実はそんなに好きではありませんでした、ビール。
なぜなら炭酸飲料が苦手だから。ダメですね、根本的に(笑)
特にア★ヒスーパードライなどは、「金属味の炭酸水」にしか感じなくて大嫌い。
『美味しんぼ』を読んだ時は
「だよね!?こんなのビールじゃないよね…!!」
と安心しました。良かった、私だけじゃなかった‥‥!みたいな。
あれは「ビールより強いお酒を呑めない軟弱な炭酸ファン」が飲むものです。断言。だって辛口がいいなら、蒸留酒をストレートで呑めば済む話だもの。
でも、ホップの苦味や風味はいいですね。苦味、大好き
それにしても日本って、どこもかしこも「まずはビール」。なんでそんなに炭酸好きなの?? いくら協調性の無いWでも、社会に出たらさすがに(20代のうちは)、ねえ……? というわけで、ビールを呑まなければならない時は「炭酸が弱くて苦味の強い黒ビールなら!」と、ギネスやエビスにしていたのですが・・・・・・よく考えたら「黒ビール」の苦味は麦を焦がした苦味。他のビールより高いくせに、「私が好きな苦味」とは何かが確実に、違う。。。
むむむ・・・何が違うんだろう。そもそも何なんだろう、ビールって・・・・・・??? 醸造学科の酒造単位も取ったけど、興味がなかったのでビールのことはよく覚えていないんですよね
あ、常温で呑んだ方が炭酸弱い、味もちゃんと感じる。
でも常温で出してくれる店なんて無いし(笑)、常温のスーパー★ライは死ぬほどマズイ。大体無理して呑まなくても、世の中には日本酒(AL15%~)という素晴らしい「酒」があるのだし
思えばこれが、人生初めての「エール」でした。
でも「極・日本酒党」にとってはビールなど、どこまでイっても「ただのワキ役」。
AL10%以下なんて所詮、正餐ではアペリティフにしかなり得ない「前座」だし、かろうじて「口直し」に出てくる程度ですもの・・・・・・
「本当に美味しいビールって存在するのかなあ・・・・・・」
と夢心地に思うだけで、追求したことがありませんでした。
しかしこの2015年。
やっとわかりました。
そうか、いままで出会った美味しいビールは、全部上面発酵の「エール」だ!
端的に言えば、ホップの味が濃くて香り良く芳醇なのが上面発酵、キレ重視なのが下面発酵、な模様。
だから日本酒の無濾過・芳醇派は上面発酵好き、淡麗辛口派は下面発酵でキレッキレのラガー好きになるわけだ。。。
そういえばエールの無い御殿場でも、一番コクが強いという「ヴァイツェンボック」がピカイチだったな・・・
実際この図で下の方にあるビール(淡麗)には私、全くもって惹かれません。
「淡麗」なんて小細工セリフで飾るのは、「酒に弱いヒト」と「健康に不安のある人」向け。淡白の「淡」にイイ意味なんて、全うな酒の世界にはほとんど無い。
キレなんか要らない。「喉越し」は「誤魔化し」。だってそれってつまり「薄い」ってことだから。薄い酒なんか、酒じゃないもん!!
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とにもかくにも。
焦がした苦味(黒ビールや珈琲)ではなく、植物の苦味(野菜や山菜、カカオ100%など)・・・・・・私が好きなのはソレでした。
今年の夏は、こんなラインナップで↓↓↓↓
エールで有名な信州のヤッホーブルーイング。
東京でも売ってるそうですね。ここは期間限定で変なエール(昆布味とか、柚子塩とか・・・)も出してます。
ラガー一辺倒だった日本のビール会社も最近エールを出し始め、お安く味わえるようになったので嬉しい限り。一番右はサントリープレミアムモルツのエールバージョン「香るプレミアム」。オレンジ色缶の「芳醇エール」もアリ。ん?キリンでもこんなの出してるみたい。探してみよっと
松本ではアイリッシュパブ「OLD ROCK」でエールが楽しめます。
ここの「通常の40倍のホップを使っている」という「Brew Dog Punk IPA」は、なんと南国フルーツのような甘い香りがして、苦味とは無縁でした。そうか、ホップでやり過ぎるとこうなるのか・・・・・・
基本、「暑い時期」の「屋外」でしか飲まないビール。
今年は大変堪能いたしました