Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

博物施設/アイヌ◆ウポポイ・民族共生象徴空間(北海道白老町)

いつか行きたいと思っている博物館のなかで、一番遠いヤツです。
私の興味がある地域は日本海側に集中していて、時代は縄文~古墳ですから、日本海の交易」を考える
アイヌは外せません。しかし、関東にいるとアイヌ文化に触れる機会は少ないですね~;; 東北でも、チラホラ程度なら何とか。 やはり北海道に行かないと満足できません。 
―――なんて、11年前にブログアップした博物館です。。。
 ◆◇◆◇ 民族共生象徴空間 ウポポイ(北海道白老町) ◆◇◆◇
実際2013年に行ったのですが・・・

なんとその直後、2015年に国立化が決まりました。一旦閉園し、2020年4月にリニューアルオープンするとか・・・ な、何故このタイミングでええええf:id:wistorian:20190926193801p:plain
「一生に一度の北海道」のはず、だった、のに。。。
 
2021年7月に何とか再訪しましたが・・・ 結論から言いましょう。
以前のポロトコタンとはもう全くの別物!―――― というか
ポロトコタンは消えていました!!><(←当たり前)

  この北側↓↓にも何か造りそうな感じ・・・

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          ポロトコタンは入場¥400,この右端35%の敷地面積↑↑でした

←西にあった市営Pは、今は道の駅的施設「ポロトミンタラ」になってる模様

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白老駅に到着すると、あわわ、↓↓駅までリニューアルしてるf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain 

f:id:wistorian:20210711083118j:plain白老駅の改札は駅南側で、ロッカーやタクシープールも南側にあるのですが、ウポポイ用の臨時改札口(休園日は閉鎖)が北側に出来てます。自販機もポストもアイヌ文様でかっこいい  ↓↓イランカラ=いらっしゃい、こんにちは、こんばんは

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更に!白老駅は昔は特急「北斗」が停車しなかったのですが、今は停車します
国立化(税金の力というか利権)、凄えええぇ・・・・・・

この日は雨f:id:wistorian:20190926193623g:plain  前回の「氷点下10℃」とどっちがイイかと問われると微妙です。

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白老駅から東へ1km弱歩くと、↑↑交差点左手に大きな踏切があり、その向こうにもうウポポイの博物館建物が見えてます。デカ・・・ 入口は ↑↑ここではなく、もっと左手の駅寄り(敷地の南西)に一か所だけ。徒歩用と車用の2ルート。

まだ開園前ですが、↓↓このアプローチエントランスからチケット売り場までは入れるようになってました。      博物館の予約状況がここに出てて便利↓↓

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博物館の予約サイトのQRコードもあればカンペキでした。ここから蛇行したアプローチ「いざないの回廊」↓↓(入場待機列のための造り?)をウネウネ行くと、 ↓↓「歓迎広場」に出ます。

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この広場の右手にカフェ「リムセ」、左手にスイーツショップ「ななかまど(←9時前で雨なのに既に開いてて、店頭でチラシ配り。チラシを断りながら心の中で「帰りに寄るから待ってて!!」=早仕舞いすんなよ!?)←平日はアブナイかも・・・
その奥の、左右周径にある半円形建物がエントランス棟で、中央正面がゲート。
左手奥がチケット売り場、手前にアイヌ料理 レストラン「ハルランナ」と、地場産的 フードコート「ヒンナヒンナキッチン」 。 ヒンナヒンナ=美味しい ←ご存じ!
右手はインフォセンターと観光物産的な土産ショップ。
早速インフォ窓口のお姉さんに「ネットで調べてもわからなかったイベント開催場所」や「本日の開催予定」を最終チェック。(←コロナや雨で予定が変わることアリ)

どの施設も営業スタンバイOK!さあ来い!って感じで活気がある・・・さすが国立。
 
開園と同時にラジオ体操が流れ始めましたが・・・んん??これ、アイヌ語だ!!
 
インフォの大ビジョンでは、ゆるキャラ「トゥレッポン」がお兄さんお姉さんたちと体操している動画も流れてる。
よくパンフなどを読むと「ウポポイの公用語アイヌ語です。ええ~?!

私、この時まで、「日常生活をアイヌ語で通せる人」はもう居ないと思いこんでいました。最後によんだアイヌに関する記事は、アイヌ語新聞が廃刊になったとかだったので・・・・・・ポロトコタンでもアイヌ語そんなに溢れて無かったし。

でも実際はこんなに、普通に使える言語だったんですねえ。。。
なもんだからウポポイ案内板は基本アイヌ語、スタッフのネームカードもアイヌ名(ポンレ)でした。うわ、アミューズメントパークみたい。

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さて、入場は前日までのネット予約制で、もうネットで購入してあったので、そのままゲートへ行ってQRコードを提示してスルっと入ります。うう、便利・・・
こういうネット予約や電子決済が浸透した点では、コロナ様様です本ト。
  ※しかし再入場には、ゲートで紙の再入場券を貰わなければならない・・・

ゲートを通過すると、案内人らしき人が積極的に語りかけてきて、ウポポイでの過ごし方をアドバイスし始めます。よっしゃ!と相談。

ウウェランカラは雨で中止ですよね? 時間が半端に空くんですけど・・・」
「中止です~。でしたら博物館はどうですか?予約制ですが今なら空いているので、
  こちらで予約致しますよ」
「いえ、博物館は11時に予約しているんです。今日の予定は ↓↓こう」

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当初は平日に来る予定でしたが、コロナのせいか週末しかやらないプログラムがあるし平日は回数自体が少ないしで、急遽日曜日に変更しました。それでも予定を組むのに一苦労、無駄な空き時間なんて許せません。。。

でもここまでガツガツしてる人は、この日は居なかったみたいです。
ガイド、しばらく考えてから、流暢に案内し始めました。

「でしたら、博物館のショップはいかがでしょう。予約無しで何度でも入れます。
  指定席券は、今日の人出なら30分前に取りに行けばじゅうぶんです」
たかがショップでもじっくり観るような粘着者だと見込んだな?
その通りです。さすが国立。
 
博物館ショップ  博物館内詳細については別頁で。
博物館へ入ると「どうぞどうぞ」と誘導されましたが、「いえ、ショップ見たいので」と言うと、「こちらです~」と奥へ案内してくれます。 安かった鹿角f:id:wistorian:20190926193502g:plain↓↓

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このショップ↑↑ の左奥にも入口があったので、ショップだけに行くならこっちから入った方が・・・と、その奥を見ると・・・んんん?!図書室がある!?
ちょちょちょっと~~なんでこのライブラリ、博物館サイト(←出発前に見る暇なかった)にしか載ってないの?! ああっ時間配分が~f:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain
 
夢中で本を漁っていたら、あっと言う間に「指定席券の配布時間」に・・・
ホールの「指定席券」は「1時間前に配布開始」、その他の体験モノは「15分前に受付開始」で、各館が結構離れている(直線ではそうでもないけど道が真っすぐじゃない)ので、タイムロスが本当に多かったです。
コロナのおかげで来園者少ないからいいけど、通常ならこれも全部ネット予約制にしてくれないと1日じゃ全部まわれないし、修学旅行とでも重なったらアウトだなあf:id:wistorian:20190926193706g:plain

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急いで返本して雨の中 ↑↑ 250m早歩きしてホールへ行くと、最前列のド真ん中席をくれました。30分前で大丈夫と言われても配布開始と同時に行って良かったf:id:wistorian:20190926193638g:plain

もらってすぐまた図書室に戻ろうとすると――
「丁度5分後に始まるアニメに入れますよ?観て行きませんか?指定券どうぞ!?」
「ええ・・・はい! ←アニメは「時間があれば行くリスト」に入っていた
 
とにかく「来園者が効率よくたくさん体験して過ごせるように」とスタッフが教育されているようで、アドバイスや誘導が凄い。。。ちょっと迷ってる感を出していると即・勧誘されます。手持ち無沙汰にしてても誰にも声すらかけられなかったポロトコタンとは大違い。
アイヌの植物観察ツアーなんてのもあるんですね。あーもう、時間足りないf:id:wistorian:20190926193801p:plain
期待外れなら15時台の列車で函館へ移動しようと思っていましたが、結局館と館の間を雨の中走り回っても足りなくて、17時台の列車に変更(えきねっと感謝!!)

アニメの次はまた図書室に戻り、30分後にはまた体験交流ホールへ!
く・・・・・忙しい・・・っっf:id:wistorian:20190926193801p:plain
 
伝統芸能上演@体験交流ホール
演目は「ク リセ」(弓の踊り)、「ウポポ」(座り唄)、ムックリ演奏、イヨマンテ。以前はポロチセで観せていたものですが、建物同様、内容も当然レベルアップしてます。観客は8割の入り、人気です。
一番前の席は車椅子組用かな? シーティングは柵より上から↓↓ 本当に近い!

f:id:wistorian:20210711095417j:plainこのホール ↑↑、小さいけれど造りが素晴らしいです。
奥のガラス一面は可動式の壁でふさいで暗くなるようになっていて、その壁と手前の床と両脇の凹凸全てに投影して、アニメは立体的に表現。芸能上演は背後に風景を映し、臨場感高めに演出されていました。音響も凄くイイ。

博物館のシアターは時間が無くて見られなかったけれど、あっちも凄そう。
こういう設備的な点でも「国立の力」(最新性、効率・省力も)を見せつけられます。
 
トンコリ演奏@体験学習館
ホールからは120m、会場は学習館の研修室的な部屋(会議机がスクール配列)。
トンコリは五弦の縦型の琴。和琴やギターのように弦を押さえず、指先だけで弾くので
シンプルで可愛らしい音色。
そしてまた、ムックリ演奏。他国の口琴も「ついで演奏」がありましたが、どうもこの、ビヨーンビヨーンという音が何度聞いても昔シンセサイザーで作った電子音くさくて・・・・・・ これを「笛」でなく「琴」に分類?するのもフシギ。
  ムックリ豆知識:北海道にマダケやアオダケは生息しておらず、昔はネマガリタケ製だった

因みに博物館展示物の古文書によれば、アイヌ楽器は他にもあったようですが、再現しているのはこの2種類だけみたい。

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ここで予定時間になったので、博物館へGO!(詳しくは別頁で)
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アイヌ語学習プログラム@シノッチセ
次は300m北のチセ(家)エリアへ、走れ!(雨があああ~f:id:wistorian:20190926192927g:plain
幸いチセ系はどこも満員にならず、かと言って閑散ともしていない、ちょうど良い人数で実施してました。は~コロナ様様・・・ 

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チセ群↑↑、綺麗に建て直しましたねえ。
何でも以前のような伝統的方法で再現したチセには「消防法上?客は入れられない」ので、手前2軒は立入禁止(ポロトコタンでは普通に入ってたけど・・・)↓↓  熊檻と穀物庫↓↓

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さすが、国立は厳しい。で、↑↑客の入れる奥のこのシノッチセ・ポロチセ・ポンチセの3軒は、カヤを葺いてはいるけれど基礎は現代木造建築だそう。よく見ると、カヤスゲに挟まれているのは普通のブ厚い壁 ↓↓ 窓もペアガラスだ!

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このプログラムでは、アイヌ語の正しい発音ルールや、小さい「プ」の発音を練習。
終了後は全員にアイヌシールをくれたので、キャリーケースに貼ってみたf:id:wistorian:20190926193638g:plain ↑↑(タチカクマゲラ 目つき鋭いから鷹か鷲に見える・・・
 
トンコリ体験@体験学習館
アイヌ語学習の次で5分重なってて、断念・・・アイヌ語学習は途中退場可でもトンコリ体験が途中入場不可な上に、500m離れてるんだものf:id:wistorian:20190926193801p:plain
 
暮らしと文化解説@ポロチセ
まずは、チセの造りやルールの解説
入って中央に囲炉裏↓↓、奥の壁は「神窓」と宝物置き場、が原則。 炉の周囲にゴザ、壁際にベンチが設置されていて、↓↓ 観客は好きなところに座ります。

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その後は、子守歌の実演。ここで「シンタ」登場!!↑↑
わ~・・・雷のカムイの話に出てくる、噂の「揺り籠」です。想像と全然違った。これ、現代でも子育て家庭にあったら便利そう・・・・・・
  因みに「レロン レロン シンタ」はフィリピン語の歌。←気になって調べた
最後にまたムックリ演奏f:id:wistorian:20190926193801p:plain この後時間が空いたので、再び図書室へ(300m・・・)。
 
口承実演@ポンチセ
お待ちかね、ユカラの実演!
旭川出身の方が、ポイヤウンペの序章を語ってくれました。でも本当にちょっとだけ。
ユカラって本来は一晩二晩かけてやるくらい長いものですもんね。

各家、少しづつ内装が違う↓          レトロなトンコリ↓↓

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こんな感じで、何とか「絶対やる!観る!」は全部こなせました。
当然ランチなんて、キッチンカーで買った「白老牛とポロト豚のハンバーガー」(¥600、旨い!)を1個食べるのがやっと。キッチンカー前の広場の大きな野外テントにはテーブルや椅子も並べられていましたが、雨で風で寒くてとても居られずf:id:wistorian:20190926193801p:plain
↓↓白老駅南西の KINPEN CAFEのキッチンカー。ティー系も揃ってた。

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訊いたら「フードコートで食べてOKですよ」助かった=3 フードコート ↑↑ では串焼き等の早メニューや白老的メニューも色々あったけど、時間無くて珈琲(¥150)だけ購入・・・時間さえあれば レストランアイヌを食べようと思ってたのに f:id:wistorian:20190926193246g:plain  オハウ・・・ユク(鹿肉)とラムでワイン・・・ 「ポロトミンタラ」も物色したかったよ~f:id:wistorian:20190926193035g:plain

雨のせいもあったとは言え、本当にもう、こんな忙しい博物訪問は初めてでした。
立て続けの演目に講座、アトラクション並みの盛り!
噂の「夢の国攻略」って多分、こんな感じ・・・なんでしょうか??

ポロトコタンの記事ではYahoo時代のコメント返しで「修学旅行で行っても楽しくはない」「県外から行く意味はない」「アイヌ好きが行っても満足はできない」と入れましたが――――

ウポポイは意味あります。行ってある程度体験すれば、アイヌの理解につながります。1日で結構満足できます。アイヌ好きなら1泊2日滞在したくなるはずです!(でも近くにホテルは無い←ゲストハウスや貸家ならあるみたい やっぱ車だな~
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この後はチセ手前の体験工房(←外から覗いていたら、スタッフが出てきて誘われたf:id:wistorian:20190926193801p:plain)の刺繍や樹皮編みを一通り見学(←体験やる時間は無い!)

  ↓マキリの細工   衣装コンテストやったみたいで、その結果を実物展示↓↓

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樹皮からよくこんな糸↓↓つくれるよな~・・・    何このポスター・・・↓↓

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最後に「リムセ」でアイヌ語の絵辞書を見つけ、予定通り「ななかまど」のアップルパイf:id:wistorian:20190926193502g:plainを購入し、早足で白老駅へ!(雨があああ~f:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain
ふう・・・間に合った・・・  気温20℃なのに、汗だくですよもう・・・

函館行の「北斗」の中でアイヌ本を読みながら、やっとゆっくりコーヒータイムf:id:wistorian:20190926193539g:plain

 アップルパイ¥380↓↓ 大きい! リムセで買った字引きと博物館で買った書籍↓↓

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   この字引、絵がちょっと・・・ 1冊¥770も高い。自費出版??↑↑
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因みに。
巨大な木彫り像のことは聞くの忘れてましたが、北海道犬は元のブリーダーか何かのところに戻り、ヒグマは海外の動物園へ引き取られていったとか。

幸い、あの素晴らしいアイヌ文化垂れ流しコンテンツは、公益財団法人アイヌ民族文化財団のHPが引き継いでくれてたようで、更にパワーアップしています。
ポロトコタンも、何故かこのページだけまだ見られますが、YouTubeに飛びます。

そして帰信して2週間経ったので地元の図書館へ行ったら、絵本コーナーにアイヌ枠が
あってかなりの冊数を保有していました。ライブラリで見た絵本や公開されている絵本
も入ってる。子供に交じってさっそく読みふけり。

全然関係ない県にもコレだけ蔵書があるって、やっぱりアイヌは「日本の文化」である
という認識がスタンダードってこと。イイ歳して人種差別のネタに使っている情弱な人は、いい加減にその昭和な脳内を改めてほしいですね。 まあとりあえず・・・

f:id:wistorian:20190926193502g:plain VIVA!アイヌf:id:wistorian:20190926193502g:plain

なぜか二度目の北海道 ~コロナの旅~

「敢えて真冬に行く!最初で最後の北海道」―――
とか8年前に言っておいて、また行ってきました北海道。

ポロトコタンが国立化したせいなのですが、前回は真冬だったので神社は北海道大神宮だけ。せっかく火山大国f:id:wistorian:20190926193516g:plain北海道へ行っておいて、各カルデラ湖も地獄谷もスキップ。買わなくて後悔し続けた「鮭に噛みつかれたヒグマ」の木彫りもあるし・・・
どうせ行くならアレもコレも!とリスト化しながら、リニューアルオープンを待っていました。

ところが、オープンはコロナまっただ中の2020年7月。おおう・・・ 仕事があるから「2週間自粛」は出来ない、とわかってて感染者多い土地へ趣味で行くのは、ちょっとなあf:id:wistorian:20190926193801p:plain 優先度は参拝旅行(山口県西部、東北)の方が上だし、それもコロナで行かれてないし。。。せっかくコロナ効果で観光地も山も空いているというのに、遣り甲斐も無くスキルアップにもならない仕事のせいで何このジレンマ。。。。

そこで思い切って仕事を辞め、時間と退職金を使って参拝旅行と資格取得からこなしていた2021年6月、あのが梅雨明け前までのキャンペーン価格(片道¥15,500)を出しました! ←←2013年のキャンペーンは片道¥10000だったのにf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain
コロナで運賃もハネあがり、航空業界も厳しいもんね。。。。羽田発の方が断然安いけれど、頑張って存続してくれているを応援せねば!

でも、時期は結構悩みました。実は今年の「発掘された日本列島」が苫小牧も巡回するので、最初はその会期に合わせて行かれればなと思っていたんです。が―――何でしょうねアレ、「来場者がたくさん来るように」なのか、毎回「その土地の観光シーズンまっさかり」に当てるんですよ、コロナなのに。。。
よほど北でない限り北海道だって真夏は暑いのに(しかも今年は信州がそんなに暑くなかった)、フライトもホテルも高くて混雑する時期には行きたくないf:id:wistorian:20190926192927g:plain

しかも調べたら、コロナの緊急事態宣言で軒並み休業していた北海道の各施設が7月から続々と再開していたのです。札幌はオリンピック会場だし、どうせまた8月に緊急事態宣言出るだろうな(←大当たり)・・・・・・これはもう旅行の優先順位とか気にせず、今行くべきでは??

且つ「登山に向かない梅雨期間」(←気温は高い)は信州ではちょうどヒマ。&「北海道に梅雨は無い」! もう、今ですね、今!

メイン目的であるウポポイが完全予約制になっていたので、こちらの日付指定のチケット購入してから のチケットを購入!
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<1日目>
既に山口、青森と旅行してきましたが、無職を活かして出発前2週間は家に引きこもっています。感染者の少ない安曇野といえども、旅先への礼儀ということで。
今回は資格試験があったのでずっと座って勉強していて、すっかり運動不足。
うう・・・太陽が眩しい         往復とも★↓↓

f:id:wistorian:20210801184620j:plain信州まつもと空港は駐車場無料でシーズンになると満車のことがありますが、幸いコロナでそんな心配も無く、これも嬉しいf:id:wistorian:20190926193638g:plain 乗客50%チョイと思ったより多いのは土曜だったから、ですね。「飛行機は常に外気を取り入れ完全に空気が入れ替わる仕組みだから列車より安心」とは言え、機内でコーヒーとお菓子が配られた時はいいんだ?!と結構驚きました。 シャトレーゼの↓↓チョコクランチf:id:wistorian:20190926193539g:plain  残念ながら天気はイマイチ↓↓

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30℃の松本を出発して、70分で到着した新千歳空港はなんと20℃! 快適・・・
千歳駅までJRで移動し、中央バス(Suica可)で支笏湖へ ↓↓ 小雨f:id:wistorian:20190926193623g:plain18℃。寒f:id:wistorian:20190926193801p:plain

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日本最北の不凍湖千歳川の源、水質2位のカルデラ、と色々冠される有名地。この湖からステキ火山の樽前山を観たかったなあ・・・

今回わかったのは、「北海道に梅雨は無い」けど、やっぱり「雨がちではある」ってことです。特に苫小牧から黒岩の湾岸沿い。湿気が低いから梅雨っぽくはないし、気温も低い。でも梅雨明けたら信州と同じような気温になり、7月末にはもっと暑くなってましたf:id:wistorian:20190926193145g:plain 梅雨前に行っといて良かった・・・

支笏湖の観光エリア店↓↓は軒並み休業、開いているのは飲食と土産が1軒ずつほど

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             一帯は「支笏・洞爺国立公園」↑↑ ここの支笏湖ビジターセンター↓↓ が小さいながらも結構良かったので、総合的に満足f:id:wistorian:20190926193526g:plain  Wifiアリf:id:wistorian:20190926193526g:plain

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千歳市三大立入禁止スポット」樽前山の溶岩ドーム、苔の洞門↑↑ 北海道三大秘湖・オコタンペ湖)の 空撮VRや調査記録が観られて「お得」です。

 ↓↓放流されてるヒメマス。アゴがかわええf:id:wistorian:20190926192812g:plain     凄い透明度でした ↓↓

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17:40の最終バスで千歳駅に戻り、駅前のイオン千歳で「さざえ食品」や酒屋「渡辺商店」で夕食↓↓を買い、この日は 苫小牧の安ビジホ泊。

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      乾物ツマミの棚が「魚介だけ」で5段ブチ抜き・・・↑↑ ステキ・・・

<2日目> ウポポイ
曇り予報が、この日も1日中雨f:id:wistorian:20190926193623g:plain 20℃と気温が低くて楽でも、館と館を移動する時の傘が面倒f:id:wistorian:20190926193801p:plain 貸出傘じゃなくて各館に設置してあれば便利なのですが、コロナでダメなんでしょうね・・・ 白老は雨が多いんだとスタッフ談。

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ここで丸1日費やし、夕方の↓↓特急「北斗」函館へ。  北斗市手前の小沼↓↓

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「北斗」、昔は白老に停まらなかったのに・・・さすが国立化。利権とよく絡んでてイイ感じです。翌日荷物を預かってもらうため、函館では市電「函館駅前駅」前のコンフォート泊。


<3日目> 函館観光
この日の移動は徒歩と市電の路面電車(1日乗車券¥600、車内で購入可)。市電は最低運賃が¥210だし、宿泊地の湯の川温泉までを含めて5回は乗車するのでお得でした。日付は自分でスクラッチ ↓↓      朝食は函館朝市で海鮮丼 ↓↓ ¥1540

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東北でも朝市で海鮮丼食べましたが、実はそんな安くもないし、いかにも冷凍だったりするし、美味しいお酒なんか置いてないからお得感あんまり無い。しかも北海道で食べた海鮮丼はどれもアツアツご飯に載せちゃうから、せっかくの魚介がf:id:wistorian:20190926193706g:plain 醤油もなんだか薄くてモノ足りん。でもまあ、コロナ応援したいですしね・・・携帯藻塩をドッサリかけちゃれ。

気を取り直し、まずは↓↓北方民族資料館 そこから八幡坂を登って、函館山へ ↓↓

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         ↓↓この幅広な坂が「函館らしい」のだとか↓↓

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ロープウェイはコロナの影響で夕方しか運行しないので、標高差300mを往復。
登山道は整備されていて木陰だけど、この日は快晴f:id:wistorian:20190926193554g:plain! 暑かった~f:id:wistorian:20190926193801p:plain

f:id:wistorian:20210712142026j:plain神社も何社か参拝し、↓↓赤レンガで着替えて散策した後は回転寿司「まるかつ水産」!

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ここも「安い!」というわけではないけれど、内陸県で食べるよりはイイはず。
地酒も千歳鶴しか無かった。
函館市には酒蔵無いんです。最近できたらしいですけど・・・う~ん」スタッフ談


<4日目> 津軽海峡の日f:id:wistorian:20190926193554g:plain
早朝に温泉神社に参拝した後は、函館ターミナルから津軽海峡フェリーで青森港へ。

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今まで四国の4か所(明石海峡大橋鳴門海峡、瀬戸大橋、しまなみ海道)や東京<-->千葉の「海ほたる」は何回も渡ったことがあるけれど、津軽海峡は車で渡れないので全く予定していませんでした。しかしこの2月に関門海峡を「高速」と「トンネル」で渡ったものだから、津軽海峡も渡らないといけないのでは・・・?という気に。

湯の川温泉からターミナルまでは、バス&徒歩(1km弱)で計50分。
 ※タクシーだと2000円以上かかる。電車だと五稜郭公園前でバスに乗換えて
  港に直接行かれるけど、乗継悪いと1時間以上かかるし運賃は倍。

フェリーは片道¥2540。所要4時間弱、その分以上に安い。。。。綺麗だし小部屋だし女性専用室↓↓あるしWifiあるしで、すごく快適。  更衣スペースもある ↓↓

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フードコーナが無いのが残念ですが、フードとドリンクの自販機は色々あって電子レンジ等も揃ってる。風が強かったので船内ではサイドテーブル席を陣取って、写真を撮りにサイドデッキを何度も往復。
「信州から車で北海道」は普通「新潟から乗って小樽」(←距離が長いから高い)と思っていましたが、これなら青森旅行とセットでいいかも・・・ちょっと意識が変わりました。仏ヶ浦 ↓↓も肉眼で見えたし、酒も呑めるし♪     函館山 ↓↓

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 ※デッキは後方のみ。前方景色を楽しみたいならビューシートで!

青森港と八甲田山 ↓↓ あの三角(アスパム)を見ると「青森!」↓↓って感じするしf:id:wistorian:20210713152533j:plain この金魚ねぶた ↓↓ を見ると「ああ~青森に入っちゃってるわ自分~」な感じ(笑)

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港から「ねぶた号」(¥300/現金のみ)で青森駅に移動し、前回行き損ねた ↑↑ A-Factoryへ。青森駅北隣の「林檎モノ」の館です。ここにはアップルパイを買いに行ったのに、うっかり2Fレストランで ↓↓ シードルテイスティングを発見。

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もちろん目当てのアップルパイ(とその他)も購入★し ↑↑ 、新青森駅前に宿泊。

 

<5日目> 青函トンネル通過
津軽海峡復路」は、早朝の新幹線「はやて」! おお~カモノハシ・・・

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そして新幹線改札内には、またしても至るところに・・・
この「林檎ねぶた」↓↓ かかか・・・っ かわいい!!f:id:wistorian:20190926192812g:plain f:id:wistorian:20190926192812g:plain 売店で売ってくれf:id:wistorian:20190926192927g:plain

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 ↓↓「はやてねぶた」with マスク・・・    車内はガラ空き ↓↓  お、Wifiある!

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朝7時、さっそく駅コンビニで買った魚介おにぎりと昨日買った青森酒で一杯f:id:wistorian:20190926193526g:plain
これこれ、列車旅はこうでなきゃf:id:wistorian:20190926193526g:plainf:id:wistorian:20190926193526g:plain とやっている間に、青函トンネルはいつの間にか通り過ぎてました。まさかのアナウンス無し・・・

新函館北斗駅「北斗」に乗換え、食(酒)後のおやつ。この珈琲美味しかった ↓↓

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「北斗」は北海道駒ケ岳と海↑↑ が見えるD席側がオススメ。

この「りんごスティック 東北ミックス」も美味しくて。。。。↑↑ (青森リンゴ、岩手牛乳、秋田米粉、宮城イチゴ、山形さくらんぼ、福島白桃!)
電子化やホームの記号化など効率的なことは北海道の方が進んでますが、観光向けのキャッチーさでは最近富に青森の方が上手ですねえ。    ↓↓こういうとこ
10:10、登別駅下車。ロッカーに荷物を入れて、道南バス(PayPay可、登別駅に往復券¥620の自販機アリ)で登別温泉観光

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 地獄谷 ↓↓   硫黄の山。素晴らしい・・・

f:id:wistorian:20210714122950j:plainここも入口にあるビジターセンターのVR映像が良かったです。

     奥の湯 ↓↓(右手の方に硫黄採取の箱枠があった→→

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 大湯沼 ↓↓(ここまで車OK/P有料)  ↓↓これも噴煙

f:id:wistorian:20210714125734j:plain沼岸がチョコっと黒くて、匂いも硫化水素とはちょっと違う感じ。「表面50℃」なら、人によっては入れるかも?(Wは猫手猫舌猫肌なので絶対無理)

北海道はホント、標高は低い分「森林限界」が低いし、火山だらけで素敵 f:id:wistorian:20190926192812g:plain
機会があればいつか、洞爺湖や十勝とか屈斜路(←日本最大のカルデラ!)とか行ってみたい。。。。

後半は温泉街の土産物屋をアタック。目当ての「鮭噛みつかれヒグマ」は見つからなかったけれど、ここで ↓↓「鮭食われ子熊」を購入(炭含有レジン製)

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帰りのバスまで1時間弱空いたので、北海道の雄・セイコーマートで ↑↑ツマミとビールを買い、バス停前のベンチで乾杯f:id:wistorian:20190926193526g:plain ザンギな唐揚げ&ポテトが甘旨! 普段エール派のワタクシも、北海道ではやっぱりサッポロ★ビールf:id:wistorian:20190926193546g:plain
前回は温泉入っただけだった登別、漫喫しました。
登別駅から今度は鈍行に乗って、またしても苫小牧泊。この沿線、他の駅にホテルが無いんですよね・・・f:id:wistorian:20190926193801p:plain この旅行中にやっと会員になったので今回は東横インへ。かなり割引f:id:wistorian:20190926193638g:plain


<6日目>  最終日
朝から霧雨f:id:wistorian:20190926193623g:plain16℃。苫小牧漁港へ2km程歩いて、赤貝刺身丼(激安¥900!)

f:id:wistorian:20210715072757j:plainこの量でこの値段・・・・・・これでこそ来た甲斐がある!ってものですね~(あとは熱々ご飯さえやめてくれれば・・・)アラ汁も美味しかったf:id:wistorian:20190926192927g:plain

大トリは打って変わって、↓↓千歳水族館。 快晴24℃f:id:wistorian:20190926193554g:plain、暑っ!!

f:id:wistorian:20210715091702j:plainキャッチは「日本最大の淡水魚水族館」「サケのふるさと」f:id:wistorian:20190926193526g:plain

ここで3時間楽しんで千歳駅へ戻り、列車で新千歳空港へ移動。
前回は空港を全く見てまわれなかったので、1時間かけて散策しつつ乾物類を買い集めてキャリーケースに詰め込み。ああ、空港で買うと高・・・
本当はイオン千歳もりもとで「最後の買い物」をしたかったのに、水族館に時間かけすぎたf:id:wistorian:20190926193801p:plain

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今回一番気に入った食べ物、↑↑コマイ。    鮭ポーチ ↑↑ 千歳水族館で購入。

コマイ、居酒屋で食べた時は丸ごと出てきて食べ方がわからなくて、あまり美味しいと
思ったことが無かったのですが、正しくは「むしり裂いて、マヨネーズ」なんですね!この独特な食感、凄く好き・・・ マヨとの相性も抜群 f:id:wistorian:20190926192927g:plain f:id:wistorian:20190926192927g:plain
今まで「人から貰って嬉しい食べ物」は「鮭トバ」「エイヒレでしたが、突如「コマイ」が一位に躍り出ました。こっちでは売ってないし買った分はあっという間に消費したので、定期的に楽天でポチってます。

 

 買い物も済んでゲートの機械で自動チェックインすると、2-2配列の窓席の私の隣を、どこかの他人が後からシーティングしてました# コロナなんだから、航空会社も後部が片側満席になるまでブロックしてくれればいいのに・・・ 感染は気にしていないのですが、臭いの酷い人が隣に来るとせっかくの空移動が台無しになってしまうので、速攻最後尾席に変更。

ロビー内のカフェバーが開いていたので、搭乗まで優雅にf:id:wistorian:20190926193526g:plain 
帰りはとても良い天気f:id:wistorian:20190926193554g:plain ↓↓樽前山!  支笏湖 ↓↓↓ 

f:id:wistorian:20210715142938j:plain北海道駒ケ岳や大沼もよく見えたし、日本海では佐渡島が・・・↓↓f:id:wistorian:20210715151628j:plain着陸はまたしても厚い雲海の中、一旦塩尻まで南下してUターン、豊科で再度Uターンしてから。。。。いつもダブルUターンするのって、もしかして雲関係無く「降下距離が足りない」から?

 ※直後の7/20に「RNP-AR」が設置されたので、もうまつもと空港「日本一
  着陸が難しい空港」ではなくなりました。(多分)

3年振りに特急と新幹線に乗って、6年振りに飛行機乗って、8年振りに途中下車して、12年振りにフェリー乗った!やりたい放題の若い時のようなイイ旅行でしたf:id:wistorian:20190926193526g:plain

もちろん、帰信してから2週間は自宅自粛です。。。
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そんなこんなでコロナ禍の旅。
退職してから大分、福岡、山口、広島、宮城、山形、岩手、青森、北海道・・・・・・と行きましたが、感染者数多い土地ほど「ノーマスク@列車内・ホテル」や「繁華街の出歩き酔っ払い」、多いです。特に北海道(笑) 因果関係は明白。朝食会場で談笑するおっさんたち、大浴場でお喋りしまくる若い娘たち―――ホントにもう、張っ倒したくなりますね。でも、頑張って無視。
私は今までの実績から「感染しても発症しない性質」みたいなので、私に直接の害があるわけではないから。。。

 リスクの高い人(高齢者、病持ち等)でない限り、そんなに恐れることは無いと思うんですよ。マスクと消毒と少人数行動、黙食・黙浴、帰宅してからの自粛―――自分がしっかりルールを守っていれば、旅行くらい何も問題ありません。感染拡大地の人が遠慮してくれればもっとイイですけど、遠慮しない性質だから拡大してるんだろうから無理ですよね。

 とにかくコロナは長期戦。例えコロナが撲滅されても、次から次へと新しい脅威が湧いて出てくるだろうし。この世は「そういう仕組み」、生物専門からするとそういうものです。いちいち経済停滞させていたらキリが無い=3

 だから良い宿や良い飲食店を潰さないように、地元も含めてどんどん利用してほしいですね。

 

 実は信州安曇野市のワクチン、64歳以下の予約すら始まっていません。←お盆明け頃予定。人口の少ない辰野町の50代は既に2回目の接種を完了したというのに・・・・・・後期高齢者の人口が多いせいですかねえf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain
50代の予約開始が8月後半だそうで、40代以下は未定。←これも多分、受験とか就活とか妊娠とかの年齢を優先するのではないかと。。。

「ワクチン証明無い人お断り」にならないうちに、今年はとにかく旅行し倒します!

水族館/淡水魚◆千歳水族館(北海道)

水族館-――。
「食べ物としての魚介が大好き」で、海獣も水棲動物も可愛らしい。。けれど、中々行く機会がありません。神社や博物と比べたら、体力・金力・時間を割くほどまではとても・・・・・・

  しかしこの水族館は、存在を知った時から「もし北海道に再び行くことがあるなら絶対行く!リスト」に入れていました。キャッチは「日本最大の淡水魚水族館」!「サケのふるさと」!!

◆◇◆◇ 千歳水族館(北海道千歳市) ◆◇◆◇

実は私、魚肉の中ではシャケが一番好き
イクラより、スモークサーモンより、「焼いたシャケ」派。塩引き鮭や荒巻鮭、鮭トバはお宝ですf:id:wistorian:20190926192812g:plain f:id:wistorian:20190926192812g:plain f:id:wistorian:20190926192812g:plain f:id:wistorian:20190926192812g:plain f:id:wistorian:20190926192812g:plain あの遡上してきた秋鮭の険しい顔なんかもう、凄くかっこいい。。。ピンク色は嫌いですが、サーモンピンクは大っ好き!

この水族館、場所がまた都合良くて。
まつもと空港から北海道は新千歳にしか飛んでおらず(夏は丘珠便も出る)、新千歳空港駅より北へ2駅目の千歳駅から「東に徒歩1km」という最高のアクセス。
予定通り行程消化できれば最終日に絶対行こう!と決めておりました。

 

完全予約制ではないので、チケットは前日にWEB購入(←¥800が¥600に割引!)
前泊地を朝食後すぐに出て、千歳駅南口のロッカー(小¥400)に荷物を入れ、9時到着。

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さすが平日、↑↑ 誰も居ない・・・・・・受付でQRコードをピっとして、入口のチンアナゴの小さい水槽を見てから、正面の大ビジョンの鮭をチラ見して ↓↓

f:id:wistorian:20210715092137j:plain「順路はこちら」という看板を無視し、まずは2階の「サーモンルーム」へ。2Fの展示室は小さいですが、鮭漁の歴史、人口ふ化放流事業、鮭の有用性、アイヌ的鮭の展示などなど――

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んもう、とっても鮭。うう、食べたくなってきた。。。。

アイヌ語で鮭は、魚を意味する「チェ。それほど「代表的な存在」という。

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「オハウ」は「煮込み汁」のことですが、基本「鮭汁」を意味するとか。
ポロトコタンの肉厚チェオハウ、旨かったなあ・・・

私の小さい頃も、魚と言ったら鮭でした。干物に比べれば子供でも食べやすいし、彩りも良い、何より安かったですからね。うちは全員好みがうるさいので幼稚園児の頃から朝食はみんな内容がバラバラ。私は「あんたは鮭さえ焼いておけば文句言わないから楽」と母に言われるくらいの鮭&米飯派でした。
が、今や鮭のみならず魚の値段が全体的にハネあがって、安いから毎日食べる!という人はあんまり居ないんじゃないかと思います。そんな事情もわかる展示があり、へーほーの連続。尚、イクラ「チポロ」、鮭トバは「サッチェ

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満足して1階へ戻り、通常展示へ入ります。  ↑↑ 床に魚の投影展示。美しい・・・

ここの売りは、普通の人にとってはこの 大水槽 ではないでしょうか。
  ↓ギンザケ、サクラマス、アマゴ、イトウ       サケの幼体↓

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特に最後のこの、チョウザメ類(アイヌ語「ユペ」)の巨体が観られる水槽 ・・・↓

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さすが古代魚、美しい・・・  こいつの魚卵がキャビアですな・・・

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イトウ(国内最大の淡水魚)もこの水槽に居たらしいのですが、すっかり目を奪われました。

支笏湖ゾーン
苔の洞門ジオラマ ↓ がありますが、苔がフサフサしてないので再現度はイマイチ。

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流木の円筒水槽 ↓↓  雰囲気◎  (でも頭の中は「串に刺して塩焼き・・・」↑ ↓

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次は触れるコーナー「タッチプール」 なんとチョウザメ(ミディアムサイズ)。でも逃げまくってて中々触れません。水も冷たいf:id:wistorian:20190926192927g:plain

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別の水槽には例の「角質を食べる熱帯魚」も居ました。

↓↓カイツブリの展示(置き餌でもわざわざ咥えて深く水に潜ってから食べる・・・)や

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淡水に生息する動物全般(両生類、爬虫類、甲殻類)の夏休みの自由研究的 ↑↑ な水槽展示を経て・・・・・

千歳川ロード
 マス類とカジカが居るらしい ↓↓   右サイドにはウグイとかドジョウとか ↓↓

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マス類は相変わらずどれがドレだかわかりませんが・・・・・・魚はみんな綺麗で見てて飽きない。最後のはフナとかトミヨとかタナゴとかヌマガレイとか・・・↓

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この通路を抜けて広いところに出てると、まずはコイの水槽 ↓↓ 餌遣り可。

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めっちゃ寄ってきてバクバクと・・・これ、水族館じゃなくても体験できるヤツ・・・↑
実はニシキゴイだけは何だか嫌い(←多分食べられないから)。「美味しいからカワイイ」って、あると思うんですよね。。。この水槽には他にもナマズ(旨い)とかフナとか色々居たけれど、こいつらは大人しい。 ↓上から見られて◎

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残りは「世界の淡水魚」でした。ここ、楽しいです。

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電気ウナギは水槽に沈んでじっとしてたのに、近寄ったらいきなり動いて目の前でヒラヒラと泳いでくれました ↓↓

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淡水のエイはドット柄 ↓↓

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ナイフフィッシュなんて初めて見たし、レッドテールキャットフィッシュ ↑↑も想像と違ってて何ともカワイい・・・  
しかし一番の注目株はカメレオン!(エボシカメレオン)↓↓  何故水族館に??

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アフリカに居た時に畑で何度か会いましたが、こんなに動く個体は初めてです。
この緩慢な動きと、チョキな手が堪らん・・っっ 爬虫類(食べませんが)と両生類は(食べる機会が無いですが)、魚類と同じくらい好きf:id:wistorian:20190926192812g:plain

動画撮ってみた(初)けれど・・・可能ならいずれUPしてみますf:id:wistorian:20190926193801p:plain

この後の、次の展示へのアプローチ ↓↓

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床のどこかに二重丸のマークが出たらそこを踏むと、展示室の方向から出口に向かって床に光の映像が流れます。それは綺麗な模様だったり、淡水魚っぽい影だったり、時には大型のクジラやエイのようなものだったり・・・・・・  これは楽しい。
小学生なんか、もう大フィーバー!でしょうね。ちょうど幼稚園の遠足とバッティングしましたが、園児は背が低いから二重丸が見つけられず難しかったみたい。

ここ、未就学児は無料で、それででしょうか、注意書きなんかは全体的にかわいらしい感じ。 ↓↓ いや、距離を取っても・・・・・・       顔ハメ~↓↓

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そしてラスト。この水族館のキモ、隣を流れる千歳川川底展示!↓↓

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わー小さな魚がチョロチョロと。。。って、そうか、この時期に鮭は居ないか・・・ってことは・・・よく考えたら、ここ‥‥鮭成体の実物を通常展示していない??!

まあ、そうか。海で育つんだから、成体シャケと言ったら産卵直前(生の末期)f:id:wistorian:20190926193801p:plain 大水槽にギンザケなら居たらしいのですが、どれがどれだかわからず、チョウザメに目を奪われて注目してなかった・・・・・・という感じ。

でも最後の最後のショップで、とても良い物を入手。
 ↓↓ 大間でこれのマグロ版を買おうか迷ったけど、買わないでおいて正解!

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  鮭ポーチ¥1200 ↑↑f:id:wistorian:20190926193502g:plain      これはネックレスかイヤリングに改造予定 ↑↑

いやはや、充実してましたf:id:wistorian:20190926193638g:plain  さて、水族館を出たら周囲を散策します。

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敷地は千歳川左岸一帯を整備してあり、↓支流に沿った森に水路や散策路が。

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   ↓↓千歳川に出ると・・・             鮭の慰霊塔 ↑↑

f:id:wistorian:20210715115404j:plain              あ、水族館から見た川底は↓↓ここですね。

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反対側には、秋に ↓↓ インディアン水車を設置する基台が。

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       鮭の意匠~↑↑  水族館前に展示してあったインディアン水車 ↑↑

千歳川の源流は 先日訪れた支笏湖で、平地で北上し、江別で石狩川に合流します。元々は「支笏川」だったそう。それが千歳川に変更され、ここの地名にもなったとか。

北側には道の駅「サーモンパーク千歳」↓↓ 便利。

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   ↑↑ ここに鮭専門レストランでもあったらカンペキだったのに・・・

かなり良かったです、千歳水族館。
次は「遡上した鮭が溢れる川底」を見に、秋に来たい‥‥!

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博物館/地域◆函館北方民族資料館(北海道)

以前から、アイヌ関係を探っていると何度か名前を目にした資料館です。
ウポポイでもちょこっと引用されていました。

アイヌの衣装なら、小さいけれどここが一番」と。

◆◇◆  北方民族資料館 (北海道函館市)◆◇◆

この日は函館散策日でしたが、タスクが半端で時間が余ってしまうなという感じ。
そこで、じゃあ噂の資料館でも寄ってみようかと、よく知らないまま行きました。

路面電車の市電を「末広町」で下車し、すぐ。 洋館――です ↓↓

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元は日本銀行だったそうで、大正5年の築。重要文化財とかにはなってないみたい。
壁が厚いせいか、館内の電波は不良。↓↓変わった構成のアプローチと受付 ↓↓

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奥にある↑↑のはアイヌの父」ジョン・バチラーのミニ像。 入館料¥300 ←安!

入ってすぐの吹き抜けには ↓↓ コロボックルジオラマ。珍しい。

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そういえば今まで見てきた「アイヌを扱う展示」において、コロボックルを観るのは
これが初めて。ファンタジー系で有名すぎる(=アイヌっぽくない)から??
その周囲の壁にあるのはアイヌ(江戸時代の「アイヌを描いた風俗画」:アイヌ風俗12ヶ月屏風:平沢屏山)

ここにも当然、↓↓ゴールデンカムイ  アリュート民族の船「バイダルカ」↓↓

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3人乗りの皮舟。「水鳥にも遅れを取ることがない程の舟脚」―――天鳥船?

この資料館は「開拓使」「研究者」が収集した資料や記録を展示しています。
ってことは・・・・・・
あった! 松浦武四郎の↓↓「北海道国郡図」と「東西蝦夷山川地理取調図」↓↓!

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アイヌの地名がビッシリ入ってます。あれ、間宮林蔵関係はゼロか。。。。・
次の展示室1が噂の「衣装部屋」。「アイヌの」ではなく「北方の衣装」でした。

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カラフト、山丹、オホーツクにカムチャッカ半島(←火山大国)、果てはベーリング海峡アリューシャン列島まで・・・「凍てつく地に住む民族の衣装」
みんな江戸末期から明治にかけての収集物、そんな古くもない模様。

 ↓↓よく漫画に出てくるヤツ~           頭巾かわいい↓↓

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注目の山丹服「蝦夷錦」↓↓(下に鏡があって裏面も見えるようになってる)

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             袖のアップ。刺繍がメッチャ緻密でこまかい ↑↑
これは北方の山丹が朝貢で入手した「中国の衣装」ですね・・・

  ↓↓ 樺太アイヌの衣装。刺繍糸の色がグラデしてて綺麗。

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鮭皮靴「チェプケリ」↓↓   トナカイの毛皮コート&ブーツ!↓↓(カムチャッカ

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              とにかく北の服はゴージャス・豪華!
 女性の装飾品:タマサイ(首飾り)↓↓     展示室全体 ↓↓

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  素材が鉄とかガラス玉↑↑ これも、降っても江戸後期ですねえ。
アイヌ耳飾り「ニンカリ」は「儀式時に男女が身に着けたもの」(明治に男性禁止に)、鉢巻「マタンプシ」は「元々男性が労働時につけていたが、明治から女性の装飾品として発展」だそう。

さて、展示室2~7は2階にあって、↓↓こんな感じ。

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小部屋の連続で、展示物はイクパスイシントコなど、ウポポイと内容的に大差なく、
物量的には少ないですが・・・・
ものによっては説明がウポポイより詳しい!(ただし古いから読みにくい・・・)

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   「熊送り」の分布 ↓↓     この制裁棒「ストゥ」はちょっとf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain ↓↓

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       マキリ(小刀) ↓↓        蕨手刀! ↓↓

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函館コレクションの部屋では、アイヌの工芸や音楽に携わる人たちのドキュメンタリー映像を流していました。
トータル20分だったかな? こういうのって観ちゃうんですよね~

吹抜ホールを見下ろしながら南側へ戻ると、民俗学や北方探検について色々↓↓

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こちら側の小部屋はVIPルームだったそうで、壁のタイルや造りが豪華。

 

結局2時間も居てf:id:wistorian:20190926193801p:plain ちょっと館長さんの主観や主張の入った解説・案内が目につきましたが、ウポポイが出来る前なら確かにここ、「アイヌを学ぶ」のに一番良い施設だったかもしれません。
それは「ここが凄い」のではなく、どちらかと言うとアイヌを学べる施設がそれまで他に無かった―――って感じ。

因みにここでは、地元小学校低学年児の遠足と遭遇。

 

ショップには書籍が5~6種類と工芸品がチョロっと。
ウポポイではイザベラ・バード日本紀行』講談社学術文庫)を扱っていたけれど、こちらは『日本奥地紀行』平凡社)。アイヌ神謡集は鉄板

残念ながらこの後に函館山登山だったので、荷物はそんなに増やせない。まあ、書籍は後でネット購入できるから・・・・ ↓↓シャケストラップ購入~f:id:wistorian:20190926192812g:plain

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          展示物の意匠の小物や服を売ってくれたらいいのに↑↑
 ↑↑シャケのデザインが素敵。北海道もくっついてる。

色的に貝か角かと思ったら木製でした。=使ったらすぐ割るヤツ!f:id:wistorian:20190926193801p:plain  

             →→自宅の卓上にぶらさげて飾ってますf:id:wistorian:20190926192917g:plain

オンライン受験をしてみた(ビジネス実務法務検定)

ビジネス実務法務検定


 ↑こんな検定があると知ったのは、実は2020年10月でした。そのずっと前から長年転職を考えていて、でも田舎では良い求人なんて全然無くて・・・・・・いつものように条件にヒットした見当違いな求人をズラズラ適当に見ていたら、その1つの採用条件にあったのです。「2級持っている方」と。

 

 その企業は場所がイヤだったし、法務部でやっていきたいとは全然思っていなかったのですが、ちょうどその時の勤務先で「契約書担当」をしていたので「おお、これは力試しに良いかも??」と思って興味を持ちました。何しろ社内で誰も法務を教えられる人が居らず、独学やセミナー行脚で凌いでいたもので・・・・・・ そこですぐに検定について調べたら、なんと申込期限が1週間後! 試験はその1ヶ月半後、且つ「次の試験」は半年後でしたf:id:wistorian:20190926193801p:plain

 半年後なんて生きているかどうかすらわからない・・・・・・かと言って内容も知らない試験でいきなり2級は、ちょっと・・・・・・ → 仕方ない、まずは3級申込みf:id:wistorian:20190926193801p:plain

 間際だったからか松本会場には申し込めず、上越市まで1泊旅行(もちろん帰りは日本酒と魚介で観光!)です。

 

 何故「仕方ない」かと言うと、3級ってどの検定資格でも「社会的には確実に意味が無いから」です。入門編というか、「誰でも取れる感」が凄くて。。。秘書や簿記なんて、高校生でも2級取れますし。

 この検定も、3級の合格率は75%(2020年)。そもそも法律関係は、読解力(国語力)と記憶力があればイケます。実際私も、1ヶ月間で過去問2冊解いただけで97点取得でした(←70点以上で合格)。

 

そこで半年後の今回は、2級に挑戦!
2級の合格率は40%台、且つ、人生初のオンライン受験です★

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<オンライン受験:IBTについて>
東商は2021年からオンライン一本。
 回によってはまだ会場受験(会場でPC受験する)もできますが、アナログ受験はもうありません。2024年からは、会場受験も無くなる可能性があります。

 場所は「自宅じゃなくても良い」ですが、公共スペースは不可。「機器は机に置く、他人が居ない」が条件。他人の声が入ってもダメなので、漫画喫茶やレンタルスペースもアウトですね。

 「自宅以外」ってたぶん職場の一室を想定しているんだと思いますが、企業だと「画面共有」にロックがかかっていることが多いとかで、「当日発覚して受験できなかった人が続出してる」という注意書きがありました。

 試験サイトはGoogle Chrome指定なので、IEしか使えないように制限されているPCもアウト(←今時そんなのあるかな?)。 モバイル端末やタブレットでの受験は不可です。

 

<受験の流れ>
 1)申込前に事前の動作確認(カメラ、マイク)

     https://www.kentei.org/pdf/dousa_annai.pdf
 2)東商サイトで申込&受験料払込 → メールが届く
 3)2)のメールのリンクから試験サイトにID登録 → 登録メールが届く
     ※GoogleIDが使えます。
 4)数日前に事前確認メールが届く  ※サンプル試験(無料)あり
 5)当日30分前になったら3)のメールのリンクから入室可  
 6)本人確認&動作確認、室内確認

 

この5)で入室したら、初めて出たんです・・・
「カメラをまわして部屋を360度映してください」という文言が。 ひええええ・・・f:id:wistorian:20190926193105g:plain 自分の後ろだけを綺麗しておけば良いと思ってたあああ・・・

確かにね、「不正防止ってどうやって保つんだろう??」と思っていましたよ。注意事項やマニュアルにはこんな事どこにも載ってなかったからっっf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain

時計を見ると開始20分前、叫びましたね、もう。。。慌てて吊るしてある服やゴチャゴチャしたものを隠匿。


 6)で「本人確認、カメラ、マイク、画面共有、室内確認」が出来ないと、受験不可となります。私のPCも、今回は大丈夫でしたが、Zoomではスペック条件を満たしているのに背景壁紙が出来なかったので、1)の動作確認は必ず申込前に完璧にしておいた方が良いです。

 

 「机の上のマウス以外の物を片してください」「ええええと(大型ディスプレイも??)」「動かせないならタオルをかければ良いです」「はいいいf:id:wistorian:20190926193801p:plain」「はい、OKです!」と言われて「試験開始」を押せば、すぐに画面に設問が表示されます。「え?もうやっていいの??」喋るとアウトなので、多分始めていいんだろうな・・・と、開始。


<オンラインの利点
① 7日前まで申込める
 =勉強の進み具合や身体の都合等、受験を悩んでいる場合は直前まで様子見ができます。以前は1か月前くらいに申込を締め切ってました。

② 試験日時が選択できる
 期間内なら好きな日時を選択できるので、忙しい人には凄く便利

③ 移動時間不要
 自宅にPC環境を整えている分、移動にお金も時間もかからない♪

④ マスクも不要
 これはありがたいf:id:wistorian:20190926193502g:plain マスクは気が散るし、夏なんかホント辛いしf:id:wistorian:20190926192927g:plain

 ⑤ 試験終了直後に合否がわかる!
 これは嬉しいf:id:wistorian:20190926192750g:plain 以前は結果出るまでに1ヶ月は必要でした。

 ⑥ 解きやすくなった
 電子処理の関係か、選択肢候補が5つから4つに減り、設問文もかなり簡潔になりました。そのため受験時間が2時間から90分に減りましたが、全体的に「楽になった」と言えます。

 画面の文字が小さくて読みづらかったのですが、途中で「画面拡大できるのでは?!」と気づいて「ctl+スクロール」してみたら、拡大もできました(できないこともあるかもしれませんが)。これも老眼年齢者には大助かりf:id:wistorian:20190926193526g:plain

 

<オンラインの欠点
① メモができない
 アナログ試験の時は、問題用紙にガンガン書き込んで頭の中を整理できたのですが・・・ オンラインでは、画面上の文章をマウスでなぞって「一時ハイライト」にするくらいしかできません。

「メモ不可」は、オール文章問題(設問も選択肢も)だと結構キツいです。
ただでさえ記憶力が低下している老化脳でメモ無しに「〇×の組み合わせで正しいのはどれ?」問題なんかやると、「これは×、これは〇、最後はええと(←設問読んでる)・・・ん?最初は〇だっけ?×だけ??」となるf:id:wistorian:20190926193801p:plain

まして法務問題は「商事寄託の場合、寄託者による受寄者への通知の有無に関わらず、受寄者が受託した物品についての・・・って、はい?」「債権者が第三者への譲渡権を債務者に対抗するには、第三者が債務者に通知すれば・・・んんnn~???」と、ただでさえややこしいので。。。画面上にメモ欄ほしい!><

過去問集(電子書籍)を解く時にメモを取らないで練習することで、まあ何とか慣れましたけど・・・・・・この点は本当にアナログ受験の方が楽でした。

 

② 試験問題が保存できない
 受験期間が数日あるから仕方ないですね・・・
試験結果で点数が出ても「どこを間違えたか」すらわかりません。
サイトに模範解答がアップされるまで復習が出来ないので、間違えたまま覚えてしまいそうです。

 

③ 受験料が高くなった
 これはオンライン化関係無く、世の当然の流れです。
 コロナも相まって、これから人件費は高くなっていく一方でしょう。

 

④ 合格証が有料になった

まあ、勝手に送ってきた以前に比べたら、その分受験料を割引いて設定しているんですよ・・・ね?

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<2級について>
 3級より難しいと覚悟していたのですが、考え方によっては3級の方が難しかったかもしれません。確かに2級の方が突っ込んだ内容になってます。でもその分、範囲は狭いというか設問の傾向が一定というか・・・・・・

 2級は実際の現場で起こる状況を設定した上で色んな分野の設問が出るので、逆に理解がしやすかったです。おかげでこちらも、過去問1冊解いただけで92点合格★

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<ビジネス実務法務について>
そんなわけでこの検定。

法学部の子なら受かるか?と言うとそうでもなく、現場で実際取引してる人や、契約書を見てる人なんかの方が受かりやすい―――かも、しれません。「実務法務」なので、実際会社で働いたことがないとピンとこないというか・・・・・・

 

 実は企業契約って、法学部でも特に学ばないんです。なので弁護士でも、よくわかってない人が居ます。裁判になれば強いんでしょうけど(笑) 契約書に貼る収入印紙に至っては、正解をわかっているのは「税務署の人」であって、会計士どころか人によっては税理士でもムリだったりします。

 当時在籍していた会社は非公開でも規模は大会社だったので、大きな契約ともなると確実性を求めて「契約している弁護士」(高額タイムチャージ)に確認してましたけど、その弁護士が企業専門でない限り、専門チームに調べさせて回答するだけです。←わかりきってる内容でも回答が激遅い

 しかし働いている人は、分野によっては「いや、普通こうでしょ、これはあり得ないわ」というのが身にしみついているので、学ばずとも知ってるか、又は簡単に類推できるんですよね。もちろん担当分野以外の法律がたくさん出るでしょうけど。

 

 私は海外と取引のある製造会社で契約書のチェックをしていたり、民事再生の会社で役員秘書として取締役の常務アシストもしていたので、請負(下請法)や売買(民法・商法)、債権全般、会社法、労働法はすんなり頭に入りました。旧会社の清算ファイナンスリース、手形割引、貸付、危険負担、所有権、日常の常識でしたねえ。。。

 でも特許関係は技術部の担当で、貸借や不動産関係もあまり関わったことが無いので、受験の為にイチから勉強。脳みそ溶けるかと思いましたf:id:wistorian:20190926193801p:plain 家族法なんかは相続くらいしか興味なかった・・・(そういや2級には過去問にも家族法が出てこなかったような・・・)

 

 更に、この検定資格取ったら就職に有利かというとそうでもない
東京なら2級資格者を法務課で募集している会社もありそうですが、田舎では中々・・・・・・ ※1級(合格率15%前後)に受かれば、会計士の受験資格が手に入るので実アリ

 そのせいか、3級は高校生でも受験してるみたいですが、2級となると大学生すら少ない。「俺は法務一本で生き延びるゼ!」という強固な意思でも無ければ、学生のうちに取得する「就活上のメリット」は全く感じられません。https://www.kentei.org/houmu/data.html

 

 でも、この検定の範囲を知っておけば就職後、つまり 実際に働く場面でかなり、色々、役立ちます。営業で顧客と交渉する時、店舗で接客する時、トラブルがあった時――――私ももっと早くこの検定を取っていれば、日常の業務がもっと確かで迅速だったろうし、社員を説得・納得させるのも効率良かっただろうにと思うと、悔しくてなりません。

 

 しかしそれ以上に、一般人が普通に生きていく上ですごく役に立つと思うのです。なぜかと言うと、物を買うのはもちろん、旅行に申し込む、就職する、結婚する――世の中全てが契約だから。
 更に長く生きれば、家を建てるとか、子供が生まれたとか、遺言無しに親が死んだとか、ローンを組まなきゃとか、起業独立したいとか、節税しなきゃとか、人生のイベントは目白押し。今はインターネット上のトラブルもありますし、詐欺に遭う、パワハラに遭う、交通事故に遭う等、不法行為を受ける可能性も高いです。

 

 弁護士に頼めば間違いは無いけれどだいぶ費用がかかりますし、そもそもどうにもならない・自分の立場が弱いから仕方ない――と思い込んで、抗わずに払ってしまったり請求しないで気づいた時には時効、なんて人もいます。
(例:法定利息の超過分、クーリングオフ、送付け商法、損害負傷)
知らなかったせいで不利益を被った、損をした、騙された、実際周囲にそういう人が少なくありません。

 

 ところが法律を知って入れば、「効果的な一言」で敵は大人しくなったり、手を引いてくれたり、こちらに有利な条件で契約できることがあるんです。

 父が法学部だったので、学生の時から「法律を知っておいて損は無い」ではなく「法律を知っておけば人生とても有利」と学びました。+金融ですかね。社会に出てから、この考えは正しかったと実感することばかりです。

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ビジネス実務法務検定
受験せずとも、若いうちに目を通すことをオススメします。

風土記の丘★みよし(広島県)

広島県
実は一度も、ちゃんと神社巡り・遺跡巡りしたことが無い県です。
毎回「出雲の帰り」「四国のついで」に1~2か所立ち寄るだけの、「人生の通過駅」。だって、海沿いは平安過ぎて・・・・・・「修学旅行で一度来たことがある」というのも興味が失せる要因なんですよね いつも他県のメイン目的地に時間を取られ、立ち寄る頃には時間切れ、でした。

でも中国山地の方は、出雲や吉備と共通点の多い「素敵エリア」。出雲派風土記の丘ハンターとしては外せません!

今回の旅行も本命は「山口県」だったのですが、信州へ直帰するには結構な距離があったので初めて広島県で1泊してみました☆

◆◇◆◇  みよし風土記の丘 広島県三次市◆◇◆◇

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三次ICを降りてR375を南下。左手に↓↓こんなモニュメントが見えたらそこで左折。

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左手にPがあるのでまずはそこへ停めると、すぐ目の前に↑↑ 宮の本第24号古墳(直径30m円墳、4C末~5C初)の模型↓↓があります。 こっちはモニュメントかな?↓↓

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↑↑これを中心に「小型円墳が配置されていた」=重要な古墳、だったようで、副葬品も豪華。中国横断道(尾道道)建設のためここに縮小再現し、一部の葺石や石棺を移設したそう(石室はレプリカ↓↓)。葺石やハニワもこちらに復元すればいいのに・・・

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ここから更に上へ行くと左手に日時計が見えるので、その手前右手の風土記の丘Pへ↑↑

サイトはいかにもお役所風ですが、各遺跡やウォーキングマップのリンクが載せてあって便利 現地にも地図や標識が豊富に設置されてました ↓↓ ―って、古墳、多っ

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「近つ飛鳥」には及びませんが、大小の古墳が170基以上!↑↑ これはちょっと・・・f:id:wistorian:20190926193801p:plain
既に矢谷野古墳を見てきたし、山口県から雪の高速道路をかっ飛ばしてきてやや疲れていたので、さっさと歴史民俗資料館へ。。。

警備室のような受付を通ると↓↓広いエントランスホール・・・・・・地味です。

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しかし展示室に入ると充実空間が広がってました。まずは「広島県の紹介」↑↑
↓↓この時代別遺跡分布図、イイ! 瀬戸内側のジオラマもステキ・・・ 島!島!↓↓

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 遺跡の年表↓↓ 興味ある人間にとっては、色々と気の利いた導入です。

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この三次は「出雲から安芸・吉備へ抜ける、中国山地の要衝」。街道のハブ地です。

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石見銀山の街道もここを通って尾道へ南下。東の美作国とも、その海側の備後・備中・備前とも繋がっていたことでしょう。

国には成りえなかったですが、後述するように海側の安芸国とは一線を画しています。というかほぼ備後国。でも、どちらかというと山陰に近いのではないかと・・・・

時代ごとにわかりやすい展示↓↓  台の色も時代ごとに統一されてる↓↓

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そしてここ、本命の弥生時代が期待以上に凄くて・・・  

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出た!吉備の特殊器台!!↓↓      説明パネルも秀逸・・・↓↓

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↑↑弥生時代は普通に土器ですが、古墳時代はハニワになる不思議系。厚さ5mmで遠くから運ばれてきたにしては欠損が無い、という点もフシギ。出雲でも出土します。

そして最愛の四隅突出型墳丘墓↓↓ あ~出雲行きたい。

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  出土品もたくさん↓↓   ここの弥生土器、全体的にイイ・・・↓↓    

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このエリア独特の弥生土器「塩町式土器」と言うらしい↓↓

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弥生時代のこの充実した展示度、滅多に無いほどの素晴らしさ

古墳時代も豪華! ↓↓

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出土した素環頭大刀↓↓(地蔵山第一号古墳:広島市)――の復元レプリカ↓↓

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レプリカというか全日刀の現会長さんが鍛えたモノホン  地金のニエが綺麗でした

 ↓↓模型かわいい~  円墳↓↓  ここは石葺き多いんですね。 ホタテ型↓↓

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何でも三次エリア、広島県内イチの古墳密集地で約3000基、にも関わらず、南部に多い前方後円墳と横型式石室は少なく「円墳やホタテ型が多い」んだそう。

片や海側・瀬戸内は交通の要衝として天然の入江が利用され、弥生時代から栄えていたとか。 ↓↓三ツ城古墳東広島市)。ここ「いつか行くリスト」に入ってる。

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奈良・平安も充実してました。が、いかんせん興味が無いので画像はこれだけ↓↓

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展示室から出ると、最後に須恵器窯↓↓(松ヶ迫遺跡:三次市)と ↓↓高殿(保光たたら:庄原市)の模型が、通路の一角に展示。

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いやはや、良い博物館でした ついでに好みの史跡も・・・↓↓ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

矢谷やだに墳丘墓> 国史、墳丘全長18.5m

「矢谷古墳」という名称で国史登録されているそうですが古墳ではありません四隅突出型墳丘墓(←死ぬほど好き)、つまり、弥生時代の墓です。
 ※「弥生時代の墳丘墓は自然段丘を利用したものなので古墳ではない」そうな(古墳専門オタク談)

三次ICを降りてR375を南下するとこは同じですが、中国道を越えたら左手の「三次工業団地」へ。案内板 ↓↓に従うと酒屋体育館Pに誘導されます。 ↓↓もう後ろに見えてる

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葺石も復元してあるけど高さ1.2m・・・ 低いというより何というか・・・ 薄い。

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ペラペラだし四隅にしては特異なカタチ↓↓ なのに埋葬遺構は11基とかなり多めf:id:wistorian:20190926193801p:plain↓↓

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北の須恵器窯跡 ↓↓と合わせて国史。出土品は国重文(博物館に展示のガラス玉)↓↓

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なんと、弥生末期にローマ帝国で制作されたガラスだとか!

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みよし

他県民にとってはあまり観光しにくる所ではないですが、中国道と松江道・尾道道が通っていてアクセスは良いし出雲関連の神社も伝承も多いし、何より自然が一杯。風土記の丘の北には備後国二之宮「知波夜比古神社」があり、色々楽しめるエリアです。オススメ

『咲良の居酒屋歳事奇』永久保貴一(秋田書店)

カルラのあの方の、居酒屋グルメ漫画です。

・・・・・・ Σ ええ??!

 

もちろんちゃんと禍々しい・・・じゃなかった、神サマ関連ウンチク満載。

一般庶民の生活に根付いていた習慣や歳時・祭事のアレコレ中心で、バトル無し。何かトラブルが起こっても、酒や食事でなんとかする円満解決マンガ です。

 

下手するとコレ、今までこの方が追及したコトの集大成なのでは・・・? と思うほどの上出来さ (←上から )

 

ヒロインは別に美人でもかわいくもなく霊的に敏感な喪女系で、その恋の相手は煮え切らないというか天然系な調理人(見た目は良いのに・・・)なので、キャラとして萌えられるのは疫病神さまくらいです。が、人によってはヒロインのストーク気味な鈴木さんも良いのかも・・・って、探してもマトモなキャラが一人も居ない。

 

絵柄がかなりライトになったのはデジタル化の影響でしょうか。おかげで一般人に馴染みやすく、そして古い人にも受け入れられやすい内容(笑)

もちろん「近所にこんな居酒屋あったらイイよな!」って羨望まで巻き起こします。

全3巻。