ここ、全然知らなかったです。
旅行におけるWの優先順位は、
その証拠に、予定していた国東半島一周観光をやめて、急遽、古墳巡りへ!
宇佐ICを降り、国道387-->10と走って「北宇佐」交差点で県道215へ入ると、左手に古墳公園P。
その手前の坂を登ったところ↑↑に 大分県立歴史博物館があり、隣接Pに駐車。
エントランスを入ると、警備員詰め所みたいな受付があり、スタッフが居るのはここだけ。館内は監視カメラでびっしり視られていて、スタッフは一人もいません。
極端に省力化してますねえ・・・
土曜なのに私含めて3人しか観覧客が居ないのだから、これも当然の対応か(笑) 午後に観光バスで団体さんが来たけど、解説とか出るのかな?
10年前に本物見たけど、こんなに大きかったっけ??
この裏に「情報スペース」があって、そこでこのレプリカの制作記録やその他の映像を観られるように。。。。
↑↑ホールから展示スペースへ続く渡りには、鏝絵アートが展示。 ↑↑綺麗
展示スペースに入ると、真正面中央の展望ロビーに、富貴寺大堂の再現レプリカ(実物大)が↓↓ 敷地内ジオラマ・・・展示スペじゃないから撮っていいんだよね??
この再現レプリカ、現存実物からは想像もつかないほど豪華絢爛。
高松塚的壁画調な絵画と仏教的極彩装飾が同居している、「一見の価値アリ」物品。
展示スペは写真撮影禁止ですが、この大堂と左手の「信仰とくらし」だけはOKでした。(何故だ・・・)
最近の博物館は、特別展示でなければ9割が「撮影OK(フラッシュ禁止)」なのですが、今回の大分旅行で行った全ての博物館・資料館は、全て撮影禁止。
こ・・・これは大分県のポリシーなのか??
だったらカタログ(展示物図録)くらい用意しておいてほしいものですが、それも無い
今日見たものは、全て頭の中にきっちり記録しろってこと?
まさか、博物館は「見て楽しかった」で終わるもの?
敷地の航空写真↑↑ 館内図↑
「資料が欲しくてきたのに、それは困る」とクレームすると、大体は「昔どこかの財団が支援してくれていた時代に作った、カタログのようなもの」を、「もう数が少ないので…(=本当は出したくないのですが)」と言って出してくれます。
「おいくらですか?」
「無料です」
いや、だからさ……
そういうことしてるから財政難になるんじゃないの?!
こういうのを自分たちできちんと出版して、窓口やネットで販売しようよ。そうじゃなきゃ博物館の主旨は、「へ~」「ほ~」で満足して帰れってことになっちゃうよ?
ああでも。
博物館員なんてほとんどお役所根性だからな。経営できる人が居ないと、無理なんだろうなあ・・・・・・ まあそれはいいとして。(いや、良くはない)
宇佐は旧・豊前国。
各所に解説用のタッチパネルがあり、スタッフ不在も無問題。
タッチパネルのアニメはサムい作りで全編観るのも苦痛ですが、映像は中々です
「生死のいのり」
Wの調査対象はこの部屋だけですね。でも、すンごく良い展示内容!
縄文から古代までの地域別人口表や青銅器分布、ここの古墳出土物、装飾古墳や横穴墓・・・・・・
この部屋の内容だけで、一館建てられます。特に図表や解説が秀逸で・・・ああぁ、撮影したかった! 仕方ないので、オール手書きメモ。
おかげでこの部屋だけで1時間半かかりました…
せめて「展示物(遺物)本体だけ撮影禁止」にしてくれないかなあ
「豊の古代仏教文化」
「宇佐八幡の文化」
八幡神という特異な神がどうやって歴史の舞台に踊り出た(大袈裟)のか、についての部屋。神社とは言えない、信仰と言うか戦略と言うか・・・・・・な展示。
ここに本殿の1/10レプリカがあり、八幡造の外観を詳細に見られます。
展示は石造物や、ほぼ民俗祭りとなっている「修正鬼会」の鬼面などもあって、、良い意味で「国東ルーム」感たっぷり。仏教が土着レベルにまで融合している国東半島、中々興味深いですよね
今回の旅行では外してしまいましたが・・・
「広がる仏教文化」
「信仰とくらし」
後藤家住宅の土間(実物大復元)や、地域の雛飾りの展示に加え、民族祭りの紹介も。国見のケベス祭りや姫島の盆踊り、いいですね。
民俗学臭さが充満する部屋です ↓展望ロビーから見た、古墳エリア
雨も弱くなってきたし、さあ、古墳巡りに行くか。
古墳MAPはこんな感じ↓ (ネットに載せてくれ、これくらい・・・)
随所にMAPが設置されているので迷いません。
↓案内標識もたくさんあった(矢印が前方後円墳だ…)
博物館前の広場にある赤塚古墳からは三角縁神獣鏡出土↑↑
築造は3世紀後半と、まさに時代の走りだった古墳。左手には方形周溝墓がたくさんあります。 角房古墳↓や車坂古墳も、復元されていません。
途中、いきなり倍塚(?)の石室だけ露出展示↑↑
園内ところどころにベンチや池などがあり、市民の森チック。
福勝寺古墳は一周できるようになっていますが、やっぱり復元されておらず、ちょっと鬱蒼↓↓
墳頂へ登る階段。墳頂に秋葉神社があるせいか、内部未調査↑↑
出土物の多かった免ヶ平古墳はきちんと整備されていて、両サイドから墳頂に登れます ↓↓(前方後円墳ですが、現存しているのは後円部のみ)
う、シャッター・・・・・・!?(石室内が見られる??)↑↑↑
ふう、これでほぼ全部見た、かな・・・?
と思ったら、免ヶ平の東に「川辺遺跡」という、総合運動場を作ろうと思って掘ったら見つかっちゃったな共同墓地・環濠集落の遺跡があって、「古代ふれあい広場」(芝生の公園)として整備されてる↓↓↓
駆け足で見学し、元の道を戻ります。
途中で右折し、左手は池、右手は湿地(というか泥池の蓮池)という、橋のような散策路を南東へ進むと・・・・・・古墳時代晩期に築造された鶴見古墳↓↓
ここは内部が見られるようになってる↑↑
ふう、やっと終わった・・・・・・ 全3.5kmのウォーキングでした。
風土記の丘一円には梅がほころび、桜(4月)も多々見られ、菖蒲池(5月)、蓮池(7月)と色々楽しめそう。
この「来たいなら来れば?」感と、行ったら行ったで十分満足できる遺跡史跡レベルは、ばっちりオタク好みでしょう。
オススメします!!