Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

北ア・天狗岩(長野県) ~金松寺山林道~

良い天気です。
標高600m近いこの松本でも、とうとう昼間は27℃になるとの予報
折りしも今日はみどりの日
緑に親しまないといけません。何が何でも。

右足の親指は、まだ柔らかい爪が半分くらいしか出て来ていませんが。
左足にいたっては、あともう少しで剥がれそうで剥がれない爪がブラブラしておりますが…。

こんなイイ天気の5日間を、業務勉強だけに費やすなんて…
何のためにここへ引っ越してきたのかわかりませんよね!(>_<)

足慣らし登り初め in 1st信州、行ってきました☆

★★★★★★★★★★★★天狗岩(1963.9m、長野県松本市梓川梓)★★★★★★★★★★★★★
登山タイム(休憩除く):登り2時間10分(金松寺山経由)---降り1時間20分(金松寺山通らず)
標高差:約1100m  距離:約12km  出発地:金松寺山林道入口  条件:一人、日帰り、晴天5/4

北アの有名処はまだ雪を被っているし、足慣らしなのでまずは低めのマイナー山へ。
いつもいつも北アの方を見ると、いつもいつも邪魔をするこいつら↓は、既に4月で雪がなくなっています。
イメージ 8
  
なので「足慣らしはアレにしよう」と決めてたものの、購入した山地図にはこの低山たちのうち鍋冠山(2194m)しか登山ルートが載っておらず(2000m以下は無視かい…/--;) 仕方がないので、ヤフー地図に載っている「登山道らしきもの」に沿って登ることにしました。
しかし、狙っていた黒沢山(2051m)へ続くその「登山道らしきもの」は、どうやら笹の「藪漕ぎ道」だそうで……(藪漕ぎはジャンルが違う) これまた仕方ないのでその手前、毎年6月の第一日曜日に市民登山がおこなわれるという、「梓川にある里山です」な金松寺山&天狗岩へ!(2000m近い里山なんて、アリなんだ…?!)

イメージ 1GW。国道は観光車両で当たり前に渋滞しているので、裏道を通ってまずは林道入口へ。金松寺の右手を通って、舗装されていない道を登ると、右手に川・左手に小さい社が見えます。
この社は「山の神」。
その左手前にP4台、右手にも少々のスペースあり。ここに停めます。 先客1台→
H850mくらい。
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←山の神サマの祠にご挨拶をして…
 
     足慣らし登山、スタート!
 
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林道の鉄ゲート(常に閉まっている模様…)→
の横を通って、まずは広い緩やかな林道(ジャリ僅少。歩きやすい)を30分。陽射しを遮るものはあまり無く、天気も上々。最初にアタックする金松寺山も見えます。しかし、道を塞ぐ倒木が多数。ゲートが開いていても、これでは車で通れませんね;

イメージ 4頃は初春(信州なので)。
 
山肌にはまだ桜も咲いていて、フキノトウも少し育った状態。ハコベにセリやフキがポコポコと。ヤマブキは満開。
久しぶりに東洋タンポポも見ました。
左手には川のせせらぎが…
 
やっぱり土があるってイイですねえ@
 
と、のどかにやっていたら、
←登山口(H約1050m)。もう下界の喧騒は聞こえません。ここから右手の階段を登って、いよいよ、急坂・開始……!

そうなんです。
この山、意外に急坂でした。
だから選んだわけではなく、どちらかと言うと慣らし目的だったので、登ってビックリ。
よく考えたら「標高差1100mを3時間チョイ(標準タイム)」って、奥多摩のアレに近いですもんね。
しかもあそこみたいな尾根急坂ならともかく、ここは斜面ジグザグ急坂(大嫌い)!

登りはいいんですよ、登りは。
問題は、下り… 急坂だと、爪がやられるんですよね……

この急坂部分は植林で日光が遮られるのでそんなに体力は消耗しませんが、とにかく急。
しかも上の方になると、地面にマツボックリや木の枝がたんと落ちていて(--;)
帰りに転ぶ&滑る確率(爪を庇う為、異常に高い)を予測して、途中で帰りたくなったくらいです。

「第一集水井」「立ち入り禁止」の標がある地点から少し上で谷を渡って川から離れ始め、静かで長いつづら折急坂へ入ります。ホント静か。今回出合ったのは、先に駐車していた車の方らしきシニア男性一人だけ。マイナー山はこの貸切り状態が贅沢でイイですね。テーマ「足慣らし」を念頭に、いつもよりゆっくり登りました。
途中、シカ除けの金網フェンスに出入りする扉が5つくらいあります。
ほとんどが壊れているのですが、上方の2つは完品。この場合、通ったらきちんと閉めて下さい。

急坂は1時間くらいで終了となり、いきなり落葉樹林が出てきて視界が少し開け、緩やかになります。
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H約1460m。
ここから松本平を見ると、こんな感じ→
 
平野(と言ってもH600m弱)にいきなり山(しかも1500m級)が始まっているので、眺めが良いです。
 
因みに「松本平」とは、松本市などがある平野全体を指す地元言葉だそうな…

イメージ 6暫く行くと、左手に「金松寺山山頂」、右手に「天狗岩山頂」の指標が出てくるので、ここを左へ。
まき道は帰りに通ります。
山頂へはこの分岐から20分ほど。
 
←金松寺山山頂(H1625m)
ベンチとテーブル1台があり、眺望は全く良くないですが、休憩には最適。
登山口からここまでコースタイム1時間20分(多分)のところ、1時間20分(休憩含む)で到着。よしよし。足慣らし、足慣らし。

さて、金松寺山山頂から天狗岩までは標高差約360m、コースタイムは1時間半(多分)。
「先程のつづら折り急坂より更に急坂」と「なだらか」が交互し、「騙しピーク」を2個も越えるイヤな稜線です。

実は登り始めの時間が遅かったので、ここからペースアップです。夕方の山はクマのもの。彼らと出会わない為には1時間弱で天狗岩に着き、踵を返して2時間未満で下山しなければなりません。こういうことをしているから、爪がこうなるのでしょう。

イメージ 9しかしキツい分、眺望はどんどん良くなっていきます。金松寺山もあっという間に眼下へ。
 
黒沢山(多分)の後ろに遠く見える、常念岳
この左手には王滝山も見えています。
残雪が美しい。
 
この登山道上にはチョコチョコと雪が出てくる程度で、特にまき道に多く残っていましたが、問題なく靴で通れます。
 
そうこうしているうちに、金松寺山から50分で、天狗岩山頂、到着――!↓↓↓↓↓↓
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拓けてはいますが、狭いです。
 
石祠が数個並べられているだけで、くつろげるようなスペースはありません。
 
今日はちょっと見通しが悪いですが、晴れたらここから↓こんなヤツらが見えるそうな。
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イメージ 11********ここからは2013年の画像です*******
 
白く輝く乗鞍(右)に、遠く坐します御嶽山(左)→
 
綺麗ですねえ。
この時期にこんな雲無し全景御嶽山が撮れるなんて、珍しいです。
 
もっと左には鉢盛山が黒く聳え、更に左奥には木曽駒が霞んでいました。
 
 
そして右手には、穂高連峰がこんなに大きく↓
イメージ 12

イメージ 13←そして噂の天狗岩
   
私が立っている足下がその大岩で、斜面に屹立しています。 
この岩を下から見ることは出来なそうですが、ステキっぽいです。岩肌がもう違いますもん…
 
天狗岩は、山頂手前を南にそれるとすぐです。
山頂よりこちらの方が下界がよく見え、八ヶ岳や美ヶ原高原が見渡せます。
 
もっと快晴だったら、恐らく富士山も。。。
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下界が27℃(※実際は30℃いった)ということは山頂は20℃くらいだったはずなんですけど、汗はそんなに出ず。しかし風も無く、半袖だけで充分でした。奥多摩みたいなハエ軍団もいないし、爽やか。

帰りは爪を心配しながら猛スピードで駆け下り、急坂ではソロソロと斜め降り(苦笑)。
おかげで他の動物(哺乳類)には、一切会わずに済みました。

Pに戻って、山の神サマにお礼をして、裏道使って20分で自宅に到着。

ああ、こんなに山が近いなんて、なんてなんて素晴らしいんでしょう、信州……!!
爪が出揃うまでは、こんな「マイナー北ア山」で足慣らししております@

ところでもっと南の真光寺から「登山道らしきもの」が延びているのだけれど、ネット上でも「このルートで登山した」という人が見つからなかった。この山は一部私有林のようなので、この道は私道なのかもしれない…(はたまた藪漕ぎか、林業作業道か…)

******追加情報です********************************
イメージ 142012年から、「山の神」より手前に、金網ゲートが設置されました。
「私有地の為立ち入り禁止」という看板が立っているのですが、梓川支所に確認したところ
「鳥獣避けです。鍵はかかっていないので、開けて車で入ってOK。但し、通った後は必ず閉めてから進んで下さいね。」
とのこと。
 
鹿被害、年々酷くなっていますものね。。。
 
←この金網の手前左手にも、2~3台停められます。