コロナ禍で開催が危ぶまれておりましたが、やってます、
最近、この企画展どころか博物館にも神社巡りにも行ってなかったので、今年は旅行がてら絶対行こうと心に決めておりました。もちろん東京・愛知は除いて。
江戸東京博物館 | 令和2年6月13日(土)~令和2年8月3日(月):東京都 |
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新潟県立歴史博物館 | 令和2年8月22日(土)~令和2年9月27日(日):新潟県 |
福島県立博物館 | 令和2年10月10日(土)~令和2年11月15日(日):福島県 |
一宮市博物館 | 令和2年11月28日(土)~令和2年12月27日(日):愛知県 |
中津市歴史博物館 | 令和3年1月16日(土)~令和3年2月21日(日):大分県 |
うう ・・・ 日程的に新潟期間に泊まりがけは無理、
< 新潟展示 >
会場の新潟県立歴史博物館は長岡ICからすぐで、
詳しくはこちらへ。
エントランス入ると左手に受付。
県立だから高めだけど、東京展示に比べればお安いものです。
最終日だからか思ったより人出があり、
まずは「特集1」――日本の自然が育んだ多様な地域文化
展示は時代順なので、しょっぱなはいつも地味~な旧石器時代。
ですが、今回は凄かった。
「接合資料」って・・・・・・え? 組み立て・・・た・・・の・・・??? ↑↑↑↑↑↑
バラバラで出土した、あの切片・礫片を、一つ一つ・・・??? ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
いくら大体固まって出土するとは言え、埴輪以上の立体パズル・・・
(しかも黒曜石とサヌカイト!) す・・・凄い!
お次はお待ちかね、縄文時代の土器。
この把手の構造がたまらん・・・ ↑↑ 胴体の形も模様もイイ・・・!↑↑
※八ヶ岳エリアの縄文土器の様式で、「曾利式土器」(甲州エリア)の一種。
尚、名は似ているが「加曾利式土器」の分布は関東エリアで見た目も全然違う。
古墳時代のメインは、これまたいつも通り大型埴輪 ↓
鷹匠の鷹や鵜飼の鵜は「
縄文の雄、亀ヶ岡遺跡の出土物たち ↑ 漆塗りなのが強み。
「風土記の丘」二番手。育った大宮市に一番近い風土記の丘なので小学生~高校生の間に何度も行ったんだけど(遠足やら家族お出かけやら)、まるで記憶に残っておらず「いつか正式に行かないとな~」とずっと思ってて、GWコミケ(コロナで中止)のついで旅行で立ち寄るつもりだったトコです>< 鉄剣マラソンってまだやってる?
「エントランスに多胡碑レプリカが展示してあります」だと・・・
人間は必要(パン)のためだけに働いてるんじゃないとは言え
最後は「特別展」と称して、またまた火焔型土器が出てきて「縄文」します。「火焔型土器のデザインと機能」↓↓
好きだからいいけど、これはさすがにシツコイ(笑)
右下に小さく「地域展」と記してあるので、
ん?いや、待てよ? 何だか修正テープみたいなの貼られまくってるぞ・・・?↑↑↑
なんと、火焔式土器の胴体は縄でこさえた文様ではないんです。。。↑ って、観ればわかるか。縄(紐)状の粘土でこさえたのだから「縄文式土器」で良いと思うけど、そうはいかないのが学会。
そして啓蒙パネル多数。 ↓「現代に生きる」って・・・・・・ ちょ・・・↓↓↓↓ なぜ酒ボトルと比べた・・・?↓↓ おおおおいいいぃぃ↓↓↓
とある火焔のプレートには「これは複製です。本物は馬高縄文館でご覧ください」みたいなことが書いてあって。
あ~危なかった・・・ 昔、売切で買えなかったことあったんですよね。
「速報」展なので、出土物自体の説明板の表示はアッサリ極少ですが、
一般大衆向けになってきた、とも言えますが(笑)
巡回展示だと色んな博物館と学芸員が関わるから、
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< 大分展示 >
なもんでここは、元々の規模が小さい「お城観光客向け」ミュージアム。
館前Pも10台ほどと小さく(第2Pは南西の公園の方)、エントランスは何だかモダンで、石垣を眺めるカフェや休憩座敷などは観光施設そのもの↓↓ 中々の快適空間
実際、城見学のついでなのか中学生らしき子だちが博物館前にたむろ。指導者(先生)らしき若い方は注意も指導もせずに携帯で長話中。。。他に見どころがあまり無いので、放浪の観光客がワラワラここに集中するんでしょうねえ
しかしその狭い空間を活かした展示は素晴らしく、例の「常設展を全て潰してまで特別展を招ぶ」という豪快なスタンスでした。
特集2「記念物100年」はエントランスホールからガラス張りの処刑室みたいな空間↑↑までギッチリ使い↓↓、ホールの壁面にはSAのNEXCO情報さながら市内の観光情報が特大パネルで。なんて攻めてるレイアウト。 地域展は廊下↓↓
ハニワを、年代や遺跡別ではなく種類別に並べていたのも斬新です。
手前側は「動物」で、裏は「人間」↑↑ こちらは「建物」?↑↑
実はここの解説パネルの並び方が展示品と合ってなくて、かなり変だった↑↑
鏃や玉類を環状や三角に象って並べるのは・・・・・・これは新潟展では見なかったと思うけど最近の流行なのかな↓↓ 見た目イイ感じ 魅せる展示
展示の流れは新潟展よりわかりやすい。でも展示室は「造りの制限」がある設計だったので、これは大変だったろうなあ・・・ 贅沢空間↓↓
もちろん新潟展示の方が良い点も沢山あったし、「どちらが良い、悪い」ではなく、それぞれの館の「頑張り処」や方針でこんなに違うんだ~ってのが面白い。
「初・同じ展示会を異なる会場で観る」―――新鮮です!
またやりたい