森林限界を越えてこそ登山と思っている私め、その「森林限界at信州」(=2,500m前後)を目指すとなると、
必然「有名山」になってしまうのは、もう……仕方ありません。
梅雨入り前に予定していた山はH2,200m程度なので、秋に後回し。
必然「有名山」になってしまうのは、もう……仕方ありません。
梅雨入り前に予定していた山はH2,200m程度なので、秋に後回し。
★★★★★★★★★★★★★★★★★常念岳(2,857m、長野県)★★★★★★★★★★★★★★★★★★
登山タイム(/標準コースタイム):登り3時間50分(/5h55m)---降り2時間40分(/4h05m)
標高差:約1,650m 距離:約14km 出発地:冷沢P(一般用) 条件:一人、日帰り、晴天
登山タイム(/標準コースタイム):登り3時間50分(/5h55m)---降り2時間40分(/4h05m)
標高差:約1,650m 距離:約14km 出発地:冷沢P(一般用) 条件:一人、日帰り、晴天
前常念を通る本沢の急坂ルートに比べて、こちらは一ノ沢沿いの緩やかなビギナー向けルート。
標準コースタイムは往復で10時間。余裕で日帰り範疇です。
標準コースタイムは往復で10時間。余裕で日帰り範疇です。
登山口は、松本市街地から25kmほど離れた「一ノ沢林道」。
「常念岳登山口」より「セラヴィリゾート」「烏川渓谷」の看板に従うと、わかりやすいかも。
林道は擦れ違い可能で綺麗な舗装路ですが、道を横切る排水溝がハンプのようになっていて、
タクシーがかなり飛ばしているのでご注意を。
「常念岳登山口」より「セラヴィリゾート」「烏川渓谷」の看板に従うと、わかりやすいかも。
林道は擦れ違い可能で綺麗な舗装路ですが、道を横切る排水溝がハンプのようになっていて、
タクシーがかなり飛ばしているのでご注意を。
←林道ゲートから、15分ほどで「冷沢P」へ。
ここは登山口より手前で、H1,210m。
朝7時、既に10台以上停まっています。
さすが100名山…!
この先にも路駐できるスペースはあります。平日の午前中なら何とか停められるかも…(完全に路肩からはみ出し駐車している、マナーの悪い奴らのマネはしないように!)
Pからすぐの右手にある、冷沢小屋→
ここを通り過ぎる時、小屋の方から冷たい空気が流れてきます。
「あ、冷沢…」
←駐車場からアスファルトを歩き、15分(20m)で登山口。
H1,323m。
ここに駐車できるのは客待ちタクシーや観光バスのみ。
登山口ではオヤジ2名が待ち構えていて、登山カードを催促します。タクシーは次々とやってきて、下山者を拉致っていきます。
さすが有名山!
さあ、「休憩入れて8時間帰還」で設定しましたよー。 登山、スタート☆
まずは5分ほど先の山の神サマに、道中の安全祈願→
ここのお賽銭箱は大き目ですが、既に満杯です。
さすが過密山!(しつこい)
↓要所にはこんな標識が…
距離も標高も記してあって、完璧です。
「あと○分」なんて要らん要らん。
←登山口から45分(1h15m)で、「王滝ベンチ」。
H1,610m。
このルート、半分は沢沿いの左岸を適度に登る岩混じりの山道で、水場が豊富。
その為常にペットボトルを満タンにでき、荷物が重いまま最後まで訓練することが可能。
便利です。
「王滝ベンチ」から25分で、烏帽子沢→
H1,750m。
丸太橋が何箇所かあるのですが、団体とかち合うとウェイティング…本当に多いですね、ツアー客……
←いっそストック禁止にしちゃおうよ……
烏帽子沢から20分で笠原沢↓ H1,900m。
ここから右岸に移動し、小さい脇沢道を登り、やがてまた一ノ沢に出ると、彼方に「胸付八丁」を降りてくる下山者たちが見えました。(↓黒い矢印のとこ)
「王滝ベンチ」から1時間10分(2h)で「胸付八丁」。H2,000m。
ここからは左岸側の急斜面をつづら折に登る急場ですが、木段が設置されているのでそんなにキツくは無いです。
この斜面に高山植物がワサワサ咲いていて、綺麗でした。
お花畑ならぬ、お花壁。
「胸付八丁」から20分(30m)で「最終水場」。H2,250m。
標識の横の水場はチョロチョロなので、この直前にある丸太橋の沢で汲んだ方が早いです。
「最終水場」からは、木の根と岩の混じる、段差の大きいジグザグ坂。
途中、こんな「ベンチ」が三箇所出てきます→
「あと○m」とか書いてあり、相変わらず親切。
しかし、「第二ベンチ」と「常念小屋」の標高差が
60mって信じられないんですケド…
「最終水場」からは35分(50m)で…
←はい、着きました、常念乗越! H2,460m。
同時に森林限界到達。
ここからはもう、ご覧の通り「北ア・メインルートの展覧会!」↑
赤い屋根は常念小屋で、テン場はこの右手の仮設トイレのまん前にあります(ちょっとヤな感じ…)。
標識の横の水場はチョロチョロなので、この直前にある丸太橋の沢で汲んだ方が早いです。
「最終水場」からは、木の根と岩の混じる、段差の大きいジグザグ坂。
途中、こんな「ベンチ」が三箇所出てきます→
「あと○m」とか書いてあり、相変わらず親切。
しかし、「第二ベンチ」と「常念小屋」の標高差が
60mって信じられないんですケド…
「最終水場」からは35分(50m)で…
←はい、着きました、常念乗越! H2,460m。
同時に森林限界到達。
ここからはもう、ご覧の通り「北ア・メインルートの展覧会!」↑
赤い屋根は常念小屋で、テン場はこの右手の仮設トイレのまん前にあります(ちょっとヤな感じ…)。
丁度とても空腹だったので、岩に座ってお槍さまを眺めながら、30分ランチ。
ついでに最後の急坂に備えて靴紐を調整し、スラックスの膝下部を取り外します。
ついでに最後の急坂に備えて靴紐を調整し、スラックスの膝下部を取り外します。
実は先月の八ヶ岳登山でデカい甲虫に刺され(咬まれ?)まくり、後日大変なことになったので、仕方なく今までの膝切りGパンを長ズボンに換えました。でも、急坂はやはり膝丈でないと!
この「膝下が取り外しできるスラックス」、M嬢が持っていて「便利だなー」と思ってはいたのですが「山モノは高い……」と除外。そしたらこの前、似たようなのがジャスコで3,000円弱で売っていたのです。(←松本にはダイエーが見当たらないので、ジャスコに乗り換えた)
この「膝下が取り外しできるスラックス」、M嬢が持っていて「便利だなー」と思ってはいたのですが「山モノは高い……」と除外。そしたらこの前、似たようなのがジャスコで3,000円弱で売っていたのです。(←松本にはダイエーが見当たらないので、ジャスコに乗り換えた)
最後の急坂は……コレです↓
常念小屋から常念岳まで、
標高差400m、コースタイム1h。
小さい礫の混じる、急坂岩石場(浮石多数)です。
実はコレが一番キツかった……
ノンストップ30分で行くぜ!
…と思ったのに、その30分後には膝ガクガクで休憩(笑)
途中で撮った横通岳(H2,767m)方面↓
赤い屋根が常念小屋。
右手の東側(松本や安曇野方面)は、ガスで1日中見えませんでした。後で聞いたら平地はドンヨリ曇りで、もの凄い夕立まであったそうです。
夏ってほとんど、市街地からは見えないんですよね、山。
結局50分もかかり、やっと山頂が目の前に……!
↓岩だ、岩頂だ!
常念小屋から常念岳まで、
標高差400m、コースタイム1h。
小さい礫の混じる、急坂岩石場(浮石多数)です。
実はコレが一番キツかった……
ノンストップ30分で行くぜ!
…と思ったのに、その30分後には膝ガクガクで休憩(笑)
途中で撮った横通岳(H2,767m)方面↓
赤い屋根が常念小屋。
右手の東側(松本や安曇野方面)は、ガスで1日中見えませんでした。後で聞いたら平地はドンヨリ曇りで、もの凄い夕立まであったそうです。
夏ってほとんど、市街地からは見えないんですよね、山。
結局50分もかかり、やっと山頂が目の前に……!
↓岩だ、岩頂だ!
↓山頂のお社と方位展望盤@ まっさきに無事到着の御礼を… ぐあ!お槍さまが!!↓↓↓
そういえば、三角点はドコにあったのだろう…(祠の中??)
そういえば、三角点はドコにあったのだろう…(祠の中??)
鉢盛山からの眺望なんて、目じゃないですよねー。
あまりにもウットリな為、特に用はないのに、なんと山頂に40分近く滞在……
あまりにもウットリな為、特に用はないのに、なんと山頂に40分近く滞在……
途中で知り合った「100名山おじさん」と写真撮り合ったり、
初めて山頂でソフトな電波(ホンモノ!)が立ったので、ビックリしてM嬢にメールしてみたり。
そして登山マップを広げて、「次回・夢の計画」を立てたり……
初めて山頂でソフトな電波(ホンモノ!)が立ったので、ビックリしてM嬢にメールしてみたり。
そして登山マップを広げて、「次回・夢の計画」を立てたり……
←雲ノ平、行ってみたい――っ
(そっち?!)
マップには「日本最後の秘境」
なんて書かれています。
そうやって人を誘惑するんだ、
山地図め。
そして「次なる常念」の課題、蝶が岳へ続く登山道↓
あの「雪庇が出来そうな稜線」を見ると、北アだなあ~…って感じしますね。
とととと、通りたい…っ 岩場りたいっっ
あの「雪庇が出来そうな稜線」を見ると、北アだなあ~…って感じしますね。
とととと、通りたい…っ 岩場りたいっっ
でも、日帰りなんです、今日は。
後ろ髪ひかれながらも、12:30、下山を開始。
後ろ髪ひかれながらも、12:30、下山を開始。
足の親指の裏が靴にあたって水ぶくれてきたので、帰りは休憩を2回入れ、フツ~に降りました。
(「ニセ登山靴には入っていない寿命5年のクッション」は、まるで役に立っていないようだ…#)
(「ニセ登山靴には入っていない寿命5年のクッション」は、まるで役に立っていないようだ…#)
午後になっても登ってくる人が結構居ますね。
今日は小屋で一泊して、ピークアタックは明日なんですよね、多分…。
今日は小屋で一泊して、ピークアタックは明日なんですよね、多分…。
ところで。
この山で初めて、全身「正式な登山グッズ」で身を固めた女性数名と擦れ違いましたが、足元の覚束ない人ばかりで心配になりました。見事なビギナー歩きなのに、荷物が妙に多いし… で、一緒に居る男性がヒョロい。
大丈夫か…?? 最近の雑誌に乗せられて、うっかり来ちゃったのか…?!
「かわいいあの子を山に誘っちゃおう」なんて安易なコピー、やめろよなー……
この山で初めて、全身「正式な登山グッズ」で身を固めた女性数名と擦れ違いましたが、足元の覚束ない人ばかりで心配になりました。見事なビギナー歩きなのに、荷物が妙に多いし… で、一緒に居る男性がヒョロい。
大丈夫か…?? 最近の雑誌に乗せられて、うっかり来ちゃったのか…?!
「かわいいあの子を山に誘っちゃおう」なんて安易なコピー、やめろよなー……
そんなどーでもいい事も考えながら、恙無く15:30にPへ帰還。
最近登っていた低山の2倍の標高差とコースタイムだったので、少々膝が笑いました。
通常500mlで済む飲料も、今日は1.5L摂取。
なのに山でトイレは1回も行かずに済むのだから、一体何がどれだけ体から流れ出たのか…
体重は2キロ減。やばい、食べないと!
通常500mlで済む飲料も、今日は1.5L摂取。
なのに山でトイレは1回も行かずに済むのだから、一体何がどれだけ体から流れ出たのか…
体重は2キロ減。やばい、食べないと!
そんなこんなで、
休憩含めたトータル滞在時間は、8時間25分。
昼摂食&山頂で1時間以上ダラダラしたおかげか、予定オーバーです。
ちっ。
ちっ。
まあ、コースタイム10hのところを6h30mで帰着できたので、まずは及第点、かな?
本当は行き3時間半、帰り2時間チョイという妄想タイムを設定していたのですが…
本当は行き3時間半、帰り2時間チョイという妄想タイムを設定していたのですが…
とりあえず「日帰り常念」はこれで修了。
次は大人しく、ツバクロでも行きますかね…
次は大人しく、ツバクロでも行きますかね…