90年代巨頭マンガ『3×3EYSE』のこの方の著作の中で、私がイチオシするのがこちらです。ずばり、航空機マンガ。かな???
「飛行機」ではなく「航空機」なのは確実です。「航空業界」と言ってもいいのかもしれないけど。主体はパイロットというか操縦テクというか・・・・・・
それより、副題の「ALICE AIR SHIP JAPAN」がよっぽど謎。これ、要る??
今まで読んだ「フライトものの漫画」というと、何故かまっさきに『エリア88』を思い出すのですが、それほどに飛行機関係がメインの漫画って無い、ですよね・・・・・・もちろん『エリア88』は「戦場の人間模様」が主体ですが、現代日本の『CAPTAIN ALICE』は全く違った意味で同じくらい面白い航空機マンガ。トリビア的面白さも似ている、かな??
どちらも親の束縛、社会のシガラミや偏見、勘違い、思い込み――そういうモノからの脱却も描かれてはおりますが、圧巻なのはやっぱり、主人公の超絶テクが繰り広げる「ありえねー!!感」ですから!
メインキャラは全員「やや精神障碍者気味」だけど、航空業界テク的には超・有能。ヒロインとガタガタ言いながらも結局は結託し、襲い掛かるトラブルを効果的に解決していく様が痛快です。ヒロインはその過程で得た「トモダチ」を最後は全部味方にして、空前絶後の生き残りを成し遂げる―――飛行機に興味の無い人でも楽しめるハプニング活劇だと思います。
空港という商業施設は好きだけれどあんな重いものが空を飛ぶという理論を現実では認めたくない私が、搭乗自体を好きになったのはFDAのおかげですが、飛行機という物理的存在を好きになったのはこのマンガのおかげかも・・・
実際は「管制が神」の航空業界で、それはナイだろと思うけど(笑)
しかもデナリとか・・・・・・あ~あ、だから雪山はやめとけって言ったのに。(誰に)
全10巻。