2016年初頭にマイナス金利が報道され、沸き立つローン市場。
山仲間のシニア方も、借り換えフィーバーです。
返済額1000万以上でないと削減にはならないそうですが、都会の借入は余裕で5000万超え。凄い人は800万近く削減できたそうですから、しないカバはいませんね。
新規住宅ローンではそんなに値下がり感無いのですが……ローン組むなら、今!!
Wは土地を紹介して戴いた都合上、その地元銀行Xでローンを組まざるを得ず、大手の「35年固定で1%以下」なんて好条件はとても求められませんが……
そういう大手の審査はこの年齢と年収じゃ通らないだろうし、土地探しを始めた時に比べれば1%以上は下がってます。海外株で生計立てているシニア知人に「ローン組むなら今だよ」と言われた1年前よりも、若干ですが下がっているのです。ええもう、今です、今。当然、固定MAX年(たったの10年・・・)で!!
※審査は厳しい順に
事前審査
さて、Wの年収はIターンしてから下がりに下がって、現在300万チョイ。
同じ田舎勤務のホテル業の半額、東京の時の半額以下、です(笑)
でも田舎じゃあまり消費しないですから、これでも貯金が出来ちゃうんですよ。
借入金額は通常「年収の5倍まで」らしいですが、これも信用次第。
Wは一度もブラック(クレジットの支払いが滞ったとか、マチ金に借りたとか)がついてないし、職場は地元でも有名な老舗大会社。地元銀行Xはその職場の古い取引先でもあり、給与振込先でもあるので、背景ツーカー(=通帳丸見え。だから定額のお誘いが来る)。
X 「年収の5倍以上でも全然いけますよ」
と、5年前からお墨付でした。(なのに土地が……
そして今は、保証人を立てずに「貸借人が死んだら死亡保険金で完済する」という仕組みが主流。保険掛金はローン総額の○%となっていて、それは銀行が肩代わりします。その代わり、保証会社を間に挟むので、その保証料が○%金利に上乗せ……という、複雑なシステム。
しかし、借りる人間にとってはとても便利になりました
いくら仲の良い親や兄弟や親戚でも、「保証人」ってヒきますからね~…。
でもこのローン保険、大きな疾病に一度でもかかっている人は入れないんです。
私の場合は口頭で「健康診断で異常項目は無いですね?」「ないでーす」で終わりましたが、借換え時だと健康面のチェックはもっと厳しくなるそうですよ。
こういう点でも、「一生シングル」のキモはやっぱり「健康」。
健康を保つには、良い睡眠と良い食事と、運動!です。
私にとっては、それが登山なのです。
という話をしたら、
「……山岳遭難でもして死亡が確認できないと保険金降りませんから、山へ行く時は気をつけてくださいね?」
と笑顔で釘さされました。
つまり……「死体がすぐ見つかるように死んでください」―――と??
大体の人は普通にきちんと平地で死にますから、今は簡単にローンが組めます。銀行側も気軽なもんです。だって、43歳独身女性に平気でフラット35を組もうとするんですよ、銀行のローン担当C!
W 「いくら繰り上げてもそれはムリですから!せめて30年にしてください!!」
あ、そうですかー?と担当C、「35-->30」にちょちょっと訂正。
なんでも返済完了年齢は、80歳までOKだそう。
いくら高齢社会でも、健康年齢なんて70以下なのに……
ここでも「下手に長生きしたら恐ろしいことになる事例」が、てんこ盛り。
保証会社
しかし実は、間に入る保証会社の審査が厳しかったのです。
一応事前審査では2社からOKが降りましたが、Y社より金利の低いZ社が厳しいこと言ってきた。
まず「転職歴は5社まで」。
は?なんで?? Wは現在の職場がギリギリ5社目。危なかった~
その上、関東からのシングルIターンなので
「建てた後、転売するのでは」「本人がまたどこかへ行ってしまうのでは」
という不安要素があったらしく(完全否定できないのが辛いところ/笑)
「今までの人生の経緯」と「転職履歴」と「これからの展望」を要求され、担当者と長々世間話2時間。まさかローン組むのに人生語らせられるとは、思いもよりませんでした(笑)
「あんな、人だらけ車だらけで海も山も無く川も汚い地元になんて、絶ーっ対戻りませんよ!」
「永住すると決めた何年も前に、本籍を長野県に移してますから!」 <--ホント
久々に熱弁をふるってみた。
そうまでしても
Z 「融資2000万以下なら、金利の優遇しますけど」
じゃあいいよ、2000万で。自己資金あるもんね。
事前審査の段階では家にいくらかかるか判明していなかったので、元々多目に申請してますし。
融資のタイミング
「事前審査」をした後、間取りやら設備やらを決めて施工金額が決まれば書類も揃うので、その準備ができたら「本審査」。これはもう事前審査である程度握ってあるので、よほどのことがなければ難なく通ります。
いよいよ「本融資」の契約です。
普通はA)土地を買ってから、B)家を建てるので、A)の時が「第1回目の支払い=本融資開始」です。
建築会社にもよりますが、家の代金は大体分割払い。
Wの場合は、以下の①~④で4回払いの予定でした。
A) ①土地を買う
B) ②着工
③上棟
④竣工(引渡し)
しかし工務店Aが土地の売主だったので、A)に関しては土地売買契約書を交わしただけで「いつ名義変更するか」とか「いつ支払うとか」とかは曖昧なまま、どんどんプランニング進行。建築の請負契約書も交わし「うん、そろそろ支払いかな?」と思ったら、トラブル発生です。地目変更やら何やらに関してA側に不手際が色々あり、なんと土地の名義変更が数ヵ月後になると判明。
それじゃ「土地を担保にするのが前提の融資」ができないじゃん!!と、素人Wにもわかる「当たり前のダメ出し」が銀行から出され・・・・・
ケンケンガクガク。
最後は工務店Aと銀行Xが直接遣り取りし始め、施工主のWはポーンとカヤの外へ
ちょっとした放置プレイでした。一体どうなるんだ、マイホーム……
まあ、こういう時にジタバタしても仕方ありません。
今まで働いた経験の中で「最も難しくて大変な仕事をした時に得た智恵」曰く、
①「自分の専門じゃない分野で、どう頑張っても太刀打ちできないことは、
専門家に任せて放っとけ」
です。
故、こちらは自分のやるべき事をやっておけばいいのさと、原稿も登山も据え置き、有休使って設備確定やプランニングに集中したら、設計図もサクサク完成★
プランニング(壁紙とか照明とか)、すっごく面倒で興味無いんですけど。。。
でも、これにふさわしい「得た智恵」は、これです。
②「大して重要ではなさそうなのに自分がやらなきゃならないと決まっている最も厄介で凄く面倒で超イヤな仕事こそ、最も早く且つ速く、叩きのめす勢いで自分から攻めた方が、結果的にはラク」
いやもう、ホントなんですよ、これ。まじオススメですよ、このスタンス。
だってホントに「結果的にラク」だし、この教訓の裏は「逃げたら負け」なんですから…… 「負けて且つ面倒」な事態が好きな人って、居ます??
まあ、それもこれもともかく(閑話休題)。
GW前に地鎮祭も済ませ、こちらは準備万端です。
さて、A社は一体どうするつもりなのかな~?と静観していたら――――――
なんと5月、1円も支払ってないのにいきなり着工!!
着工日3日前に「どうなってるんスか~?」と問い合わせたら知った事実。。。Wの都合関係なく決まったので、当然居合わせることも出来ませんでした。確かにまだ名義変更してないから、その土地でいつ何をしようと文句の言い様も無いし、着工日に施工主がやる事も特に無いんですけど。。。
A 「あ、もし柱立てをしたかったら、どうぞ来てくださいねっ」
すごいなホントに!!
「一生に一度の買い物!!」とか、「私たちの夢のマイホーム」とか、滅茶苦茶「リキ入ってる施工主(達)」だったら、大クレームものだよこれ~……
そうか。私がそういう夢見る女じゃないってことがバレバレな上での仕打ちか、これは(笑)そういう点でW的には確かに、重要視してたのは地鎮祭だけだった。確かに。
なんかもう、面倒になっちゃったらしいですね、工務店A。
&、7月が決算だから今年度中の売りに立てたいと、やたら急いでて。私は真夏の(というか、夏コミ直前の)引越しがイヤだから「遅れてもいいので、銀行の言う通り正しい手続きを踏んでください」「というか、当初の予定通りお盆後の竣工がいいです!」と言っていたのに。。。手付金も、最終的には「面倒だから要らないです」だと。ホントにいいのかそれで・・・
本融資契約前に私が不慮の事故で死にでもしたら、回収できないよ??
やっと、本融資
幸い何事もなく、6月中旬、行政書士立会いの下で本融資契約。
既に上棟も済んでいるので(凄い話だ・・・)、一気に①②③を納金します。
W 「当日は全額私の融資口座に入って、そこから①~③分をそちらの口座へ
電信送金ですよね。」
↑特に面倒なこと無いですよね?という意味で
A 「そうです。でも、現金を見たかったらご用意しますよ?」
W 「・・・見て、どうするん・・・・・・・ですか・・・?」
A 「見たがる方結構いらっしゃるんです。これから何年もかけて金利を払って
いくのですから、いわば”買ったお金”。ご自分の物だと、実感したいんじゃ
ないですか?」
その現金を机に広げた途端に大地震でも来たらどうする気だ
多分、庶民が抱く「現ナマ」のイメージは万札がドーンなんでしょうが、仕事で万札300~500枚をザラに扱ったことあるWは知っています、たかが二千万円では、これっくらい(例:ネパール人にとっての高尾山程度)のヒトヤマにしかならないってことは。。。。
このたったヒトヤマの為に何年もキリキリ働くのかと思ったら、逆にトホホな気分になるんじゃないのかなあ…
当然、オコトワリ。
余談:つなぎ融資と自己資金
返済計画や金額は、担当者とシミュレーションします。
融資希望額を先に設定し、毎月いくら返済で、ボーナス返済がいくら×返済年数で……と計算。
C 「諸手続き等の手数料だけで80万程かかりますので、その分は自己資金を使った
方がいいですね」
W 「住宅火災保険(10年一括払い)掛金も必要ですよね。じゃ、それも自己資金で
やります」
これが昔のいわゆる「頭金」で、現在は「自己資金」と言ってます。
当然、借入金額は少ない方がお得です。が、これからあの車がどうなるかわかりませんし、何かの病気になるかもしれませんし………貯金はある程度(数百万)温存。
「つなぎ融資」は高金利で結構手続きが面倒で、手数料も本融資と同じだけかかるので、「何の為にある制度なのかわからない」というのが正直な感想でした。
C氏に相談すると「つなぎ融資ナシも出来ますよ」とのことだったので、当然ナシで。その代わり、着工から竣工までの数ヶ月間は今住んでいる賃貸の「家賃」と「ローン返済」の二重支払いです。
でも、よほどコダワリの住宅でなければ3ヶ月で建ってしまうので、自己資金があれば何とかなるレベル。
つまり、つなぎ融資とは「自己資金が少なくて二重払いが出来ない人の為のシステム」なんですね~。
C 「自己資金ゼロで、住宅ローンの相談に来る人、多いですよ」
マジですか。それは親の遺産待ちってことですか?
まるで自分の年収も貯金も低いのに豪華な結婚披露宴ができると信じて疑わない女のようですね。。。
銀行に相談してから着工までの四ヶ月間で頑張って300万貯めた知人も居ますが、子ナシの夫婦で二人とも高収入だったから出来たワザ。もちろんその「高収入なのに貯金が無い」ことでケチがついて、最初の何行かには融資を断られ、地元銀行の優しい担当さんに指導されながらのマイホーム計画だったそうです。
そういえば、「父死亡」の年賀状辞退葉書の翌年に「家を建てました」と家族全員満面笑顔の年賀状を送ってきたツワモノも居ましたっけ。アケスケでアカラサマは、現代ではメリットなのかもしれません。。。
C 「つなぎ融資という単語すら知らない人も居ましたね。」
C 「すまい給付金や住宅ローン減税を最初から知っている人も、あまり居ませんよ」
そんなバカな。マイホーム建てようと思ったら、基本のキですよ?それって!!
今までローンなんて組んだことないのに、いきなり1000万単位借りるんだもの。下調べくらいしてから挑まないと、困るの自分なのに……
石橋を渡ろうと思ったら、渡るその数年前からじっくりと陰湿にピアニッシモから叩き始める人間としては、想像もできない呑気さです。ある意味、羨ましい(笑)
そんな慎重人間にだって、「完済できる絶対の自信」は無いですよ。
だって不慮の事故や病気が来たら、どうにもならない。サポートしてくれる家族がいないから。
シングルは気ままで気楽ですが、こういうデメリットは否めませんね。
やっぱり、若い内に人生を固定できた方が、かなりお得 です!