Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

畑ついで旅行 in 奈良!

奈良は「にゃら」と発音して下さい。
何故なら私Wの「奈良旅行」に基本、奈良市は含まれず、知人から
「それで奈良旅行って表現するのは図々しい」と言われたから。何故だ
 
しかも今回も雨予報で、やる気なくしてダラダラと日が昇ってから出発した為定番の渋滞(伊勢湾岸→伊勢道四日市JCT前後と名阪国道)に入り、予定していた「室生&宇陀の神社巡り」は全く出来なかったので。
やっぱり深夜発じゃないとダメですね。どこもかしこも、道の造りが悪い日本……。
 
最近ホントに天気に恵まれない。
高知も観光日はずっと雨だったし、スキーも6回中4回は雪雨。スケートの日さえも猛吹雪。初スノーシューに至っては4月2週目にあるまじき大雪で、膝以上積もり雪が舞う中、まるで雪中行軍か部活訓練。あまりのキツさに久々の高熱を出しました。何だか、今年はついてない……?
 
更に出発してすぐ「エンジンシステムトラブル」のマークが点滅しましたが、一旦PAで停止して再始動したら消えたのでそのまま走行。去年の絶不調時にチラリとも光らなかったくせに、今更なレビンです。
 
そんなこんなで正午、なんとか道の駅「針T・R・S」へイン。
あ、ここって、「はり・テラス」って読むんだ…… 名阪国道はいつもノンストップなので、初めての立ち寄り。
 
ここがまた中々に品揃えも店舗数も凄い道の駅で、かなり滞在してしまいました。
地場産売り場が特に秀逸で、山ほど食材を買い込み。
おお、日本酒が奥の薄暗いところに置いてあるぞ。これは良い酒を置いている1つの目安。よし、1本買ってみよう。わわー、柿の葉鮨だ。サバと、珍しく鮭がある!これはイベント最中のランチに
ああ、桜餅、くず餅、ワラビ餅……!! 普通の土産物エリアでは薩摩揚げ(何故こんな内陸で…?)を売っているいる店の和菓子ですが、これがかなり旨かった。
そしてマネキンのお兄さんが「雨の日だから3倍いれちゃうよ!」みたいな口上述べながら、山盛り追加したキャラブキのパックをムリヤリ手渡してくれました。何故私の酒肴の好みを知っている……ああ、呑んじゃう、呑んじゃうよこれは… その前に、現金足りるかな
 
いやはや、思いのほか時間くってしまいました。というか、奈良まで来て何をしているんだ私は。
そのせいか、雨はほとんどやんだけど、予定していた三輪参りはもう無理な時間。かと言って、このままホテルに直行では早すぎる。でも、当初の目的の敢国神社に戻ったり、宇陀に回るのは何となくヤな感じ。何となくです、ホントに何となく。でも、こういう時にムリに行くと、ロクなことがないんです。
そこで地図を見ると…… ありましたありました、数キロ南に都祁水分神社が!
 
水分神社」は奈良に4つあり、有名なのは「葛城」「吉野」「宇陀」で、この「都祁」は唯一観光地から外れたド・マイナー系。しかし社殿も境内もとってもお綺麗で、真っ直ぐ伸びる山盛りの参道と、中央の神楽殿を取り囲むように見所が―――という設計がもう秀逸。更に駐車場ナシ、神職非常駐、土曜なのに現場は人っ子一人ナシ!!で、W的には最高社でした。式内大社。
しかし、いきなり天気が変わって「帰る頃には超暴風雨」という水神さまらしいお心遣いは不要です。ホントに。
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そして宿泊は、久々に奈良市街ド真ん中。奈良市観光の王道、春日大社の御前、「ならまち」です。
何故ならこのエリアでは珍しい「P無料のホテル」にたまたま空室が出て、奈良の酒を楽しめるチャンス!だったから。そうでなきゃ、誰があんな一方通行&野良鹿(あれが神徒だなんて私は認めない)エリアに好んで……
 
しかし色々調べてもイマイチな店しかヒットせず、行ってみてもいいかと思えたのは「豊祝」が直営する駅中の飲み屋くらい。仕方ないのでホテルフロントに好みを伝えて教えてもらい、この店に行ってみました。 
 
 
実際は『蔵』という居酒屋を最初にススメられたのですが、「行列的な店は好みじゃありません」「大体ここ、良い地酒なんて置いてないでしょう?」と拒否。「だったら断然ここです」と、ススメてくれたのがこちらでした。
 
アーケード街にある綺麗めな、「創作おでん」がメインの小料理屋。
今日は予約グループで貸切状態らしく、空いているのはカウンターの数席だけです、と貼り紙が。人気あるんだあ。入口外に料理メニューが置いてありますが、酒メニューは無し。仕方ないので中に入って「地酒色々置いてますか?」と聞くと、「……ありますよっ!」と妙な間を置いたがしかし元気な断言返答。
よし、よかろう。今日の晩酌はここに決めた。と、偉そうに座って酒メニューを見た途端、驚愕しました。
 
何、これ。
地酒は、奈良に35程ある内の6蔵しか取扱っていないけれど、『風の森』は当然に、『花巴』 『梅の宿』 『大倉『櫛羅』と、スゴ蔵ばっかり。(あ、すみません、『春鹿』もありましたが無視します) しかも全て、無濾過・純米・生・原酒!!
変だよ、ここの主人・・・・・・。
 
いえ、本当に美味しい日本酒を追求すれば、絶対ココに辿りつくはず、なんです。
でも、何故か世間一般には、工業的醸造アルコールを添加され、殺菌加熱され加水され、「調整」という名の元に他の酒を混ぜられ、変な手管を使った酒が旨いと紹介される、不可解な流れの日本酒界。
「無濾過・純米・生・原酒」の価値がわかる消費者なんて、自称含む呑み助人口の5分、いや2分5厘以下でしょう。

その「無濾過・純米・生・原酒」を1種類どころか9割置いている居酒屋なんて、存在自体がおかしいんです。
 
 「混ぜられない」「誤魔化せない」の象徴ですからね、「無濾過・
    純米・生・原酒」。いい酒置きたかったらこれに決まってます。
 
あ、ダメだ、この主人、私と全く同じ思考回路。絶対浮いてる(笑)
 
 :昔はあまり出回らなかった種類ですよね。ハズレはほとんど無いから、
   私も買う時の指標にしています。
 :でも、注意して下さい。平気でマズい「無濾過・純米・生・原酒」を
   売ってる蔵もあります。
 :ありますあります、信州にも。逆にどうやったらあんなにマズく造れ
   るんだろう・・・って不思議です。
   販売店の杜撰な保管が原因ってことも多いでしょうけど。
 マトモな蔵なら、販売店の保管状況もチェックしてますよ。それが出来
   ないくせに変な店に卸す蔵も悪い。
 :言えてます。企業の品質管理としては当然の行動ですものねー。
 :ほとんどの蔵が家族経営ですからねえ。「企業レベル」まで行って
   ないんですよ、実際。
 :まあ、マトモな「無濾過・純米・生・原酒」が出せる蔵なら、ハズレは
   本来無いと思ってはいますが。
 :でも、消費ニーズで仕方なく桶買い・混ぜ物の銘柄を用意するのも
   当たり前ですよ。
 :不純物の添加を含めて「それを絶対しない」と宣言した蔵は結構
   ありますけど、それって相当なチャレンジャーですもんね。
 :ええ。ですから正しい認識は「蔵」でも「銘柄」でも「種類」でもなく、
   タンク(醸造桶)で選ぶべきなんですよ、タンク
 
ここでWは引きました。タンク説に同意はするけど、何だかワインおたくみたいなレベルになってきた。
確かに最近(ここ10年くらい?)、タンク限定の銘柄も一般販売瓶でよく見かけます。「仕込○号」とか「限定樽仕込み」がソレです。しかしこの主人、一般にはタンク売りしていない蔵から、タンク限定で直卸ししてもらっているのだとか。ソレ熱すぎる。
 
 :「だから、ここで呑んで旨い!と思って蔵元で瓶買いしても、
    旨いのには出会えないかもしれません」
 
ワインは基本的に管理徹底されていて、流通上混ぜ物やマガイ物は許されない商品。だからタンク毎の味を楽しむ「通」な方法もアリです。でも日本酒。
「不味い酒、混ぜモノ酒に出会いたくないからタンクを狙い撃つ」――というのは、何か情け無いですねえ・・・・・・
 
まあ、人気が出てくると他社の桶を混ぜて嵩増しした蔵が多かった時代からすれば進歩してます、日本酒界。これもマトモな蔵人と業界人の、努力とコダワリの結晶でしょう(呑み助は呑む以外に何の努力もしていない)
でも、やはり添加物(糖類や醸造用アルコール)禁止にできないうちは、途上国レベルと言わざるを得ません。
まあ、そういういい加減なところがいいんだろうけど。
 
話が酒世界になりすぎました。
 
この「よばれや」さん、食事も○で、地元メニューや魚介もチラホラ。野菜系も多め。値段も相応(3合呑んで食べて¥6,000)。提供の仕方はオシャレで店内も狭いけど綺麗め。個室?もあるし、対応・気遣いはいいし、接待でもデートでも使えるレベル。もう絶対、来年もここら辺に泊まって、ここで呑もf:id:wistorian:20190926193526g:plain
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そして翌日。
奈良締めは、いつもの三輪参りです。早朝から街を荒らす鹿軍団を横目に、奈良市街は当然のようにオールスルー。目的は基本の参拝と、「三輪の神杉授与」に「豊年講ついたち朝市」

三輪さまでは「お朔日参り」と言って、毎月朔日に月次祭りをおこない、神木の杉葉を数量限定で授与し、車祓所で「豊年講ついたち朝市」(農業関係の崇敬会の作物を、お祓いしてから販売!)を開きます。
「春の大神祭」(4月の7日前後の週末に開催。拝殿前に豊年講の品評店が並ぶ)と同様、朔日は同じように露店が並び参道は規制され、宝物収蔵庫も朔日によく公開されます。
 
なもんだから朔日は、大賑わい必須の日。
その為、夜の0時から境内のあらゆる受付がオープン。当然、日が昇ったら凄い人出です。線路より東は交通規制となるので、二の鳥居前Pには停められません。
 
実は朔日に行くのは初めて。混雑が好きではないので
でも、杉の葉は、いつか一度は欲しかった。。。。
本当は31日に予定していた三輪参りがこうなってしまったのも、モノグサな私への有難いお導きなのでしょう。
 
神杉の葉は1束¥200。
神棚に奉ずるものなので普通は2束ですが、うちの神棚エリアは狭いので1つだけ…
皆さん活き?のいいのを戴こうと血眼で選んでいますが、どれも青々していて綺麗なので適当に。 
イメージ 1 ← ふふふ、神杉の葉~
 
多分、他の生命を抑制するフィトンチッドが大量放出。欲も悪意も抑制されそう。たまには良いか。これが大量に括られると酒栄講のあの杉玉になるのかと思うと、何だか嬉しいですねえ。
あ、もしかして、花粉症の人はダメかな? 花穂はついてないけど・・・
 
せっかくだからこれでセルフ修祓~☆ 
 うわ、トゲトゲしてて痛っ