Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

『ぬらりひょんの孫』 椎橋 寛:集英社:Wジャンプ

妖怪ヤクザ漫画です。

妖怪ぬらりひょんが人間との間にもうけた息子の息子、妖怪のクォーターが主人公。
クォーターなので通常(昼)は人間だけど、たまに夜(4分の1/日)は妖怪となり、
その時は姿や声ばかりか性格まで変わります。

その昼の善行ぼっちゃんな中学校生活と、夜の妖怪のヤクザな世界のお話。

以前ジャンプで人気のあった妖怪漫画『ぬ~べ』(アニメ化)が見事に子供向けだったのに比べ、こちらはあまり子供を意識していないような感じ。
大体、物語の主題が

  「主人公が大妖怪の跡取りになれるかどうか、と妖怪の縄張り争い」

ですから、夜の主人公の口調はモロ、ヤクザ。
一部では「絵がキレイ!」と高い人気があるようですが、バトルシーンや展開はわかりづらいかな・・・・・・5巻も使ってまだ自分の意思でスラっと妖怪に変化できない部分に、じれったさを感じます。
謀反を起こした牛鬼(ナイスミドル)のイラつき度と荒療治、合法です。

ギャグのセンスもなんかアレで・・・・・・(噂のテコ入れ?)
四国の妖怪軍団幹部の「讃岐うどん会食シーン」での放置プレイは、慌てました。

  「誰かツっこんでええええ――――っっ!!💦」

この後、雑誌では後ろのほ~(※)にいっちゃいまして(笑)

いや、いいんです。
この漫画の萌え処は、妖怪時の主人公が滅茶苦茶キザなところだけですから。
こんなあからさまなキザ、最近の漫画では中々お眼にかかれませんよ。

それに安土桃山な時代に話が移って、彼の祖父である元祖ぬらりひょんの若い頃
(顔姿は孫とほぼ同じ)が主人公となってからは、掲載位置が僅かに前進。
やはり皆さま、コレを待っていたんですね!

そう、じいさまの若い頃は、孫を上回る程キザかっこいいのですよ。
見事なジャンプ的主人公タイプ(=熱血)のうえに、なんか激しくキザ。デラキザ。

人間である珱姫へのプロポーズは、いきなりの上に、これです。

   「ワシと夫婦になろう」

うっわ―――――・・・
洋風美形な面して、ワシですよ、ワシ。
ルビは「ふうふ」じゃなく「めおと」ですよ、「め・お・と」っ!!

こんなセリフを臆面もなく使う作者に乾杯☆

しかしそのおキザ様も、現代ではあんなになってしまうとは・・・
時が残酷なのは人間にだけじゃないんですね(T^T)

現在6巻(連載中)

※Wジャンプでは「掲載が後ろの方=人気が無い」。そうではない作品もあるが、打ち切り
  直前だと常に後ろをキープするので、好きな作品が後退するとファンはビクビクする。