Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

●クマ対策

一人登山するようになってから、クマについては恐怖&興味津々。
東京にだっているんですよ、クマ。奥多摩が東京であることが元々アレなんですが。

調べてみたら、結構知らなかったことが多かったです。
ここでは、本や啓蒙パンフに載っているスタンダードな対策をご紹介します。

日本のクマは、2種類
  1) 北海道に生息するヒグマ(体長3m前後、黒い)
  2) 本州全域&四国に生息する、ツキノワグマ(体長2m前後、黒い、首に月の輪の白毛

小説や映画・漫画に出てくるような、人間を好んで襲うようなクマは、大体ヒグマです。
その恐ろしさは、実際にあった事件の方がより肌で感じられるでしょう…
三毛別羆事件(Wiki)
  →http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%AF%9B%E5%88%A5%E7%BE%86%E4%BA%8B%E4%BB%B6
   (日本最大のクマ事件。北海道苫前村。)注:猟奇的表現文章アリ

ツキノワグマも習性としては同じです。
防衛の限界範囲に踏み入られた場合やコグマを連れている場合は、同じように人間を襲ってきます。

<クマの習性>
  ・基本的に人間には近づかない。(※)
     聴覚&嗅覚は優れているので、人の気配や匂いを察したら逃げてくれる。
     視覚は今イチの模様。
  ・早朝と夕方に活発に活動する。
  ・植物中心の雑食性。
  ・冬眠ではなく、冬篭り。真冬でも、水飲みや出産などの活動はしている。
  ・背を向けて逃げるモノは、ついつい追いかけてしまう。
  ・時速60kmで走り、泳ぎも木登りも達者。身体能力は人間以上。
  ・前足が短いので、坂を下るのはちょっと苦手。(※)
  ・好奇心旺盛

     ※人間に慣れてしまったクマ、人肉を覚えてしまったクマは例外中の例外。
     ※苦手と言っても「登りに比べれば」の話。ある遭遇事例では「坂を転げ
      落ちてきながら腕を引き裂いていった」というから、侮れない。

<クマ対策 in 登山>
  ・まず出会わないようにすること。
    クマ避けの鈴を携帯するか、複数で喋りながら登山する。又は定期的に音を出す(※)
    登山道を外れない。
    自然林の倒木や巨大な洞など、クマが営巣していそうな場所には近づかない。
  ・出会ってしまったら
    大声をあげない、いきなり逃げない。ひとまずストップ。目は逸らさない。
    (死んだフリは×。「何だろう?」と思って噛み付いたりひっかいたりするそうです)
    クマが立ち去ってくれる場合は、そのまま動かずやり過ごす。(※)
    クマが動かない場合は、荷物を一つずつ置きながら、ゆっくりと後ずさり
    これがベストだそうですが……;(出来るか…?)
  ・至近距離(モロ対面)で出会ってしまったら
    熊スプレーしかないでしょう……しかしこれ、ホントにクマの顔にかけないと、効きません。
    しかもクマの手って、意外に長いです。顔に届かせるには、よほど接近しないと…;;
    スタンガンとかは、毛皮が厚いからダメだろうなあ…
  ・もうダメだ!という場合
    丸まって地面に伏せ、手で首の後ろをガード、肘で顔の側面をガード。
    背中はザックがあるから、ある程度大丈夫なはず。わき腹は……?(※)


     ※沢では、川音で鈴音は消されてしまい、風向きによっては人の匂いもせず、
       クマとしても「いきなりバッタリ出会ってビックリ」というケースが多いよう。
       沢登り時は、それなりのホイッスルを定期的に吹くか、熊スプレーを携帯のこと。

     ※出会ってしまった!その時に、コグマを連れていたら最悪ケースだそうです。
       母クマの習性から、襲ってくる確率100%。ああ、やだやだ。

     ※最初の一撃さえ堪えれば、クマはそれで満足して去って行くと書かれているけど…
       果たして実際ソレを試した人はいるのだろうか??満足してくれなかったらどうなるのか?
       襲われた事件を見ると、「頑張って抵抗したらクマは諦めて去っていった」というオチが多い。
       もちろん、命は助かったけれど、結果は大怪我。
       尚、色々事故情報を見た結果、やられる箇所は1位が「頭をかじられる・はたかれる」で、
       2位は「顔や手足をひっかかれる」。とにかく、頭(with顔・首)は基本の防御ポイント。

私は、通常鈴を腰につけ、緊急用のホイッスルを携帯して沢で使用。
沢登りはしない、超早朝や夕暮れ時の登山は控える、というスタンスで固定しています。
ホイッスルは海外渡航時から愛用しているモノで、内臓のIDカードに血液型などを記載してます。
以前はマニアなナイフも携帯していたのですが、最近の銃刀法改正により自粛…

昔は、パーティ全員へ事前に歌集を配って歌いながら登ったものですが、最近はそういう事
しないみたいですね。その為か「鈴の音は山の自然をブチ壊す」というトンデモ意見も出てき
ています。私にとってはあの鈴の音こそ「登山してるな」という雰囲気そのものなんですが…
それに見通しの悪い過疎ルートで音を出さない登山者とバッタリ出遭うと、すごくビックリします……
ああ、クマの気持ちってこんな感じ…??
できましたら、人間にも音で知らせて下さいm(_ _;)m
勿論、大勢居るような人気ルートに出れば必要無いので、鳴らないようにしまいましょう。

●参考HP
 「東京のクマ」→http://www.asahi-net.or.jp/~xi1k-ymzk/japanese.htm
    御岳山の方にはあまり居ないと思っていたのですが、奥多摩全域に生息しているよう…
    2009年の遭遇情報見てください。15mの距離で出会っておいて怪我無し。冷静な対処が鍵です。