…登山者は登山道を傷めるだけの存在なのですから、もっと慎重にね。。
←再び群馬県側が見えてきた。
そしてやっと全景が取れた、外側の外輪山↓ 綺麗。
←やがて浅間山と前掛山の分岐点に。
真っ直ぐ行くと、浅間山の山頂。
浅間山山頂への立ち入り禁止看板↓
しかし「自己責任」という言い訳で結構な人数の人が浅間山頂へ向かっていました。
まあ、万が一何かあっても、こういう人たちには山岳保険を支給しないで戴ければ、一般人としては何の文句もありません。(=救助側の人間だったら悪態吐きたいくらいの忌々しさ)
我々はここから南へ進み、内側の外輪山(←写真奥)へ。
←登り始め手前の広い場所に、シェルターが2個。。
ふと前掛山の方を見ると、岩の間から煙が出ていました。
表コースのよりは頑丈そう。
←前掛山山頂が見えてきた
分岐点から1時間10分(1h30m)で
前掛山山頂(H2,524m)→→→→→→→→
向こうに見えるのが浅間山山頂。
程ほどの広さですが、当然ベンチなどはありません(どうせ噴火したら壊れたり無くなったりするから)。
山頂標識の側面にあったのですが……
←何これ???
「登頂記念 ウッドタッチ手形」
あまり見たことないけど……
でもどこかで見たような気がする……っ??
↓牙山 ↓小諸市街 トーミの頭↓
気を取り直して、下山です。
ここから車坂Pに戻るには、あの急斜面を300m登らねばなりません。
連れのシニア2名はもう疲れて登りは出来ないとのことなので、火山館コースで天狗温泉へ向かってゆっくり下山(「表+縦走/火山館コース」は、登り約900m/降り約1,400m)。
私はPに停めた車をピックアップして天狗温泉に同時に着くべく、超ハイスピードでGO!
登山道を崩さないように(←これ、かなり筋力使います)駆け下り、Y字分岐を通り越し、キノコ群がる魅惑のエリアも駆け抜けて……前掛山から20分で「湯の平口分岐」(約H2,015m)→
あ、防災放送のメガホン↓↓(でかっっ!)
「こちらは小諸市役所です」「試験放送」が、Jバンドでも聞こえてました。
この分岐を真っ直ぐ行くと火山館があり、そこに浅間神社のお社があるそうですが……
(そりゃ名称は同じだけど、なんで富士山が本山の浅間神社を???と思ったら、ちゃんとここ独自の
祭神の独立神社だそう。)
今回は鳥居もくぐってないし、参拝する時間的余裕が無いので、とばします。
涙を呑んで、右折!
分岐から西へ入ると、すぐに硫黄の臭いがムワっと……どうやら南側の谷に湧いているようです。
←火山館コースはこの谷沿い左岸のルート。
次回はちゃんとここを登拝したい…
分岐から森林帯を少し降って、斜面に近づき……
さあ、ここからあの岩頭まで、一気に登りますよ!!↓
まだ斜面が緩いところで撮った牙山→
読みは「きっぱ」山のようです。
これも外輪山。
そのうちどんどん斜面が急になって、激しくジグザグし始めて、狭くへばりつくような登山道に。
うはあ~
この斜面、ルート中で一番とんでもない急さでした。いや、いまだかつてない、かも……?
←「草すべり」部分。
コケたらここ「草転げ」そう…
岩の間を通リ抜けると、分岐点から40分でようやく「トーミの頭」(約H2,320m)。
山頂をアタックしてからJバンドを登ってきた人が、たくさん合流してきます。
うむむ、皆、この急斜面を降りにしたんだな……もしやスタンダードはそっち周りなの??
・・・・・・いや、黒斑から緩やかに高度を落としながら、行き先に浅間山を見る方が素晴らしいはず。後半にキツい登りが来ようとも、やっぱり時計回りをオススメします!
「トーミの頭」から今度は「中コース」へ右折して、森林に入ります。中コースは表コースより谷を挟んで北側を走るルートで、眺望ナシ・アップダウンナシの短縮コース。上部はちょっと荒れ気味ですが、最後の方は階段状に整備されていました。
←そのうち崩れそうな…
山頂から1時間15分(2h30m)で登山口へ帰還。
15:10、よし、何とか間に合う!!
営業開始していたドライブインのソフトクリームに後ろ髪ひかれながら、車をかっとばして天狗温泉へ。なんとか2人の下山前に到着し、噂の高濃度鉄鋼泉に浸れました
ところで、チェリーパークラインから天狗温泉への左折場所には、「浅間山登山口」という大きな看板が。あ、鳥居。う~ん……やっぱりこっちが「王道の登山口」って感じですね。
前掛山までは標高差1,110mでアップダウンがありませんから、山頂だけを目指すならここから登る火山館コースの方が良さそう。
でもやっぱり、あの黒斑の外輪山縦走とJバンドは、浅間満喫の必須項目。火山館コースで登っても、黒斑周り、オススメします
< 天狗温泉 浅間山荘 >
赤軍篭城のアレ(碓氷軽井沢ICの方にある)とは何の関係もないそう。
¥800、11~16:00、露天ナシ、最低限のアメニティとドライヤーあり。
P無料(ここに停めて登山する場合はP¥500)。
16時までとなっているけれど、その後も登山客は普通に受け入れている模様。