Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

OMF「セイジ・オザワ松本フェスティバル」チケット取り

2012年に「総指揮に専念する」と流布なさったのも束の間、「巨匠復活」&名称変更。
おかげで、このところっさっぱり主演プログラムのチケットが取れなくなりました、
(長いよ……)
 
S席(軽く¥20,000超え)とか、巨匠が振らない公演なら取れるのですが……
巨匠の主演は何回か聴かれたし、元々「安ければ行く」程度だったので、松本のテント村に並ぶ気力もありません。もう行くことはないんだろうな~と思っておりました。

ところが仕事で「どうやったら確実にOMFチケットが取れるか?!」を調べる機会が何故かあり、うっかり「伊那・諏訪・上田なら、当日早朝に並べば何とか取れる」という情報(最新で2015年)を掴んでしまいました。。。。

ネット購入はよほど接続状態が良くないと「5分前からスタンバイしていてもクルクルまわるだけで、繋がったと思ったら完☆売」。特に安い席は全滅ですね。電話も同様なので、東京や中京の熱心なファンも信州へ並びに来ているそうです。有利な信州に住んでいて、これに手を出さないのは「何だか勿体無い」という気がフツフツと。

且つ、待たされるのが嫌いなWは、徹夜行列どころか行列自体の経験が激しく僅少。
並ばなきゃいけないなら、どんなに美味しいラーメン屋だろうと人気のスイーツだろうと、要りません。Dズニーランドも大嫌いです。ましてチケ取りなんざ、ネットかコンビニ端末でしか経験ナイ。。。。

歳を取ったからこそ、未経験のことや新しいことに挑戦しないといけないなと思っていた矢先。
行ってきました。
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OMFチケットの販売窓口会場は、都会と違って車で向かえる郊外なのでテントOK。

同僚は就業後にすぐ下諏訪会場へ。19時前には到着したようで、30番くらいかな、とのこと。
テント有りの人も無しの人も「混合の列」だそうです。
 
私は一度家に帰り、伊那会場伊那文化会館)に22時到着。 
伊那会場は「深夜に行ったらテントを持っていない人はダメと拒否された。早朝並び直したら、希望チケットが取れなかった」という情報をネットで見たので、テント装備です。
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図の右手は標高が低いので、赤い★印のあたりに停めると便利です。でも私が到着した時の★Pはガラ空きで、翌朝の散歩で「多目的広場」の右手Pの前を通ったらこちらは満車だったので、もしかすると「チケ取りテントの人はここに停めなさい」だったかもしれません……
全装備を詰め込んだテン泊用のリュックをしょって会館の正面入口へ行くと、既に5~6人、持参椅子に座って並んでいます。
 入口左手(上図の○に 「T」 印)に多数のテント↓が張られていますが……
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さて?と思って張り紙を読もうとしたら、スタッフさんらしき方が「テントの人はこっちに設営して並んで」とテント列最後尾に誘導してくれました。

少し改善したようですが、ほぼ情報通りです。
①テント列は木曜からOKで、来た人から順番に並んで設営。
②テント無しの人は「前日夜から会館前に並ぶ」で、テントとは別に列形成。 ←以前は追い返された
③「正式な整理券はテント列優先

どうやら既にテント列用の仮整理券(最終)が配られていたようですが、夜遅いからもうテントは増えないと思ったらしく、「あなたは4○番、覚えていて」と口頭で知らされました。

 テント列前には、ゴミ箱設置↓  (翌朝撮影した画像)
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…って、テント隊は車で来ているんだから持ち帰れますよね。送迎してもらって一人で長時間ここで過ごすような人でも、袋詰めしてまとめておけばいい話。甘やかしすぎではないでしょうか。
でもゴミ箱設置しないでいて、それで何か問題が起きたら窓口販売が中止されちゃいます。
なんだかなー。
                 トイレは★印Pの向かいにあり、水洗で紙完備↓  綺麗でした。

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会館入口左手には、↓こんな張り紙が。
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  ※案内する「浴場」は、西麓方面にある「みはらしの湯」「大芝の湯」だそうです。
   (車が無いと行かれない距離) 市街地もここから遠いけど、伊那は銭湯が無いのかな?
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「テント列は順番がわかって安心」と思ったら、滞在中に何度か整理券を配り直すとは……
「確実な順番はわからないが、自由な混合列」の諏訪とは、全然違いますねえ。
 
このスタッフさん方はどこもボランティアだそう。地元の方なんでしょうか、年齢層高めです。
「徹夜禁止」にすれば簡単ですが、ある意味この窓口販売徹夜列のテント村は「常連イベント化」していて、松本では毎年好意的に新聞に取り上げられています。
徹夜行列はこのスタッフの方々のおかげで成り立っているので、ルールに対してはある程度権限があるでしょう。が、公式に掲載するネット上の場が無いので、テント持たずに遠方から来た人は……
いや、情報収集を怠った方が悪いのです。
たった数時間キーボードを叩いた私にも掴めた情報なのですから。

そして6月といえども、市街地より標高が高いこの会場(約690m)はかなり冷えます。
私も山じゃないからとナメた格好でシュラフに入ったら、3時に寒くて目が覚めてしまったくらい。
テント内は11℃、外気は7℃くらいだったでしょうか。
「平日から並ぶから」&「クラシック」という特性上か、テント列はもちろんテント無し列の人もみな、私よりずっと高齢です。凄いなあ……じゃなくて。倒れたり死んだりしたら窓口販売中止されちゃうから、そういうムチャはやめませんか……? 私だって起床直後に脳溢血で倒れたら迷惑だからと、この日は珍しく酒を一滴も呑まずに寝ましたよ。安物テントなら、ネットで3~4千円で買えますよ~?

うわ、販売枚数、少な↓(下諏訪も同じ)
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松本や長野は販売枚数がこれより遥かに多いらしいですが、1週間くらい前からテント村が形成され始めるようなので、並び始めるのが前日では人気プログラムの安い席などとても取れません。

Wの希望チケットは「CプログラムかBプログラムの、C席のみ」。
この伊那ではその総数が40枚。Cプログラムは今年の一番人気、安いC席は毎年一番人気です。40番台では、希望しているチケットが取れるか取れないかは蓋を開けてみないとわからない状況。むむむ……

正式な整理券(購入順位確定券)の配布は翌朝8時。
とりあえず、就寝。
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朝5時、皆さんゴソゴソ動き出しました。
私も持参ミソ汁とオニギリでのんびりと朝食を摂り、ストレッチや読書。
「テント無し列」には50人くらい並んでいます
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キャプテンスタッグ」の折り畳みチェアみたいなのを置いてあれば、トイレやら煙やらで列から離れている人、結構多いですね。
下諏訪ではラジオ体操が始まった模様。

テント列は既に番号をもらっているので列を離れても良いのでしょう、皆さん7時前にテントを撤収し、
搬出まで始めました。私は口頭で番号をもらっているだけなので「え?!そんな!!」を防ぐ為、テントを畳んでもその場に置いたままにして、近くの日向(日陰は寒い)で読書 con Cafe。

8時チョイ前、点呼が始まりました。テントの人から10人1列で列形成し、「購入順位確定券」配布。
テント列は45番まで、最後の列は120番台でした。
チケットは584枚あるので、「1人2枚」でも並び直せば4枚は買えそうですが・・・

あああ?! 
下諏訪は「購入順位確定券」配布と同時に「何を買うつもりか」を全員ヒアリングされてる、だと??

同僚はこの時点で「希望チケットは確実に買える!」と判明。
うらやましいいいい~
こちらは最後まで並んでみないとわかりません。並んだ挙句「一枚も取れませんでした」はヒド過ぎる。B席は取れるだろうけれど、クラシックに¥19,000はナい。(閣下に¥30,000はアリでも??)
なんて非効率的な遣り方なんだろう・・・・・・

いや、チケ取り行列ってそういうものなんですよね。このドキドキが楽しいって人も居るから、だからみんな並ぶんですよね…!!?

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とにかくもしまたチケ取りするとしたら、下諏訪に行きます、私……

「10時の販売開始の前に色々説明があるので、9:40に集合」
これでやっと、列から放免です。
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車に戻って荷物を整理し、集合時間までは会場隣接の公園を散策↑
天気は良いけれど暑くもなく、爽やか。

←春日城址。何も無い。
      ♪ 南アルプス天・然・水♪ ↓
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  ↑鋸岳       ↑甲斐駒ヶ岳                   ↑仙丈ケ岳↑           間ノ岳
 

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反対側(トイレ背後)には、将棊頭山などの中央アルプス北端が見えていました→
 
終了後に高遠散策したら、木曽駒も見えましたよ。
伊那谷ってステキですね
 
途中神社を見かけてサクっと参拝し、早めに会館前へ戻ると9:35、再び列形成が始まりました。
整列後に会館へ入場し、小ホールへ入ります。

会場はこんな感じ。
写真を撮れる雰囲気ではなかったので、図で。

公演ごとに違う色の申込用紙があって、どれか一枚に記入してそれぞれの公演受付机で申込みます。

買えるのは「一人1公演2枚まで」。
「違うプログラムを1枚ずつ」は買えないけれど、「同じプログラムの異なる日を1枚ずつ」は、買えます。
支払いは現金のみ。

「何かあった時のため」の連絡先として住所とTEL番号を書かないといけないので、時間かかりそう……
 
時報のようなカウントダウンが流れて、10時、販売開始。
記入机が小さいので5人ずつ壇上にあがります。
残数はリアルタイムで司会の方がアナウンス。

私が狙っているC席は、1枚¥10,000。
ラフォルジュルネの「1公演¥2,000~」(今も?)に比べたら、それはもう高いです。
でも、それぞれ世界にピンで立てる鬼才二人(小澤征爾内田光子)の競演がこの値段で拝聴できるなんて、なんてミラクル!!
当然、申込書を片手に、ほとんどの人がCプログラムの机に並んでいます。
同じく「CのC席」狙いの隣の人(日曜のみ)と、「いや~っっ」と言いながらドキドキ順番待ち。

開始10分未満、20番台のターム中に、
真っ先に「Cプログラム9/10日曜日のC席」完売。 ああ~;;

遠方から来る方が多いので、日曜公演は早くなくなります。
幸い平日は減りがゆっくりで、「Cプログラムの9/8金曜日、C席はあと6枚」のアナウンス。
ここでいよいよ自分の番です。
速記してC の机に行くと・・・・・・やった、2枚残ってる!!
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地元でこんな凄い演奏が聴けるなんて、
嬉しい~

←山をイメージした「松本」の「M」
 名称変更と同時に、ロゴもこれに統一。

購入し終わった人のほとんどが、2巡目に並び直しています。2巡目も整理券番号順なので、皆さんトイレに行ったり「取れたよ!」連絡したり、忙しそう。チケットが残っている限り、3巡目もアリです。

私だってBプログラムやら室内楽やらも聴きたいし、一応お金もありますが……シングルローン人間はここまで。(自制)
「え?2巡目いかないの?」というスタッフ方の視線を横に、退☆場。

さあ、この夏は、数年ぶりのSKOですよ!


<2017年9月8日(金)Cプログラム>
行ってきました、Cプログラム。
世界のピアニスト・マダム・ミツコ(内田光子)と、巨匠・マエストロ・オザワの競演!
と思ったら、3曲のうち1曲だけなんですね。
前半2曲は弦のみと管のみの組曲(指揮ナシ)で。
実は世界レベルのプロピアニストの生演奏なぞ聞いたことなかったので、もっとピアノを聴きたい・・・と、結局あのあとネットで「内田光子リサイタル(9/4)」を買っちゃいました。S席。
しかし「みっちゃん8/15に海外でコケて腰を痛める」というアクシデントにより、9/4のリサイタルは公演中止に。それはもう期待満々で挑んだ9/8です。。。。

この日はどうしても有休取れなかったので、初の「定時就業後にコンサートへGO」。
チャイムが鳴ったら速攻着替えてフルメイク。空港近くの職場から、裏道を駆使してキッセイ文化ホールに18:10到着。間に合った 既に第一Pは満車で、第二Pに誘導されます。

今まで気づきませんでしたが、松本駅から無料シャトルバスが出ているんですね。
朝日旅行のツアーも見かけました。ってことは、ツアーに申し込んでおけば自分でチケ取りする必要ない?! 一体いくらのツアーなんだろう……
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夕暮れ時で涼しい時間。
SKFだった時は7~8月を中心に興行してましたが、OMFは8~9月に移行したようです。マツモトは高原地帯ではなく盆地なので、7~8月の日中の暑さは東京・大阪にも負けません。なんたって日射量がケタ違い。おかげでいつも「せっかく着飾ったのに会場に入るまでに汗だく」でしたが、今回は爽やかに入場。ホールの空調が効き始めるのが遅くて少し蒸しましたが、薄手の長袖カットソー1枚でちょうど良かったです(ノースリーブのマダムたちは途中から寒がってた)。

あ、オペラでもないのにワインサービスがある。前は無かったと思うんだけど、気づかなかっただけかな。。 アルプスワインのOMFラベル、協賛の松本No.1ホテル・ブエナビスタ提供。しっかりボディで美味しかった  (去年はもっと色んな酒をサービスしてたという情報がネットに出ていましたが、その年の協賛企業が凄かったんでしょうね)
ワインが入ると、俄然ムードが出てきます。
久々の生演奏、楽しむぞ~!!
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①グリークの「ホルベアの時代より」 Op.40
弦楽器オンリーの組曲。綺麗なハーモニー。最終楽章が???な構成だったけど、ああ、グリークなら、まあ、だろうな……
 
「13管楽器のための組曲」。9割の人が奏者の人数を数えたはず。
あれ?プログラム表にはファゴットは3人しか載っていないのに、ファゴット2本しかない。その後ろに、ファゴットより大きいのが1本…・・・何あれ?? 調べたら、コントラファゴットだって。へえええ~。
ある程度の奏者でも、指揮ナシでアンサンブル演らせたら目(耳?)も当てられない結果になるのがオチの金管木管はまだマシだと思う)で、ここまでの演奏が出来るなんて凄いなあ…… 弦のコンマスみたいな人が居るんだろうな。あのファゴット首席の人かな?
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20分の休憩の後、
③ベートーベン:ピアノ協奏曲3番 ハ短調 Op.37
とにかくきちんとしたピアノコンツェルトを生で聴くのは初めてで。それが巨匠でマダム・ミツコときてはもう、文句などありようもない。「音響はハーモニーホールの方が断然良い」と聞いてはいたけれど、じゅうぶんです。
元よりベートーベンがメッチャ好き。あの重低音、ティンパニコントラバスが美しいっっ
 
終演の拍手は本当に降り注ぐようでした。アンコールは実に7回。
腰を痛めているのに、ピアノや椅子に手をつけながらの深々お辞儀が印象的でした(巨匠はスキップ?してたぞ・・・) 
あ~ ピアノソナタ(9/4)聴きたかった!!
合算年齢150歳のコンビにやられっ放しでいいのか?とも思いますが、異彩を放つ鬼才の時代(後期)にマツモトで聴けた奇縁は嬉しいですね。

公演や席種にこだわらなければ関係者席やカメラ席の解放で追加販売もあるし、知人はタイミングをずらしてアクセスしたらピアで取れたそうです。来年は再びネットでトライしてみようと思います