Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

●登山靴を買う(カモシカスポーツ・松本店)

実は私、まともな登山用品を自分で買ったことがありません。
 
大人になって再び本格泊まり登山を始めた時、住んでいたのがアフリカという事情もあって、とにかく「あるもので済ませて」いました。日本に帰ってきてからは、「父(山男)お下がり」と「あるもの」で。
 
しかも「まともな登山用品」って、でかくてぶ厚くて堅くて、狭い賃貸でどこどうやって保管すりゃいいのよって感じでもう……まして東京では「急坂攻めの日帰り」が中心だし。
というわけで、「まともな登山用品」は都度、山男に返☆品。
 
  靴はダイエーのサンキュッパ(\3,980。いわゆる「登山靴風ミドルカットシューズ」)、
  フェリシモのウェストポーチ、リュックならダイエー(テントやシュラフはビニル紐でくくりつける)、
  服はGパンを膝で切ったもの、スキー用靴下に、シマムラなポロシャツ。IDホイッスルは\98。
 
雨具だけは、ゴアテのちゃんとした上下です。持っていっても、使ったことがありませんが。
 
そんな私も、とうとう登山靴を買うハメになりました。
 
現在、長野県松本市在住。
そうすると、登山用品店は「ICI石井スポーツ」「ブンリン」「カモシカスポーツ」の3店です。
(アウトドア店やフィッシング店もありますが…登山用具の品数で言ったらこの3店。)
「ブンリン」は地元スポーツ店で、安さは一番。「石井」は言わずと知れた、有名チェーン店ですね。
しかしこの2店は松本でも市街地も市街地、モロ街中に位置し、Pはナシ(又は狭くて有料)。
せっかく信州へ移住しといて、なんで買い物で駐車場代払わなきゃいけないの??
好日山荘はパルコ内で、¥2,000買い物すれば無料になりますが……
なんかもう……街中は行く気がしません(--;) 

片や「カモシカ」は郊外にあり、Pは平停め無料! 広々敷地に一軒家店舗で優雅です@

イメージ 1 カルガモ…じゃなかった、
 
 ←「カモシカ松本店」、行ってきました!
 
さすが郊外店舗、広くて快適ー
 
オールフローリング。ロフト調の2階はよくバーゲン会場になってますが、通常はちょっとしたカフェコーナー。
何かのトレーニングもここで出来るみたいです。
とにかく店舗内100%、山の専門品。
 
←この芝生Pの手前に、アスファルトPあり。
 

まずは登山靴コーナーをチラ見。
最安値で\19,000台から、軽登山用でも5万円台があります。うわ、やっぱ高ぁ……
「トレッキング風の軽登山靴」(ローカット)は、ゴアテ素材で\9,000台からありますが…――
 
   「これは、”学校登山とかには最低これくらいは履きましょうね”って商品なんですよ」
 
さいですか……
学校登山に靴だけで\9,000って、最近の家庭は物入りですね…そりゃ子供手当ても必要ですよね。
あ、でも。本の学校登山は標高2,500mを軽く超えるんでしたっけ;;
(だから地元民は、ほとんどが山嫌いに・・・・・・)
 
  歴は長いけど「正式グッズ初心者」で、何が登山靴だかもわかりません。
  今まで(自分で)お金をかけた登山をしたことがありません。
  こんな靴で去年は急坂ばかり攻めていたら、足の爪が全部剥がれました。
 
―――と説明し、苦笑しながらウンウン頷く店員さんに勧められ、まずは試し履きをしてみることに。
 
「その前にサイズを測りましょう」と言うので測ってもらいます。
立った時の足の長測、実に26.5cm。これでも小さくなりました。サイズはEU42かUK7.5だそうです。
 
 「足回り(ボリューム)は低めですね」「足、平たいですね」

足幅は24.5cm、つまり「D~E」で、「2E」すらブカブカですからねえ・・・
褒め上手な元カレには 「・・・・・・タチウオのような足だね」 と言われましたっけ(T_T) ギラギラ?

この「長さの割には幅が狭くて甲が低い」は、日本人ではスペシャルマイノリティ。まして「26.5cmのD」なんて既存製品には存在しないので、靴探しにはいつも難儀します。大体、普通の店舗にはレディースだと24.5cmまでしか無いし。ネットで「モデルサイズ!」(26cm以上)を見つけても、大体「3E」から……
ブーツなんか、26cmだと筒周り(ふくらはぎ)が以上に大きくてブカブカ

「足の大きい奴=巨体」だと思っている日本の靴業界のバカ共にはもう、本当にもう、ウンザリです。
 
だからいつも、「幅のゆるい靴」か「幅ピッタリでつま先のキツい靴」(ツライ)を履くしかない。
今まで使っていたニセ登山靴は前者。だから、降りで前へ前へとズレて、爪がやられるんですねー。
 
そんなわけで今度こそ、金をかけてでも「ピッタリの靴」を買おうと、万札握っての来店です。

ここには外国製しか無いみたい。よしよし。
まずはスタッフさんが選んだLOWAを履きます。それで店内の模擬坂を昇り降りすると…
おお!全然爪があたりません。
そうか、これが「正しい登山靴」か……
 
   「登山靴を選ぶ基準は、とにかくサイズです。
   ”足長と○E”を組み合わせて選ぶことは出来ないので、”そういうメーカー”を探すしかありません。
    とにかく何種類も試し履きして、合うメーカーやシリーズを探しましょう。
    可能なら1時間くらい履いたまま店舗内を歩き回って、足になじませてから判断して下さい。」
 
せっかちで試着嫌いな私には少々拷問…
それに岩場では地下足袋を履くくらいなので、ハイカットはゴツくてイヤなんですけど…
ホントはミドルカットも好きじゃない。
どうしてもローカットのトレッキングシューズに目がいきます。
 
  「2,000や2,500mを超える縦走をしないなら、靴下とか下着とか、そんなに神経質になる必要は
   ないんですよ? しないならね?」 (←あなたはするでしょう?とでも言いたげ。目を逸らす私)

  「素材が皮か布かは好みによりけりですが、最低でもミドルカットにしましょうよ。
   私も若い頃は登山靴風のシューズにGパンで登ってましたけどね、もう若くないんですから。ね?」
 
そーですね。それは痛感してます、ハイ。爪が物語っています。
特高の拷問を受けたわけでもないのに足の爪が10枚全部無いなんて事実はホントにもう最高に恐怖です。その下からメッチャ柔らかくて透明な爪がジワジワジリジリ生えてくる痛みで眠れない日々はもう、人生に一度で十分なんです、High!
それもこれもそう、成分組成が全く若くないせいなんです。わかってます。
 
そうして色の綺麗なコルチナやSCARPA(カイラッシュ・インフィニティ。布製ミドルカットで520g、\28,665))やら色々履いてみたのですが、イメージ 2ズルズルで全然ダメ。。。
結局、一番最初に履いたLOWAの「MINGA GTX / XXL」が一番しっくり… →
 
カラフルなレディースは「6」までなので
渋カラーのメンズです
 
革製ハイカットで750g、\23,625。
 
重い…
しかし、爪が全くあたらない…!!

そして前から「登山靴の寿命は5年」と聞いていて、「ダイエー靴はもう10年も履いているのに、どうして専門の登山靴の方が寿命が短いんだろう…」と不思議だったのですが…
 
   「緩衝の為に、靴底の上にクッション素材が入っています。これの寿命が5年です。
    最近の登山靴は張替えができるので、5年経過する前に持ってきて下さいね。
    ニセ登山靴にはこれが入っていないから、5年以上持つんです。」
 
なるほど、納得した。 でも、5年後も登ってるのかなあ…
  
さてさて、カモシカは会員制度があります。初回\1,575。
 
エコバッグ(2種類)が会員証代わりで、これを持って来店すると通常は5%割引。
バーゲン時で一般客が5%割引なら、会員は10%割引になるそうです。
 
このバーゲン、「岳楽多(ガラクタ)市」というらしく、いろんなグッズやウェアを定価の半額近い値段で大売出しするもの。まあ、大体は型落ちや小サイズの処分市ですが、お目当てがあったらすごく安いです。
昔は他の本店・支店でもやっていたけれど、現在は松本支店のみとか…。
※このバーゲン会場へ入るには、会員に送られるハガキが必要です。
 
靴は結構高いし立地が気に入ったので、初回のグッズ購入時に会員になっておいたのですが、その翌週がバーゲンだったので早速約\2,300割引となり、既に元が取れました。
ネットやオークションでも滅多に安売りしない専門用品なので、これはお得です。
 
そして店のイベント「春山スキー」や「岩登り教室」や「涸沢サマーキャンプ(涸沢ヒュッテ1棟貸切!)」のお誘いが、メールやハガキで会員に届けられます。
そうか、こうやって店を感染源に、みんな深みにハマっていくのだな……
 
上高地から松本ICへ向かう国道158号の新村交差点を南に右折すると、3分くらい行った「南和田」交差点の東側にあります。ICからは10分くらいですかね。
お山帰りに、寄ってみてはいかがでしょう☆