Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

坐骨神経痛、その後

2012年に発症した謎の激痛は、健康診断の問診で坐骨神経痛と判定されました。

「ええ?坐骨神経痛って高齢者がなるヤツじゃ…? あれってこんなに痛いんですか??!
「なるよ、誰だって。痛いよー、神経直撃だから。原因?運動不足でしょ」(←サバサバな女医…)

帰ってネットで調べると、確かに高齢者に限らず「神経不調」や「筋力低下」が主な原因で神経が刺激される症状で、「電気が通るような激しい痛みと痺れ」「そのうち歩行困難」「酷いと立てなくなる」が、「動かさなければ痛くない」「休ませれば一時的に治ってしまう」「しかし安静時でも鈍い痛みが続くこともある」など、全て当てはまります。

坐骨神経痛」は通り名のようなもので、実際は原因も状況も様々で、治療や緩和方法も違うらしいのですが、「何らかの原因で、梨状筋を通る坐骨神経が刺激される症状」の総称、だそう。
その梨状筋とやらは臀部内深にあり、外からでは触れない厄介な筋肉。故どうして刺激されるのか、どうすれば刺激されなくなるのかが未明のため「完治不可能」と言われています。ガヒョン。

私の場合は、「冬は一切運動しない」という関東スタイルをここ信州(関東にとっての「冬季気温」が7ヶ月以上続く)でも続けた故の、完全なる運動不足が原因だろうなあ……

そこでネットで調べた神経痛抑制用のストレッチを毎日したら、まあまあ効果があったので、適当にやっていた登山を毎週おこなって運動不足を解消。真冬でも低山を歩いたり、スキーやスケートをしたり。2013年夏からは骨盤矯正にも通い、だいぶ良くなりました。
でもちょっとでもサボったり、座りっぱなしの運動不足生活が続くとすぐに再発する「抑制」止まり。
これはもう、一生付き合っていく病気なんだろうな――と9割諦めておりました。

ところがある日。
骨盤矯正中に施術師さんと色々おしゃべりをするのですが、
「そういえば私、平地を歩くのが異常に苦手なんですよねー。」
という話をネタ気味にしました。
急坂の登山時は標準コースタイム6割切るのに、なだらかな部分だと90~120%かかっちゃうので、本当におかしいんです、この脚。でもまあ、元々平地は得意ではない(陸上部時代も跳躍種目以外はひどかった)ので、自分の性質としてそんなもんかとも思ってました。

そしたら施術師さんが「もしかして…」と足首をチェックし始めます。
「うわ、固っ!!」「これじゃ平地ダメなわけですよ」
彼曰く、爪先立ち方向は問題ないのに、屈伸のつま先上げ方向には並外れて固いそうです。

そういえば私、信州に来てからは車生活にドップリで、「歩く」と言えば登山だけ。「平地を歩く」機会は「自宅<-->P」と「職場P<-->職場」のみです。合計しても60m。たまにスーパー店舗内。
頻繁にする登山でもつま先を使わないし決して蹴らないので、足首はほぼ固定されます。
ストレッチはしていたつもりなんですけれど、前屈や開脚や脹脛伸ばしばかりで、確かに「足首」はあまり気にしてなかった…

その場でちょっと足首をほぐしてもらうと「おお、骨盤の方もよく動くようになりましたよ」。
あまり実感はなかったのですが、効き目がありそうなものなら何でもやってみるべし。自宅でも足首を念入りに回したり意識的に曲げたりを、ストレッチに組み込んでみました。

ここで冬コミ修羅場に突入したのですが……
なんと、4週間以上何も運動しなかったのに、神経痛は発症しませんでした。
原稿あがってからちょっとキツめの山を登っても、問題ありません。
もしかして……治った??

そういえば「神経痛でね」と言っていた山男な父も、DIYで作った木の坂に乗って、脹脛を伸ばしていました。「神経痛」と言えば皮膚表面の過剰反応のことだと思っていたし、実際父はそれも罹患していたので「なんで表層皮膚の神経痛で、あんなストレッチを…??」とは思っていましたが、「これをやると体にいい」と言うので、私も青竹踏み同様たまにやっておりましたが……
そうか、アレは脹脛を伸ばしていたんじゃんなくて、足首を曲げていたんだ…!!!
神経痛って、坐骨神経痛のことだったんだ??!
――――と、20年経って気付いた次第です。

これで気を抜いて再発したらイヤなので運動やストレッチは続けますが、座りっ放しの時のあの激痛がなくなったと思うとなんだかひと安心です……これで原稿が出来る…!!