全然気温があがらない今年の春、ようやく日中25℃を超える日が出てきて、この週末は大晴天な予報。
しかし日曜からまたしても気温が下がる予定で、梅雨の足音まで聞こえます…
万難を排して、絶対この土曜に登らなきゃイカン!!と、気合を入れて行ってきました。
燕岳を見ようとすると、その手前で視界を遮る台形シルエットのニクい奴。(またか…)
一応は、200名山。なのにやっぱり、マイナー!!
一応は、200名山。なのにやっぱり、マイナー!!
★★★★★★★★★★★★★★ 有明山 (2268.3m、長野県安曇野市)★★★★★★★★★★★★★★
登山タイム(/標準コースタイム):登り2時間35分(4h)---降り1時間55分(中房温泉第2P経由/3h10m)
標高差:約875m 距離:約6km 出発地:有明荘 条件:一人、日帰り、晴天
登山タイム(/標準コースタイム):登り2時間35分(4h)---降り1時間55分(中房温泉第2P経由/3h10m)
標高差:約875m 距離:約6km 出発地:有明荘 条件:一人、日帰り、晴天
東京にあったら一躍大人気だろう標高も、北アルプスエリアではただの「黒い山」。
「安曇野の代名詞」「見事に富士山の形をしているので”信濃富士”とも呼ばれる」そうなのですけれど…
御殿場に住んで毎日アレを見ていた者にとっては、恐ろしいほど似ていません 讃岐富士の方がまだマシ。
県外者は恐らく見向きもしない、立派な「北アのマイナー山」です。
「安曇野の代名詞」「見事に富士山の形をしているので”信濃富士”とも呼ばれる」そうなのですけれど…
御殿場に住んで毎日アレを見ていた者にとっては、恐ろしいほど似ていません 讃岐富士の方がまだマシ。
県外者は恐らく見向きもしない、立派な「北アのマイナー山」です。
ただ。
北アの稜線(常念山脈)から離れて独立しているような位置で、岩塊山な為にちょっと特別扱い。
しかも台形なものだから、急坂パラダイス――という噂。
「いたる所に崖、ザレ、ガレ、岩壁を露出させていて、標高の割には手きびしい山」 (by「信州山岳ガイド」)
上方はしょっちゅう「岩場をトラバース」らしいです。うわ、楽しそ…
北アの稜線(常念山脈)から離れて独立しているような位置で、岩塊山な為にちょっと特別扱い。
しかも台形なものだから、急坂パラダイス――という噂。
「いたる所に崖、ザレ、ガレ、岩壁を露出させていて、標高の割には手きびしい山」 (by「信州山岳ガイド」)
上方はしょっちゅう「岩場をトラバース」らしいです。うわ、楽しそ…
本当は北から攻める長帳場の馬羅尾ルートを去年から予定していたのですが、この時期の北側には残雪が多いだろうし今は足慣らし期間なので、短くて簡単でメジャーなこのルートにしました。
出発は中房温泉エリア。
燕岳登山口と同じで駐車場で、以前停めた第2Pの奥と、有明荘の裏にある第3Pの奥に有明山登山口があります。(※有明山の登山届の提出箱は第3Pにしかありません)
県327を上って有明荘の向こうにある道を右折すると、
燕岳登山口と同じで駐車場で、以前停めた第2Pの奥と、有明荘の裏にある第3Pの奥に有明山登山口があります。(※有明山の登山届の提出箱は第3Pにしかありません)
県327を上って有明荘の向こうにある道を右折すると、
←第3P。H約1,380m。7時到着。空き空き。
最近朝型生活なので早めにきちゃいましたが、この山なら9時登り始めでも良い位です。だって、7時じゃまだ寒いんですよ信州… 奥の左側にある登山口→
↓さっそく脅してます。
↓さっそく脅してます。
今から注意してどうにかなるものなのだろうか? 必要なのは「備え」だろうに…
あ、登山届、今朝印刷したのに忘れてきちゃった…
登山口から10分程で、第二Pから登る道との分岐点↓
ちょ…
ちょちょちょ…っと
いや、登りは全然いいんですよ、ええ、登りは…
それにほら、可能な限りの整備はされています↓
そりゃハス向かいの合戦尾根ルートに比べたら、どんな登山道だって「整備されてません」わな。
随所のロープは残雪初期用、又は下山シニア用でしょうか。この時期は結構邪魔。
確かに「木の根が無ければとても登れないルート」ですが…いや逆に、木の根があるから調子こいて真っ直ぐ尾根道しやがっていると思います、実際。
たまにはなだらかな部分も…↓
道を踏みしめるとたまに「下は空洞ですぞ」な音がする、木あってこそのルート。好きだ。
あと、4合目から先はかなり迷い易いです。四方に道(段々木の根)が広がっていたり、本来のルートが狭くてルートらしくない為、広い方へ視線が行ってしまったり…… 赤い布が頻繁に出てきてくれるので何とか辿れましたが、こんなに惑ったのは初めて。
←分岐点から50分で、4合目の石標。
この先に広めの空間があるので、ここで休憩。
この先に広めの空間があるので、ここで休憩。
4合目から先は、大岩が出てくるステキな景色です。
ステキな大岩に見惚れて「うわー@」なんて近づいていると、いつの間にかロストするので要注意。(それでかなり惑いました…)
意地でも成長!↓
↓節理が…
期待していた岩場はご覧の写真の部分しかなく→
4~5歩で終わってしまってかなりガッカリ。
もっと延々と続くと思っていたのに…何だよう…
他の岩場も大したことなくて、この点は非常に期待ハズレでした。
もっと延々と続くと思っていたのに…何だよう…
他の岩場も大したことなくて、この点は非常に期待ハズレでした。
ああ、妙義に行きたい……
ここから斜面を右巻きにアップダウンを繰り返す、少々難儀な部分に突入。
そして、岩はますますステキに…
見た目は凄いけれど、岩場は相変わらずたいしたことなく…↓
上部はまだ雪が残っていますが、凍ってないのでアイゼン無しでも余裕。(↓手前の雪斜面をトラバースして向こうの急坂をロープでザクザクと)
「夏は登山口付近から藪漕ぎ」だと誰かの記事に書いてあったのですが、この季節ではまだそうでもなかったです。しかし、この巻き道部分で斜面側の笹竹が腕や脚を刺す刺す そしてシャクナゲ(?)の木が茂って道もやたら狭くなり、両手で掻き分けて進むように…岩場急坂なのも含めて、手をかなり使う登山道です。指先なくてもいいので、手袋必須。&上方向にも狭いので、何度か倒木や大枝で頭を打ちました うわ、「手厳しい」!
整備されてないっていうか、ナチュラル過ぎますよこの登山道。
そのわけは……
そのわけは……
そうなのです、 山頂には、良い神社があるのです!
(だからこんなムチャルートが存在するのでしょう…神社の為なら、そりゃあ人はいくらでもねえ……)
←最後の急登を過ぎると、8合目。
この石標は奉納者の名前が読み取れます。
この石標は奉納者の名前が読み取れます。
高田溥十郎氏と本間九太郎氏、感謝。
ここから暫く行くと、稜線の南側の緩やかな樹林帯に。
高度をあげて岩場に登ると、北アの絶景です。
わ~~~…
常念↓ 横通↓ ↓東天井 ↓大天井 合戦尾根↓
合戦尾根↓ ↓燕 東沢乗越↓ ↓餓鬼? ↓蓮華 これ↓は…Gだ…
安曇野も霞んでいるけれどよく見えました。
更に高度を上げて……
←第3Pから2時間35分(4h)で、北岳!
この有明山神社、実は色々とツッコミ所が満載なのですが、とにかく参拝――。
狭くてこんな配置ですが、きちんとしたお社です。しっかし、だいぶ傷んでるな~…
この鳥居のまん前が例の馬羅尾ルートらしいので覗いてみると……
うわ、すっごい急斜面
早々に南岳を目指します。
奥の社の手前から右手へ入って真後ろの樹林帯を通り、まずは三角点。 →
標識は褪せて倒れていて、三角点も潰れてかすれてよく読めないけど…ここが「山頂」(H2268.3m)?
ここからかなり狭い樹叢をくぐり抜け、大岩の横をすり抜けて――
←北岳から10分で、中岳。
ここのお社はバックに北アの表銀座をしょっていて、お社自体も綺麗です。手前の基壇には、何かの建物があったのかな…? お社の左にぶら下がっている鐘を鳴らして、ご参拝~★
この奥に大きな岩が2~3あり、北岳より広いし景色はいいしで絶好の休憩場。
この日は冬が終わって初めての高温度日(31℃!)で、山頂でも22℃でした。おおう、あったかい……
この日は冬が終わって初めての高温度日(31℃!)で、山頂でも22℃でした。おおう、あったかい……
誰も居ないしまだ10時だからちょっと昼寝でもしてくかな~と寝転んでいたら、蟻がワサワサと体を登ってくるものだから、30分ランチで退散…
実はこの更に奥に奥社があって、そこが南岳だったのですが……この中岳が南岳だと思って引き返してしまいました 中岳にもお社があるとは思ってなかった… なので再び狭い道を戻って10分で北岳へ帰還し、そのまま下山開始。
道標は下山者向けに設置してあるようで、帰りは惑わずに降りれました。
1回の休憩を入れて、北岳から1時間40分で分岐点へ到着。せっかくなので、ここから往路とは違う「三段の滝」へ向かって降ります。すぐに「三段の滝」と「中房温泉」の分岐に当たるので、ここを「中房温泉」へ左折。
谷あいの斜面をジグザグ降りていくと、途中から川が現れ、せせらぎ沿いを降るように。この上には小屋等が無いので、安心して飲めます。
終了後に足を洗う水も確保★
←「三段の滝」か?と思ったら、「たる沢の滝」(「三段の滝」は後日行きましたが、遠くから眺めるだけでした)。この下には「水源地なので用足し禁止」の看板が…
分岐から10分で第2Pに出ます↓
燕はまだまだ残雪甚だしいからか、時間的な関係か、空き空きです。第1Pも余裕ありました。
ここから5分、北岳から1時間55分(3h)で、スタート地点の第3Pに到着。
トータル滞在時間は6時間17分。
この時期で残雪もほとんどなく、緩い林道などを歩く必要もなく、岩も良く眺望も良く神社も良く、オールきつくてイイ登山道で、人が少なくて(擦れ違いで2人しか遭わなかった…)―――。
大変良い山でした……!!
(でも、降りが大変……)
帰りの温泉はまたまた有明荘。
だって中房温泉は混んでいるだろうし(車がみんなあっちへ行く…)、ここのお風呂は設計が快適なんですよ!
ほぼかけ流しだし、適温だし、露天も広いし。それにまだ14時前だったので貸切でした。オススメ
(\500、10~17時、4月下~11月下営業。アルカリ性単純温泉、71.6℃。注湯前に沢水を加え、適温に調整。
ほぼかけ流しだし、適温だし、露天も広いし。それにまだ14時前だったので貸切でした。オススメ
(\500、10~17時、4月下~11月下営業。アルカリ性単純温泉、71.6℃。注湯前に沢水を加え、適温に調整。
リンスinシャンプー、Bソープ、 ドライヤーあり)