いよいよ来ました、魔のお盆ウィーク。
1年で一番山が混雑する、過密週間。そんな時期の山に幸せは転がっていません。
故にお盆期間は、毎年「家で大人しく過ごす」がモットーです。
1年で一番山が混雑する、過密週間。そんな時期の山に幸せは転がっていません。
故にお盆期間は、毎年「家で大人しく過ごす」がモットーです。
なのに、何故わたくしはこんな所に居るのでしょう…?
★★★★★★★★★★★★★★★★★★白馬岳(2,932.2m、長野県)★★★★★★★★★★★★★★★★★
登山タイム(/標準コースタイム):登り4時間(/6h35m)---降り3時間(/4h45m)
標高差:約1,450m 距離:約18km 出発地:蓮華温泉(新潟県糸魚川市) 条件:一人、日帰り、曇天
登山タイム(/標準コースタイム):登り4時間(/6h35m)---降り3時間(/4h45m)
標高差:約1,450m 距離:約18km 出発地:蓮華温泉(新潟県糸魚川市) 条件:一人、日帰り、曇天
ともかく、お盆明けの天気予報がイマイチで。
しかも白馬岳は既にW的登山適期を過ぎました。来週以降に登るとなると、山頂はかなり寒いです。
しかも白馬岳は既にW的登山適期を過ぎました。来週以降に登るとなると、山頂はかなり寒いです。
前回「日帰りでサクっと行かれる森林限界を超えた山」としてピックアップされ、しかし有名な大雪渓ルートは混むから通りたくないし、栂池ルートだとゴンドラ運行が遅くて日帰りは微妙だしで、早々に候補から落とされた白馬岳(100名山)ですが…
「蓮華温泉から入るコースもいいわよお~ステキだったわあ~」
行ける…!
と思ったら、行ってみたくなったので、行ってきました。
松本から国道148へ90km、平岩駅で県505へ入って21km。正味2時間半のドライブで白馬大池の北側に迫ります。久々に、朝4時発なんて気合の入りよう。
朝6時過ぎ到着。
←Pはここと、橋の手前左側との二箇所。
この登山口に近いPは、まだ3台ほど空いていました。登山口。最初は「混浴野天風呂へ続く道」と共同です→
←蓮華温泉ロッジ。H1,475m。自家発電。
すぐ近くに川があり、水は豊富なよう。白馬岳へ向かう登山口は、この右の建物の裏。
←Pはここと、橋の手前左側との二箇所。
この登山口に近いPは、まだ3台ほど空いていました。登山口。最初は「混浴野天風呂へ続く道」と共同です→
←蓮華温泉ロッジ。H1,475m。自家発電。
すぐ近くに川があり、水は豊富なよう。白馬岳へ向かう登山口は、この右の建物の裏。
今日は「休憩入れて10時間帰還」で設定し―――登山、スタート!
こちら日本海側のせいか、標高の割にはものすごい湿気。昨夜は雨が降ったようです。
道は延々と急坂つづら折、飽きます。
マップには「このルート、登山者少ない」と書いてありますが、抜かしても抜かしても次から次へと目の前に人が。常念や唐松よりは少ないけど…意外に多い。
ロッジ効果ですかね。
←この山にも「登山者カウンター」がありました。
ここは「一匹!」と言いながら、両手を挙げてスライディングジャンプで通過。
山の礼儀です。
登山口から1h(2h)で、「天狗の庭」到着。H2,093m→
ニセ森林限界。
←目前に残雪の雪倉山が見えます。
ここから大きく尖った岩がせめぎあい、土の部分はほぼ無く、歩き辛い山道に。
帰りはあまりタイムを縮められなかったほどです。
長く蒸し暑い上にコレでは、日本海側住民以外にはこのルート、あまりススメられません…
←「天狗の庭」から50m(1h20m)で、「白馬大池」到着。
H2,350m。
ここからは、思ったより人が少なく快適。ゴンドラ始発を使っても白馬大池に着くのは9時半頃ですから、ここに居る人は大池山荘や栂池ヒュッテの前泊者ばかりなのでしょうか。
さっそく「雷鳥坂」を登り、北アの尾根に入ります。→
ここも雷鳥らしき鳴き声はしたので、ずっと見ていれば見つかるかもしれません。
前回散々見たのでスルーしましたが、色々な飛ぶ鳥が見られました。もちろん、高山植物もワンサカ。
道は延々と急坂つづら折、飽きます。
マップには「このルート、登山者少ない」と書いてありますが、抜かしても抜かしても次から次へと目の前に人が。常念や唐松よりは少ないけど…意外に多い。
ロッジ効果ですかね。
←この山にも「登山者カウンター」がありました。
ここは「一匹!」と言いながら、両手を挙げてスライディングジャンプで通過。
山の礼儀です。
登山口から1h(2h)で、「天狗の庭」到着。H2,093m→
ニセ森林限界。
←目前に残雪の雪倉山が見えます。
ここから大きく尖った岩がせめぎあい、土の部分はほぼ無く、歩き辛い山道に。
帰りはあまりタイムを縮められなかったほどです。
長く蒸し暑い上にコレでは、日本海側住民以外にはこのルート、あまりススメられません…
←「天狗の庭」から50m(1h20m)で、「白馬大池」到着。
H2,350m。
ここからは、思ったより人が少なく快適。ゴンドラ始発を使っても白馬大池に着くのは9時半頃ですから、ここに居る人は大池山荘や栂池ヒュッテの前泊者ばかりなのでしょうか。
さっそく「雷鳥坂」を登り、北アの尾根に入ります。→
ここも雷鳥らしき鳴き声はしたので、ずっと見ていれば見つかるかもしれません。
前回散々見たのでスルーしましたが、色々な飛ぶ鳥が見られました。もちろん、高山植物もワンサカ。
おお、白馬の大雪渓が見えてきました。
ルートが茶色い筋となって見え、その上を蟻のように登山者が列を作っていますねえ…
ルートが茶色い筋となって見え、その上を蟻のように登山者が列を作っていますねえ…
大雪渓ルートは往復コースタイムが9h20mで一番「日帰り向き」なのですが、
やはり「アソコは通りたくない…!!」と強く思いました。
大体、軽アイゼンも持ってない。(以前注文したら在庫切れだったので、そのまま……)
やはり「アソコは通りたくない…!!」と強く思いました。
大体、軽アイゼンも持ってない。(以前注文したら在庫切れだったので、そのまま……)
大池から65分(1h30m)で、「小蓮華山」(これんげやま)到着。H2,769m。
ここから風が強くなり、一気に冷えます。気温10℃。長袖連続使用。ウィンドブレーカー一歩手前。
地図上に「祠」とありますが、飛ばされたのでしょうか、お札が1つ置いてあるだけでした。
この先は景色が荒れますので、お札も修験道系。
修験道って、荒廃景色、好きだよね…
←近くに立ててあった、矛?鉾?鉤??
いかにも修験道…
こんな感じで、荒んでます→
白馬三山。真ん中の杓子岳の後ろに鑓ケ岳。右手が白馬岳。
いやそれよりも、白馬岳を「しろうまだけ」と読むことに衝撃を受けました。
春の雪形が白馬の形になるから…という名称由来は知っていましたが、「しろうま」だなんて初耳…
白馬は「はくば」なのに… 一昨日まで「はくばだけ」だと信じていたのに…
春の雪形が白馬の形になるから…という名称由来は知っていましたが、「しろうま」だなんて初耳…
白馬は「はくば」なのに… 一昨日まで「はくばだけ」だと信じていたのに…
山では擦れ違いや若干同行になった人に「今日はどこまで?」と聞かれることが多いのですが、そんなわけで付け焼刃の「しろうま岳まで行って日帰りです!」発言をした為、何回か「しろくまだけ」と口走ってました、私。
でも皆さんうまく脳内変換して下さったようで、ツッコミゼロ。
でも皆さんうまく脳内変換して下さったようで、ツッコミゼロ。
「小蓮華山」から35分(45m)で、「三国境」到着。→
H2,751m。
新潟県・富山県・長野県の、三国の境です。
しかしこの標識地点自体は、富山県の模様。
つか、尾根ルートのほとんどが、長野県には属していない。長野県側は、絶壁です。
蓮華温泉からは、「鉱山ルート」を通って直接ここにアクセスすることも可能です。しかしこの「鉱山ルート」、山中が長くコースタイムも多く、山地図には「迷いやすい」「不明瞭」なんて記載が…
今回は、素直に同じルートを往復で。
←やっと山頂が見えてきた。
「三国境」から35分(45m)で、「白馬岳」到着→
H2,932.2m。
何というか……
人も少ないし狭いし……
これといって感動の無い山頂でした…
白馬山荘の方から、荷物を持たないシニアが何人か来ます。あちらの人の目的は大雪渓で、山頂にはほとんど来ないのかな…?
私も特に用は無いので、5分でおさらば。
山頂から1時間35分(2h40m)で、白馬大池に帰還→
13時過ぎ、山荘手前のテン場には、色とりどりのテントが咲き始めています。「正しい登山者」は、これから3時間半(山荘提示時間)のピークハントなんてしませんもんね。
しかし、お盆なのに結構空き空きですねー。やっぱりもう
「白馬シーズン」は終わりなんですね。
でも、ドライブルートに事前に載せた「日帰り白馬岳」はブログに掲載する前にアクセスが急騰し、既に「日帰り常念岳」を越えました。登山ルートでゴメン…という感じでしょうか。
そういう方は、「松本(豊科IC)から白馬」でも見て下さい。(八方から先は抜け道なんてありません…)
そういう方は、「松本(豊科IC)から白馬」でも見て下さい。(八方から先は抜け道なんてありません…)
大池からは蓮華温泉ルートに入って、あの岩礫道をウンザリしながら下山。
これから登ってくる人は大池山荘泊まりだね――と思っていたら、
「白馬岳まで行こうかと思っています」
なんてチャレンジャーが居ました。どう見ても、山荘到着は日暮れのくせに…;
まあ、私が敢えてツッコまなくても、計画変更するしかないはずです。
これから登ってくる人は大池山荘泊まりだね――と思っていたら、
「白馬岳まで行こうかと思っています」
なんてチャレンジャーが居ました。どう見ても、山荘到着は日暮れのくせに…;
まあ、私が敢えてツッコまなくても、計画変更するしかないはずです。
蓮華温泉近くでも、「こ…これから山荘まで?!」な多難の登山グループ(既に元気の無い幼児連れ/開幕5分くらいでもうヨロヨロのシニア群 etc...)に会いました(--;)
こんな彼らに比べたら、私はこの上なく余裕のある慎重派です。ホントです。
そんなわけで、大池から55分(2h05m)でスタート地点に帰還。
休憩含めて、滞在は8時間15分。
おお、温泉受付に間に合った!
蓮華温泉は他に比べれば高いし、野天風呂は山道を靴で登っていかないと入れない上に「水着を禁止していない」とのことだったので、さすがに混浴OKの私でも入る気がせず…どうせ間に合わないだろうから、姫川温泉に行くつもりでした。
が、間に合ってしまったので「もう二度と来ないだろう」前提で、記念に内湯に入ってみることに。
が、間に合ってしまったので「もう二度と来ないだろう」前提で、記念に内湯に入ってみることに。
館内は結構綺麗で、トイレも普通。湯船も大きくカランも使いやすく、中々です。
ただ、加水を一切しない掛流しで源泉が高め、火傷しそうなほど熱くて……
掛流しの勢いが凄く、水でうめても無意味。
見知らぬ女性同士4人で「入れませんねえ~…;」と言いながら洗面器で掛湯ごっこ…
ただ、加水を一切しない掛流しで源泉が高め、火傷しそうなほど熱くて……
掛流しの勢いが凄く、水でうめても無意味。
見知らぬ女性同士4人で「入れませんねえ~…;」と言いながら洗面器で掛湯ごっこ…
以前「源泉80℃の掛流し温泉」で皮膚科に通うハメになった猫肌の私は、
「二度とここには訪れまい」
と決心したのでした。