Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

☆北ア・常念岳&蝶ケ岳(長野県) ~三股ルート~

寒くなってきました。
 
先週まで昼は35℃なんて異常な数値を記録していたのに、数日後の最高気温が21℃ってどうなんでしょう。
これだから、リンゴやブドウの美味しい土地って油断なりません……
「出不精で寒がり」の私は急いで灯油をスタンバイ。
 
そして、ふと気付けば日帰り登山ばかりで12年です。
こちらに引っ越してきてから、「年に1回くらいは泊まり登山しよう」と数箇所の候補をあげていたのに…。
とりあえず雪が降る前にと、急いでこのルートへ。
 
★★★★★★★★★★常念岳(2,857m)&蝶ヶ岳(2,677m)(長野県安曇野市)★★★★★★★★★★★★
登山タイム(/標準CT):登り4時間25分(三股/6h50m)--縦走2時間半(/4h10m)--降り2時間5分(三股/3h20m)
標高差:常念登り-約1,520m/縦走-CRIME約420m:DOWN:約620m/蝶降り-約1,400m
距離:登り-7.2km/縦走-約4.5km/降り-6.3km--TTL約18km  出発地:三股P  条件:一人、1泊、晴&雨
 
三股から始まる本沢のこのルートは昔からあり、以前の一ノ沢ルートと違って急坂の長丁場。
前常念と呼ばれるピークを経て、東側から山頂へアタックします。
そこから更に南に縦走をすると、蝶ヶ岳を経由して別道から出発地点に戻れるという、マイカー派には嬉しい地理。ここをただピストンする手はありません。
 
全行程のトータルで約18km、標準CT:14h20m、標高差は約2,000m。
早朝出発でチャレンジすれば日帰り可能範囲ですが、たまには山中で朝を迎えてみましょうかと…
 
イメージ 1松本から17km程で国営あずみの公園。その道を更に西に進むと三股林道が始まり、8km程走った終点が
←三股P。H約1,340m。奥の建物はトイレです。
8月は、この広いPも満車になるんだそうですよ…
※尚、三股林道は11月一杯まで、工事の為の通行規制をおこなっています(コメ参照)。
 
予定より1時間遅れましたが…
 
登山、スタート★
イメージ 2
Pからジャリ道を登ると、10分(20m)で三股登山口→
H約1,360m。許可車両はここまで入れるようです。

トイレと登山届けポストと水場あり(混雑期はここも「届出してけ~」なスタッフが居る模様…)。
イメージ 6
←更に50m進んで橋を渡ると三股分岐点。 
  ここを右折して、前常念を目指します。
 
常念岳は緩やかな一の沢ルートの人気が高く、三股Pに停める人のほとんどは蝶ヶ岳へ行ってしまいます。まして9月なので、登山者は激少ない……イメージ 13
急坂と言っても、燕のような小刻みなジグザグ急登。あそこほど整備されていませんが、木の根がよく張っていて登りやすく、キツすぎもせず、いい感じ。しょっぱな急坂って、好きだ……
上の方もこんな感じです→イメージ 14
蝶ヶ岳方面への増水時迂回路との分岐点。
  こんな根の張り方をする木が多かったです。
イメージ 15
このルート、途中に目安になるような「ポイント」はほとんど無いのですが、その代わりに「登山口から○km歩いた」という記しが色んな方法で置かれています。その中でも「コレはイイのだろうか…?」というのがこちら→
昔はこういうのが普通~にあったんですよね…
 
この直後に尾根に出て、急坂は終わります。
三股から2時間(3h30m)で尾根の先端。H約2,150m。イメージ 17
堀金村、現在は安曇野市。 
 
ここから岩場までは、尾根を緩く長く登り。
ぬかるみが多いです。

途中、前常念が顔を覗かせつつ↓
イメージ 18左手には、最後にアタックするアップダウンのある稜線 
に「蝶槍」↓が…(左のトンガリです)
イメージ 16
 やがて岩場に出て、森林限界を超えると、珍しく下界が丸見え!イメージ 3 ↓↓
ここでやっと人に出会いました。常念山頂までにトータル5人くらい&縦走では擦れ違い1人だけ。
ほとんど貸切状態。贅沢です。

イメージ 4
そして、常念らしいステキな岩たちの、
  魅惑的乱舞…… ↓→ 
イメージ 5 ああ…イメージ 19
テンション上がる…イメージ 20
                  美しい…
イメージ 21    しかし、段々ガスってきてしまいました。
イメージ 22
地図にある「石室」→
緊急避難小屋のようですが、なんかコワい…
イメージ 23
←尾根出合から1時間25分(2h)で「前常念岳」。
  H約2,661.8m。ここからのんびりと岩尾根です。イメージ 24
「こっちよ♪」な赤い丸印も少なくなってきたので、これ幸いと尾根のトップを岩伝いに。
山頂は霞んでしまいました→
 
途中、常念小屋へのまき道分岐がありますが、通行禁止↓(石に×印が)
イメージ 25
 
 
「前常念岳」から50分(1h)で常念岳山頂。H約2,857m。
今日はガスガスで何も見えないので、写真ナシです; 

&時間押し押しの為、お社にご挨拶をしてすぐに出発。
 
このルートを選んだら普通は常念小屋に泊まるところですが…標高差400mを降りて、明朝またこれを登って
くるのは何だかとても無駄。第一、一度行った所にまた行くのもつまらない。「予定時間を割ったら常念小屋」と思っていましたが、休憩ナシでキリキリ走ればなんとか16時前には蝶ヶ岳ヒュッテに着きそうなので、少々の懸念はありましたが思い切って縦走へ出ました。
 
イメージ 7この常念から南に一気に400mほど降りるこの稜線が、岩岩でステキで……
 
前回の常念ではこちら方面がガスっていて見えませんでしたが、今日はほどよく見えてウキウキ☆
イメージ 8
 
常念小屋の方と違って大きい岩がガツガツと並び、白い岩が織り成す最高の景色が堪能できますイメージ 12
  ここを通りたくて選んだルートです。ホントに。
 
 ここらにテント張れたら幸せなのに…
イメージ 9↓誘導の赤い丸印、何故かここはイレギュラー多数…イメージ 10
 
 ←上の方はハートマーク。
 
これって、カラースプレー持ってきて自己表現した結果なんでしょうか… どうせなら、楽なルートはニコちゃんマーク・キツいルートは髑髏マークなど、違いを見せてほしかったですね。
 
この後、小ピークを2個越えるのですが、いつもガスでこの先を見たことがありませんでした。
今回岩場を越えてみると……
 
げげ…… 森林帯です……イメージ 11
私、事前に知りすぎるのもつまらないと思うので、雑誌とか地図についている冊子とかは一切見ません。
なのでこれはビックリ。
 
2512mピークと2592mピークが、見事に森林…… 
 
最悪…
 
 
更に最悪なことに、いきなり東からスゴイ勢いで雲がズサ――――っとやってきて……
 
なんと、どしゃぶり!
 
(続く)