Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

四国・石鎚山(愛媛県) ~土小屋ルート~

そんなわけで翌朝サクっと下山し、荷物を日帰り用の25Lリュックに詰め替えて、石鎚スカイライン(4/1~開通。通行無料)へGO! 一番アプローチの短い「土小屋ルート」で、今度こそピークハント!!
 
★★★★★★★★★★★ 石鎚山 (1,974m、愛媛県★★★★★★★★★★★★
登山タイム(土小屋ルート/標準CT):登り1時間50分(/2h15m)---降り1時間15分(/1h35m)
標高差:約474m 距離:往復9.2km  出発地:土小屋P  条件:一人、日帰り、晴天、80%積雪道
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  ↑珍しい俯瞰のルート図。山頂からは瀬戸内海や室戸岬が見えるらしい。
 
なぜ最初からこちらのルートにしなかったのかと言うと、「簡単なので人が多そう」だから。
実際は有休とって平日アタックの上、ルートの8割が北面なので雪解け遅く、閑散としたものでした。
 
まず国道494を更に南へ降ると、広い道路になって久万高原町の中心地を通り抜けます。T字路で県道12へ左折すると、面河川沿いの快走路に。徐々に高度を稼ぎ、大きな白鳥居を潜って、石鎚スカイラインのゲートを通ります。「本日は18時に閉鎖」。あ、24時間通行じゃないんだ……
 
タイトなヘアピンは数えるほどしかなく、一度降りまた登り坂になると、左手に素敵山頂が角度を変えてチラ見せ丸見えの繰り返し。展望用のPも2~3箇所あり。
 
やがて左手にPが出てきて、そこからもう、山頂の天狗岳があんなに間近に↓
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イメージ 3Pからドライブイン(→の画像は通り過ぎてから振り返って撮ったもの。Pは右手)の前を通って左折すると、石鎚神社の分社と公衆トイレ↓イメージ 4
←この道路を真っ直ぐ行くと国民宿舎「石鎚」に辿り着きますが、登山口(H1,500m)はその手前左手↓
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既に足はパンパン、膝は下手な角度にすると痛みます。睡眠も足りないし(山泊で熟睡できたことはない)、食料も僅か……いやでも、北アでの縦走もいつもこんな感じか。
 
今日は「問答無用で引き返す時間」を15時に設定し、いざ、山頂社目指して、スタート!
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このルートは石鎚の東尾根を右(北)巻きして山頂直下へアプローチする、最短登山道。4kmで標高差300mをコツコツ稼ぎ、最後の600mで標高差182mを詰めるという、ウルトラメリハリコースです。
←前半はとにかく緩い。
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ルートは整備しまくられ、階段・補助橋・渡り回廊と、至れり尽くせり。
まあ、雪でほとんど埋まってますけど(笑)→
 
無雪期はここ、本当に「遊歩道」ですね。
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←最初のピーク「鶴ノ子ノ頭」を巻くと登山道は南面となり、無雪の楽々道
 
登山口から30分(45m)で「休憩地」(H約1,630m)。「ベンチ2」の標識があり、広いたるみ部分にベンチが沢山設置↓
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ここでシニアカップルとすれ違い。オフシーズンなのに、Pには5台停まっていました。さすがメジャールート
 
「休憩地」から10分(20m)で「東稜基部」(H約1,650m)↓
イメージ 10標識は「ベンチ3」となっていますが、全て埋まっている模様。
 
いよいよここから全て北面。
「オール雪斜面」を「右巻きトラバース」!↓
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でも、メジャールートだけあって踏み跡がたくさんあり、アイゼン無しでも普通に歩けます。突き出る樹木も少なく通り易いし、道ははっきりしているので迷わず進める……↓
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昨日のアレに比べたら本とにもう、楽々簡単、お散歩気分。タイム的にも余裕で山頂に到着できそう
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「東稜基部」から25分(35m)で
←「二の鎖小屋」(H約1,800m) 
 
ふと見上げると、天狗岳が意外な形に↓
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あの稜線を歩きたかったなあ……
 
さて、最後の登り、待ちに待った鎖場へ…!!↓
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 「二の鎖」部分(←左の画像の、白い石鳥居の左上部分)のアップ↓
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……鳥居、埋まってるわ……
 
ここから山頂までは、通常なら「急階段をまっすぐ登り、途中に鎖場2連発」な、ワクワク部分です。
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アイゼンも持ってこなかった人が「何とか行けました~」と擦れ違っていきましたが、かなりの急斜でもう、見上げる感じ。アイゼンとストックを出し、少しずつ少しずつ、斜め登り。これは時間がかかるな~
 
←埋まってる鳥居の上から見下ろした、ロープウェイ駅方面。瀬戸内海は空と色が同じで判別不可能。
 
「二の鎖」の途中で、上を撮影↓
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岩好きの私は今まで色々な「鎖場」を登りましたが、どこも簡単で「鎖なんか要らないよ」でした。
しかしここは、難度高め。まず傾斜が異常(崩壊防止に繋ぎ剤が充填されてるほど……)。更に岩と岩の間はシャリ雪やらガチ氷やら。アイゼン無いと滑るし、でも外さないと岩は登れないしで、一体どうすればいいのやら……
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第一、8人くらいと擦れ違ったのに、どうして人が最近トライした足跡が無いんだ??
 
←「二の鎖」が終わると、ちょっとなだらかに。
 
ここも真っ直ぐ進んで「三の鎖」へ挑もうとするも、直前の雪斜面が急すぎてシャリってて、ズルズル滑ってしまう……むむむ、これは無理だ。
環カンジキも持ってくるべきだったか……
 
ふと右手を見ると、大勢の踏み跡が↓
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そういや巻き道があったんだっけ。こちらは鉄の大きな回廊階段で、あっという間に山頂へ。
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二ノ森方面からのルートとは、この部分の巻き道に合流してました。
 
←最後は石段となって、山頂山荘の横を通り…
 
「二の鎖小屋」から45分(35m)で神社のある、一般的な山頂「弥山」(H1,974m)に到着!↓
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 この後ろに神社があり、そして右手へ進むと……
 
                      ↓↓石鎚最高峰、天狗岳(H1,982m)!
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素晴らしい……
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今回の予定には入っていませんが、勿論いつかはあそこに行きたい。その時は本州からのアプローチが短い、ロープウェイ利用の「成就コース」かな。あのルートには、一番急傾斜だという「一の鎖」があるし……
 
←昨日歩いたルートが、うららチックによく見える
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ハイブリット発電照明灯「AURA」→
 
ここでもスマートフォンの電波が立ったので、再びメールチェックして職場に電話。最近の山は本当に電波が良くなったことで………仕事に支障なく登山が出来て助かるな~と思う反面、情緒ブチ壊しですよね。
 
幸い山頂では誰にも会わず、貸切状態。
せっかくなので引き返しリミットまでじっくり滞在。じゅうぶんな量の写真を撮って、のんびりと景色を楽しみました。
 
目的があって来たのだけれど、山自体もすごく素敵です、石鎚。今度来られるのはいつだろう。
剣山も登りたいし、瓶ヶ森も魅力的だし……
 
また毎年来たくなります、四国
 
帰りは再びフルストックで、1時間15分(1h35m)で修了。
膝ガク、プチ坐骨神経痛、腹減り減り腹、睡眠不足。
でも、無事に登頂できて一安心、参拝できて幸せ一杯。

下山後は大雨となった中、マニュアル車(膝が…っ)をかっ飛ばし、兵庫県の宿に深夜到着。
缶ビール半分で、爆睡でした。