富山ついで散策その2。
70棟以上の竪穴式住居跡を擁する、約4,000年前の縄文集落跡です
と言っても「一族が連綿と暮らした場所」らしく、同時に存在したのは5~6棟だとか……
本来の「ついでメイン」は呉羽丘陵でしたが、調べていたらひっかかってきたのがここでした。
弥生は「渡来文化」と言われるけれども、その土台はやっぱり縄文。特に水田に携わらない下層民には、そのまま縄文の暮らし振りが引き継がれていったはず。情報の多い遺跡史跡なら行ってみる価値アリアリです。
←北側の県道208号から入ると、10~15台ほどの無料Pが。しかし入ると、一台も停まっていません。
あれえ?土曜なのになあ…
↑あの建物の左が事務所で右が展示室。
入場無料ですが、受付で来場者リストに記帳。
まずは受付反対側の小さい展示スペース「縄文館」へ。
(ここもスリッパに履き替え)
中央に竪穴式住居の模型↑
舞台のかち割みたいな復元模型はよく見ますが、丸ごとは珍しいです。
へええ、入口や屋根の構造が、今まで見たのと全然違うなあ。雪深い土地ならでは?
←ええ…っ じゃあ遠慮なく。
人形が超リアル→
干し魚も鍋も旨そうです。
特大ハマグリに山菜に……レストランのサンプルより、素材そのままの方が食(酒)欲をそそる
←蛇紋岩の磨製石斧
蛇紋岩っていったらあなた、アルプスの素晴らしい植生を造る「樹木形成困難地質」じゃないですか。
どっから持ってきた?
串田新式土器→
また大人しい文様ですねー。
北海道の縄文土器は把手の目立たない大人しい造りで、北陸の代表的縄文土器「天神山様式」も同じく火焔土器のような把手は無し。しかし平面の文様が密で綺麗です。この北代は、それとは違う土器が出てるってことですね。
その他、ヒスイ大珠や有孔鍔付土器などを見て…
←いよいよ遺跡現場へ―――!
あれ?思ったより小さい……
サイトが充実していたので、大規模遺跡かと思ってしまっていました。
体験学習やイベントが盛んみたいですね。
そして手前にある復元竪穴式住居は結構
くたびれていて↓
奥の方に新しい復元住居が設置されていました↓
ここの住居はほとんどが土葺き。雨で流れちゃうから崩壊激しいんですね…
全体図↓
北には集落の水場(湧水)があったようで、今も湧いているのか水道なのかわかりませんがひょうたん池があり、
堅果類の晒し場(奥にある木の囲い)が再現されてます→
ここのシンボル的な高床建物↓
とにかくまあ、こじんまりとした遺跡でした。
実は近くに同じ縄文遺跡で有名な小竹貝塚があるのですが、現地(住宅地にいきなり工事現場)に行っても仕方ない感じ。キャッチーな縄文遺跡としてはここが一番なんでしょうねえ…
人骨データ一覧↓
推定身長が載ってる!!
うわあ、縄文時代でも170cmなんてこんなに居たんだ!
堂々と長身キャラが描けるというものです