東京に居た時からチョクチョク来る甲府ですが、色々とお楽しみが多い土地故に博物館に半日かける機会などなかなか取れず―――今回は社用のお遣いで9月の休日に行く機会があったので、ついでに
敷地は古墳が点在する曽根丘陵という、天気が良ければ八ヶ岳や南アが見えそうな本当の丘。
甲府南ICから国道140に出ると目の前がもう風土記の丘の敷地で、アイメッセからは約2km。つまりまあ、かなりな郊外。おかげで古墳を擁する曽根丘陵公園と博物館や研修センターに加え、国道向かいの産直センターまでもが風土記の丘と言い張っている為、広大。
甲府南ICから国道140に出ると目の前がもう風土記の丘の敷地で、アイメッセからは約2km。つまりまあ、かなりな郊外。おかげで古墳を擁する曽根丘陵公園と博物館や研修センターに加え、国道向かいの産直センターまでもが風土記の丘と言い張っている為、広大。
まずは敷地西側の小さい無料P(上図の赤い三角地点)に停めて、墳墓が点在する丘陵散策へ。既に古墳は目の前↓↓
メインの古墳は大きめの2基(国史)。 丸山塚古墳(5C初頭、円墳)↑↑
明治4に発掘された時は、既に遺体も棺も無かったそうな・・・出土品はなぜか、東大所蔵。 ↓ここの目玉、銚子塚古墳(4C後半、前方後円墳、全長169m/H15m)
明治4に発掘された時は、既に遺体も棺も無かったそうな・・・出土品はなぜか、東大所蔵。 ↓ここの目玉、銚子塚古墳(4C後半、前方後円墳、全長169m/H15m)
丸山塚の墳頂から撮影。
この二基、至近距離ですが、銚子塚の発見は「S3に偶然」。当時は高精度の探知機なんかなかったから――と言うより、明治初期はこんな地方の遺跡に力は入れなかったんだろうなあ・・・
←銚子塚の墳頂から丸山塚方面を撮影
副葬品は鏡が5面も出ており秀逸。しかし所蔵はまたしても、な東京国立博物館。
こちらの墳頂からは、晴れていれば甲府の山並がよく見えそうです。周濠はジャリで整備され、祭祀場なども復元されているのでグルっと散歩へ。
この後は標高差100m弱の丘を登ります。
途中に小さい塚が何個かありますが、雑木林が鬱蒼と茂る中を黙々登り。すごい湿気と気温に、もう全身滝汗。ベンチも多数設置されていますが、やぶ蚊が多くて止まっていられない ↓↓ 一番高いところにある研修センター(体験学習館)。
車道を挟んで向こうには、遊具と野外劇場らしきものが…(その奥にある遺跡は、暑いのでスキップ)。センターの周辺は周溝墓などが集中する「東山南遺跡」ですが、現在は「勾玉広場」↓↓と化しています。↓↓これ、かなり巨大・・・
近づいて撮ろうとすると、全身が映ります。御影石?
ここから車道沿いに散策路を降り、周溝墓遺跡や歴史植物園(野外)を通り―― いよいよ考古博物館へ!↓↓
入口右手にはなぜかマンモス像 &顔ハメのおかげで↑↑、半端な観光地風に。
特別展では「インカの何たら」をやっていますが、もうそんなの飽きました。目当ては当然、県内出土物を披露する常設展示です!
←おおー
重要な出土品は全部東京に獲られているので、博物館の所蔵設備が悪いのかな…と思ったのですが、展示レベルはかなり良い。埋蔵文化センターも併設されているし、これなら設備も相当イイんじゃ…?
ふと見ると、「ボランティアが運営しています」との掲示が。確かにスタッフ少なめ・・・ あ、運営に失敗した・・・?
照明がちょっと悪い(展示品を覘くと自分の影が展示品に落ちる)ですが、デザインが統一されていて中々です。説明板も中々ツっこんでいるし、展示の流れも良く、全体的にお上手。↓↓狭い空間でも裏側が見えるように、裏に鏡を設置。
わわわ、所蔵品も結構イイ・・・!!↓↓ これの「履歴書」↓↓
↓初めて見た!古代の鏡の鏡面を見せる展示!!
現代の鏡を併設し、比べられるようになっています。説明を見ると「方格規矩鏡」・・・
――って、私の一番好きな鏡っ!!
ああっ これじゃ文様が見えないじゃ――ん
ああっ これじゃ文様が見えないじゃ――ん
と思ったら、裏面はその↓↓「現代の鏡」に映ってました。上手いな…!!
そして縄文から弥生まで、充実した展示物↑↑
甲斐国府の御璽↓ これのレプリカ記念スタンプが、展示場内にアリ。
サイトは全然ダメですが、実物良ければ全てヨシ!
久々に高得点をあげたい博物館
久々に高得点をあげたい博物館
なのに、なのにですよ・・・ここ、入場料が210円なんです!!(いくら県立でも)
凄いぞ甲斐国!さすが信玄だ!!(←合ってる?)
↑↑唯一の減点対象、展示エリアを出たところにある「鳴らしてね」な銅鐸レプリカ。
その後ろ、トイレ・・・
その後ろ、トイレ・・・
風土記の丘正面入口、国道挟んで↓↓向かいのファミマ
桃メッチャ売っとる・・・
この時期、甲府は桃と葡萄(&ワイン)に溢れています。
この時期、甲府は桃と葡萄(&ワイン)に溢れています。