新潟県立歴史博物館にとても近く、馬高遺跡・十三遺跡に隣接しているこちら。
「この遺跡の出土物を展示しているんだろうな」「縄文なら守備範囲だから行ってみるか」程度の気持ちで、「発掘された日本列島2020」ついでに行ってみました。
新潟県立歴史博物館の前の道を北上すると、R8との交差点の手前左手。
長岡ICからはR8を西進し、「関原5」交差点で左折、すぐです。
向かいにはJAの直売店あり。
Pは館の北側で、西隣の遺跡 ↓ には復元された竪穴式住居が見えました。
直売店のP入口にもあったのですが、本家のこちらは当然、双頭 ↓↓
デカい・・・ 「縄文文化の王者 火炎土器」・・・↓↓
そして施設中央の自動扉から中に入ると、真正面に「もっと大きく作っちゃいました」レプリカ ↓↓(64/1スケール!)
わかる。この存在感のあるデザインは、ビッグサイズで飾りたくなる。。。
この団体名がまた・・・ ↑
欲しいんですよね、縄文土器。デカいのを庭にどどンっと置きたい。
好みとしては水煙式土器(曾利式)の方が上ですが、火焔もイイ。王冠でもイイ。
でもミュージアムショップの販売品はどこもフォルムが適当で、無料でも欲しくないレベル。ネットで見たその筋の職人のレプリカ販売品も、本物に近づけすぎなのか画像を見る限りどこかイマイチで。。。
それと違って、長岡で見る大きめのレプリカはさすが、良い造りです。
壁棚に飾ってある1/2スケールくらいのも、とても素敵。「土器造り同好会」なだけはある。県立歴史博物館のミュージアムショップの監修品もここで造ってるとみた。
この人たちにオーダーしたいいいい・・・
気を取り直して。
入館料は¥200。新潟県立歴史博物館の半券を見せると¥50引き。
受付反対側には簡単な学習スペースと休憩スペースあり。
展示室の入口前には出土状況の再現ジオラマがありますが、ガラスが曇ってよく見えません。
まず最初に、火焔ルーム(もう驚かない)↓↓
「発掘された日本列島2020」の展示で知ったのですが、日本で一番多く火焔型土器が出土してる処なんですね、長岡市って。
で、ここで気づいたのですが、日本で初めて火焔土器が出土した遺跡がこの、馬高・・・と。 これです↓↓
↑ 近藤さん、大みそかにこんなモノを発見するような何をしてたの??
道理で、火焔推し激しすぎるわけだ(笑)
↓王冠型土器 火焔型土器の浅鉢↓(鋸歯無いけど・・・)
ほほう、火焔様式にはA~D型があるのですな・・・↓↓
次は火焔&王冠の「違い」を解説 ↓↓ 手厚い。
理解が深まったところで、さっそくの↓↓物量的攻撃↓↓(オール市内出土品)
この蛇頭みたいなの好きー↓↓ 胴体の文様は王冠の方が綺麗なの多い気がする
↓↓ お、ちゃんと他所の縄文土器についても説明してる。偉ーい ↓↓
火焔型の分布 ↓↓ 結構東北の方までいってるんですね。
越後の中では、やはりこの中越エリアに集中してる ↑↑
ここで常設展示の最奥にある企画展示エリアに行き当たり、大武遺跡の(火焔じゃない)土器を見てつかの間の火焔ブレイク ↓↓
再び常設展示に戻ると、馬高で出土した普通の縄文の遺物(土偶や装飾、石棒)の展示や三十稲葉遺跡の展示で、火焔はありませんでした。 ↓↓ この三角カワイイ
あれ?? ↓↓ 三十稲葉遺跡も結構独自性があったようですが・・・ ↓↓
どうやら火焔型土器が出土したのは馬高遺跡だけであって、その後代に栄えた隣の三十稲葉遺跡は、「普通に縄文だった」ようです。
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なのにカタログは全部、火焔。(常設展示のカタログは無い・・・)
今日一日で速報展・県立歴史博物館とここを観て、頭の中はすっかり火焔になってしまいました。刷り込み的な・・・
インパクト強いですもんね、火焔。
県立歴史博物館がこんな郊外に建てられたのも、馬高(を支持する有力者)に引っ張られてのことなのでしょうねえ(邪推)。
県立歴史博物館には ↓↓ こんなポスター ↓↓ が・・・
もうお腹一杯。。。。
この後は長岡市街地で神社巡りをしたのですが、ポスターの通り交差点や駅など、
街中に火焔土器レプリカ(大きい)がチラホラあってもう、見るたびに悶絶。
水煙式土器もこのくらいやっちゃえばイイのに!