Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

水族館/淡水魚◆千歳水族館(北海道)

水族館-――。
「食べ物としての魚介が大好き」で、海獣も水棲動物も可愛らしい。。けれど、中々行く機会がありません。神社や博物と比べたら、体力・金力・時間を割くほどまではとても・・・・・・

  しかしこの水族館は、存在を知った時から「もし北海道に再び行くことがあるなら絶対行く!リスト」に入れていました。キャッチは「日本最大の淡水魚水族館」!「サケのふるさと」!!

◆◇◆◇ 千歳水族館(北海道千歳市) ◆◇◆◇

実は私、魚肉の中ではシャケが一番好き
イクラより、スモークサーモンより、「焼いたシャケ」派。塩引き鮭や荒巻鮭、鮭トバはお宝ですf:id:wistorian:20190926192812g:plain f:id:wistorian:20190926192812g:plain f:id:wistorian:20190926192812g:plain f:id:wistorian:20190926192812g:plain f:id:wistorian:20190926192812g:plain あの遡上してきた秋鮭の険しい顔なんかもう、凄くかっこいい。。。ピンク色は嫌いですが、サーモンピンクは大っ好き!

この水族館、場所がまた都合良くて。
まつもと空港から北海道は新千歳にしか飛んでおらず(夏は丘珠便も出る)、新千歳空港駅より北へ2駅目の千歳駅から「東に徒歩1km」という最高のアクセス。
予定通り行程消化できれば最終日に絶対行こう!と決めておりました。

 

完全予約制ではないので、チケットは前日にWEB購入(←¥800が¥600に割引!)
前泊地を朝食後すぐに出て、千歳駅南口のロッカー(小¥400)に荷物を入れ、9時到着。

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さすが平日、↑↑ 誰も居ない・・・・・・受付でQRコードをピっとして、入口のチンアナゴの小さい水槽を見てから、正面の大ビジョンの鮭をチラ見して ↓↓

f:id:wistorian:20210715092137j:plain「順路はこちら」という看板を無視し、まずは2階の「サーモンルーム」へ。2Fの展示室は小さいですが、鮭漁の歴史、人口ふ化放流事業、鮭の有用性、アイヌ的鮭の展示などなど――

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んもう、とっても鮭。うう、食べたくなってきた。。。。

アイヌ語で鮭は、魚を意味する「チェ。それほど「代表的な存在」という。

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「オハウ」は「煮込み汁」のことですが、基本「鮭汁」を意味するとか。
ポロトコタンの肉厚チェオハウ、旨かったなあ・・・

私の小さい頃も、魚と言ったら鮭でした。干物に比べれば子供でも食べやすいし、彩りも良い、何より安かったですからね。うちは全員好みがうるさいので幼稚園児の頃から朝食はみんな内容がバラバラ。私は「あんたは鮭さえ焼いておけば文句言わないから楽」と母に言われるくらいの鮭&米飯派でした。
が、今や鮭のみならず魚の値段が全体的にハネあがって、安いから毎日食べる!という人はあんまり居ないんじゃないかと思います。そんな事情もわかる展示があり、へーほーの連続。尚、イクラ「チポロ」、鮭トバは「サッチェ

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満足して1階へ戻り、通常展示へ入ります。  ↑↑ 床に魚の投影展示。美しい・・・

ここの売りは、普通の人にとってはこの 大水槽 ではないでしょうか。
  ↓ギンザケ、サクラマス、アマゴ、イトウ       サケの幼体↓

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特に最後のこの、チョウザメ類(アイヌ語「ユペ」)の巨体が観られる水槽 ・・・↓

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さすが古代魚、美しい・・・  こいつの魚卵がキャビアですな・・・

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イトウ(国内最大の淡水魚)もこの水槽に居たらしいのですが、すっかり目を奪われました。

支笏湖ゾーン
苔の洞門ジオラマ ↓ がありますが、苔がフサフサしてないので再現度はイマイチ。

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流木の円筒水槽 ↓↓  雰囲気◎  (でも頭の中は「串に刺して塩焼き・・・」↑ ↓

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次は触れるコーナー「タッチプール」 なんとチョウザメ(ミディアムサイズ)。でも逃げまくってて中々触れません。水も冷たいf:id:wistorian:20190926192927g:plain

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別の水槽には例の「角質を食べる熱帯魚」も居ました。

↓↓カイツブリの展示(置き餌でもわざわざ咥えて深く水に潜ってから食べる・・・)や

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淡水に生息する動物全般(両生類、爬虫類、甲殻類)の夏休みの自由研究的 ↑↑ な水槽展示を経て・・・・・

千歳川ロード
 マス類とカジカが居るらしい ↓↓   右サイドにはウグイとかドジョウとか ↓↓

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マス類は相変わらずどれがドレだかわかりませんが・・・・・・魚はみんな綺麗で見てて飽きない。最後のはフナとかトミヨとかタナゴとかヌマガレイとか・・・↓

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この通路を抜けて広いところに出てると、まずはコイの水槽 ↓↓ 餌遣り可。

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めっちゃ寄ってきてバクバクと・・・これ、水族館じゃなくても体験できるヤツ・・・↑
実はニシキゴイだけは何だか嫌い(←多分食べられないから)。「美味しいからカワイイ」って、あると思うんですよね。。。この水槽には他にもナマズ(旨い)とかフナとか色々居たけれど、こいつらは大人しい。 ↓上から見られて◎

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残りは「世界の淡水魚」でした。ここ、楽しいです。

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電気ウナギは水槽に沈んでじっとしてたのに、近寄ったらいきなり動いて目の前でヒラヒラと泳いでくれました ↓↓

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淡水のエイはドット柄 ↓↓

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ナイフフィッシュなんて初めて見たし、レッドテールキャットフィッシュ ↑↑も想像と違ってて何ともカワイい・・・  
しかし一番の注目株はカメレオン!(エボシカメレオン)↓↓  何故水族館に??

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アフリカに居た時に畑で何度か会いましたが、こんなに動く個体は初めてです。
この緩慢な動きと、チョキな手が堪らん・・っっ 爬虫類(食べませんが)と両生類は(食べる機会が無いですが)、魚類と同じくらい好きf:id:wistorian:20190926192812g:plain

動画撮ってみた(初)けれど・・・可能ならいずれUPしてみますf:id:wistorian:20190926193801p:plain

この後の、次の展示へのアプローチ ↓↓

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床のどこかに二重丸のマークが出たらそこを踏むと、展示室の方向から出口に向かって床に光の映像が流れます。それは綺麗な模様だったり、淡水魚っぽい影だったり、時には大型のクジラやエイのようなものだったり・・・・・・  これは楽しい。
小学生なんか、もう大フィーバー!でしょうね。ちょうど幼稚園の遠足とバッティングしましたが、園児は背が低いから二重丸が見つけられず難しかったみたい。

ここ、未就学児は無料で、それででしょうか、注意書きなんかは全体的にかわいらしい感じ。 ↓↓ いや、距離を取っても・・・・・・       顔ハメ~↓↓

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そしてラスト。この水族館のキモ、隣を流れる千歳川川底展示!↓↓

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わー小さな魚がチョロチョロと。。。って、そうか、この時期に鮭は居ないか・・・ってことは・・・よく考えたら、ここ‥‥鮭成体の実物を通常展示していない??!

まあ、そうか。海で育つんだから、成体シャケと言ったら産卵直前(生の末期)f:id:wistorian:20190926193801p:plain 大水槽にギンザケなら居たらしいのですが、どれがどれだかわからず、チョウザメに目を奪われて注目してなかった・・・・・・という感じ。

でも最後の最後のショップで、とても良い物を入手。
 ↓↓ 大間でこれのマグロ版を買おうか迷ったけど、買わないでおいて正解!

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  鮭ポーチ¥1200 ↑↑f:id:wistorian:20190926193502g:plain      これはネックレスかイヤリングに改造予定 ↑↑

いやはや、充実してましたf:id:wistorian:20190926193638g:plain  さて、水族館を出たら周囲を散策します。

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敷地は千歳川左岸一帯を整備してあり、↓支流に沿った森に水路や散策路が。

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   ↓↓千歳川に出ると・・・             鮭の慰霊塔 ↑↑

f:id:wistorian:20210715115404j:plain              あ、水族館から見た川底は↓↓ここですね。

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反対側には、秋に ↓↓ インディアン水車を設置する基台が。

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       鮭の意匠~↑↑  水族館前に展示してあったインディアン水車 ↑↑

千歳川の源流は 先日訪れた支笏湖で、平地で北上し、江別で石狩川に合流します。元々は「支笏川」だったそう。それが千歳川に変更され、ここの地名にもなったとか。

北側には道の駅「サーモンパーク千歳」↓↓ 便利。

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   ↑↑ ここに鮭専門レストランでもあったらカンペキだったのに・・・

かなり良かったです、千歳水族館。
次は「遡上した鮭が溢れる川底」を見に、秋に来たい‥‥!

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博物館/地域◆函館北方民族資料館(北海道)

以前から、アイヌ関係を探っていると何度か名前を目にした資料館です。
ウポポイでもちょこっと引用されていました。

アイヌの衣装なら、小さいけれどここが一番」と。

◆◇◆  北方民族資料館 (北海道函館市)◆◇◆

この日は函館散策日でしたが、タスクが半端で時間が余ってしまうなという感じ。
そこで、じゃあ噂の資料館でも寄ってみようかと、よく知らないまま行きました。

路面電車の市電を「末広町」で下車し、すぐ。 洋館――です ↓↓

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元は日本銀行だったそうで、大正5年の築。重要文化財とかにはなってないみたい。
壁が厚いせいか、館内の電波は不良。↓↓変わった構成のアプローチと受付 ↓↓

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奥にある↑↑のはアイヌの父」ジョン・バチラーのミニ像。 入館料¥300 ←安!

入ってすぐの吹き抜けには ↓↓ コロボックルジオラマ。珍しい。

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そういえば今まで見てきた「アイヌを扱う展示」において、コロボックルを観るのは
これが初めて。ファンタジー系で有名すぎる(=アイヌっぽくない)から??
その周囲の壁にあるのはアイヌ(江戸時代の「アイヌを描いた風俗画」:アイヌ風俗12ヶ月屏風:平沢屏山)

ここにも当然、↓↓ゴールデンカムイ  アリュート民族の船「バイダルカ」↓↓

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3人乗りの皮舟。「水鳥にも遅れを取ることがない程の舟脚」―――天鳥船?

この資料館は「開拓使」「研究者」が収集した資料や記録を展示しています。
ってことは・・・・・・
あった! 松浦武四郎の↓↓「北海道国郡図」と「東西蝦夷山川地理取調図」↓↓!

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アイヌの地名がビッシリ入ってます。あれ、間宮林蔵関係はゼロか。。。。・
次の展示室1が噂の「衣装部屋」。「アイヌの」ではなく「北方の衣装」でした。

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カラフト、山丹、オホーツクにカムチャッカ半島(←火山大国)、果てはベーリング海峡アリューシャン列島まで・・・「凍てつく地に住む民族の衣装」
みんな江戸末期から明治にかけての収集物、そんな古くもない模様。

 ↓↓よく漫画に出てくるヤツ~           頭巾かわいい↓↓

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注目の山丹服「蝦夷錦」↓↓(下に鏡があって裏面も見えるようになってる)

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             袖のアップ。刺繍がメッチャ緻密でこまかい ↑↑
これは北方の山丹が朝貢で入手した「中国の衣装」ですね・・・

  ↓↓ 樺太アイヌの衣装。刺繍糸の色がグラデしてて綺麗。

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鮭皮靴「チェプケリ」↓↓   トナカイの毛皮コート&ブーツ!↓↓(カムチャッカ

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              とにかく北の服はゴージャス・豪華!
 女性の装飾品:タマサイ(首飾り)↓↓     展示室全体 ↓↓

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  素材が鉄とかガラス玉↑↑ これも、降っても江戸後期ですねえ。
アイヌ耳飾り「ニンカリ」は「儀式時に男女が身に着けたもの」(明治に男性禁止に)、鉢巻「マタンプシ」は「元々男性が労働時につけていたが、明治から女性の装飾品として発展」だそう。

さて、展示室2~7は2階にあって、↓↓こんな感じ。

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小部屋の連続で、展示物はイクパスイシントコなど、ウポポイと内容的に大差なく、
物量的には少ないですが・・・・
ものによっては説明がウポポイより詳しい!(ただし古いから読みにくい・・・)

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   「熊送り」の分布 ↓↓     この制裁棒「ストゥ」はちょっとf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain ↓↓

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       マキリ(小刀) ↓↓        蕨手刀! ↓↓

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函館コレクションの部屋では、アイヌの工芸や音楽に携わる人たちのドキュメンタリー映像を流していました。
トータル20分だったかな? こういうのって観ちゃうんですよね~

吹抜ホールを見下ろしながら南側へ戻ると、民俗学や北方探検について色々↓↓

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こちら側の小部屋はVIPルームだったそうで、壁のタイルや造りが豪華。

 

結局2時間も居てf:id:wistorian:20190926193801p:plain ちょっと館長さんの主観や主張の入った解説・案内が目につきましたが、ウポポイが出来る前なら確かにここ、「アイヌを学ぶ」のに一番良い施設だったかもしれません。
それは「ここが凄い」のではなく、どちらかと言うとアイヌを学べる施設がそれまで他に無かった―――って感じ。

因みにここでは、地元小学校低学年児の遠足と遭遇。

 

ショップには書籍が5~6種類と工芸品がチョロっと。
ウポポイではイザベラ・バード日本紀行』講談社学術文庫)を扱っていたけれど、こちらは『日本奥地紀行』平凡社)。アイヌ神謡集は鉄板

残念ながらこの後に函館山登山だったので、荷物はそんなに増やせない。まあ、書籍は後でネット購入できるから・・・・ ↓↓シャケストラップ購入~f:id:wistorian:20190926192812g:plain

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          展示物の意匠の小物や服を売ってくれたらいいのに↑↑
 ↑↑シャケのデザインが素敵。北海道もくっついてる。

色的に貝か角かと思ったら木製でした。=使ったらすぐ割るヤツ!f:id:wistorian:20190926193801p:plain  

             →→自宅の卓上にぶらさげて飾ってますf:id:wistorian:20190926192917g:plain

オンライン受験をしてみた(ビジネス実務法務検定)

ビジネス実務法務検定


 ↑こんな検定があると知ったのは、実は2020年10月でした。そのずっと前から長年転職を考えていて、でも田舎では良い求人なんて全然無くて・・・・・・いつものように条件にヒットした見当違いな求人をズラズラ適当に見ていたら、その1つの採用条件にあったのです。「2級持っている方」と。

 

 その企業は場所がイヤだったし、法務部でやっていきたいとは全然思っていなかったのですが、ちょうどその時の勤務先で「契約書担当」をしていたので「おお、これは力試しに良いかも??」と思って興味を持ちました。何しろ社内で誰も法務を教えられる人が居らず、独学やセミナー行脚で凌いでいたもので・・・・・・ そこですぐに検定について調べたら、なんと申込期限が1週間後! 試験はその1ヶ月半後、且つ「次の試験」は半年後でしたf:id:wistorian:20190926193801p:plain

 半年後なんて生きているかどうかすらわからない・・・・・・かと言って内容も知らない試験でいきなり2級は、ちょっと・・・・・・ → 仕方ない、まずは3級申込みf:id:wistorian:20190926193801p:plain

 間際だったからか松本会場には申し込めず、上越市まで1泊旅行(もちろん帰りは日本酒と魚介で観光!)です。

 

 何故「仕方ない」かと言うと、3級ってどの検定資格でも「社会的には確実に意味が無いから」です。入門編というか、「誰でも取れる感」が凄くて。。。秘書や簿記なんて、高校生でも2級取れますし。

 この検定も、3級の合格率は75%(2020年)。そもそも法律関係は、読解力(国語力)と記憶力があればイケます。実際私も、1ヶ月間で過去問2冊解いただけで97点取得でした(←70点以上で合格)。

 

そこで半年後の今回は、2級に挑戦!
2級の合格率は40%台、且つ、人生初のオンライン受験です★

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<オンライン受験:IBTについて>
東商は2021年からオンライン一本。
 回によってはまだ会場受験(会場でPC受験する)もできますが、アナログ受験はもうありません。2024年からは、会場受験も無くなる可能性があります。

 場所は「自宅じゃなくても良い」ですが、公共スペースは不可。「機器は机に置く、他人が居ない」が条件。他人の声が入ってもダメなので、漫画喫茶やレンタルスペースもアウトですね。

 「自宅以外」ってたぶん職場の一室を想定しているんだと思いますが、企業だと「画面共有」にロックがかかっていることが多いとかで、「当日発覚して受験できなかった人が続出してる」という注意書きがありました。

 試験サイトはGoogle Chrome指定なので、IEしか使えないように制限されているPCもアウト(←今時そんなのあるかな?)。 モバイル端末やタブレットでの受験は不可です。

 

<受験の流れ>
 1)申込前に事前の動作確認(カメラ、マイク)

     https://www.kentei.org/pdf/dousa_annai.pdf
 2)東商サイトで申込&受験料払込 → メールが届く
 3)2)のメールのリンクから試験サイトにID登録 → 登録メールが届く
     ※GoogleIDが使えます。
 4)数日前に事前確認メールが届く  ※サンプル試験(無料)あり
 5)当日30分前になったら3)のメールのリンクから入室可  
 6)本人確認&動作確認、室内確認

 

この5)で入室したら、初めて出たんです・・・
「カメラをまわして部屋を360度映してください」という文言が。 ひええええ・・・f:id:wistorian:20190926193105g:plain 自分の後ろだけを綺麗しておけば良いと思ってたあああ・・・

確かにね、「不正防止ってどうやって保つんだろう??」と思っていましたよ。注意事項やマニュアルにはこんな事どこにも載ってなかったからっっf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain

時計を見ると開始20分前、叫びましたね、もう。。。慌てて吊るしてある服やゴチャゴチャしたものを隠匿。


 6)で「本人確認、カメラ、マイク、画面共有、室内確認」が出来ないと、受験不可となります。私のPCも、今回は大丈夫でしたが、Zoomではスペック条件を満たしているのに背景壁紙が出来なかったので、1)の動作確認は必ず申込前に完璧にしておいた方が良いです。

 

 「机の上のマウス以外の物を片してください」「ええええと(大型ディスプレイも??)」「動かせないならタオルをかければ良いです」「はいいいf:id:wistorian:20190926193801p:plain」「はい、OKです!」と言われて「試験開始」を押せば、すぐに画面に設問が表示されます。「え?もうやっていいの??」喋るとアウトなので、多分始めていいんだろうな・・・と、開始。


<オンラインの利点
① 7日前まで申込める
 =勉強の進み具合や身体の都合等、受験を悩んでいる場合は直前まで様子見ができます。以前は1か月前くらいに申込を締め切ってました。

② 試験日時が選択できる
 期間内なら好きな日時を選択できるので、忙しい人には凄く便利

③ 移動時間不要
 自宅にPC環境を整えている分、移動にお金も時間もかからない♪

④ マスクも不要
 これはありがたいf:id:wistorian:20190926193502g:plain マスクは気が散るし、夏なんかホント辛いしf:id:wistorian:20190926192927g:plain

 ⑤ 試験終了直後に合否がわかる!
 これは嬉しいf:id:wistorian:20190926192750g:plain 以前は結果出るまでに1ヶ月は必要でした。

 ⑥ 解きやすくなった
 電子処理の関係か、選択肢候補が5つから4つに減り、設問文もかなり簡潔になりました。そのため受験時間が2時間から90分に減りましたが、全体的に「楽になった」と言えます。

 画面の文字が小さくて読みづらかったのですが、途中で「画面拡大できるのでは?!」と気づいて「ctl+スクロール」してみたら、拡大もできました(できないこともあるかもしれませんが)。これも老眼年齢者には大助かりf:id:wistorian:20190926193526g:plain

 

<オンラインの欠点
① メモができない
 アナログ試験の時は、問題用紙にガンガン書き込んで頭の中を整理できたのですが・・・ オンラインでは、画面上の文章をマウスでなぞって「一時ハイライト」にするくらいしかできません。

「メモ不可」は、オール文章問題(設問も選択肢も)だと結構キツいです。
ただでさえ記憶力が低下している老化脳でメモ無しに「〇×の組み合わせで正しいのはどれ?」問題なんかやると、「これは×、これは〇、最後はええと(←設問読んでる)・・・ん?最初は〇だっけ?×だけ??」となるf:id:wistorian:20190926193801p:plain

まして法務問題は「商事寄託の場合、寄託者による受寄者への通知の有無に関わらず、受寄者が受託した物品についての・・・って、はい?」「債権者が第三者への譲渡権を債務者に対抗するには、第三者が債務者に通知すれば・・・んんnn~???」と、ただでさえややこしいので。。。画面上にメモ欄ほしい!><

過去問集(電子書籍)を解く時にメモを取らないで練習することで、まあ何とか慣れましたけど・・・・・・この点は本当にアナログ受験の方が楽でした。

 

② 試験問題が保存できない
 受験期間が数日あるから仕方ないですね・・・
試験結果で点数が出ても「どこを間違えたか」すらわかりません。
サイトに模範解答がアップされるまで復習が出来ないので、間違えたまま覚えてしまいそうです。

 

③ 受験料が高くなった
 これはオンライン化関係無く、世の当然の流れです。
 コロナも相まって、これから人件費は高くなっていく一方でしょう。

 

④ 合格証が有料になった

まあ、勝手に送ってきた以前に比べたら、その分受験料を割引いて設定しているんですよ・・・ね?

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<2級について>
 3級より難しいと覚悟していたのですが、考え方によっては3級の方が難しかったかもしれません。確かに2級の方が突っ込んだ内容になってます。でもその分、範囲は狭いというか設問の傾向が一定というか・・・・・・

 2級は実際の現場で起こる状況を設定した上で色んな分野の設問が出るので、逆に理解がしやすかったです。おかげでこちらも、過去問1冊解いただけで92点合格★

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<ビジネス実務法務について>
そんなわけでこの検定。

法学部の子なら受かるか?と言うとそうでもなく、現場で実際取引してる人や、契約書を見てる人なんかの方が受かりやすい―――かも、しれません。「実務法務」なので、実際会社で働いたことがないとピンとこないというか・・・・・・

 

 実は企業契約って、法学部でも特に学ばないんです。なので弁護士でも、よくわかってない人が居ます。裁判になれば強いんでしょうけど(笑) 契約書に貼る収入印紙に至っては、正解をわかっているのは「税務署の人」であって、会計士どころか人によっては税理士でもムリだったりします。

 当時在籍していた会社は非公開でも規模は大会社だったので、大きな契約ともなると確実性を求めて「契約している弁護士」(高額タイムチャージ)に確認してましたけど、その弁護士が企業専門でない限り、専門チームに調べさせて回答するだけです。←わかりきってる内容でも回答が激遅い

 しかし働いている人は、分野によっては「いや、普通こうでしょ、これはあり得ないわ」というのが身にしみついているので、学ばずとも知ってるか、又は簡単に類推できるんですよね。もちろん担当分野以外の法律がたくさん出るでしょうけど。

 

 私は海外と取引のある製造会社で契約書のチェックをしていたり、民事再生の会社で役員秘書として取締役の常務アシストもしていたので、請負(下請法)や売買(民法・商法)、債権全般、会社法、労働法はすんなり頭に入りました。旧会社の清算ファイナンスリース、手形割引、貸付、危険負担、所有権、日常の常識でしたねえ。。。

 でも特許関係は技術部の担当で、貸借や不動産関係もあまり関わったことが無いので、受験の為にイチから勉強。脳みそ溶けるかと思いましたf:id:wistorian:20190926193801p:plain 家族法なんかは相続くらいしか興味なかった・・・(そういや2級には過去問にも家族法が出てこなかったような・・・)

 

 更に、この検定資格取ったら就職に有利かというとそうでもない
東京なら2級資格者を法務課で募集している会社もありそうですが、田舎では中々・・・・・・ ※1級(合格率15%前後)に受かれば、会計士の受験資格が手に入るので実アリ

 そのせいか、3級は高校生でも受験してるみたいですが、2級となると大学生すら少ない。「俺は法務一本で生き延びるゼ!」という強固な意思でも無ければ、学生のうちに取得する「就活上のメリット」は全く感じられません。https://www.kentei.org/houmu/data.html

 

 でも、この検定の範囲を知っておけば就職後、つまり 実際に働く場面でかなり、色々、役立ちます。営業で顧客と交渉する時、店舗で接客する時、トラブルがあった時――――私ももっと早くこの検定を取っていれば、日常の業務がもっと確かで迅速だったろうし、社員を説得・納得させるのも効率良かっただろうにと思うと、悔しくてなりません。

 

 しかしそれ以上に、一般人が普通に生きていく上ですごく役に立つと思うのです。なぜかと言うと、物を買うのはもちろん、旅行に申し込む、就職する、結婚する――世の中全てが契約だから。
 更に長く生きれば、家を建てるとか、子供が生まれたとか、遺言無しに親が死んだとか、ローンを組まなきゃとか、起業独立したいとか、節税しなきゃとか、人生のイベントは目白押し。今はインターネット上のトラブルもありますし、詐欺に遭う、パワハラに遭う、交通事故に遭う等、不法行為を受ける可能性も高いです。

 

 弁護士に頼めば間違いは無いけれどだいぶ費用がかかりますし、そもそもどうにもならない・自分の立場が弱いから仕方ない――と思い込んで、抗わずに払ってしまったり請求しないで気づいた時には時効、なんて人もいます。
(例:法定利息の超過分、クーリングオフ、送付け商法、損害負傷)
知らなかったせいで不利益を被った、損をした、騙された、実際周囲にそういう人が少なくありません。

 

 ところが法律を知って入れば、「効果的な一言」で敵は大人しくなったり、手を引いてくれたり、こちらに有利な条件で契約できることがあるんです。

 父が法学部だったので、学生の時から「法律を知っておいて損は無い」ではなく「法律を知っておけば人生とても有利」と学びました。+金融ですかね。社会に出てから、この考えは正しかったと実感することばかりです。

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ビジネス実務法務検定
受験せずとも、若いうちに目を通すことをオススメします。

風土記の丘★みよし(広島県)

広島県
実は一度も、ちゃんと神社巡り・遺跡巡りしたことが無い県です。
毎回「出雲の帰り」「四国のついで」に1~2か所立ち寄るだけの、「人生の通過駅」。だって、海沿いは平安過ぎて・・・・・・「修学旅行で一度来たことがある」というのも興味が失せる要因なんですよね いつも他県のメイン目的地に時間を取られ、立ち寄る頃には時間切れ、でした。

でも中国山地の方は、出雲や吉備と共通点の多い「素敵エリア」。出雲派風土記の丘ハンターとしては外せません!

今回の旅行も本命は「山口県」だったのですが、信州へ直帰するには結構な距離があったので初めて広島県で1泊してみました☆

◆◇◆◇  みよし風土記の丘 広島県三次市◆◇◆◇

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三次ICを降りてR375を南下。左手に↓↓こんなモニュメントが見えたらそこで左折。

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左手にPがあるのでまずはそこへ停めると、すぐ目の前に↑↑ 宮の本第24号古墳(直径30m円墳、4C末~5C初)の模型↓↓があります。 こっちはモニュメントかな?↓↓

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↑↑これを中心に「小型円墳が配置されていた」=重要な古墳、だったようで、副葬品も豪華。中国横断道(尾道道)建設のためここに縮小再現し、一部の葺石や石棺を移設したそう(石室はレプリカ↓↓)。葺石やハニワもこちらに復元すればいいのに・・・

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ここから更に上へ行くと左手に日時計が見えるので、その手前右手の風土記の丘Pへ↑↑

サイトはいかにもお役所風ですが、各遺跡やウォーキングマップのリンクが載せてあって便利 現地にも地図や標識が豊富に設置されてました ↓↓ ―って、古墳、多っ

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「近つ飛鳥」には及びませんが、大小の古墳が170基以上!↑↑ これはちょっと・・・f:id:wistorian:20190926193801p:plain
既に矢谷野古墳を見てきたし、山口県から雪の高速道路をかっ飛ばしてきてやや疲れていたので、さっさと歴史民俗資料館へ。。。

警備室のような受付を通ると↓↓広いエントランスホール・・・・・・地味です。

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しかし展示室に入ると充実空間が広がってました。まずは「広島県の紹介」↑↑
↓↓この時代別遺跡分布図、イイ! 瀬戸内側のジオラマもステキ・・・ 島!島!↓↓

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 遺跡の年表↓↓ 興味ある人間にとっては、色々と気の利いた導入です。

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この三次は「出雲から安芸・吉備へ抜ける、中国山地の要衝」。街道のハブ地です。

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石見銀山の街道もここを通って尾道へ南下。東の美作国とも、その海側の備後・備中・備前とも繋がっていたことでしょう。

国には成りえなかったですが、後述するように海側の安芸国とは一線を画しています。というかほぼ備後国。でも、どちらかというと山陰に近いのではないかと・・・・

時代ごとにわかりやすい展示↓↓  台の色も時代ごとに統一されてる↓↓

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そしてここ、本命の弥生時代が期待以上に凄くて・・・  

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出た!吉備の特殊器台!!↓↓      説明パネルも秀逸・・・↓↓

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↑↑弥生時代は普通に土器ですが、古墳時代はハニワになる不思議系。厚さ5mmで遠くから運ばれてきたにしては欠損が無い、という点もフシギ。出雲でも出土します。

そして最愛の四隅突出型墳丘墓↓↓ あ~出雲行きたい。

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  出土品もたくさん↓↓   ここの弥生土器、全体的にイイ・・・↓↓    

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このエリア独特の弥生土器「塩町式土器」と言うらしい↓↓

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弥生時代のこの充実した展示度、滅多に無いほどの素晴らしさ

古墳時代も豪華! ↓↓

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出土した素環頭大刀↓↓(地蔵山第一号古墳:広島市)――の復元レプリカ↓↓

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レプリカというか全日刀の現会長さんが鍛えたモノホン  地金のニエが綺麗でした

 ↓↓模型かわいい~  円墳↓↓  ここは石葺き多いんですね。 ホタテ型↓↓

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何でも三次エリア、広島県内イチの古墳密集地で約3000基、にも関わらず、南部に多い前方後円墳と横型式石室は少なく「円墳やホタテ型が多い」んだそう。

片や海側・瀬戸内は交通の要衝として天然の入江が利用され、弥生時代から栄えていたとか。 ↓↓三ツ城古墳東広島市)。ここ「いつか行くリスト」に入ってる。

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奈良・平安も充実してました。が、いかんせん興味が無いので画像はこれだけ↓↓

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展示室から出ると、最後に須恵器窯↓↓(松ヶ迫遺跡:三次市)と ↓↓高殿(保光たたら:庄原市)の模型が、通路の一角に展示。

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いやはや、良い博物館でした ついでに好みの史跡も・・・↓↓ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

矢谷やだに墳丘墓> 国史、墳丘全長18.5m

「矢谷古墳」という名称で国史登録されているそうですが古墳ではありません四隅突出型墳丘墓(←死ぬほど好き)、つまり、弥生時代の墓です。
 ※「弥生時代の墳丘墓は自然段丘を利用したものなので古墳ではない」そうな(古墳専門オタク談)

三次ICを降りてR375を南下するとこは同じですが、中国道を越えたら左手の「三次工業団地」へ。案内板 ↓↓に従うと酒屋体育館Pに誘導されます。 ↓↓もう後ろに見えてる

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葺石も復元してあるけど高さ1.2m・・・ 低いというより何というか・・・ 薄い。

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ペラペラだし四隅にしては特異なカタチ↓↓ なのに埋葬遺構は11基とかなり多めf:id:wistorian:20190926193801p:plain↓↓

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北の須恵器窯跡 ↓↓と合わせて国史。出土品は国重文(博物館に展示のガラス玉)↓↓

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なんと、弥生末期にローマ帝国で制作されたガラスだとか!

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みよし

他県民にとってはあまり観光しにくる所ではないですが、中国道と松江道・尾道道が通っていてアクセスは良いし出雲関連の神社も伝承も多いし、何より自然が一杯。風土記の丘の北には備後国二之宮「知波夜比古神社」があり、色々楽しめるエリアです。オススメ

『咲良の居酒屋歳事奇』永久保貴一(秋田書店)

カルラのあの方の、居酒屋グルメ漫画です。

・・・・・・ Σ ええ??!

 

もちろんちゃんと禍々しい・・・じゃなかった、神サマ関連ウンチク満載。

一般庶民の生活に根付いていた習慣や歳時・祭事のアレコレ中心で、バトル無し。何かトラブルが起こっても、酒や食事でなんとかする円満解決マンガ です。

 

下手するとコレ、今までこの方が追及したコトの集大成なのでは・・・? と思うほどの上出来さ (←上から )

 

ヒロインは別に美人でもかわいくもなく霊的に敏感な喪女系で、その恋の相手は煮え切らないというか天然系な調理人(見た目は良いのに・・・)なので、キャラとして萌えられるのは疫病神さまくらいです。が、人によってはヒロインのストーク気味な鈴木さんも良いのかも・・・って、探してもマトモなキャラが一人も居ない。

 

絵柄がかなりライトになったのはデジタル化の影響でしょうか。おかげで一般人に馴染みやすく、そして古い人にも受け入れられやすい内容(笑)

もちろん「近所にこんな居酒屋あったらイイよな!」って羨望まで巻き起こします。

全3巻。

発掘された日本列島2020

コロナ禍で開催が危ぶまれておりましたが、やってます、速報巡回展

最近、この企画展どころか博物館にも神社巡りにも行ってなかったので、今年は旅行がてら絶対行こうと心に決めておりました。もちろん東京・愛知は除いて。

江戸東京博物館 令和2年6月13日(土)~令和2年8月3日(月):東京都
新潟県立歴史博物館 令和2年8月22日(土)~令和2年9月27日(日):新潟県
福島県立博物館 令和2年10月10日(土)~令和2年11月15日(日):福島県
一宮市博物館 令和2年11月28日(土)~令和2年12月27日(日):愛知県
中津市歴史博物館 令和3年1月16日(土)~令和3年2月21日(日):大分県

うう ・・・ 日程的に新潟期間に泊まりがけは無理、大分の時期は別の旅行を予定してる。福島は会津若松か・・・寒いな。

こうやって毎年グダグダ言ってるうちに時が過ぎていくのですな(笑)
 
ところが調べると、新潟展の会場は新潟市ではなく長岡市。 近い!
内陸県民は、どうせ行くならなるべく海沿いに行きたがる生物故・・・・・・
日帰りですが、長岡(初訪問!)、行ってきました。
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< 新潟展示 >

会場の新潟県立歴史博物館は長岡ICからすぐで、車派には便利な立地。
詳しくはこちらへ。

エントランス入ると左手に受付。企画展はネットの100円割引券を使って¥740。
県立だから高めだけど、東京展示に比べればお安いものです。

最終日だからか思ったより人出があり、観る速度が違うのでジグザグに組まれた順路もあまり意味無かったですが、これも東京に比べたら全然マシでしょうねf:id:wistorian:20190926192535g:plain

まずは「特集1」――日本の自然が育んだ多様な地域文化

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展示は時代順なので、しょっぱなはいつも地味~な旧石器時代
ですが、今回は凄かった

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「接合資料」って・・・・・・え? 組み立て・・・た・・・の・・・??? ↑↑↑↑↑↑
バラバラで出土した、あの切片・礫片を、一つ一つ・・・??? ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

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いくら大体固まって出土するとは言え、埴輪以上の立体パズル・・・
(しかも黒曜石とサヌカイト!)  す・・・凄い!f:id:wistorian:20190926192535g:plain

 お次はお待ちかね、縄文時代の土器。

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いや、骨製や玉製の垂飾や土偶も岩偶もあるんだけど。やっぱり目を引く縄文土器。(だが「縄文式土器」ではない) ↓↓中でもこの水煙系(※)は ↓ メッチャ好みf:id:wistorian:20190926193723g:plain
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この把手の構造がたまらん・・・ ↑↑     胴体の形も模様もイイ・・・!↑↑ 

八ヶ岳エリアの縄文土器の様式で、「曾利式土器」甲州エリア)の一種。
 尚、名は似ているが「加曾利式土器」の分布は関東エリアで見た目も全然違う。
古墳時代のメインは、これまたいつも通り大型埴輪 ↓

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鷹匠の鷹や鵜飼の鵜は「古代の飼われている動物の印である鈴がついてる」って書いてあるけど、鈴が鳴ったら獲物に気づかれちゃうのでは・・・

ちなみに弥生時代はこんな感じ↓  イイダコ専用タコ壷は一番のヒット↓
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鏡・銅モノ・玉類と今回は目立つ出土品がありましたが、やっぱり縄文・古墳に比べると全体的にキャッチーさ弱いな、弥生・・・

そしてこの古墳時代展示の後に、なぜか再び火炎型土器たち縄文モノが出てきます。
いきなり何でまた??? ↓

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火焔型土器の展示にはよく岡本太郎が引き合いに出されるのだけど、今回も例によってそんな感じで、書物の記載パネルあり。――とここで、火焔型土器の発見が昭和なことを改めて認識しました。
明治に発見されてた銅鐸(弥生時代に比べたらずいぶん遅いのは、縄文遺跡が現在の人間の活動エリア(開発地)とあまり重ならないからでしょうね。
そして火焔ほど把手が芸術してない右の土器は、王冠型土器」って言うそうです↑
へええええ。30年前はそんな言葉無かったような気がするけど・・・・・・  
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縄文の雄、亀ヶ岡遺跡の出土物たち ↑ 漆塗りなのが強み。

この後にまた弥生時代が出てくる。あれれ?
カタログを見ると、どうやらここからが「考古速報」のようで、「特集1」と「特集2」に挟まれた形の展示になっているようでした。火焔型土器がその区切りになっている模様。「速報」らしき小さいパネルは確かにあったけど、この展示会自体が「速報展」じゃん。。。わかりにく・・・

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伝法古墳群(静岡県富士市)の出土物 ↑
そして中世&近世(興味無いのですっ飛ばした)が終わると特集2「記念物100年」「我がまちが誇る史跡・名勝・天然記念物」ですが―――わ、稲荷山鉄剣 ↓(埼玉)
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「風土記の丘」二番手。育った大宮市に一番近い風土記の丘なので小学生~高校生の間に何度も行ったんだけど(遠足やら家族お出かけやら)、まるで記憶に残っておらず「いつか正式に行かないとな~」とずっと思ってて、GWコミケ(コロナで中止)のついで旅行で立ち寄るつもりだったトコです>< 鉄剣マラソンってまだやってる?

「エントランスに多胡碑レプリカが展示してあります」だと・・・?(群馬)

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ここは妙義山登山のついでに寄ったなあ・・・  勿論撮った↑
そして史跡の買取りや修復、復元の活動記録などの報告展示。
            石斧から手作りって・・・???↓↓
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人間は必要(パン)のためだけに働いてるんじゃないとは言えf:id:wistorian:20190926193801p:plain

最後は「特別展」と称して、またまた火焔型土器が出てきて「縄文」します。
「火焔型土器のデザインと機能」↓↓

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好きだからいいけど、これはさすがにシツコイ(笑)
右下に小さく「地域展」と記してあるので、これは新潟展だけの企画な模様。
ん?いや、待てよ? 何だか修正テープみたいなの貼られまくってるぞ・・・?↑↑↑
まあとにかく、火焔は良い ↓↓

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火焔型土器についての詳細パネル多数 ↓
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なんと、火焔式土器の胴体は縄でこさえた文様ではないんです。。。↑ って、観ればわかるか。縄(紐)状の粘土でこさえたのだから「縄文式土器」で良いと思うけど、そうはいかないのが学会。

そして啓蒙パネル多数。 ↓「現代に生きる」って・・・・・・   ちょ・・・↓↓
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 ↓↓ なぜ酒ボトルと比べた・・・?↓↓        おおおおいいいぃぃf:id:wistorian:20190926193801p:plain↓↓↓

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とある火焔のプレートには「これは複製です。本物は馬高縄文館でご覧ください」みたいなことが書いてあって。

馬高は元々この後行く予定だったのですが、この時は「あっちにも火焔土器があるんだ。ふうん」程度でした。。。→ → →

あと、次の福島展専用ポスターが火焔オンリーで気になります。
    今までのバージョン↓        福島のバージョン↓
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            これまさか、この新潟館が作ったのでは・・・f:id:wistorian:20190926193801p:plain ↑↑↑

ああまさか、地域展も引き継ぐのでは・・・と疑いの眼差し。

それか、福島でも火焔土器が目立つような展示配置をするって既に握ってあるか、ですね。そうでなきゃ、こんなポスターリリースできませんもんね・・・

そういえば、巡回展を二か所で観るって、やったことない。。。。

福島、行きたくなってきた・・・!!

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 速報展を見終わった後は常設展示を見ようとミュージアムショップの横を通ると、速報展のカタログがあと2冊!!ひいっf:id:wistorian:20190926192535g:plain あわてて購入f:id:wistorian:20190926192927g:plain
   表紙はポスターと同じ↓       写真豊富だったので、ついで買い↓
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あ~危なかった・・・f:id:wistorian:20190926193145g:plain 昔、売切で買えなかったことあったんですよね。

どうやらカタログは出土物と一緒に巡回してどんどん売りさばくのではなく、最初に会場に一定数渡してしまう割当て(買取?)制のようです。もしくは会期〇日を切ったら次の会場へ運んでしまう、のでしょうか???
まあ、後でネットで買えますけど・・・ 最終日に行く時は要注意

「速報」展なので、出土物自体の説明板の表示はアッサリ極少ですが、展示の仕方や出土の重要度・特異点の解説などは年々良くなってきてます。
一般大衆向けになってきた、とも言えますが(笑)
巡回展示だと色んな博物館と学芸員が関わるから、自然とレベルアップするのかな。

それにこの博物館は、ツイッターの公式アカウントで速報展の展示物について色々呟いてて速報展の接写画像が豊富でした。
全館がこういうことしてくれたらいいなあf:id:wistorian:20190926193502g:plain
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< 大分展示 >
行ってきました。福島ではなく大分展示!
この時の旅の目当ては山口県でしたが、よく考えたら近い。更に会場が大分市ではなく県内最北端の中津市とわかって「これ、余裕で日帰りで行かれる距離じゃ・・・??」と。 しかも会場の中津博物館、通称「なかはく」は福岡との県境からたった500mという市内の北西端にあり―――実際、下関市から高速を使ったら大変近かったf:id:wistorian:20190926192535g:plain
中津市の東隣の宇佐市には御存じ、八幡宮の本宮と言われる宇佐八幡があります。当然中津市内にも、宇佐八幡と縁のある神社がチラホラ・・・ 古墳も点在してますねー。ついでに色々行かれるな
しかし「なかはく」は古墳ではなく、中津城の博物館でした。
 

なもんでここは、元々の規模が小さい「お城観光客向け」ミュージアム
館前Pも10台ほどと小さく(第2Pは南西の公園の方)、エントランスは何だかモダンで、石垣を眺めるカフェや休憩座敷などは観光施設そのもの↓↓ 中々の快適空間f:id:wistorian:20190926193554g:plain

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実際、城見学のついでなのか中学生らしき子だちが博物館前にたむろ。指導者(先生)らしき若い方は注意も指導もせずに携帯で長話中。。。他に見どころがあまり無いので、放浪の観光客がワラワラここに集中するんでしょうねえf:id:wistorian:20190926193801p:plain

しかしその狭い空間を活かした展示は素晴らしく、例の「常設展を全て潰してまで特別展を招ぶ」という豪快なスタンスでした。

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特集2「記念物100年」はエントランスホールからガラス張りの処刑室みたいな空間↑↑までギッチリ使い↓↓、ホールの壁面にはSAのNEXCO情報さながら市内の観光情報が特大パネルで。なんて攻めてるレイアウト。 地域展は廊下f:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain↓↓

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ハニワを、年代や遺跡別ではなく種類別に並べていたのも斬新です。

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手前側は「動物」で、裏は「人間」↑↑     こちらは「建物」?↑↑
実はここの解説パネルの並び方が展示品と合ってなくて、かなり変だったf:id:wistorian:20190926192535g:plain↑↑

鏃や玉類を環状や三角に象って並べるのは・・・・・・これは新潟展では見なかったと思うけど最近の流行なのかな↓↓ 見た目イイ感じ 魅せる展示

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展示の流れは新潟展よりわかりやすい。でも展示室は「造りの制限」がある設計だったので、これは大変だったろうなあ・・・   贅沢空間↓↓

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もちろん新潟展示の方が良い点も沢山あったし、「どちらが良い、悪い」ではなく、それぞれの館の「頑張り処」や方針でこんなに違うんだ~ってのが面白い。
「初・同じ展示会を異なる会場で観る」―――新鮮です!

またやりたい

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博物館/地域&縄文◆新潟県立歴史博物館(新潟県長岡市)

 

「発掘された日本列島2020」の二番手会場となった県立博物館。
ついでに常設展示も見てみました。

****  新潟県立歴史博物館新潟県長岡市****

この博物館、長岡ICから南西の信濃川西側の丘陵上という、かなりな郊外にあります。

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近くには国営丘陵公園や大学、新興住宅が計画的に配置されていて、メイン道路も歩道や分離帯がとても余裕のある造り、自然一杯な開発区といった感じ。
車派には嬉しいけど、なんでこんなとこに造ったんだろ? →理由はこちらへ

ICからR8を西に進み、「関原5」の交差点を左折して南下すると、左側に火焔型土器のモニュメントが見えてきます。その先の南側がP入口。平停めでまあまあの広さ。

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エントランス前の広場の縄文をイメージした「大地の女神像」 ↑↑ は、「中越地震の復興モニュメント」だそう。      背面も縄文文様 ↓↓(チョイ鳴門風・・・)

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博物館はパっと見「建物2つ」ですが、地下でつながってます ↓↓

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左手(図では右)の管理棟には地上からの入口 ↑、企画展示室、ミュージアムショップ、レストラン。
右手(図では左)の ↑ 展示棟はいわゆる常設展示の建物ですが、地上からの入口は無いので管理棟のエントランスロビーにあるエスカレーターで地階へ向かいます。

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降りてすぐの学習エリアは、コロナで使用中止中。
受付を通って進むと、広い吹き抜けの中央ロビーに入ります ↓↓

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何だろう、この無駄空間。。。。天井のパネルは映像投影用??
ここで何かイベントするにしては、ベンチ以外何にも無いf:id:wistorian:20190926193801p:plain(コロナ禍で撤去した?)  小学生とかの団体見学用集合場所かな。

このロビーから各展示室へ入れます。

展示室新潟県のあゆみ」「雪とくらし」「米づくり」「縄文人の世界」「縄文文化を探る」の5つ。

つまり新潟か、縄文かの二択、です

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新潟県のあゆみ」の展示はリキ入ってて、興味ある人にとっては中々のものではないかと思われますが、私は入口すぐのこれ ↓↓↓ 以外、駆け足でスルー。

f:id:wistorian:20200927131415j:plain土器やら土偶やら、↓↓出土物破片の物量的攻撃・・

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まさか全部ホンモノ・・・??f:id:wistorian:20190926192535g:plain    江戸時代の越後物産番付f:id:wistorian:20190926193516g:plain ↑↑

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「村上の塩引き鮭」 ↑↑ は江戸時代漫画で知って、ちょっと憧れてました。 ←鮭狂い
瀬波温泉で見た干し風景は、北海道の鮭トバ風景と並ぶ垂涎の軒並みです。。。
  ※帰宅後に思わずネットで「村上の塩引き鮭」をポチってしまいましたf:id:wistorian:20190926192535g:plain
   1切¥500!! 同梱の「鮭の酒浸し」も激ウマ!f:id:wistorian:20190926192927g:plain


次の「雪とくらし」は全面「実物大ジオラマ」で、雪に囲まれた商店街と屋根の雪下
ろし風景(つまり2階の更に上)まで再現。
バックには地元民の炉端会話が流れております。。。。
(興味の度合いの問題でここの画像は一枚も無い)
「米づくり」の部屋は入りもしなかった)

縄文人の世界」も同じく、縄文の狩(冬)、菜摘(春)、漁猟(夏)、集落(秋)の
シーンが、それぞれ高天井一杯まで再現。(夏は子供がずっと居て撮れず・・・)

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あの、これ、この建物容積の半分くらい使ってるんじゃ・・・f:id:wistorian:20190926193801p:plain

なのに自動音声以外パネルも何もないし、何も動かない。
雪国の商店街の駄菓子屋なんて、ほんとレプリカが並べてあるだけ。どうせ作るなら
もっとテーマパーク寄りにすれば良かったのに(予算の問題?

 

新潟ならではの駄菓子や笹団子を売るとか、せめて現代のサラダホープや柿の種
展示するとか。雪下ろし展示では、ビーズクッション等使って雪の重さを再現して
「実際にやってみる」とか。

遊びが無いのは博物館だから仕方ないとしても、菜摘の菜や獲ってる獣魚の種類説明
すら無いのは何故。。。あ、もしかして、「本当の雪国・縄文時代で撮ったかのような」記念撮影してねってこと?映え狙い?

研究員によるワンポイント解説(週末のみ)音声解説器の無料貸出をしているので、
それ前提での造り、なのかもしれませんが・・・こんなに金とスペース使って「観る・聴く、だけ」だと、館の収支表とか見たくなっちゃうよね県民はf:id:wistorian:20190926192535g:plain

 

 秋 ↓↓     ところが、最後の縄文文化を探る」がとても良かったのです! ↓↓

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フツーに出土物の展示・・・ 以上に、縄文時代のアレコレがわかりやすく紹介されてい
ました。縄文解説パネルを理解するための補助として、出土品を飾ってる感じ。

このサヌカイト(四角い紫)・琥珀(黄色い丸)・翡翠(青緑の菱形)・アスファルト
(赤い星)・黒曜石(紫の菱形)の産地&出土地図↓↓、最高!f:id:wistorian:20190926193347g:plain

f:id:wistorian:20200927132803j:plainでも「水色の菱形」は何なんだろう・・・ 凡例が見当たらない。ガラス?

各地のヒスイ大珠 ↓↓   イい・・・っf:id:wistorian:20190926193723g:plain

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「回転式~」って他の博物展でも見たことあるけど、仕組みの解説は初 ↓↓

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その後は石棒土面仮面土偶岩偶など、祀りに関すると思われる 縄文らしいブツを堪能するエリアになって。。。。 ↓↓↓

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やはり出た、火焔ルーム!! ↓↓

f:id:wistorian:20200927134145j:plainそこまで火焔しなくても ↑↑ ↓↓ f:id:wistorian:20190926192535g:plain     対照的にネガティブ展示な土偶たち ↓↓

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最後は縄文人の葬送や通過儀礼、頭骨など・・・ ↓↓

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世界的に抜歯・割礼はよく聞くけれど、この前歯が三股なの初見! ↑↑
(「叉状研歯」というらしい)

ああっ!?「房総のむら」イケメンさん!?↓↓(千葉県)

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10年前に関東で一目ぼれした彼と、まさか越後で再会するとは(運命か)

 

縄文「文化」って言葉は学術的には(私の知ってる30年前は)間違いですが、確かに縄文ならではの優れた点・特異な点をよく解説してありました。素晴らしい

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企画展示室を出ると、壁際一面に地元や良寛に関する古書が雑然と並べられていて、
結構な値段で売られていました。これ、常設なんだろうか・・・

入口近くのミュージアムショップは、書籍もグッズも中々な品揃え。
でも支払いは現金のみで、常設展示のカタログが無い(その代わり全面撮影OK!)
土器や土偶のレプリカもちょっと再現性低くて、サイズも小さいのしかなかったのが
残念です。
(希望サイズの相場は10万円クラスなので、品があっても現金じゃ無理/笑)

 

 ※後日サイトをよく見たら、「博物館監修の精巧な模造品(手造り)」
  縄文土器(大)¥88,000」とか載ってました・・・ 
   実物は現場には無かったので、あれか!「例の・・・(ボソッ)」とか言って
   奥から持ってきてもらう方式だったのかあぁぁ

 

レストランはフードコート式で、座席は「フリースペース」「持ち込みOK」になってますが、郊外にしては珍しくきちんと運営されてます。
ジェラートが美味しそう。。。。何もないだろうと、近くのパン屋で昼食買ってきちゃったのを後悔f:id:wistorian:20190926192535g:plain
火焔土器の形したコーンでソフトクリーム」(個人製作)ってのSNSで見たことあるけど、あれやってくれたら最高だなあ

 

色々粗ってみましたが、総合的にはよく出来てます。
入館¥520も安い方ですし、経営面ではさすが県立&頑張ってるって感じ。
ツイッターの公式アカウントでは展示物の画像がよく出てくるので、撮り忘れた!とか
カタログに載ってない!なんてのも、遡れば見られるかもしれません。

帰ろうとすると、エントランスロビーにまたこんな火焔 ↓↓ が。。。。

f:id:wistorian:20200927135757j:plain火焔押しすぎるな~とは思いますが(笑)だがそこがイイ!ですよね。

良い企画展があったらまた来たい