Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

博物館/地学◆中央構造線博物館(長野県)

日本ジおたく五大呪文(聴いただけでゾクゾクするヤツ)の一つ、中央構造線
1億年前から形成され、関東から九州までの列島を横断するステキな大断層です。略称「MTL」(Median Tectonic Line)。

距離としては日本一の断層なのですが、既にブツブツと断裂していて連動はしていません。その東西端は曖昧で、諏訪以東は不活動。九州では構造線の上に阿蘇山が出来てしまったため構造線がどこなのか不明になってしまい、活断層中央構造線断層帯」として認定されているのは近畿~大分間のみ。。。

しかし一番有名なのは、糸魚川-静岡構造線」フォッサマグナ西端)と交じり合う諏訪盆地より南のここ、酷道オタク垂涎の大鹿村ではないでしょうか!

◆◇◆◇ 中央構造線博物館(南信:大鹿村) ◇◆◇
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大鹿村は東半分が南アルプスなので、入村できるルートは南・北・西の3つ。
アッチ系の観光客は「北」の有名観光地「高遠」(伊那市)から南下して、例の磁場な「分杭峠」越え。 ↓駒ヶ根市  ↓↓ この北(上)が伊那市   ↓↓ここから入る

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普通じゃない来訪者はその酷道を「南」の飯田市(↑↑ここ)から北上して村の南端「地蔵峠」から入ります。どちらもR152。
しかしこの時期、大雨による土砂災害が重なって両方とも通行止だったので・・・・・・いやそもそも普通の観光客だから、「西」の松川町から県道22で入りました。

松川町から県道59を東へ道なりに進み、県道22に合流してトンネルを越えるとそのまま直進でR152になり、大鹿村騒動記の舞台ともなった神社や鹿塩かしお温泉がある塩川方面に向かいます。が、コロナで日帰り利用不可だったりするのでここは大人しくR152で右折。すぐの橋を渡ると、左手に役場があります。

R152をしばらく行くと右手に道の駅があり、ここの川に向いたテラスから「大西山崩落」の崩落斜面が見られます。というか、もう見えてる。   後ろの山のコレ↓↓

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村内の通行止情報や営業情報も入手できるし、FreeWifiもあるし、お菓子や物産やご当地カレーも売ってる。便利です。村内には他に観光施設と呼べるものもコンビニも無いので、休憩や食料調達はぜひここで

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更にR152を南下し、村の中央を南北に流れる鹿塩かしお川の東支流小渋川(源流:赤石岳)を橋で渡り終えてすぐを右折すると、行き止まりがろくべん館で、その手前左手が博物館。 ここも ↓↓大西山の崩落斜面が後ろに見えてる。

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庭に色々な岩石が展示されています(館内で満足した+雨、でスルー・・・)↑↑
 ★★入館料¥500(屋内・野外ガイド¥1500/h)、火曜休館(←注意!)★★
通行止めと観光施設のコロナ休業に加えて平日だったのもあってか、来館者は自分の他に1名だけでした。 ↓↓入口にはお約束のクマの剥製

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入って右手の展示室がメインですが、その前にこの展示室のこの ↑↑前の廊下の「夏休みの自由研究発表」みたいな貼出し説明を全部読みましょう。ここ、重要です
これがまた、当館研究員(というか構造線オタク)の渾身のアレコレで・・・・・・

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  びっしり↑↑             諏訪盆地の変遷!↑↑
日本列島が大陸から離れて形成された成立ちから「断層ってなんですか?」と初歩的なことに始まり、中央構造線東から西端まで紹介!!

   ↓↓マイナーな東海     ↓↓核心の信州       曖昧な関東↓↓

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  ↑↑ 噂の九州まで・・・!!  こ・・・これを本にしてくれ~~っっ

もう、大興奮です。。。以上をきちんと理解した上で、いよいよメイン展示室へ。
小さい部屋ですが、わかりますでしょうか。
←←←左手(床が小豆色)が中央構造線内帯(西側)の「領家変成帯」

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           右手(床が青灰色)が外帯(東側)の「三波川変成帯」→→
で、それぞれの区域から採取したの岩石が、それぞれの壁際に展示

 ※元々「ここが中央構造線」と思われていた真上に博物館を建ててこの断層再現展示を実物の真上に
  設置したのに、その後の調査で実際はもっとろくべん館寄りにある――と判明したのだとかf:id:wistorian:20190926193801p:plain


< 領家変成帯 >

「火山直下のマグマ高温下で変成」された岩石。固く急峻な地形で、「崖崩れが発生しやすい」真砂マサ土になる。大崩落の大西山もこっち側ですね。

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花崗岩 は北アにも多い ↑↑。「地下でマグマが固まった鉱物結晶の岩石、風化して真砂マサになりやすい」ほほう。常念は全然だけど、燕の稜線はイイ感じに風化してコマクサが繁殖してるもんなあ・・・

マイロナイト(断層圧砕岩)
断層深部で圧力をかけられて延びて変形した岩石。石英が再結晶した固い岩石。

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流動した流れが見える↑  領家と三波川の間に存在する鹿塩マイロナイト帯は、花崗閃緑岩元だそう。


< 三波川変成帯 >

「海洋プレート(フィリピン?)が大陸プレートの下に沈み込んだ深い所で高圧力下で変成した岩石」「比較的緩やかで地滑りが発生しやすい」サバ土。結晶片岩緑色片岩石英質黒色片岩。。。って、谷の両側とも脆いってこと?f:id:wistorian:20190926193801p:plain 全体的に「粘土質で剥がれやすいペラ石」だそうな。

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  やっぱ緑色片岩 ↑↑、好きだなあ    蛇紋岩 ↑↑ もたまらん・・・っっ

くうっ 家の庭に飾りたい・・・っっ 買うと高いんだよなあああ。。。

中央のジオラマは、大鹿村を南北に走る鹿塩かしお谷」(鹿塩かしお川)の模型(手前が南)↓
ボタンを押すと手前の地面がさがって、各種の断層を展示します
「領家帯」(花崗岩) ↓↓    ↓↓「 山波川帯」(緑:緑色片岩)  ↓↓「 四万十帯」(緑灰色:砂岩)

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三波川と四万十の間のシャーベットオレンジ ↑↑ は「 秩父帯」(肌色:泥質岩) 

もちろんこの部屋も壁一面に渾身の中央構造線解説展示がグルリ貼られてて凄い。
中央構造線ってなに?」「そもそも構造線ってなに?」いやこれさっき散々f:id:wistorian:20190926193801p:plain

断層が複雑な南アルプスにも言及 ↓↓

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(豊口山南麓からの)「塩見岳登山道では付加体の全ての岩石が見られる」とか、「赤色チャート(※)があるから赤石山脈」とか・・・・・・登りたくなるうぅ
         ※鉄分を含むチャートプランクトンの死骸が堆積した岩石)

 

奥の壁面は「北川露頭」で剥ぎ取った地層の実物展示。
中央構造線の地層が実際見られる露頭は、鹿塩かしお谷の北の「板山露頭」伊那市)から
「溝口露頭」「北川露頭」「安康露頭」「程野露頭」飯田市)とありますが・・・
 ↓↓ 雨だし通行止めだしで、またの機会に。

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さて、次は西側の小部屋。地震やプレートの解説展示です ↑↑
 ①プレート境界地震
 ②「大陸プレート」内の浅い地震
 ③沈み込む「海洋プレート」内の地震(←「首都直下型地震」はコレ?)
地震は、今はこの3種類に分類されるらしい。

この部屋から外の↓↓「電子基準点」も見える。

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これで ↓↓地殻変動(上下も水平も)が計測できるんだって。

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2Fの小部屋は「砂防の体験」で、土石流や大西山崩落の展示が ↑↑ マサ土サバ土に触れます。視聴設備もあったから、イベント中は何か上映するのかな?

階段の下にもMTLの何かがあった。とにかく中央構造線だらけ断層だらけ、お腹一杯。。。

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<塩の湯>
ミュージアムショップは無いしカタログもありませんが、その分撮影OKで、岩石系の書籍もバッチリ揃ってました ↓↓  ↓この記念講演記録(¥700)がホント凄くて

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      右図は博物館の展示にあった、講演内容と同じような図↑↑

鹿塩かしお温泉と有馬温泉は同じ種類の温泉だ」というテーマを証明するために、水素同位体×酸素同位体のグラフやヘリウム4・リチウムの含有量まで用いて、最終的には温泉の全ての種類の起源を解明するという――  これは私も、ずっと前から疑問に思っていたことでした。いずれ原稿にも必要で、でも調べても全然出てこなかった情報で・・・そうでなくとも¥700以上の価値がある濃密さ(この内容でよく2時間で足りたよね)! こういう本が欲しかった・・・!!

この鹿塩かしお温泉はかなりの量の塩を含んでいて、煮詰めれば「山塩」が採れるそうです。「山塩」は、海水と同じ成分だけどニガリがほとんど無い、人体に優しい優良塩。塩川の川水にもかなり含まれていて、1日2トン(村の合計)もあるとか。

そういえば「山塩」道の駅でも売られていたし、地元の和菓子・洋菓子にも山塩モノが溢れてました。 ↓↓もちろん買った!

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温泉は「鹿が好んで飲んでいるのを諏訪神が気づいて発見」。(牛の塩舐めは知ってるけど、鹿も??) 大鹿村の名も、ここから来てるみたい。温泉としては普通に「ナトリウム塩化物泉」で、残念ながら冷泉です。小渋川上流の小渋温泉(コロナ休業中)は「炭酸水素塩泉」ですが、こちらも冷泉。
この「内陸の塩湯」は大変珍しく「有馬型温泉」に分類されるそうだけれど、高温の有馬と違ってこちらが冷泉なのは「熱されてから長い間地下に停滞して冷めてしまった」のだとか。「有馬型温泉」の特徴は「専ら中央構造線沿いに湧出」していて、海洋プレートが沈み込んで岩石から脱水された海水が起源の温泉――
そういえば四国にも内陸に塩湯あったけど、中央構造線沿いだ。。。

色々と、勉強になりました。

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<秋葉街道>
この鹿塩かしお川、中央構造線の断層谷鹿塩かしお谷)を北流して高遠から西に折れると伊那下島で天竜川(諏訪湖発)に合流、その後は思いっきり南流して静岡県浜松市で太平洋に注ぎます。信濃川ほどではないけれど、結構な長旅。

で、R152はこの断層谷をブツブツ切れながら古代の「塩の道秋葉街道を踏襲して
太平洋沿岸まで南下しています。
 大鹿村から一番近い有名観光地は、近年「天空の里」とかで有名になった下栗の里(日本の里100選)がある「遠山郷」(飯田市)でしょうか。
飯田市「信州の小京都」と呼ばれ、水引飾りや和菓子屋が多く、天龍峡の川下りや散策路が充実。宿泊施設も駅前・IC近くに豊富で便利。

秋葉街道の中盤では「秘境駅だらけのJR飯田線」の一部と並走し、その後は中央構造線から離れて(代わりに飯田線中央構造線に付いていって/笑)天竜川と合流します。街道名の由来である秋葉山は、全国の秋葉神社(火伏の神)の総本山。最後は東名高速を越えて、ウナギと銅鐸浜松市市街地へ。

マイナーですが、色々と興味深いエリアです。。。
R152のバイパスである三遠南信自動車道(飯田~浜松)が完成したら改めて南信
旅行して、そのまま静岡(遠州)へなだれこみたい

『ゴールデンカムイ』野田サトル(ヤングジャンプ:集英社)

北海道旅行時は4巻までしか読んでなかったこちら。
「獣を殺して味わいまくるアイヌの少女」(ヒロイン)と「人を殺しまくる日本の武人さんたち」の、北海道ドタバタ探検マンガです。

 

や、もうホントに面白い。
幕末~明治の北海道における独立革命(失敗)を引っ張り、民族差別や北方問題なども織り交ぜる主軸ストーリー自体も面白いのですが、北海道の自然とアイヌ文化を有名無名・事実伝説ゴチャマゼでみっちり紹介する旅ガイド的紹介回も素晴らしいのですが、それより何よりあの、キャラ全員が全体的に人生フザけてるところが、メッチャ凄い。

主要キャラの8割が「精神的に戦争でヤられて頭イっちゃってる脱獄犯や軍人」だからなせいもあるにしたって、主人公側は常に糞(オソマ)ネタだし勃起だしラッコだし、敵も「二瓶ゴハン」とか「欠け友」とか獣姦とか人皮コスプレとか、真正の変態が続々と。。。(さすがにアニメではカットされた話が多いとか/笑)

91話で主人公がアイヌの昔話に対して「登場人物全員変態かよ」って吐いてますが、いやお前らこそ。

 

強くて有能なキャラでもどこか色々ヌケてて(そうでなくてもヒグマやシャチが乱入してきたりで)、命の遣り取り中にとんでもない展開になる。深刻なはずの人生を、こんなに楽しく繰り広げていいんだろうか・・・

そして扉絵はほぼ「おチョクリ」の「おフザけ」、本編にも見え隠れする(いや、全然隠れてない)あのB級魂は、『ネウロ』を軽く凌ぐかも。

もちろん「おフザケ回」(サーカスとかお芝居とか)があってこそのこの面白さですが、「一貫してシリアスなキャラ」はヒロイン父と土方さんだけってf:id:wistorian:20190926193801p:plain

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元々「アイヌの文化」と「山でのサバイバル知識」に興味があったから読み始めましたが、これはある程度の巻数出てから読んだ方がいいなと思って数年放置。
2021年の北海道旅行で「帰宅したら漫喫で読破するぞ!」と思っていたら、ジャンプサイトが期間限定で全話無料解放(太っ腹!)してくれたので、自宅で酒呑みながら一気読み(×3回)。
主要キャラが多くて利害関係が複雑なので、一気読みで正解★

 

もちろん、興味無くたって楽しめます。下ネタ、ゲイネタ、戦争・殺人、猟奇的グロもあるけれどみんなソフトで「エロ」はほとんど無いし、自然に沿ったアイヌの暮らしは教育的知識的に絶対イイので、逆に「小学校高学年以上(特に「動物を食べるなんて酷い!」なんてえワケわからん事をほざく現代っ子のいい子ちゃんブリっ子)に読ませたいマンガ」

北海道の大自然の描写も綺麗で(←デジタルの恩恵?)、「北の動物」(ヒロインが殺して食べる)もあますところなく紹介されてるf:id:wistorian:20190926193526g:plain

 

杉元(主人公のおっさん。やたらと男にモテる)がそのヒロイン(子供だけど逞しくて有能で有用)を一人「さん付け」で呼び、大人と対等に扱っている風なのもイイんですよね。
網走までの旅では何のためらいも無くこの二人で同室・同衾してるし、「いつかお前の故郷に連れてけ」って逆プロポーズかおい。
1巻から続く山暮らしや海での大冒険、アイヌクッキングでの脳みそ生プレイなんてもう、お前ら早く結婚しちゃえよ!って感じ。
デジタル漫画サイトでも「歳の差」タグがついてるし!f:id:wistorian:20190926192927g:plain

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そんな濃くて変なキャラたちが敵味方入り乱れて色んな組合せで動きながらも何故か
どんどん団結し始めて二極化し、ついには樺太中央までのカオスな冬旅。

土方さん側は「ハジけた武士チーム」で、「テロリストたちの個人プレイ」が際立つノープラン方式(機動力と絆が命)。全体的に部活合宿(引率・永倉さん)ムードで微笑ましい。
片や「病んでる軍人チーム」は「鶴見中尉と根暗な手下たち」。キモは人員力&武器力
ですが、綿密なプランは倒れっ放しのストリーム。最終決戦は函館☆です。


2016年マンガ大賞受賞。
現在・27巻(連載中)

★北信/黒姫山(長野県) ~表登山道~七ツ池~小泉山道~

ここ安曇野に住んでいるとついつい北アに目がいってハード登山ばかりしてしまいますが、折しも無職の今年は運動不足が祟ってハード登山回避一択。コロナ2年目は制限数が緩くなり、人出も平日にかなり分散するようになったので、テント泊も結局やらないで終わりそうです・・・・・

そこへ「県民割」(1泊につき¥5000引き+¥2000クーポン!12/28まで!)が出ました。今年はGoTo無いけど、クーポン使える店舗が少ないことを除けばGotoと比べても遜色無い。地域貢献のためにも、参加しないと!

去年飯綱山の翌日に登ろうと予定したのに暑さのあまり中止した、北信五岳妙高戸隠連山)の一つ、別名「信濃富士」。気温も下がってきた9月に再挑戦です。

黒姫山(標高H2,053.4m、信濃町
コースタイム(標準):
   表:3時間5分(4h)、七ツ池:50分(1h15m)、小泉:1時間40分(2h40m) 
標高差:表:DWN25m/UP1,233m、七ツ池:DWN242m/UP60m、
    小泉:DWN1,050m/UP20m-----TOTAL:1,317m
距離:TOTAL13.2km ( 表:6km+七ツ池:2.2km+小泉:5km )
出発地:黒姫童話館  条件:一人、平日、曇天

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当日は宿泊したペンションから出発しましたが、まずは食料調達で一番近いコンビニ(野尻湖のセブン)へ。
信濃町ICからは、降りて右手(西)の黒姫高原方面へ県道119を降りていき、「←黒姫高原スキー場の看板で左折。そのうち「黒姫童話館」の「一般車P」の案内板が出てくるので、全てこの案内板に従って左折右折を繰り返しゴンゴン登り、終点の「童話館P」(H840m)に駐車。 スキー場から童話館に続く道(舗装路)は一般車両通行禁止。且つ、童話館前のロータリーからはPに入れません。

この山、ルートが色々あって、人気なのは南麓の「大橋登山口」(H1,140m)や「戸隠のキャンプ場P」(H1,170m)から始まる「新道」のようですが、Wは急坂好きなので往路は「一番キツい」と言われるこの「表登山道」にしました。
「表登山道」の起点は山頂真東にある「町民の森」(H710m)ですが、スキー場へ降りる「小泉山道」で下山したいので、中間点のここへ駐車。念のためペンション主に訊くと「登山用に停めてOK」とのこと、実際ゲート等は何もなく、Pも広く、9時過ぎでも一台も停まってません↓↓       Pから↓↓坂をくだって童話館へ行き・・・

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正面のロータリー↓↓へ降りると、左手(南側)に森と看板が見えます↓↓

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童話館」は冬季休業だから「スキー場」は載せてない、のかな・・・ ↓↓

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下山のゲレンデ部分は上図の「きつね山」から↑↑「黒姫童話の森コース」らしい。
童話館」前(H820m)、登山スタート!

看板地図に従ってまっすぐ進むと、数分で鐘と「階段」が右手に。地図には全然載っていなかったけどこの道は ↓↓「森林浴コース」らしい。ここをゆるゆる登ると↓↓

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童話館」前から5分で御鹿池おじかいけ(H836m) ↓↓ 後ろは黒姫、天気悪いな~f:id:wistorian:20190926193801p:plain

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字面から諏訪の「御射鹿池」と見紛うけど、雰囲気も似てる。ここを左手へ進み、池の反対側 ↓↓(標高最高部)へ。↓この2つの標識の間から山道へ入ります。

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これが登山道だと示す標識はどこにもありませんが、地面に残る↑↑「獣道よりハッキリした踏み痕」と、たまに出てくる赤テープが目印。
この部分、昭文社の山地図には載っていないし手入れもされておらず、後半は低木が左右から張り出し倒木も放置されている状態。 藪漕ぎというほどではなくも、木々を避け蜘蛛の巣を払いながら登らねばなりません。これは夏の終わりだからなのか、コロナだからなのか、それともいずれ廃道にする予定だからなのか・・・謎。

「御鹿池」から10分ほどで ↓↓「御鹿山の林道」に合流(H906m)

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この先の工事用っぽいジャリ林道ですがとても綺麗で、道路脇には「徐行」などの新しめな黄幟が・・・・・・もしかしてここ、一般車両も入れる??  地図を見ると「町民の森」から上は車両通行禁止ですが、南の別荘地からなら進入できそう。。。

林道に出てから15分で ↓↓「表登山道」との合流点(H980m)

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そこから5分、「童話館」前から35分(1h)で「しなの木」(H1,042m) ↑↑ 標識には「登山者は大方小休止していく」↓↓ 倒木ベンチまで用意されちゃもう(笑)

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確かに周辺はシナノキ多め。再び登ると三合目夫婦岩↑↑で「七曲り」開始。と言ってもそんなにキツくはなく、↓↓四合目で「七曲り」終了。

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この上から、ブナの木の方が増えてくる感じ・・・↑↑  そしてキノコや苔岩がチラホラ出てきた。 ↓↓フカフカ

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「しなの木」から1時間(1h)で「日ノ出石」(H1,350m) ↑↑ 標識無し。左手がちょっと広くなっているので、ここで休憩。運動不足のナマった体で無理すると脚を傷めそうなので、今日はゆっくりペースです。

この先も相変わらず↓↓  六合目「ぶな林帯」↓↓

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この上部で ↓↓笹部分を抜けると、段々岩が多くなってきます ↓↓

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その岩にはコケがびっしり着生。。。↓↓↓おおおおおう・・・‥

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昨日一昨日と雨は降っていないはずなのに、心なしか道も湿っていて、岩も滑りやすいタイプ。東麓だから夜露おりやすいだろうし、北陸気候(湿気高い)の影響も受けてるんだろうなあ。。。。

写真を撮りながら進むと、↓↓ 左手に岩屋のような岩が突如出てきた。

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標識も何も無いけれどちょっと不思議な感じがしたので覗くと・・・これ↑↑、「ヒカリゴケだ!
山地図に載っていて、滅多に見られないと記憶していたので、この登山道を選んだ目的の一つではありました。画像ではわかりにくいですが、塗ったような蛍光キミドリ色!これが噂の・・・  ↓↓ もう少し上にも、少しだけ

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この上の大岩のところに八合目ひかりごけの標識がありますが ↑↑、ここではヒカリゴケがどれかよくわかりませんでした。。。
とにかくこの「ヒカリ苔エリア」から稜線まで、岩と苔、満載!

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岩に巻き付いた木の根の間に土や植物が堆積し、その上にフカフカのシダ類や地衣類やコケ類がフッサリ、モッサリと・・・美しい・・・ 毛皮のようにフサフサだったり ↓↓

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ビロードのように滑らかだったり・・・ ↑↑   キノコもどんどん増えてくる! ↑↑
もう、この部分のためだけにでも来る価値がある・・・!

八ヶ岳「コケ女子」なんてキャッチで釣ってるほど「苔の美しいルート」が多いですが、緯度が違うからか当然にあちらとはちょっと様相が違う。このステキ景観は標高1850m以上の黒姫山全体に広がっている感じです。とあるサイトでは「プチ屋久島のような植生豊かな世界を、静かな雰囲気で楽しめる」。また随分違うエリアの話だなf:id:wistorian:20190926193801p:plain

この後ガスの上に出て(やったf:id:wistorian:20190926193554g:plain)、 ↓↓九合目「あおとど帯」の標識を過ぎると・・・

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「日ノ出石」から1時間30分で「稜線合流」(H2,003m) ↑↑
あれ、稜線に出たらカルデラ跡が見えるかと思ったら、全然見えないのかf:id:wistorian:20190926193801p:plain
カルデラ跡に聳えている(と思ってた)「小黒姫」(「御巣鷹山」H2,045m)は樹間にチラチラ見えてるけど ↓↓、もっと火山チックかと思ったら 「鬱蒼と樹木が茂ってるかわいい小山」だf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain

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合流点から左手(南)へ、山頂に向かって稜線 ↑↑を進むと、右手にカルデラ跡も見えてきた! ↓↓

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荒廃した火口砂漠じゃなくて、草原だ・・・ 紅葉も綺麗

噴石っぽい大岩を横目にしながらどんどん進むと、「稜線合流」地点から10分、「日ノ出石」から1時40分(2h)で、山頂!(H2,053.4m) ↓↓

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うん、何も見えません。。。
雲の上に出たので下界や野尻湖はもちろん、東側がガスって本来の北ア、北信五岳などの眺望も見事にゼロなのは仕方ないのですが、西側(↑↑祠の後ろ)は樹木で遮られ、まさかの「カルデラ跡側の眺望ゼロ」状態。稜線に出たらドカンとカルデラ跡を見渡せると思ってたのに、想像と全然違った・・・

石祠には「七つ池竜王 大毘沙門天王 黒姫弁財天」 何でやねん
「702年(大宝2)役行者(えんのぎょうじゃ)が火口湖で弁才天を拝した」とか。

ここでいつものエール休憩。

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山頂から見えたのはこの先の ↑↑「新道」の稜線と、どこだか謎な「下界」 ↑↑(一瞬。古間あたりの丘陵かな・・・)。出逢ったのは表登山道で3組5名、山頂で女子ペア1組のみ。この後は誰にも逢いませんでした。  さて、下山です。

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山頂から5分チョイ(10m)で ↑↑「峰ノ大池分岐」(H1,974m)。 ↑↑この区間は(写ってないけど)リンドウ多め。秋ですねえ。↓↓ 分岐の先は、歩きにくい岩ゴロをくだり。

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「峰ノ大池分岐」から20分(30m)で「西登山道との合流点」(H1,827m)↑↑
ここから左手(南西)に行くとすぐに「峰ノ大池」↓↓ ※地図では「大池」

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こういう静かな池って、イイですよね・・・  合流点に戻って今度は北東へ進むと、待望の「七ツ池」です!↓↓    おお~~~↓↓

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凄い・・・ 湿原かと思ったら、笹原ですよコレ・・・!!

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↓↓もしかして昔はあのガレ道を直登して良かったのかな?と思うような標識

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   右上端が山頂↑↑  山頂の真東直下には、↑↑噴石らしき岩溜りも見える

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↑↑「七ッ池」は見渡せないので池の数は数えられなかった。バック↑↑は小黒姫
ここでついつい、20分以上撮影。遠回りだけど降りてきて良かった

名残惜しみつつ笹原(H1,817m)を後にして1,855mまであがり、その先アップダウンしながら進むと↓↓、「峰ノ大池」から20分(35m)で「黒姫乗越」(H1,870m) ↓↓

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ここから ↓↓「小泉山道」で下山。

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が、最初の急坂(越見尾根)をくだっている最中に雨が!!(なので ↑↑一番最初しか写真撮れなかった・・・) この山の岩は滑りやすくて、岩の無いところは急坂なので、土がズルズル・・・・・・スピード出せません

雲の中に入っただけかと思っていたら、スキー場に降りるまでずっと降ってて。森林帯なのでそんなに濡れなかったけれど、雨具を全部装着すると暑いので、上だけ羽織って続行・・・(=脚が濡れる)。下界もきっちり雨だったようです。もし晴れてたらこの尾根から越(新潟県)が見えたのかなあ・・・

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「黒姫乗越」から25分程で ↑↑急坂終了(H1,620m)。ここから左巻きですが、↑↑この部分も岩や木で歩きにくく伐採後の笹根が出ているところもあって、それはもう滑る滑る・・・下草も多くて靴も服も濡れる~ ↓↓おかげでキノコが綺麗・・・

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今日も泊るから、洗濯も乾燥もできないのに・・・
「黒姫乗越」から45分(1h)で「姫見台」(H1,559m) ↑↑ ようやく普通の道になった・・・と思いきや、今度はスキー場の↓↓リフト(H1,170m)が見えてゲレンデ部分をくだるようになると。。。

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うわ、背丈ほどの草   これはまだ「序の口」の部分・・・↑↑
もう、ビッショ確定f:id:wistorian:20190926193801p:plainしかも上部は急斜面だから、再び滑る滑る。。。最大傾斜25°、スキーなら余裕だけど、「徒歩で雨でコレ」はキツ(笑)

やっと斜面が緩くなってくると、道が無くなりました。あれれ。そこで右手のリフト降り場へ進むと、モヤの向こうに↓↓「童話の森コース」の標識が。

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ここからこの「第1リフト」(H1,100m)の南側に沿った広い草刈り部分 ↑↑をまっすぐ降りるようになり、ひと安心。雨もやんだ

一応この時期、このスキー場(グリーンシーズン)コスモスの見頃で「パノラマリフト」が動いているはずで、それはこの「第一リフト」のことだと思っていたのですが、全く動いていないしコスモスも見当たらなかったので、もしかしたら「第三リフト」のことなのかもしれません ↓↓

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お、スキー場黒姫高原スノーパーク)の「コスモスプラザ」が見えてきた↑↑
「姫見台」から45分(1h20m)で↓↓「小泉登山口」(H825m)

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スキー場隣接の「町営P」(登山者用)はここから北方向ですが、Wはこの↑↑車両通行止の道(舗装路)を南へ。「小泉登山口」から10分で「童話館」前(H820m) ↓↓

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は~・・・運動不足と雨で時間かかった。。。やっぱり宿とっちゃうと、当日の天気で登山日を変えられないから不便ですねえ・・・
でも、下界の眺望無くもコケとキノコと笹原の美しい世界を堪能できるイイ山です

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去年撮った「晴れの山容」も    ↓スキー場

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博物館/縄文~弥生◆中野市立博物館(長野県) 

信州・中野市
江戸時代は幕府天領としてちょっと特別でしたが、近代はただでさえ観光的要素が薄いのに、優良観光地(飯綱--飯山--木島平--渋温泉--地獄谷温泉--志賀高原--小布施等々)に囲まれてしまい、今やすっかり霞んでしまいました。が・・・ここで2007年、弥生的に大きな発掘出土があったのです。

◆◇◆ 中野市立博物館 (長野県中野市) ◆◇◆◇

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大昔、西日本は九州を中心とする「銅矛文化圏」と、近畿を中心とする「銅鐸文化圏」にわかれるという学論がスタンダードでした。

平成になってそれが崩れるような発掘・出土が相次ぎ、今では「九州北部から派生した
武器型銅器」と「近畿から派生した銅鐸」の両方が共伴出土する遺跡が、「弥生時代的特別地」とみなされるようになっています。
それまでその共伴遺跡は8か所しかなく、全て西日本&四国。ここ中野市は東日本初の共伴遺跡である上に、銅戈の出土地としても東日本初、銅鐸の出土地としては日本最東端という、弥生的に驚異の記録塗り替え地なのです。

でもマイナー、なんですよ、ねえぇ・・・
 ※銅鐸は伊豆市でも出土していますが、小銅鐸で古墳時代に差し掛かるのでちょっと別枠で計算します

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信州中野ICから降りてまっすぐ進み、有料道路手前で右手に逸れると「北信濃ふるさとの森文化公園」に入ります。その公園内で一番標高の高い所(H440m)が博物館。f:id:wistorian:20210923122828j:plain

この博物館、元は「創造館」という公園施設だったため、プラネタリウム併設(↑右のドーム部分)。かつ、文化公園に従って火曜休館なので要注意

柳沢遺跡の出土品は県宝に指定されていたので長野市の県立博物館が所蔵してましたが、2014年に「国の重要文化財」に指定されたのを機にこの市立博物館を大改修して準備。めでたく中野市が取り返し、今に至ります。 ※国宝や国重や県宝に指定されてしまうと、保管環境が整って無い地方自治体には返還してもらえないのです。。。。

発掘された日本列島2009」(7月)で柳沢遺跡が取り上げられ、その直後(8月)に信州へのIターンが決まり「これは絶対、中野市へ行かなきゃ・・・!」(※但し数年後に。出土物の常設展示は「調査・研究・復元」などで「出土から4~5年後」になるのが普通と思っていたのに随分経ってしまったけど・・・・・・出土地で見ることが出来たのは、幸運です。

何故かと言うと、中野市には柳沢遺跡だけでなく千曲川流域に結構重要な遺跡が集中してまして(というか、市内の狭い平野を縦断する千曲川の築堤工事をしたら次々と発見された=川じゃないところにもっとあるはず・・・)、それら全部をここで展示しているから。そのため、ちょっと整理が必要です。まずは縄文時代から!

<姥ヶ沢遺跡>
場所:博物館の北西、旧千曲川右岸の谷あい。
時代:縄文中期(B.C.3000年)
縄文土偶「姥ヶ沢ヴィーナス」が1982年に出土。他、土偶27体分の破片など。

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<千田遺跡> 2002年発掘
場所:博物館の北西、旧千曲川左岸の替佐駅南側。
時代:縄文前~中期(集落は縄文中期、弥生後期、古墳時代
石鏃や磨石などの石器類3000点以上、土偶230点ほど(縄文中期~後期)、
北陸系土器、東北系土器など、とにかく土器多い!

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弥生時代です。
<栗林遺跡>
場所:博物館から南西(ICの方)1.5km、旧千曲川右岸。(H340m)
時代:縄文後期~弥生中期
ここで出土した特徴的な土器は「栗林式土器」(弥生時代中期~)と言い、後に吉田式土器長野市)を経て箱清水式土器長野市、通称信濃の赤い土器」)に移行する、弥生前期の代表土器です。分布は越前から下越までの日本海側と、東信から関東の群馬~埼玉~東京まで、中信は諏訪までが多く、飯田にも一件・・・・・・ん?これって「出雲族の移動ルート+氷川圏」&「安曇・諏訪ルート」じゃ??

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  ↑↑遺跡出土品。磨製石斧が多かったらしい   柳沢遺跡出土の栗林式土器↑↑

「遺跡は復元されてますか?」と聞いたら「看板があるだけ、現地は栗の林です
字名も「栗林」だ。。。←もしかして野生のクリ?f:id:wistorian:20190926193801p:plain


<柳沢遺跡> 2006年発掘開始
場所:夜間瀬川と千曲川の合流点の東側。高社山西麓の裾野。(H327m)
時代:弥生中期後半~後期後半
銅戈8本(北九州型1:大阪型7)と銅鐸5個。

展示場所は順路的には最後の ↓↓収蔵庫のような部屋(複製銅鐸は朝日遺跡の)←愛知県

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壁際には栗林式土器など39点、石器・石製品160点(勾玉以外は全て重文)↑↑

銅鐸は1個だけ流水紋(好きf:id:wistorian:20190926192812g:plain)で、銅戈6本と同じ埋納抗。他は後の金属探知で見つかったそうで、残り4個は袈裟襷紋みたいだけど欠損部分や摩耗が多く不明。どれも初期の「聴く銅鐸」です。

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銅戈は九州型と近畿(大阪)型が同時出土したのが日本初とか。

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遺跡には埋納抗の他、水田跡や住居跡や礫床木簡墓も ↓↓(部屋の外に展示)

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ヒスイの勾玉(糸魚川産かどうか記載なかった)や菅玉は、この墓の副葬品。

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中野市周辺ではこの時代の玉作遺跡が発見されていないので(もっと南東の上田市には古墳時代の玉作遺跡がある)、菅玉は「ここから北の吹上遺跡(上越市)で製造されたもの」と推定されてます。

市内東部を占める高社山(高井富士)から北は北陸気候で、積雪量が段違いに多くなります。柳沢遺跡はちょうどその境にある感じ。何か意味シン。

埋納抗の発見が2007年10月で、雪に埋まってしまう!(=発掘できずに腐食が進む!)と埋納抗の周辺の土をゴッソリ刳り抜いて移動させた――というドキュメンタリー映像(5分)を、常設展示の中央でずっと流してました。
出土時はまだ金色だったのにすぐ酸化が始まったというから、そりゃ焦りますね


古墳時代・・・は普通です。
<蟹沢古墳>
場所:桜沢駅の東500mの尾根上(H約450m)、私有地
時代:不明(弥生前期前半?)
出雲にも多い、前方後方墳。未調査。前身の弥生時代末期の前方後方型周溝墓から東海系土器が出土しているから「東海との交流を背景として築造された」そうだけど・・・・・・東海に一番近い南信には前方後方墳が1個も無いのに??

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 ↑↑「前方後方型の周溝墓-->前方後方墳へ発展した」という説明版。信州の前方後方墳といえば、松本市弘法山古墳国史跡なのに平成まで墳頂で桜祭りしてたf:id:wistorian:20190926193105g:plain)が最古級かつ最南。他は佐久の南に1基。残りは全て北信にあります。

<高遠山古墳>
場所:延徳駅の東1.4km(H360m)
時代:古墳時代前期(3-4C)
前方後円墳。出土品は長野県宝。

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この後、珠洲焼の壺の「埋納銭」や天領などの展示がありますがさらっと流し ↓↓

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最後は「蛇行剣」とその保存技術の展示で終わりました。

博物館の最上階から展望が望めるはずが、先日の強風でガラスが割れて立入禁止中とのことで、図録を買ってから屋外の展望テラスへ 。

志賀高原方面↓↓ 遺跡に関連する高社山が見えないのは残念・・・

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反対西側には北信五岳(今は信越五岳と言うらしい)の飯綱黒姫 ↑↑

ここから歩いて行かれる距離に古墳がありますが、「復元された遺跡は市内には1つも無い」そうなので、これにて終了です。

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10年ほど前は「北信に四隅突出型墳丘墓(大好き)らしきものがある」という情報を得ていたのですが、どうやら今ではそれは「四隅とは違う」ということになったようで、遺跡データベースで検索しても出てきません。福島県のも同じく、現在では「四隅突出型周溝墓」に分類されている模様で、現在の「四隅分布図」(あるんです)には載っていません。残念・・・

どちらにしても、北国街道を通って北陸から出雲文化(というか出雲族)が入ってきて
いたことは確かだろう―――ということで、信州中野はWにとって「ちょっと特別な地」でした。やっと訪問、できた。。。。←もちろん神社巡りもしまくりました!

「彼ら」はそのまま千曲川を遡って東信へ進み、上野国(群馬)をかすめ、最期は武蔵国(氷川&イワイ神社エリア)へ辿り着いたのではないかと言われています。

大宮市に住んでいた頃から「氷川神社と出雲の繋がり」に興味津々でしたが、当時は
どのルートで関東入りしたのか不明でした。ヤマトタケルと同じく碓氷峠越えだろうと推測されてはおりましたが、あの人、別書では富士の樹海も北アルプスも越えてる「鉄人」だから、信頼度低いんですよね・・・・・・あれから30年、色々な学者のおかげでかなり解明されて、神社・遺跡巡りに大変助かっています。

さあ、次は群馬かな!

 出雲や大阪のと一緒に銅器色々を復元展示↓↓

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博物館/アイヌ ◆ 国立アイヌ民族博物館(北海道)

アイヌ先住民族認定に伴い国立化されたこの博物館。
アクセス等、ウポポイ全体についてはこちらへ。

◆◇◆◇ 国立アイヌ民族博物館(北海道白老町) ◆◇◆◇

f:id:wistorian:20210711084144j:plain立派な建物になったものですねえ・・・
完全予約制ですが、それは入館時間だけ。しかも1時間おきです。
現地で確認した事項含めて、以下のようなルールでした。
   ① 「予約した時間から1時間以内」に入れば良い
   ②  一旦入ったら何時間居ても良い
     一旦出たら、また予約しないと入れない
     入館料は「入園料込み」だが、特別企画展は別料金

んん・・・? つまり長時間滞在するオタクが多いと、入館人数はどんどん増えるということ?? ダメじゃん・・・・・・ 展示室自体、そんなに広くないのに・・・
予約状況はエントランスに掲示↓↓ うわ、予約した時間だけが満杯だf:id:wistorian:20190926193801p:plain

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予約者9割がこの特別企画展(ゴールデンカムイ)↑↑ 目当てだったようで・・・・11時に予約して11:30に入った常設展示は最初ガラ空きでしたが、12時チョイ前一斉に大量の親子連れやペア者たちがザザーっと流れ込んできてかなりな人密度に。うひゃあf:id:wistorian:20190926193213g:plain

幸いアイヌにそこまで興味あるわけじゃない人たちだから「へーほー」で流れるように出ていき、30分位で再び閑散としましたが。。。こんな予約方法じゃ効果は「入館ゲートの混雑回避だけ」コロナ対策としては無意味ですねf:id:wistorian:20190926193706g:plain 西側から見た博物館↓↓

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 ↑この辺りがライブラリ横の入口      右側が正面玄関↑↑

気を取り直して―― 1Fが シアター、ショップ、ライブラリです。
博物館ショップ*****************

ショップ横一面はアイヌ関係の漫画」の展示 ↓↓ 

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もちろんゴールデンカムイ入ってますf:id:wistorian:20190926193502g:plain
しかし『不思議の国のバード』(←江戸発山形経由の探検踏査の最終目的地が蝦夷)や『シャーマンキング』(←アイヌ系っぽいキャラが居るだけ・・・)まで入ってるのに、『狭医 冬馬』(←江戸時代にアイヌへ種痘するストーリがある)が無かった。

ショップは陳列も品物も洗練されていて、ポケットムックリ(←携帯用ミニ。いつでも
どこでも??)とかプレミアムムックリ(←超豪華)とか、マニアックさにも溢れていますが、「泥臭い民芸品」が一個も無い・・・ 「熊の木彫り」は、きちんとした造りの普通の卓上サイズが1点だけ。やっぱポロトミンタラ行きたかったな・・・
ストラップやキーホルダーも、オヒョウ製アットゥシ製鹿の角(本物!¥1650)、ヒグマの爪(本物!小で¥8800!)と色々あって、どれもモノが良いです。鹿角なんかは別の観光地で同サイズのものが¥4,000でしたから、絶対「買い」!↓↓

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オンラインショップにはこういう地場産工芸品は一切出ていないので、現地に行くしかないですね。。。。どちらにしても、以前は書籍ばかりだった博物館ショップとは一線を画しています。というか、書籍が少ない。キャッシャー右側は民族人権関係や学術用レベルが多くて・・・今回は「初級用のアイヌ語辞書」が欲しかったんだけどな。
キャッシャーの北側(↑上記画像の左側)ではコーヒーやスナックが販売されていて、北側窓際のテーブルで休憩できます。

 

 博物館ライブラリ **************
館の東端(↑上記画像の左奥)に、小部屋がひっそりと。
狭いため、コロナ対応で「10人まで」という人数制限がありましたが、誰も居ない。壁一面にアイヌ関連本が積まれ、読み放題・・・!

「貸出不可、画像は撮っちゃダメ」だけど、自分ノートにメモOK、申請すればコピーOK。やった! 専門図書館は普通厳しくて、筆記具の持込み禁止だったりするので緩い方ですf:id:wistorian:20190926193347g:plain

でも、これもコロナ対応か「触った図書は全てここに返却してください」となっていて・・・多分一冊一冊滅菌するんでしょうね(←そういう機械が安曇野市の図書館にも導入されてた)、気軽にパラパラ見てまわるのが難しい状態なのは残念でした。

仕方ないのでタイトルと表紙だけで選んで窓席で読んでいると‥‥ 巻末には「5冊でワンセットのシリーズもの」らしきことが書いてあるのに、棚には3冊しかない。
  W「あと2冊、閉架にありませんか?!」
すぐに対応して、2回目の訪問時に出してくれました。←空き時間がコマ切れだったので4回入室。

 

展示室 2F *******************
1Fエントランス入って右手にシアター入口、左手がゲートです。ゲート先の自動ドアを経てエスカレーターであがると、2Fフロアにはホワイエのような広い空間があり、北側一面がガラス張。  ↓↓ ポロト湖の展望。 右手が「チキサニ広場」↓↓

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「チキサニ」=ハルニレだったかな? 企画展は別料金なので、ここでチケットチェック(=行列が出来る)や教育旅行の混雑対応するための広さ、でしょうか。
  ↓↓常設展示へのアプローチ。この壁に投影展示が出る。これも行列対策??

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                      ワンルーム造りで広い↑↑

解説板は日本語・英語・中国語・ハングル。アイヌ語はあったり無かったり・・・

ポロトコタンの博物館はイナウくらいしかめぼしい物が無く、規模も小さく解説も浅く、何がアイヌなんだかさっぱりでした。帰宅後に札幌の本屋や博物館ショップで買った書籍たち↓↓を完読し、やっとアイヌの世界感がわかったくらいです。

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その点、ウポポイ充実&カンペキ
展示のメインは、所蔵数からここも「衣装」↑↑「イナウ」↓↓「イクパスイ」って感じですが、「より詳しい解説」と「系統に沿ったレイアウト」でわかりやすい。

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これなら本を何冊も読まなくても、ここの展示で大体の世界観がつかめます。

イナウみたいなの、群馬にもある↓↓ んだ!?     イオマンテの飾り ↓↓ 高!

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アットゥシ(樹皮布)の機 ↓↓  長!     供物の様子↓↓  ↓シト(団子)

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   小物も色々↓↓        マキリ(小刀)とテクンペ(手甲)↓↓

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中央の「言語に関する展示」にはユカラの製作映像や研究者(※)の著書・メモ等が↓↓

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     ※バチラー夫妻、金田一京助知里真志保知里幸恵 等
知里幸恵の資料館は登別にあるけど、駅からちょっと遠くて行かれなかったf:id:wistorian:20190926193035g:plain 「銀の雫ふるふる」は本当に綺麗な和訳ですよねえ。。。

展示室の南側一面には、縄文土器から始まってアイヌの歴史が明治~昭和までどーん!と時系列。わかりやすい。     所々の図説もバッチリ↓↓

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  コシャマイン → シャクシャイン → クナシリメナシ 覚えた!

最後の「アイヌの(?)職業コーナー」が現代の人にまで及んでいて「???」でしたが、天龍峡で測量した技師の展示に「飯田線マップ手ぬぐい」があって食いついた↓

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 エレキ・・・トンコリ!? ↑↑

出口近くの図書コーナー(子供向け?)には、北の動物のぬいぐるみが。
コロナじゃなければ、↓↓ここでアイヌ語講座もやるんでしょうね。

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「触れる学習展示」も色々ありましたが、コロナでシャットアウト↑↑ 黒いベルトで遮られてるので、身を乗り出して鑑賞(老眼には厳しいf:id:wistorian:20190926193246g:plain) 豊富なシャケ展示f:id:wistorian:20190926192812g:plain ↓↓ 

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これがあったらもっと時間かかったと思いますが、滞在1時間20分で何とか終了し、次に予定していた体験プログラムへダッシュ! ウポポイはやる事一杯で、でも8時間しか滞在できなかったので、企画展を観る時間はありませんでした=3 

今回の企画展の内容からすると、たくさんのブツが常設展示からあちらへ流れていたんじゃないかな・・・という感じ。「ストゥ」無かったし。そうすると、本来は常設展示だけで2時間半は必要だった、んだろうなあ・・・

それでも十分な内容でしたf:id:wistorian:20190926193502g:plain 満足です!

 

ゴールデンカムイ』はまだ10巻くらいまでしか読んでないので、帰信したら漫喫で一気読みするぞ~f:id:wistorian:20190926193526g:plain

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余談ですが。
ようやくアイヌが先住民認定され、2019年にアイヌ新法が施行されても、まだ民族侮蔑するアホっこが居るそうです。ビックリ!
相手の弱点を突いて自分が偉いとイイ気になりたがるアホな子供ならわかりますが、イイ歳した大人である親たちが「あそこはアイヌだから」とか言うとか。。。。

私にとって「人種差別する人」って「教養が無く、世界観の狭い人」なんですよね。
イジメっ子と同じで「誰かを貶めないと自分を保てない、可哀そうな人たち」。
なので、人種差別する=「自分は教養の無いバカで哀れな人間です」って証明する行為。そんな恥ずかしいことする大人なんて、この現代には普通居ないと思ってました。ホントに。でも、世間的にはそうでもないみたいで驚きますね・・・

他の多数と違う「特異的な源流」を持っている人は、はっきりした方言も習慣も無い関東出身の自分には結構羨ましいです。「夏休みに田舎に帰る」すら、羨ましい。

かと言って、その「特異的な源流」を税金で保護すべきというのは、ちょっと違う気も。税金使うなら、もっと生命の危険にさらされている人が優先だし、人種差別をするおカバな人の質の悪い脳内を何とかすべきだし・・・・・・

アイヌが軽んじられているから侮蔑するんだろう、だからアイヌ文化を高尚なものとして大事に扱えば差別はなくなる」と言う人も居て、それでこんな立派なものを造りたがった節もありますが、問題はそこじゃない
人種差別する人は「侮蔑するネタ」なら何でもいいんです。アイヌがダメなら他を探してでも貶めたいんです。そういうダメ思考を何とかさせる方が、差別根絶の近道。

そして「権利を主張するのにやっきな人」もまた、実は見ていてウンザリするものなので・・・  ええ・・・↓↓こんなのやってるんだf:id:wistorian:20190926193801p:plain  鮭イベント!!↓↓ 行ってみたいf:id:wistorian:20190926192927g:plain

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こういうイベントとか、ゴールデンカムイみたいなコンテンツとか、もっと娯楽として広めていって、アイヌであることを堂々と自慢してほしいですね。もし侮蔑する人と会ったら「アイデンティティが脆弱で哀れな人だ」というスタンスで是非。

あまりにひどいようなら証拠揃えて名誉棄損で訴えてもいい(まずは内容証明民事訴訟)、これこそ当然の権利です。侮蔑する方が悪いに決まってますから。

周囲の人は、そういう差別主義者が居たらたしなめるか、「それは恥ずかしいことですよ」と教えてあげると良いと思います。
間違っても保身のために同調しないように!←日本人ほんと多い!

★北信・雨飾山(長野県)~小谷温泉ルート~

 この雨飾山あまかざりやま。何でも岩と紅葉が素晴らしいとかで、秋は激混みという噂。当然その季節を外して「いつか行こう」と思っていました。が、何しろ標高が低いので今ひとつ食指が。。。

 そんな梅雨明けの夏真っ盛りf:id:wistorian:20190926193554g:plain 信州より涼しい夜は北海道だけですが、日中となると安曇野すら大阪並みに暑くどの山も暑いので「なるべく涼しいところへ・・・!」と地図の北の方を見てました。毎年恒例。あ、ここって黒姫山より北だったんだ? 小谷おたり村の日中気温を見ると・・・安曇野より5℃も低い! 決まりですね・・・

信州では最北且つ 最低標高の100名山 f:id:wistorian:20190926193628g:plain  ←霧ヶ峰は山じゃないと思ってる 

 ★★★★ 北信・雨飾山 ~ 小谷温泉ルート ~ ★★★★★

標高差:約920m  歩行距離:往復8.8km  登山口:雨飾高原P
コースタイム:UP/2時間20分(3h55m)、DWN/1時間45分(3h10m)
条件:一人、晴天、平日
 

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安曇野から小谷村は、新潟県糸魚川市を目指して北へ約70km。そのR148のトンネルとトンネルの間にある中土の「小谷温泉口」で右折して、きちんとした舗装路「県道114」を14km走り、「キャンプ場→」の大きな看板で右折するとすぐが登山口P(H1160m) ↓↓ 行き止まり。f:id:wistorian:20210719101305j:plain

この県道114、たま~に行きかえない箇所があって小谷温泉付近はちょいタイトですが、北アの登山口にアクセスする「あれらの険道」に比べたらもの凄くまっとうな快走路。アクセスいい! Pに隣接してWC、休憩所、自販機もあるし、横には「雨飾高原キャンプ場」↓ と、大変整っています。 看板も綺麗で豪華 ↓

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雨飾山は非火山で、地底から上昇したマグマが貫入して冷え固まった貫入岩です」ほほう。。自販機の左横 ↓ から、登山スタート!  初っ端から20m以上降り・・・↓

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しばらくするとまた20m登って、今度は10mほどアップダウン。何度か小さな沢を渡る時に橋があるし、木道もあって整備はされているけれど、低いゲタ状なのでその上を水が流れたり、肝心な部分に木道が無くてヌカヌカだったりする。。。↓↓

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なんだろう、この湿潤さと言い、アップダウンの仕方と言い、「登山道の距離を11分割した指標識」↓ と言い・・・・・・デジャヴ

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「P」から800mほどゆるゆると歩くと、15分で「2/11」(H1150m)↑↑  ここからいよいよ登山です。このルート、全距離4.4kmのうち1.5km以上が緩いので、残り3km未満で標高差800mチョイを稼がないといけません。=>常念岳三股ルート(7.2kmで標高差1600m、とても楽しい)並。黄色い標識には「山頂まで180分」とありますが、昭文社の地図では220分。    ↓↓ 木陰だけど蒸し暑いf:id:wistorian:20190926193801p:plain ↓↓

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「出来る限り涼しくなってから下界に戻りたい派」なので、遅めの出発。そろそろ11時、蒸し蒸しです。しょっちゅう立ち止まって濡れタオルで顔を冷やしたり水分補給したりでいつもより時間がかかるけど、それもまた修行らしくてイイ感じ・・・・・・ でも休憩する箇所がどこにも無い。ああ、どこまでもついてくる、この 小谷感・・・‥!

「2/11」から30分くらいすると↓↓「ブナ平」  貴重な休憩箇所。

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この前後は特にブナの巨木が多くて素晴らしい。。。↑↑

この後しばらくすると徐々に緩くなり、平坦路に出ます(H1565m)。右手に黒い携帯トイレ仮設↓↓が見えると、水の音が聞こえ始めるように・・・

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 お、平坦路の終点は、稜線 ↓↓↓ を見晴らせるビューポイントだ!↑↑ 

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日陰で広いので、ここでちょっと休憩。。。この角度だと山頂は左のトンガリ岩の向こうで見えませんが、何ともイイ景色ですねえ~f:id:wistorian:20190926193526g:plain 中央の岩壁部分が「布団菱」らしい。「地底から上昇したマグマが貫入して冷え固まった」うん、確かに岩山とは全然違う流動感で広範囲。あそこ登りたくなるキモチ、わかる・・・

実際はあの右手の岩肌を巻いていくのかな?と地図を見ていたら‥‥コロナの今では珍しくなったツアーらしき団体サマが、もっと右手の沢の左岸から降りて↓↓きた・・・

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    え?! あ、あっちを登るのか・・・!! →→→→→→→→→→→→→→→  ↑↑

※この団体サマ、素人ガイドくさい中年男性の他は全員中高年女性の、20名ほどのグループ。こんな時期(コロナ且つ山の繁忙期)なのにその人数で人気山に来るだけあって、すれ違いも気遣いゼロ。まあ、気後れして家に閉じこもってるよりはイイのかな。。。

ここから70m降る途中に「6/11」の標識。でも標高はまだ半分も登れてないf:id:wistorian:20190926193638g:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain 「ブナ平」から30分、「P」から1時間10分(1h50m)で「荒菅沢」(H1448m)

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雪渓が変な風に残ってて↑↑、数名が難儀してました。 豊富な雪解け水↑↑ 既に1L以上飲み干していたのでここで満タン補給し、下流で顔や手を洗います。水が豊富なルート、夏は助かるf:id:wistorian:20190926193526g:plain    さて、ここからが本気の急坂↓↓ 「7/11」 ↓↓

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皆さん朝早くから登っていたようで、この区間で多くの下山者とすれ違いました。これから鎌池や露天風呂へ行くんだろうな。&キャップ無しのストック人間(登山道耕し隊)が多く、急坂も荒れ気味。。。 景色はどんどん良くなっていく↓↓

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低木層になってきて ↑↑ 、「8/11」通過。

  はっ!! あのザクザクは、もしかして「妙こ・・・ ↓↓  んんm~~~??f:id:wistorian:20190926193801p:plain

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いよいよ森林限界(暑い!)↑↑ でもここから高山植物ワッサワサ! 「9/11」を過ぎると「荒菅沢」から50分(1h30m)で↓↓「笹平」(H1894m)。 おお・・・笹原・・・↓↓

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ここで急坂終了。 そして、やっと山頂が見えた↑↑  なんかまたアップダウン(3回で計20mほど)してますが・・・・・・この先は風も心地よいし、高山植物が更にワサワサ。しばらくすると雨飾温泉ルート」(新潟県側の「雨飾山荘」起点)との合流点↓

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来た方向↑(左手が南側・新潟県糸魚川市) これから行く方向 ↑↑(右手が新潟)

信州側にも「雨飾荘」があるので紛らわしいですが、雨飾温泉ルート」は同じ3km未満で標高差1000mという、もっと  楽しい  凄い急坂。。。

「10/11」を通過し、最後の登り↓   「岩肌に緑」が美しいっっf:id:wistorian:20190926192927g:plain ↓ ↓ 

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    「貫入マグマ臭さ」↑↑ 満載!(布団菱はよく見えない)
上から「笹平」の方を見ると↓↓あんなとこに池塘が。   ↓ ラスト!

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「笹平」から20分(35m)で山頂~(H1963.3m) ↓

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  ↓↓ 山頂全体はこんな感じ ↓↓     「笹平」の方↓↓ ガスが来ちゃった

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実はこの時の山頂には、ちょうど山頂標識や眺望を撮ろうとすると背後にバッチリ入り込むような場所に座り込んで食事し始めた高齢男性が・・・・・・。他にも座れるところたくさんあるのに、何故わざわざ人の邪魔をするような所に???f:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain 悪意が無いなら余計にフシギ、と言うくらいのナゾ行動。。。こういう高齢者、ホント多い。仕方ないので北側の「石仏群」へ行って退去待ち、画像は下山直前に撮ったものです。

     ↓↓ 「石仏群」の方        その先は「大綱ルート」↓↓

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日本海方面はガスガスでした。1時間以上滞在しないと下山が暑いので、ここでのんびりとエールタイムf:id:wistorian:20190926193546g:plain  ↓↓ トンボだらけ

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 ↓↓ 戸隠の方。地図を見ても眺望の山が何だか全然わからない・・・

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多分あれは白馬かな?って北アの方向でも ↓↓、見える角度が今までと全然違うから確信が。。。  上の画像の右手の方 ↓↓

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タイトルでは「北信」にしましたが、このエリアの正式名称は妙高戸隠連山」。登ったことない山ばかりです。雨飾の東隣は確実に「金山」。そうすると、奥の左手に薄っすら見えていたザクザクは火打・・・いや、焼山か。

山頂に居た人はとうに出発し、もう誰も登ってこないので貸切状態。本持ってくれば良かったな。。。そろそろ15時。ちょっと早いけど、のんびり帰りますか! 急坂なおかげで下りはガンガン行ける ↓↓  山頂から50分(1h35m)で再び荒菅沢」

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ここで顔洗って頭洗って、長めのコーヒータイムf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plain

山頂で会った人たちは全員追い抜き、荒菅沢」から55分(1h35m)で「P」に帰還。17時チョイ前、涼しくてちょうどイイf:id:wistorian:20190926193638g:plain
荒菅沢で汲んだ水で足を洗って、自販機でミルクティーf:id:wistorian:20190926193526g:plain は~贅沢ですね。。。人気があるのもわかります。秋なんか絶対停められないだろうな。

発掘された日本列島2021

コロナの影響か、たった3館での巡回となりました、2021年速報展

東京都江戸東京博物館 6月5日(土)~7月4日(日)
苫小牧市美術博物館 7月31日(土)~9月12日(日)
群馬県立歴史博物館 10月9日(土)~11月21日(日)

東日本オンリーか・・・f:id:wistorian:20190926193801p:plain

ウポポイ(白老町)再訪予定だったので苫小牧の会期に合わせたかったのですが、FDAスペシャル運賃は7/15までしか無くて・・・ というか、観光シーズンまっさかりの北海道(人多い、ホテル高い)になんて行きたくない(><)

よって、今年は群馬です! ※事前予約制

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行ってきました群馬展示!
会場は高崎市の最東端にある「群馬の森」の、群馬県立博物館

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開館15分前についてしまったのでPからゆっくり向かっていたら、見学にきたらしき小学生の団体と歩みが重なりました。マズい。。。この後の予定が詰まっているので先に入らねば 幸い入館前に注意事項を屋外で先生が述べていて、お先に。
企画展示は¥800ですが、この値段で常設展示(¥300)も見られます。入館して検温・記帳した後は、まっすぐ企画展示へ。

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最初は、今年から始まった新企画「我がまちが誇る遺跡」

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「地域の個性的な遺跡」や「魅力的な遺跡」を地方公共団体が提案して展示するコーナーだそうで、市原市(千葉)、福山市(広島)、山口市が、各自テーマに沿って複数の遺跡を紹介。  ↓↓やはり瀬戸内の備後福山に目が行ってしまう・・・↓↓

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  左のガラス玉は4~5Cに東ローマ帝国で生産(推定)!↑↑

「速報」だと断片的ですが、こちらは発掘や研究がかなり進んだ時点のその市町村の遺跡の「総合的な展示」になるので、ヒトの定住から古代の発展まで、時には仏教文化までと、とても濃い。。。更にカタログでは、展示よりも熱い詳細記事となっていて、読み応えがとんでもないことに(笑)
「速報展」という趣旨には合ってない気もするけれど、地方の遺跡がまとまって巡回展示することなんて滅多にないし、「速報で昔見たあの遺跡」のその後とか好きなエリアが出てくれたら凄いラッキーですね。信州中野市も、ぜひ参加してほしい!

この後に「速報展」↓↓

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コロナで激少だった去年よりかなり増えてる! 現場の展示もわかりやすい配置 
このMAPには凡例無いけど、橙丸が縄文時代、青丸が弥生時代、赤丸が古墳時代。展示のパネルや解説プレートもこの色で統一

下ヶ戸貝塚(千葉県我孫子市)↓↓   相変わらず謎な縄文耳飾り・・・↓↓

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今まで見た解説パネルの絵(←結構下手)からピアスみたいに通すものだと思っていて、かなり大きくてコワ!とか思っていたけれど、どうやらイヤーカフと同じ付け方のよう。いやでもこれは、カフの開いてる部分が無い完全な輪だ・・・ ↑↑

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これもナゾな異形台付土器↑↑ 香炉?空洞土偶??  ↑↑弥生の四日市遺跡大分県)  弥生土器も朱塗り多い。赤いのはあんまり好きじゃないけれど・・・こちらの弥生土器は文様入ってて綺麗↓↓(高崎競馬場遺跡)石斧の先端すっごい鋭利!

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まあ私は弥生時代好きですが、縄文時代や↓↓古墳時代と比べると相変わらず、地味。
↓↓志布志湾沿岸地域の古墳群(鹿児島)   牟田辺遺跡佐賀県多久市)↓↓

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↓↓銀装大刀原崎高山古墳群茨城県つくば市

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  古代(奈良時代)は薩摩遺跡奈良県)のみ・・・↑↑ 鉛釉陶器とため池構造
もちろん中世・近世はいつも通りスキップ。

次は例の「記念物100年」↓↓ 各地の「史跡・名勝・天然記念物」のパネル展示。

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これの遺跡も、年代別に色分けしてほしいな・・・↑↑ 弥生時代は淡路の舟木遺跡のみ。

最後は「地域展示」↓↓   この色分けは速報展に準じてないしf:id:wistorian:20190926193801p:plain↓↓

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この後ここの常設展をじっくり見る予定だったので地域展は軽く流し、いつも通りカタログを買って、終了。
年々規模が小さくなっていく速報展ですが、これに合わせて「神社遺跡巡り旅行が強制的に年イチ出来る」という仕組み、出不精のWは助かってます。来年も期待

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