Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

博物館◆アイヌ民族博物館(ポロトコタン:北海道白老町)

 いつか行きたいと思っている博物館のなかで、一番遠いヤツです。
私の興味がある地域は日本海側に集中していて、時代は縄文~古墳ですから、 「日本海の交易」を考える
アイヌは外せません。実際描くかどうかはアレですが、『幸魂』にも関係しているので……
しかし、関東にいるとアイヌ文化に触れる機会は少ないですね~;;
東北でも、チラホラ程度なら何とか。 やはり北海道に行かないと満足できません。
 
―――なんて、3年半前にブログアップした博物館です。
 
アイヌ民族博物館ポロトコタン(北海道白老郡白老町若草町2-3−4)
 
それまで「アイヌ=不思議で縁遠い文化」でしたが……この博物館のサイトの太っ腹なアイヌ民族の神話説話の公開の仕方やムックル演奏の手ほどきの細かさと言ったら! おかげで一気に身近に感じるようになり、「30代のうちに一度くらいは北海道に行こう、そしてその時は、必ずこのポロトコタンへ行こう!」――と心に決めておりました。
 
しかし、アイヌ語で「ポロ=大きい」「ト=湖沼」だそうで、つまり ポロトコタン」=「大沼村」
――――こう表記すると、憧れも有り難味も急速に減少します。マズい、急げ!!
 
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札幌駅から白老駅までは、鈍行で乗換え2回。乗継時間合わせて約2時間です。
鳩な苫小牧駅からは、2~3時間に1本くらいしかない室蘭本線鈍行(2-2ボックス&ベンチでした♪)。
特急「すずらん」なら乗換え無しで札幌から約1時間(往復割引あり)。「北斗」は白老には停まりません。
登別温泉から白老駅間は、道南バスが走っています。
 
駅のロッカーに荷物を入れ、南にある駅舎から徒歩1km(歩道にも積雪ナシ)でコタン入口。村長の巨像 ↓↓(身長16m)が見えてきた――っ
 イメージ 2
あれ?専用Pは有料なんだ…(田舎なのに…)。西のT字路にある事務所Pは、無料な模様。
入園料は¥700。園内の全施設、追加課金ナシ。と言っても、思ったより規模(敷地)が小さく……丸一日居られるようなとこじゃなかったですね
滞在4時間(体験学習ナシ)で丁度良かったです。
イメージ 3←ポロト湖。
しっかり結氷してます。わかさぎ釣師がチラホラ……対岸ではスケート靴の貸出をしているとか! うわーっやりたかった!!(>_<) 
サイトではアイヌの舟が浮かべてあったけど、夏なら乗れるのかな?
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アイヌのチセ(家)群↓
イメージ 4
見て下さい、あの大量の鮭トバ(サッチェプ)!! ↑
これ一本でどれだけ美味しく呑めることか…と思うと、とても幻想的(←鮭好き)。
でも木熊はコワい…
  
★一番手前のサウンチセで、毎時15分から「お話と踊り」をやってます。25分間(実際は40分近かった)。
 
アイヌについての「お話」、ムックル(口琴)とトンコリ(五弦琴)の演奏、アイヌ歌舞。
 
「お話」は「短時間で肩のこらない内容」と説明があった通り、聴衆が5人だけだったからか聴衆との対話(というか問答?)形式の楽しいものでした。
 
しかしサイトには…
もっと突っ込んだ内容をお望みの団体さま向け(主に学校団体)には、「学芸員講話」(40分〜60分、要予約、一団体2万円)を承っております。
「もっと突っ込んだ内容」って…… 
あー…、ツアーで来るしかないな、これは(笑)
  イメージ 5
 ★ポロチセでは¥300でアイヌ衣装着用撮影可。
↑囲炉裏が2つあり、燻煙のいい匂いが充満してます。このチセの裏には、倉庫と熊檻と祭壇が再現されてました。説明文は日本語、ハングル、簡体中文に繁体中文。う~ん、こんな辺境にも結構来るんですね。
そういや歌舞が始まったら、タイ人の団体さんが入ってきました。
 
★一番奥のポンチセでは、衣服織物工芸の実演・展示。 アットゥシ織(樹皮繊維で織った衣装)、アイヌ文様のゴザなどなど…… 
 
ポロチセ・ポンチセは座敷です。凍結路面対策として登山靴を履いていったので、脱ぎ履きが大変
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見所になるチセはこの3つだけですね。他のチセは貸切公演などに使うそうで、普段は閉まってます。
外気温はマイナス10℃くらい。雪もチラチラ舞っています。 
ビニールハウスみたいなカフェ ↓↓で休憩――。暖かい…
 イメージ 6
蕎麦うどん、肉まん・団子などの軽食や、イクラ丼セット(期間限定)、飲み物はコーヒー・ココア・牛乳・甘酒、白老ビールやカップ酒も売ってます。
がしかし、ツマミ系の単品メニューが無い……!? 携帯ツマミはロッカーの中です。しくった
仕方ないので呑みは諦め、アイヌ食↓↓「オハウ」のセットを注文
イメージ 7きび入りご飯&オハウ(鮭スープ)にアイヌのハーブティ「エント茶」がついて、¥500。安~。
鮭の切り身が大きくて柔らかい かなりしょっぱいスープで、鮭好き塩好きにはたまりません。オハウ単品は¥300。オハウ&イクラ丼のセットは¥800。
エント茶は10パック入り¥500で販売。白老ビールは330ml¥500で、「クッタラ湖の天然水仕込み」と「天然温泉水仕込み」の2種類です。
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そして本命の(あ、忘れてた)アイヌ民族博物館↓
イメージ 8内部は撮影OK。
色んなイナウ(御幣)が展示されてました。
内地の縄文的博物館とは全然違って、土器展示がほとんどありません。アイヌの「縄文土器」は、内地みたいにゴテゴテしてないんですね~。
 
ミュージアムショップには書籍がたっぷり。
専門書そんなに無いけれど、札幌市内の普通の書店で見た本は大体揃ってました。
グッズや衣装もありましたが、サイトで通販可能なのは刊行書籍とトンコリのみ。
ちなみに博物館内の気温は、北海道にしては珍しく6℃でした。ショップレジのスタッフ用ヒーターは20℃設定なのに、センサー温度は12℃。負けた(笑)
 
野外には北海道犬が6匹ほど。↓↓ ソフトな犬の子供も居ました。イメージ 1こんな汚い囲いの中で、かわいそうに……
向かいの檻にはヒグマ(有料で餌遣り可)が居ます。
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 帰りは、入口手前に連なる3~4軒の土産物屋さんを物色。
こちらにはエント茶の「ティーパック」10袋が¥500で売ってました。
オホーツクな毛皮グッズ、鮭トバ、木彫り(定番の「鮭をくわえた熊」はともかく、「鮭に噛み付かれている熊」には目が点……)、エゾ鹿の角彫り、牙ストラップ(本トに本物?)などなど――― 昔の自分だったら、ここで紙袋一杯に買い物していたことでしょう。危ない危ない……
 
かなり楽しめました、ポロトコタン
また行きたいわあ……