Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

★上高地(松本市)

上高地
イカー規制で有名な、日本一敷居の高い高原リゾートエリアです。
何と、冬季閉鎖(2010年は11/16~4月下旬)。
 

イカー規制区間は、中の湯から先。
通常は営業車両(バス・タクシー等)なら入れますが、特定規制日はなんと、観光バスも通行不可!
つまり、観光バスの乗客もマイカーのように、沢渡でシャトルバスに乗り換えになるんです。
アンクレイーブレ。。。
 
なのにそれでも人が大勢押しかける理由は、
  一般人にとっては、素晴らしい自然が登山をせずに満喫できるエリアだから。
  登山者にとっては、ここが穂高連峰への登山口だから。
 
帝国ホテルなどのリゾート施設も多く、穂高連峰が間近に見られ、清流を楽しめる標高1,500mの
避暑地。秋の紅葉も有名なので、いつ訪れてもいつも混雑は間違いナシ。
平日ですら「年齢層が高くなるが混雑具合は同じ」という噂です。恐ろしいぃ~……
 
12年前に穂高アタックをした時に「こんな人が多くて面倒なエリアには二度と来るまい!」と思ったのですが、S嬢が「どうしても大正池に行ってみたい!」と何やら熱いモノを持っていたので、あろうことか3連休の初日に行ってきました。 デジカメ(のメモリカード)を忘れたので、写真は少な目です…

イカーの場合

乗り換え地は、信州側は「沢渡」(さわんど)。(岐阜側は「平湯」)
「沢渡」は松本ICを朝5時に出て、車で国道158を約45分。狭い山道に入るとお仲間の車が連なり、速度が出せなくなるので時間がかかります。これがもっと遅い時間だと、幅広いバスがトロトロ走って、数珠繋ぎ……
 
「沢渡」には数箇所の駐車場があり、バス停は五箇所。→参考
この全てのバス停に路線バスもシャトルバスも停まり、バス会社(アルピコ)のスタッフが待機客を見ながら無線でバスを遣り繰りします。路線バス始発は5:45から、シャトルバスは適宜、頻繁に出発。
駐車料金はどこも¥500/日。 バス代は往復で\2,000/人、片道30分ほどです。
 

非マイカーの場合

東京横浜・大阪京都からさわやか信州号、名古屋から名鉄観光長野市から川中島バスの直行バスあり。
バスツアー(宿泊・日帰り)も色々あるようです。
何故か、松本駅経由(美ヶ原・浅間温泉発)の直行バスは往路のみ
               →路線バス時刻表(松本←→上高地(朝2本のみ。復路は「新島々」で乗り換え。)
たまに松本駅発の「ランチ付日帰りバスツアー」をやるのですが、定期的なものはありません
 
普通、「松本」―「新島々」間は松本電鉄(アルピコグループ。単線。運賃高い。)で、「新島々」のバスターミナル
(イカー駐車料金無料)まで行き、そこでアルピコバス(上高地まで往復\3,600/人)に乗り換えます。
松本はアルピコグループの独占市場です。
 


さて、
バスは狭い道をノロリと走り、中の湯のゲートを越えて上高地エリアに入りました。S嬢は入ってすぐの「大正池」で降車します。池を堪能した後は、終点の「上高地バスターミナル」まで標準CT:1hのウォーキング。
 
私は「上高地バスターミナル」で降車し、更に奥の穂高神社奥宮(「明神池」)を目指します。
 
互いの興味対象が違うし、昼を過ぎると帰り道が渋滞するので、短時間で用を済ませて帰る為に別行動です☆
 
上高地バスターミナル」到着は7時。奥宮までの往復標準CTは2h15m。
まずは「河童橋」方面へ向かい、「河童橋」を渡らずにそのまま梓川の左岸の登山道を歩き、「明神池」へ。この道はそんなに広くない上に、登山客で結構混雑。とてもなだらかなものだから、足の遅いグループが横に広がって前を塞ぎます。お喋りに夢中なのか、後ろに全く注意を払わないところがいかにもビギナー。こんな平地で既にダブルストックだったり、ストックを横手に持っていたりするところもサイテーです。
これだから、人の多い(=バ○が多い)処はイヤなんだ…
 
イメージ 1
バスターミナルから25分で明神館(ホテル)。ここで登山道を離れて左折。こういうポイントポイントにベンチやトイレがあり、キャンプ場も途中にあり、川原に出ることも可。
 
左折すると人気が途絶え、良い雰囲気に。クマ鈴クマ鈴…
 
明神橋
  後ろに聳えるのが明神岳
  この麓に奥宮があります。

この橋を渡って右岸へ移り、下流へ少々歩いて山側へ入ると、美しい鳥居が……
イメージ 2
奥宮の手前の川をふと見ると、
イワナがたっくさん泳いでいました。
こんなに?!と思ってふと横を見ると、嘉門次小屋に「イワナの塩焼きあります」の看板が…… →

イケス代わりか…;
 
「バスターミナル」から「奥宮」へは、
35分(1h)で到着。奥宮の左奥に明神池があり、拝観は¥300/大人。この拝観ゲートが授与所で、御朱印もOK。
 
奥宮が小規模ながら意外に良かった為、明神池拝観もしていないのに30分近く滞在してしまいました

時間押し押しですが、帰りもあの左岸の混雑登山道をしかも逆行するのは精神的にムリなので、予定通り橋を戻らずこのまま右岸コースへ…
 
こちらの右岸コースは湿地帯の多い閑散ルート。人は非常に少なくて快適ですが、なんと距離半分が木道。
一般人には歩きやすくても、タイムを競う時は土の道の方が良いものです。しかも傾斜部分にはほぼ等間隔に隆起がある為に歩幅が決められてしまい、奥宮から河童橋まで45分(1h15m)かかりました。
待ち合わせ時間15分オーバー…S嬢、ゴメン。
 
待ち合わせは「河童橋」の北にある「ビジターセンター」。
上高地の自然についての展示や写真展・ビデオ上映あり、ネイチャー系の土産モノが揃っています。ここは空いていて綺麗。ソフトな携帯は相変わらず「道中圏外」だったので少々待ち合わせに難儀しましたが、無事にS嬢と出会えました。さっそく、「河童橋」前の土産店(五千尺ホテル隣接)周辺を見物。
 
イメージ 3←「河童橋
  上高地一番の賑わい処。

後ろにちょうど穂高連峰の岳沢登山道と奥穂、左手には西穂の岩稜が見えます。この日は上方がガスってましたが、中々の眺め。
 
店の前にはお弁当や河童コロッケ、お焼き(冷凍モノ)などの屋台が出ていて、近くのテーブルベンチで食べられます。
ビール、乳製品もあり。
 
おお?!自販機の飲料が下界と同料金だ!!
 
 
しかし、お互い目的は達成したので他に用事もなく、「食事するなら下界へ。ここは高すぎてバカバカしい」と、
10時過ぎにはバスに乗ってサヨウナラ。滞在は、たったの3時間でした…――
 
まあ、何と言うか…
 
特にあんな面倒な思いまでして行くほどの場所じゃないなー……というのが結論です。
川の綺麗さは抜群なんだろうけれど、わざとらしい程整った川底には冷めます。
美山は他の山頂から見られるし、流れる美しい藻や鴨は居住地の近くの川でも見られるし…。
そういうモノに飢えてる都会人にとっては価値あるだろうけれど、普段から自然に親しんでいる者には、あまり…
 
三股から蝶ヶ岳経由で横尾に降りるのと時間的に大差ありませんから、穂高登山する場合でも上高地に行く必要は無さそうです。(※体力の無い人は安房峠を越えて岐阜側へ移動して、新穂高温泉からロープウェイで西穂へ楽々アタック!)
 
「帝国ホテルで高原リゾートしたい!」とか以外では、行くには面倒過ぎる。
自然保護なら、いっそ「宿泊客以外の車両通過禁止」にしちゃえばいいのに。。。
因み、五千尺ホテルのイタリアン&ケーキ(5HORN)が松本パルコに入ってます。
 
それでも、行きたいと思う人は多いんでしょうねえ…
なんたって、ここもパワースポット宣言してますから!(苦笑)