Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

北ア・鉢盛山(長野県) ~黒川林道暫定ルート~

足慣らし登山、最終回!

飛ばしちゃおうかと思ったのですが、タイミングが合ったので行ってきました。
乗鞍乗鞍の方向を仰ぐと左手に見える、鉢に飯を盛ったようなあの黒い山…

標高程々の300名山ですが、マイナー山に成り下がっています!

★★★★★★★★★★★★★★★鉢盛山(2446.4m、長野県松本市)★★★★★★★★★★★★★★★★★
登山タイム(休憩除く):登り2時間30分---降り1時間50分(※本文カッコ内がコースタイム)
標高差:約950m  距離:約14km  出発地:六兵衛小屋跡  条件:一人、日帰り、晴天
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波田支所や立ち寄り所もメモで入れました。

何故って、2006年の土砂崩れにより、メインルートだった朝日村の林道&登山道が通行止めになったから。ついでに旧・波田町側(現在は松本市)の沢沿い登山道も通行止め。4年たった今でも、復旧の見込みはたっていません。
調べると、旧・波田町側の黒川林道から「暫定登山道」が設置されていると、町役場のHPに載っています。
しかし黒川林道ゲートは通常閉められているので、鍵を役所から借りなければ入れません。
それ故、登山者は少ないはず……くくく。

暫定登山道はアキンド平支線から尾根にとりつくらしく、そのおかげでアクセス時間はより短くなったとか…
重畳重畳。

旧・波田町のサイトからは鍵貸与の申請書のDLができなくなっていたので、松本市役所に問い合わせると
「現在も波田支所で管理している」とのこと。そこで波田支所(旧・波田町役場)に電話すると…

 「松本市民なら、申請書も認印も予約も要りません。
  平日17:15までに借りに来てくだされば、最高5日間貸し出せます。」

おお!役得!(てことは、スペアキー何個もあんの??)
本来は申請書で予約をし、当日(土日祝日・早朝OKらしい)役場で鍵を借りるそうです。
申請書は事前にFAXでお取り寄せ(波田支所→TEL0263-92-8916)。

 「しかし、先日の雨の土砂崩れがまだ直っていません。整備するまで少々お待ち下さい」

…… というわけで、2週間経った晴天続きの週に行ってきました……

松本ICから国道158号上高地方面へずっと進むと、アルプスの郷の手前左に「←黒川渓流」という青看があるので、ここを左折。林道は半分アスファルト舗装になってますが…

 「ここの石は咎っているので気をつけて下さい。落ちている石もですが、ワダチから突き出ている石
  も要注意。この前は四駆の方が残り2~3km程のところでタイヤが2個パンクして、立ち往生した
  そうです。あ、林道に入ったらどこの会社の携帯も、電波は届きません。」

二駆でクーペの私はどうなっちゃうんだ……?;;

そいうわけでトランクに冬タイヤを2つ積み、他の登山者が先着しているであろう土曜の遅めで登山開始。
さすがに、貸切山で一人タイヤ交換はイヤさ…

イメージ 1林道入口からしばらく行くとゲートがあるので、→
借りた鍵で南京錠を開けて通過。
再度きちんと閉じて、出発です。
 
ゲートから3kmほどで二股分岐(右は舗装の下り坂、左は狭いダートロード)になりますが、ここを左。
ドキドキの未舗装路(すれ違い不可)の始まりです…
 
斜面から流れてくる山水が削っていくようで、ところどころ陥没・崩壊。下手に乗ったら危ない亀裂や窪みがそこかしこ、&ぬかるみミックス。
雨が降った翌日は、こんな道絶対通れない、クーペ…

斜面から落ちてきたらしき尖った石を踏まないように、ミラー見て路面見て気を抜かず行くと…
5km地点からは黒川沿いの広めアスファルト道路に! おお~……
ここからずっと、綺麗な渓流と両側にせまる素晴らしい大岩が……見惚れてしまほどステキな景色です…
おかげで速度減の逆ハンプに突っ込んで鼻コスりました;(「段差あり」の立て看板に気付かず;)

イメージ 2
ゲートから11.3km(40分弱)で、
←「六兵衛小屋跡」に到着。ここに停めます。
H約1,500m
 
左の基台に小屋があったらしい…
 
目論見通り、Pには8台ほど停まっています。
さすが300名山。
渓流沿いにはたくさんの釣り師も居ました。
 
ここからジャリ林道の始まり。
足慣らしファイナル、スタート!

イメージ 3
歩き始めて数分の左手に「鉢盛山登山道入口」の看板があり、その奥にショートカットが見えますが……
これは急斜の藪道なので、パス;
 
そのままジャリ林道をまっすぐ行きます。

 
 
 
ところで、役場で「六兵衛小屋跡の先は作業路なので通行禁止です」と言われたのですが……
イメージ 4
いよいよ登り傾斜になる左カーブの先に
←こんなゲートがあり、開いているんですね。
 
で、手前にはこんな看板が…↓
イメージ 5
 
…車で通ってもいいんじゃないの??;;

イメージ 6
←現在の登山道状況
 
ああ、せめて最初のこの大回り林道をショートカットできれば……;;
 
まあ、足慣らしなので距離は多い方がいいだろうと、そのまま歩きで進みましたが…
 
イメージ 7
 
ジャリ林道って、歩きにくいですよね(-'-) 
 
林道でもクマの危険性は変わりませんし、砂道よりはマシですがズルズル滑るし、木陰は無いし、緩やかすぎてタイムは縮められないし…
歩く限り、メリットは全くない。
 
最近ジャリ林道の占める割合が多すぎて、少々ウンザリしてます。
次こそは、イヤと言うほど山々しい道タップリなルートを選びたいものです…
 
 
 
 
 
 
  カーブのところに必ずある、大小の滝→

イメージ 8←登山道入口から1時間(1時間)で、登山口に到着。
 
イメージ 9
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この先は、粗い大きな礫岩がバラまかれる作業路です。
ジャリよりは歩き易いので、ちょっと楽。
 
ワダチは深いですが、四駆の高い車なら通ろうと思えば通れそう……→
 
イメージ 10
登山口から30分(1時間)で、
←旧・波田町の避難小屋到着。H約1,900m。
やっと視界が開けます。
 
 ここから、↓奥の笹道へ…
イメージ 11
イメージ 12
狭いですが登山道はきちんとしているので、笹道でも長袖にならずに通れました。
 
次第に森の中へ。やっと山らしくなってきた@↓
イメージ 13
 
 
イメージ 14
←ここが、例の朝日村側登山道(急坂。現在通行止め)との合流地点。
 
ホントは、この急坂を登ってきたかったんですよねえ…

その先に「山頂まであと1.3km(50分) ガンバッテ!」の看板が出てきました。(いや、50分もかからないし…
ここから斜面が急になり、ちょっとジグザグしながら高度を稼ぎます。

イメージ 15
そして木の根の階段のような道の尾根(東斜面)に入ると…
 
←出ました、雪。
 
樹木が多いからでしょうか…残ってますねえ。
って、ここH2,200m超えてるんですけど、ホントに一体森林限界は何mなんでしょうねえ;;
 
でも雪はそんなに深くなく、斜面でもなく、赤い標も至るところに設置されているので迷わず進めました。
さすが300名山。
10人くらいの登山者とすれ違いましたし、元・有名処は違いますね。
 
雪解け水が流れて、雪の無い部分はチョイぬかるみ。
下は「権現の庭」、真夏には湿地帯になりそうです。↓
イメージ 16
 
イメージ 17朝日村の避難小屋(鉢盛山荘)。

最後の急斜を小刻みにジグザグ登り(ピーカンならここで八ヶ岳なども見えるとか…)―――山頂です!↓
イメージ 18
 
この山頂が4自治体の境となっていたので、その自治体の方向に向かって祠が
4つあります。
これが見たかったんです@
 
まずは無事登山終了の御礼を…
 
波田町避難小屋からはちょうど1時間
(1時間40分)でした。
 
H2446.4m。
気温は16℃(今日の下界は最高32℃……)。またしても長袖の出番ナシ。

山頂はこれだけ、ベンチ等はありません。眺望方位盤があるのですが、山頂からは何も見えず…
おかしいな、マップには「北アルプスの一大展望台」と書いてあったのに。

しかしふと北西を見ると……道があります。
何かの設備のようなものも遠くにチラっと見えるので、近づいていくと…

イメージ 19
←何コレ?;;
 
この2枚の間に挟まると次元転送されちゃうとか?
それにしては巨大すぎる…

あ……! 穂高連峰です!!
イメージ 20
左手には乗鞍岳
イメージ 21

「一大展望台」ってほどじゃないですが、いい感じです。
さっきの方位盤、ここに置けばいいのに……

断りを入れて祠のお写真をバシバシ撮り、滞在10分といつもより長めでおさらば。
下山は山頂→波田町避難小屋→登山口→Pを、35分(70分)/25分(45分)/50分(40分)でサクっと終了。
休憩含めて、トータル4時間50分。

はああ…やっぱりジャリ降りはダメだ、ジャリ降りは。
それにこの「ホントの登山靴」、爪はあたらないけどとても歩きにくいということが判明しました。
ソールが曲がらないから、バランス取りにくいんですよね… ゴツイし…
それがわかれば対策を立てるまで、とにかく足慣らしは終了です。

次こそいよいよ、あの山へ……!!

―――と思ったら、明日から梅雨入りでした。
登山はしばらくお休みです…