Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

☆上毛三山・妙義山(群馬県安中市) ~表妙義尾根縦走~

Dの世界の走り屋でもない限り、この山に用のある人はフツー居ないと思いますが……
関越から長野へ抜ける信越高速道路の途中、軽井沢手前のこの奇怪な景色を
見たことのある方は多いのではないでしょうか。

日本三大奇勝・日本三大岩場・上毛三山の、この山!

★★★★★★★★★★★ 妙義山群馬県安中市松井田町:1104m)★★★★★★★★★★★

すっごい山です。
岩山です。
いわゆる、巨大磐坐が一つの山です。

ズバリ、こんな感じ(注:西側の一部)
イメージ 1

この山のスゴイ所は、このてっぺんのギザギザ部分を歩いて楽しめる!!
というところです。ホントです。
山の中でも岩山狂いの私、現在日本では、この山が一番好きです@

この山、最高地点は1104mで、登り始めは600mくらいと高度差は大変低く、
一度上まで登ってしまえば、あとは東西に渡る尾根を移動するだけなのですが……

だがしかし、ご覧の通り、全てが岩です。

尾根は当然、岩場鎖場、難所もチラホラ。
注意看板には「ここより上級者用。ザイル携帯のこと」とあるのに、初心者が来て
しまうものだから、週末などは「登れな~い」なんて迷惑な登山者がいて詰まって
順番待ち、という点がちょっとアレです。

とにかく、普通の登山では使わないような筋肉を総動員して挑まなければなりません。
全身アスレチック気分で大変楽しい山なのです!
(→そして全身筋肉痛)

この山の栄えある難所は、西側寄りにある「鷹戻し」と「谷返し」。
前者は豊満なドーム岩で、そんなに難易度は高くないのですが、背後・真下が絶壁のため
「足を滑らせたら一巻の…」と中々スリルがあります。
後者は下が少し広場っぽくなっているので、落ちても死ぬことはないですが、ほぼ垂直の岩壁なので
登りに選んでも下りに選んでもハイテンション必須。

イメージ 2
 百聞は一見にしかず……
 
←―これが「谷返し」です。
 
ああ、もう…
なんてホレボレな岩だこと…@
 
ちょうど上の岩の裂け目に、これから降りようとしている人がいらっしゃいますね。
下に二人、待機。
 
こうなると、順番待ちになっちゃいます…
 
西側から行くとこの「谷返し」が登りで、「鷹戻し」は降り。
「鷹戻し」は、降りの方がラクなんじゃないかな…

この二箇所、近接しているのがまたニクイ設定。

 東側から行くと、疲れ果てた頃にこのダブル難所です。もう手はガクガク。
 西側から行くと早い時点でこのダブル難所。その後の簡単な岩場も、震える手足
 で挑まなければなりません。

東西どちらから登り始めた方がいいか―――何とも言えませんねえ…;;

もし途中で「もうダメ!ムリ!」と思ったら、下に降りられるエスケープが3本ほどあります。
それにほぼ全箇所鎖が設置されているので、大変親切な山ですよ♪
関西から登りに来た、という中年男女パーティと一緒になったので感想を聞くと…

 「一ノ倉(※)に比べたら簡単よねえ」(←比べるな!;)
 「気軽に登れて楽しい!」

同感です(*^ ^*)
(※新潟と群馬の境にある谷川岳の岩場。 毎年のように滑落死者を出す、日本一の人気難所。)

しかし、軍手とザイルは持っていくべきです。
私はキッチリ爪を切った素手で岩を掴んだ方が軍手より楽なので、持っていっても使わない
のですが……念の為に携帯します。

東側の登山起点に妙義神社、西側の登山起点に中之嶽神社があります。
どちらにも無料駐車場&トイレあり。
東西を通して登ると、駐車場まで戻る時間を除いて7時間。
東西を繋ぐバスなどは無いので、最後の下道移動3km(起伏あり)がキツイです。

因みに、上方には所々に石祠や神名石碑があり、特に東側の奥の院は最高でした…@
西の中之嶽神社では摂社・大国主神社が幅を利かせており、巨大な金の大黒像やかわいい
ミニ狛大黒が、主神社の主神・ヤマトタケルを圧倒しています。

イメージ 3

上記の地図は、オレンジ色が車道、左が西←―→右が東、となっております。
バス停は遠いので、マイカーでないと大変。

簡単な岩場遊びをしたければ、西側の石門巡り(子供でも可能な為、ハイシーズンは混み混み)へ。
観光を楽しむなら東側の道の駅みょうぎに停めて地場産ショッピング、妙義神社で参拝・散策、
妙義ふるさと美術館で鑑賞&日帰り湯(循環だけど…)、はいかがでしょう。
東西を繋ぐ、低地の「表妙義自然探勝路」(地図の青い道。約4時間)も人気です。

でもあそこまで行ったら、やっぱり上まで登らないと勿体ないですよ…っ!(>∀<)