Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

隠岐へ行こう!2(島前)

さて、島前。
3島を比べてみるとこんな感じ。

 ・西ノ島………・後醍醐天皇が流刑となった島(後に脱出)。隠岐一番の景勝地「国賀海岸」が売り。
           もう1つの隠岐国一之宮「由良比女神社」がある。
           
 ・中ノ島………・後鳥羽天皇が流刑となった島(ここで崩御)。景勝地の他、隠岐神社などが見処。

 ・知夫里島……人間と牛馬の数がほぼ同等の、和み島。観光スポットは景勝地のみ。

どの島も、高いところに行くと入会地の放牧がおこなわれていて、草地だけでなく車道も牛馬フリー。
牛馬が闊歩する合間を車と人間が通過することになります。牛馬度は、知夫里島がトップ。

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これらの島は、NHKドラマ「だんだん」のロケ地でもあり、浦郷の観光協会「ノアホール」にはロケ地めぐりMAPが置いてありました。
 
また、「水木しげるロード延長」の余波で、ここ島前にも爪跡が……
 
←別府フェリー港の桟橋
 (フェリーからでないとよく見えない)

日程と目的の都合上、西ノ島のみの訪問でしたが、どの島も魚介がスゴイです。
何がスゴイって、サイズが……

アワビの貝殻が展示してあるのですが、洗面器くらいの大きさです。
夕食に出てきた牡蠣が、一口ではとても食べられないサイズで……試しに箸で切ってみると、中味がしっかりしていて崩れず、5等分してようやく一口サイズになりました。ミラクル。
鯛とか鰈とか、平気で「一尾が一人分」。
港ですら、魚影がウジャウジャ。透明度も高く、南国ブルー。
糸を垂れれば誰でも釣れるとか。

このような魚介度を求めるならば、やはり民宿泊がオススメ。
私の選んだ宿はバストイレ・エアコン付、ウォシュレット&LANありで、1泊2食9,000円でした。
値段を気にしないのならば、リゾ隠岐ロザージュシーサイドホテル鶴丸などで、良い魚介プランがあります。

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西ノ島の玄関は別府港ですが、中心地はそこより西の「浦郷港」。
 
ここより西に「イカ寄せの浜」があるので、もちろん観光マスコットはこうなります(イカの活っちゃん)→
イメージ 3活きたままのイカを配送する業者もあるようで、
←マンホールもイカ

この「イカ寄せの浜」の由良比女神社については『マニアックじんじゃらん』に載せますので、詳しくはそちらで。
後醍醐天皇海上で迷った際に助力した神の住まう「焼火神社」も見所となっておりますが、このブログでは神社はあまり載せないことにしているので、またの機会にどこかで。。。

それよりも、西ノ島と言えば、映画「私は貝になりたい」のロケ地・国賀海岸です!

<観光遊覧船で国賀浜まで>

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別府や浦郷からバスで「国賀」まで行き、そこから少々下ったところが「国賀浜」(写真の左の湾。白いのが遊覧船)。
しかし、国賀行きのバスは1日3便ほど…
 
観光遊覧船に乗って、頼めば帰りに国賀浜で降ろしてもらえますが、降ろしてもらえるかどうかは当日の状況次第。確認して、ダメだったらバスで行きましょう。
 
国賀浜から少し登ると、「通天橋」「天上界」などの撮影スポット(右下の東屋の処)。
右上の尖った岩が、西ノ島版ローソク島の
「観音岩」です。
こちらのローソク点火は、地上からしか見られません。


 ★観光遊覧船
   Aコース…浦郷発着、1日3便、¥2,040/人、1:30m
          幅12mの「船引運河」を通って、国賀海岸「明暗の岩屋」まで航行
   Bコース…別府発浦郷着、1日2便、¥3,210/人、2:10m
          別府から西ノ島東端の星神島をまわって、国賀海岸「明暗の岩屋」まで航行。
          事前に予約すれば菱浦港(中ノ島)でのピックアップ可能。

      ※観光バスもあります。

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←日本一の絶壁、「摩天崖」from観光遊覧船
 
遊覧船から見るのと地上から見るのとでは、だいぶ違います。地上からだと普通に「断崖」ですが、海上から真正面を見ると「山を半分に割ったような形」。
 
こちらは「地上から見た方が美しい」(by観光遊覧船ガイド)という、通天橋↓
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上部が崩落して岩がド真ん中に落ちたとかで、通天橋の下は船でくぐれません。どうしてもココをくぐりたければ、シーカヤック観光ツアーがあるようです。

<国賀浜から「魔天崖ウォーキング」>

イメージ 7さて、ここから一気に257mの断崖テッペンを目指します。コースタイムは1時間。
登山慣れしている人なら40分かな…
 
標高差は大して無いですが、樹木が無いので日陰が無く、ルートもまっすぐダッシュ系。低地だから気温も高い!途中、東屋やベンチはありません。
帽子・日除けはもちろんのこと、水分をじゅうぶん取りながら進みましょう。
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至るところに牛馬が。。。
 
入会地の牧畑の名残で、今でも放牧されています。
 
「驚かせたり触ったりしてはいけません」の看板がありますが、観光牧場と違ってかなり人間慣れしているここの牛馬は、人など無視です。
 
観光パンフにあるような摩天崖の写真(笑)↓
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←こちらは「摩天崖の上から見た景色」
 
 
 
 
ここまで登ると、左手に浦郷港側の湾、右手に日本海と、また違った絶景になります。
見渡す限り、青と緑!
 
爽快の一言でした。

摩天崖にはバス停が無いので、ここから浦郷までは、徒歩で降り45分ほど。
「遊覧船&摩天崖ウォーキング」を短時間で楽しむには、このコースが一番オススメです。

「浦郷から徒歩で登ってきて、降りウォーキングして、帰りにバス」の方が体力的にはラクかもしれませんが、これでは遊覧船とは組めませんし、バスの時間に間に合わせることを考えたらゆっくり楽しめません。

<赤尾展望台>

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国賀海岸のベストポイント(天上界、通天橋、魔天崖)をまとめて見られる展望台。車でしか行かれません。
 
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↑この道路上にも牛馬が来ます。運転は気をつけて…
 
←展望台の先端の岬まで牛馬
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この展望台からの景色はこんな感じ →
白い点線は、ウォーキングルートです。
 
前日私が登っている時にここで作業をしていたという人から、
「よく登ってたねえ~」と言われました。
 
まる見えです。

拡大で↓ 全ての写真で、黒くポツポツ見えるのは、牛馬です。
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<鬼舞展望台>

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こちらも車でしか行かれません。
牛馬の群れるスカイラインをゆるゆると走って、西ノ島の西南端へ。
 
←あのテッペンの展望台まで四駆の車が登ってましたが、普通はこの駐車場から徒歩です。
 
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浦郷港を中心に、西ノ島の全貌が… →→→
  
(写っていませんが、ここの周囲も牛馬だらけ)
 
 
 
更に展望台の南へ降りていくと、知夫里島が目の前に↓
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とにかく、この牧畑による樹木の無さが、絶景を促進しています。
 
思わぬところで森林限界気分。
 
もっと時間があって、一人でなければ、断然ピクニック開始です。

そしてこの日は梅雨の晴れ間。地元人いわく「秋晴れのようなド晴天」で、本土がくっきり見えました。
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鬼舞展望台から、午後に撮った島根半島

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焼火山から午前中に撮った大山↑(手前は知夫里島の南端)

意外に本土からそう遠くなかったんですね。

思わず  「おお!日本が見える!!」 ―――と言ってしまった自分に反省。


別府港にはコインロッカーあり。大きい荷物の預かりは観光案内所ではなく、港の券売所(\100/個)へ。
 レンタサイクルは観光案内所で、\200/h。浦郷へ行くには少々起伏あり。
 浦郷の観光案内所でもレンタサイクル可能(08514-6-0016)。