Wの記録

Wこと天羽の趣味の記録。主に山と遺跡史跡。信州飲食店情報へはリンクの食べログIDから、サークルサイトはツイッター@Wistoria_Tからアクセスください。     (2019年9月Yahooブログより移転。それ以前の記事は画像がズレて読みにくいですが、とても調整しきれないので。。。)

★北信/黒姫山(長野県) ~表登山道~七ツ池~小泉山道~

ここ安曇野に住んでいるとついつい北アに目がいってハード登山ばかりしてしまいますが、折しも無職の今年は運動不足が祟ってハード登山回避一択。コロナ2年目は制限数が緩くなり、人出も平日にかなり分散するようになったので、テント泊も結局やらないで終わりそうです・・・・・

そこへ「県民割」(1泊につき¥5000引き+¥2000クーポン!12/28まで!)が出ました。今年はGoTo無いけど、クーポン使える店舗が少ないことを除けばGotoと比べても遜色無い。地域貢献のためにも、参加しないと!

去年飯綱山の翌日に登ろうと予定したのに暑さのあまり中止した、北信五岳妙高戸隠連山)の一つ、別名「信濃富士」。気温も下がってきた9月に再挑戦です。

黒姫山(標高H2,053.4m、信濃町
コースタイム(標準):
   表:3時間5分(4h)、七ツ池:50分(1h15m)、小泉:1時間40分(2h40m) 
標高差:表:DWN25m/UP1,233m、七ツ池:DWN242m/UP60m、
    小泉:DWN1,050m/UP20m-----TOTAL:1,317m
距離:TOTAL13.2km ( 表:6km+七ツ池:2.2km+小泉:5km )
出発地:黒姫童話館  条件:一人、平日、曇天

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当日は宿泊したペンションから出発しましたが、まずは食料調達で一番近いコンビニ(野尻湖のセブン)へ。
信濃町ICからは、降りて右手(西)の黒姫高原方面へ県道119を降りていき、「←黒姫高原スキー場の看板で左折。そのうち「黒姫童話館」の「一般車P」の案内板が出てくるので、全てこの案内板に従って左折右折を繰り返しゴンゴン登り、終点の「童話館P」(H840m)に駐車。 スキー場から童話館に続く道(舗装路)は一般車両通行禁止。且つ、童話館前のロータリーからはPに入れません。

この山、ルートが色々あって、人気なのは南麓の「大橋登山口」(H1,140m)や「戸隠のキャンプ場P」(H1,170m)から始まる「新道」のようですが、Wは急坂好きなので往路は「一番キツい」と言われるこの「表登山道」にしました。
「表登山道」の起点は山頂真東にある「町民の森」(H710m)ですが、スキー場へ降りる「小泉山道」で下山したいので、中間点のここへ駐車。念のためペンション主に訊くと「登山用に停めてOK」とのこと、実際ゲート等は何もなく、Pも広く、9時過ぎでも一台も停まってません↓↓       Pから↓↓坂をくだって童話館へ行き・・・

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正面のロータリー↓↓へ降りると、左手(南側)に森と看板が見えます↓↓

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童話館」は冬季休業だから「スキー場」は載せてない、のかな・・・ ↓↓

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下山のゲレンデ部分は上図の「きつね山」から↑↑「黒姫童話の森コース」らしい。
童話館」前(H820m)、登山スタート!

看板地図に従ってまっすぐ進むと、数分で鐘と「階段」が右手に。地図には全然載っていなかったけどこの道は ↓↓「森林浴コース」らしい。ここをゆるゆる登ると↓↓

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童話館」前から5分で御鹿池おじかいけ(H836m) ↓↓ 後ろは黒姫、天気悪いな~f:id:wistorian:20190926193801p:plain

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字面から諏訪の「御射鹿池」と見紛うけど、雰囲気も似てる。ここを左手へ進み、池の反対側 ↓↓(標高最高部)へ。↓この2つの標識の間から山道へ入ります。

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これが登山道だと示す標識はどこにもありませんが、地面に残る↑↑「獣道よりハッキリした踏み痕」と、たまに出てくる赤テープが目印。
この部分、昭文社の山地図には載っていないし手入れもされておらず、後半は低木が左右から張り出し倒木も放置されている状態。 藪漕ぎというほどではなくも、木々を避け蜘蛛の巣を払いながら登らねばなりません。これは夏の終わりだからなのか、コロナだからなのか、それともいずれ廃道にする予定だからなのか・・・謎。

「御鹿池」から10分ほどで ↓↓「御鹿山の林道」に合流(H906m)

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この先の工事用っぽいジャリ林道ですがとても綺麗で、道路脇には「徐行」などの新しめな黄幟が・・・・・・もしかしてここ、一般車両も入れる??  地図を見ると「町民の森」から上は車両通行禁止ですが、南の別荘地からなら進入できそう。。。

林道に出てから15分で ↓↓「表登山道」との合流点(H980m)

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そこから5分、「童話館」前から35分(1h)で「しなの木」(H1,042m) ↑↑ 標識には「登山者は大方小休止していく」↓↓ 倒木ベンチまで用意されちゃもう(笑)

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確かに周辺はシナノキ多め。再び登ると三合目夫婦岩↑↑で「七曲り」開始。と言ってもそんなにキツくはなく、↓↓四合目で「七曲り」終了。

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この上から、ブナの木の方が増えてくる感じ・・・↑↑  そしてキノコや苔岩がチラホラ出てきた。 ↓↓フカフカ

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「しなの木」から1時間(1h)で「日ノ出石」(H1,350m) ↑↑ 標識無し。左手がちょっと広くなっているので、ここで休憩。運動不足のナマった体で無理すると脚を傷めそうなので、今日はゆっくりペースです。

この先も相変わらず↓↓  六合目「ぶな林帯」↓↓

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この上部で ↓↓笹部分を抜けると、段々岩が多くなってきます ↓↓

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その岩にはコケがびっしり着生。。。↓↓↓おおおおおう・・・‥

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昨日一昨日と雨は降っていないはずなのに、心なしか道も湿っていて、岩も滑りやすいタイプ。東麓だから夜露おりやすいだろうし、北陸気候(湿気高い)の影響も受けてるんだろうなあ。。。。

写真を撮りながら進むと、↓↓ 左手に岩屋のような岩が突如出てきた。

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標識も何も無いけれどちょっと不思議な感じがしたので覗くと・・・これ↑↑、「ヒカリゴケだ!
山地図に載っていて、滅多に見られないと記憶していたので、この登山道を選んだ目的の一つではありました。画像ではわかりにくいですが、塗ったような蛍光キミドリ色!これが噂の・・・  ↓↓ もう少し上にも、少しだけ

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この上の大岩のところに八合目ひかりごけの標識がありますが ↑↑、ここではヒカリゴケがどれかよくわかりませんでした。。。
とにかくこの「ヒカリ苔エリア」から稜線まで、岩と苔、満載!

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岩に巻き付いた木の根の間に土や植物が堆積し、その上にフカフカのシダ類や地衣類やコケ類がフッサリ、モッサリと・・・美しい・・・ 毛皮のようにフサフサだったり ↓↓

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ビロードのように滑らかだったり・・・ ↑↑   キノコもどんどん増えてくる! ↑↑
もう、この部分のためだけにでも来る価値がある・・・!

八ヶ岳「コケ女子」なんてキャッチで釣ってるほど「苔の美しいルート」が多いですが、緯度が違うからか当然にあちらとはちょっと様相が違う。このステキ景観は標高1850m以上の黒姫山全体に広がっている感じです。とあるサイトでは「プチ屋久島のような植生豊かな世界を、静かな雰囲気で楽しめる」。また随分違うエリアの話だなf:id:wistorian:20190926193801p:plain

この後ガスの上に出て(やったf:id:wistorian:20190926193554g:plain)、 ↓↓九合目「あおとど帯」の標識を過ぎると・・・

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「日ノ出石」から1時間30分で「稜線合流」(H2,003m) ↑↑
あれ、稜線に出たらカルデラ跡が見えるかと思ったら、全然見えないのかf:id:wistorian:20190926193801p:plain
カルデラ跡に聳えている(と思ってた)「小黒姫」(「御巣鷹山」H2,045m)は樹間にチラチラ見えてるけど ↓↓、もっと火山チックかと思ったら 「鬱蒼と樹木が茂ってるかわいい小山」だf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain

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合流点から左手(南)へ、山頂に向かって稜線 ↑↑を進むと、右手にカルデラ跡も見えてきた! ↓↓

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荒廃した火口砂漠じゃなくて、草原だ・・・ 紅葉も綺麗

噴石っぽい大岩を横目にしながらどんどん進むと、「稜線合流」地点から10分、「日ノ出石」から1時40分(2h)で、山頂!(H2,053.4m) ↓↓

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うん、何も見えません。。。
雲の上に出たので下界や野尻湖はもちろん、東側がガスって本来の北ア、北信五岳などの眺望も見事にゼロなのは仕方ないのですが、西側(↑↑祠の後ろ)は樹木で遮られ、まさかの「カルデラ跡側の眺望ゼロ」状態。稜線に出たらドカンとカルデラ跡を見渡せると思ってたのに、想像と全然違った・・・

石祠には「七つ池竜王 大毘沙門天王 黒姫弁財天」 何でやねん
「702年(大宝2)役行者(えんのぎょうじゃ)が火口湖で弁才天を拝した」とか。

ここでいつものエール休憩。

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山頂から見えたのはこの先の ↑↑「新道」の稜線と、どこだか謎な「下界」 ↑↑(一瞬。古間あたりの丘陵かな・・・)。出逢ったのは表登山道で3組5名、山頂で女子ペア1組のみ。この後は誰にも逢いませんでした。  さて、下山です。

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山頂から5分チョイ(10m)で ↑↑「峰ノ大池分岐」(H1,974m)。 ↑↑この区間は(写ってないけど)リンドウ多め。秋ですねえ。↓↓ 分岐の先は、歩きにくい岩ゴロをくだり。

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「峰ノ大池分岐」から20分(30m)で「西登山道との合流点」(H1,827m)↑↑
ここから左手(南西)に行くとすぐに「峰ノ大池」↓↓ ※地図では「大池」

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こういう静かな池って、イイですよね・・・  合流点に戻って今度は北東へ進むと、待望の「七ツ池」です!↓↓    おお~~~↓↓

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凄い・・・ 湿原かと思ったら、笹原ですよコレ・・・!!

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↓↓もしかして昔はあのガレ道を直登して良かったのかな?と思うような標識

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   右上端が山頂↑↑  山頂の真東直下には、↑↑噴石らしき岩溜りも見える

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↑↑「七ッ池」は見渡せないので池の数は数えられなかった。バック↑↑は小黒姫
ここでついつい、20分以上撮影。遠回りだけど降りてきて良かった

名残惜しみつつ笹原(H1,817m)を後にして1,855mまであがり、その先アップダウンしながら進むと↓↓、「峰ノ大池」から20分(35m)で「黒姫乗越」(H1,870m) ↓↓

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ここから ↓↓「小泉山道」で下山。

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が、最初の急坂(越見尾根)をくだっている最中に雨が!!(なので ↑↑一番最初しか写真撮れなかった・・・) この山の岩は滑りやすくて、岩の無いところは急坂なので、土がズルズル・・・・・・スピード出せません

雲の中に入っただけかと思っていたら、スキー場に降りるまでずっと降ってて。森林帯なのでそんなに濡れなかったけれど、雨具を全部装着すると暑いので、上だけ羽織って続行・・・(=脚が濡れる)。下界もきっちり雨だったようです。もし晴れてたらこの尾根から越(新潟県)が見えたのかなあ・・・

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「黒姫乗越」から25分程で ↑↑急坂終了(H1,620m)。ここから左巻きですが、↑↑この部分も岩や木で歩きにくく伐採後の笹根が出ているところもあって、それはもう滑る滑る・・・下草も多くて靴も服も濡れる~ ↓↓おかげでキノコが綺麗・・・

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今日も泊るから、洗濯も乾燥もできないのに・・・
「黒姫乗越」から45分(1h)で「姫見台」(H1,559m) ↑↑ ようやく普通の道になった・・・と思いきや、今度はスキー場の↓↓リフト(H1,170m)が見えてゲレンデ部分をくだるようになると。。。

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うわ、背丈ほどの草   これはまだ「序の口」の部分・・・↑↑
もう、ビッショ確定f:id:wistorian:20190926193801p:plainしかも上部は急斜面だから、再び滑る滑る。。。最大傾斜25°、スキーなら余裕だけど、「徒歩で雨でコレ」はキツ(笑)

やっと斜面が緩くなってくると、道が無くなりました。あれれ。そこで右手のリフト降り場へ進むと、モヤの向こうに↓↓「童話の森コース」の標識が。

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ここからこの「第1リフト」(H1,100m)の南側に沿った広い草刈り部分 ↑↑をまっすぐ降りるようになり、ひと安心。雨もやんだ

一応この時期、このスキー場(グリーンシーズン)コスモスの見頃で「パノラマリフト」が動いているはずで、それはこの「第一リフト」のことだと思っていたのですが、全く動いていないしコスモスも見当たらなかったので、もしかしたら「第三リフト」のことなのかもしれません ↓↓

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お、スキー場黒姫高原スノーパーク)の「コスモスプラザ」が見えてきた↑↑
「姫見台」から45分(1h20m)で↓↓「小泉登山口」(H825m)

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スキー場隣接の「町営P」(登山者用)はここから北方向ですが、Wはこの↑↑車両通行止の道(舗装路)を南へ。「小泉登山口」から10分で「童話館」前(H820m) ↓↓

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は~・・・運動不足と雨で時間かかった。。。やっぱり宿とっちゃうと、当日の天気で登山日を変えられないから不便ですねえ・・・
でも、下界の眺望無くもコケとキノコと笹原の美しい世界を堪能できるイイ山です

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去年撮った「晴れの山容」も    ↓スキー場

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博物館/縄文~弥生◆中野市立博物館(長野県) 

信州・中野市
江戸時代は幕府天領としてちょっと特別でしたが、近代はただでさえ観光的要素が薄いのに、優良観光地(飯綱--飯山--木島平--渋温泉--地獄谷温泉--志賀高原--小布施等々)に囲まれてしまい、今やすっかり霞んでしまいました。が・・・ここで2007年、弥生的に大きな発掘出土があったのです。

◆◇◆ 中野市立博物館 (長野県中野市) ◆◇◆◇

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大昔、西日本は九州を中心とする「銅矛文化圏」と、近畿を中心とする「銅鐸文化圏」にわかれるという学論がスタンダードでした。

平成になってそれが崩れるような発掘・出土が相次ぎ、今では「九州北部から派生した
武器型銅器」と「近畿から派生した銅鐸」の両方が共伴出土する遺跡が、「弥生時代的特別地」とみなされるようになっています。
それまでその共伴遺跡は8か所しかなく、全て西日本&四国。ここ中野市は東日本初の共伴遺跡である上に、銅戈の出土地としても東日本初、銅鐸の出土地としては日本最東端という、弥生的に驚異の記録塗り替え地なのです。

でもマイナー、なんですよ、ねえぇ・・・
 ※銅鐸は伊豆市でも出土していますが、小銅鐸で古墳時代に差し掛かるのでちょっと別枠で計算します

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信州中野ICから降りてまっすぐ進み、有料道路手前で右手に逸れると「北信濃ふるさとの森文化公園」に入ります。その公園内で一番標高の高い所(H440m)が博物館。f:id:wistorian:20210923122828j:plain

この博物館、元は「創造館」という公園施設だったため、プラネタリウム併設(↑右のドーム部分)。かつ、文化公園に従って火曜休館なので要注意

柳沢遺跡の出土品は県宝に指定されていたので長野市の県立博物館が所蔵してましたが、2014年に「国の重要文化財」に指定されたのを機にこの市立博物館を大改修して準備。めでたく中野市が取り返し、今に至ります。 ※国宝や国重や県宝に指定されてしまうと、保管環境が整って無い地方自治体には返還してもらえないのです。。。。

発掘された日本列島2009」(7月)で柳沢遺跡が取り上げられ、その直後(8月)に信州へのIターンが決まり「これは絶対、中野市へ行かなきゃ・・・!」(※但し数年後に。出土物の常設展示は「調査・研究・復元」などで「出土から4~5年後」になるのが普通と思っていたのに随分経ってしまったけど・・・・・・出土地で見ることが出来たのは、幸運です。

何故かと言うと、中野市には柳沢遺跡だけでなく千曲川流域に結構重要な遺跡が集中してまして(というか、市内の狭い平野を縦断する千曲川の築堤工事をしたら次々と発見された=川じゃないところにもっとあるはず・・・)、それら全部をここで展示しているから。そのため、ちょっと整理が必要です。まずは縄文時代から!

<姥ヶ沢遺跡>
場所:博物館の北西、旧千曲川右岸の谷あい。
時代:縄文中期(B.C.3000年)
縄文土偶「姥ヶ沢ヴィーナス」が1982年に出土。他、土偶27体分の破片など。

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<千田遺跡> 2002年発掘
場所:博物館の北西、旧千曲川左岸の替佐駅南側。
時代:縄文前~中期(集落は縄文中期、弥生後期、古墳時代
石鏃や磨石などの石器類3000点以上、土偶230点ほど(縄文中期~後期)、
北陸系土器、東北系土器など、とにかく土器多い!

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弥生時代です。
<栗林遺跡>
場所:博物館から南西(ICの方)1.5km、旧千曲川右岸。(H340m)
時代:縄文後期~弥生中期
ここで出土した特徴的な土器は「栗林式土器」(弥生時代中期~)と言い、後に吉田式土器長野市)を経て箱清水式土器長野市、通称信濃の赤い土器」)に移行する、弥生前期の代表土器です。分布は越前から下越までの日本海側と、東信から関東の群馬~埼玉~東京まで、中信は諏訪までが多く、飯田にも一件・・・・・・ん?これって「出雲族の移動ルート+氷川圏」&「安曇・諏訪ルート」じゃ??

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  ↑↑遺跡出土品。磨製石斧が多かったらしい   柳沢遺跡出土の栗林式土器↑↑

「遺跡は復元されてますか?」と聞いたら「看板があるだけ、現地は栗の林です
字名も「栗林」だ。。。←もしかして野生のクリ?f:id:wistorian:20190926193801p:plain


<柳沢遺跡> 2006年発掘開始
場所:夜間瀬川と千曲川の合流点の東側。高社山西麓の裾野。(H327m)
時代:弥生中期後半~後期後半
銅戈8本(北九州型1:大阪型7)と銅鐸5個。

展示場所は順路的には最後の ↓↓収蔵庫のような部屋(複製銅鐸は朝日遺跡の)←愛知県

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壁際には栗林式土器など39点、石器・石製品160点(勾玉以外は全て重文)↑↑

銅鐸は1個だけ流水紋(好きf:id:wistorian:20190926192812g:plain)で、銅戈6本と同じ埋納抗。他は後の金属探知で見つかったそうで、残り4個は袈裟襷紋みたいだけど欠損部分や摩耗が多く不明。どれも初期の「聴く銅鐸」です。

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銅戈は九州型と近畿(大阪)型が同時出土したのが日本初とか。

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遺跡には埋納抗の他、水田跡や住居跡や礫床木簡墓も ↓↓(部屋の外に展示)

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ヒスイの勾玉(糸魚川産かどうか記載なかった)や菅玉は、この墓の副葬品。

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中野市周辺ではこの時代の玉作遺跡が発見されていないので(もっと南東の上田市には古墳時代の玉作遺跡がある)、菅玉は「ここから北の吹上遺跡(上越市)で製造されたもの」と推定されてます。

市内東部を占める高社山(高井富士)から北は北陸気候で、積雪量が段違いに多くなります。柳沢遺跡はちょうどその境にある感じ。何か意味シン。

埋納抗の発見が2007年10月で、雪に埋まってしまう!(=発掘できずに腐食が進む!)と埋納抗の周辺の土をゴッソリ刳り抜いて移動させた――というドキュメンタリー映像(5分)を、常設展示の中央でずっと流してました。
出土時はまだ金色だったのにすぐ酸化が始まったというから、そりゃ焦りますね


古墳時代・・・は普通です。
<蟹沢古墳>
場所:桜沢駅の東500mの尾根上(H約450m)、私有地
時代:不明(弥生前期前半?)
出雲にも多い、前方後方墳。未調査。前身の弥生時代末期の前方後方型周溝墓から東海系土器が出土しているから「東海との交流を背景として築造された」そうだけど・・・・・・東海に一番近い南信には前方後方墳が1個も無いのに??

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 ↑↑「前方後方型の周溝墓-->前方後方墳へ発展した」という説明版。信州の前方後方墳といえば、松本市弘法山古墳国史跡なのに平成まで墳頂で桜祭りしてたf:id:wistorian:20190926193105g:plain)が最古級かつ最南。他は佐久の南に1基。残りは全て北信にあります。

<高遠山古墳>
場所:延徳駅の東1.4km(H360m)
時代:古墳時代前期(3-4C)
前方後円墳。出土品は長野県宝。

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この後、珠洲焼の壺の「埋納銭」や天領などの展示がありますがさらっと流し ↓↓

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最後は「蛇行剣」とその保存技術の展示で終わりました。

博物館の最上階から展望が望めるはずが、先日の強風でガラスが割れて立入禁止中とのことで、図録を買ってから屋外の展望テラスへ 。

志賀高原方面↓↓ 遺跡に関連する高社山が見えないのは残念・・・

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反対西側には北信五岳(今は信越五岳と言うらしい)の飯綱黒姫 ↑↑

ここから歩いて行かれる距離に古墳がありますが、「復元された遺跡は市内には1つも無い」そうなので、これにて終了です。

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10年ほど前は「北信に四隅突出型墳丘墓(大好き)らしきものがある」という情報を得ていたのですが、どうやら今ではそれは「四隅とは違う」ということになったようで、遺跡データベースで検索しても出てきません。福島県のも同じく、現在では「四隅突出型周溝墓」に分類されている模様で、現在の「四隅分布図」(あるんです)には載っていません。残念・・・

どちらにしても、北国街道を通って北陸から出雲文化(というか出雲族)が入ってきて
いたことは確かだろう―――ということで、信州中野はWにとって「ちょっと特別な地」でした。やっと訪問、できた。。。。←もちろん神社巡りもしまくりました!

「彼ら」はそのまま千曲川を遡って東信へ進み、上野国(群馬)をかすめ、最期は武蔵国(氷川&イワイ神社エリア)へ辿り着いたのではないかと言われています。

大宮市に住んでいた頃から「氷川神社と出雲の繋がり」に興味津々でしたが、当時は
どのルートで関東入りしたのか不明でした。ヤマトタケルと同じく碓氷峠越えだろうと推測されてはおりましたが、あの人、別書では富士の樹海も北アルプスも越えてる「鉄人」だから、信頼度低いんですよね・・・・・・あれから30年、色々な学者のおかげでかなり解明されて、神社・遺跡巡りに大変助かっています。

さあ、次は群馬かな!

 出雲や大阪のと一緒に銅器色々を復元展示↓↓

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博物館/アイヌ ◆ 国立アイヌ民族博物館(北海道)

アイヌ先住民族認定に伴い国立化されたこの博物館。
アクセス等、ウポポイ全体についてはこちらへ。

◆◇◆◇ 国立アイヌ民族博物館(北海道白老町) ◆◇◆◇

f:id:wistorian:20210711084144j:plain立派な建物になったものですねえ・・・
完全予約制ですが、それは入館時間だけ。しかも1時間おきです。
現地で確認した事項含めて、以下のようなルールでした。
   ① 「予約した時間から1時間以内」に入れば良い
   ②  一旦入ったら何時間居ても良い
     一旦出たら、また予約しないと入れない
     入館料は「入園料込み」だが、特別企画展は別料金

んん・・・? つまり長時間滞在するオタクが多いと、入館人数はどんどん増えるということ?? ダメじゃん・・・・・・ 展示室自体、そんなに広くないのに・・・
予約状況はエントランスに掲示↓↓ うわ、予約した時間だけが満杯だf:id:wistorian:20190926193801p:plain

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予約者9割がこの特別企画展(ゴールデンカムイ)↑↑ 目当てだったようで・・・・11時に予約して11:30に入った常設展示は最初ガラ空きでしたが、12時チョイ前一斉に大量の親子連れやペア者たちがザザーっと流れ込んできてかなりな人密度に。うひゃあf:id:wistorian:20190926193213g:plain

幸いアイヌにそこまで興味あるわけじゃない人たちだから「へーほー」で流れるように出ていき、30分位で再び閑散としましたが。。。こんな予約方法じゃ効果は「入館ゲートの混雑回避だけ」コロナ対策としては無意味ですねf:id:wistorian:20190926193706g:plain 西側から見た博物館↓↓

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 ↑この辺りがライブラリ横の入口      右側が正面玄関↑↑

気を取り直して―― 1Fが シアター、ショップ、ライブラリです。
博物館ショップ*****************

ショップ横一面はアイヌ関係の漫画」の展示 ↓↓ 

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もちろんゴールデンカムイ入ってますf:id:wistorian:20190926193502g:plain
しかし『不思議の国のバード』(←江戸発山形経由の探検踏査の最終目的地が蝦夷)や『シャーマンキング』(←アイヌ系っぽいキャラが居るだけ・・・)まで入ってるのに、『狭医 冬馬』(←江戸時代にアイヌへ種痘するストーリがある)が無かった。

ショップは陳列も品物も洗練されていて、ポケットムックリ(←携帯用ミニ。いつでも
どこでも??)とかプレミアムムックリ(←超豪華)とか、マニアックさにも溢れていますが、「泥臭い民芸品」が一個も無い・・・ 「熊の木彫り」は、きちんとした造りの普通の卓上サイズが1点だけ。やっぱポロトミンタラ行きたかったな・・・
ストラップやキーホルダーも、オヒョウ製アットゥシ製鹿の角(本物!¥1650)、ヒグマの爪(本物!小で¥8800!)と色々あって、どれもモノが良いです。鹿角なんかは別の観光地で同サイズのものが¥4,000でしたから、絶対「買い」!↓↓

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オンラインショップにはこういう地場産工芸品は一切出ていないので、現地に行くしかないですね。。。。どちらにしても、以前は書籍ばかりだった博物館ショップとは一線を画しています。というか、書籍が少ない。キャッシャー右側は民族人権関係や学術用レベルが多くて・・・今回は「初級用のアイヌ語辞書」が欲しかったんだけどな。
キャッシャーの北側(↑上記画像の左側)ではコーヒーやスナックが販売されていて、北側窓際のテーブルで休憩できます。

 

 博物館ライブラリ **************
館の東端(↑上記画像の左奥)に、小部屋がひっそりと。
狭いため、コロナ対応で「10人まで」という人数制限がありましたが、誰も居ない。壁一面にアイヌ関連本が積まれ、読み放題・・・!

「貸出不可、画像は撮っちゃダメ」だけど、自分ノートにメモOK、申請すればコピーOK。やった! 専門図書館は普通厳しくて、筆記具の持込み禁止だったりするので緩い方ですf:id:wistorian:20190926193347g:plain

でも、これもコロナ対応か「触った図書は全てここに返却してください」となっていて・・・多分一冊一冊滅菌するんでしょうね(←そういう機械が安曇野市の図書館にも導入されてた)、気軽にパラパラ見てまわるのが難しい状態なのは残念でした。

仕方ないのでタイトルと表紙だけで選んで窓席で読んでいると‥‥ 巻末には「5冊でワンセットのシリーズもの」らしきことが書いてあるのに、棚には3冊しかない。
  W「あと2冊、閉架にありませんか?!」
すぐに対応して、2回目の訪問時に出してくれました。←空き時間がコマ切れだったので4回入室。

 

展示室 2F *******************
1Fエントランス入って右手にシアター入口、左手がゲートです。ゲート先の自動ドアを経てエスカレーターであがると、2Fフロアにはホワイエのような広い空間があり、北側一面がガラス張。  ↓↓ ポロト湖の展望。 右手が「チキサニ広場」↓↓

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「チキサニ」=ハルニレだったかな? 企画展は別料金なので、ここでチケットチェック(=行列が出来る)や教育旅行の混雑対応するための広さ、でしょうか。
  ↓↓常設展示へのアプローチ。この壁に投影展示が出る。これも行列対策??

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                      ワンルーム造りで広い↑↑

解説板は日本語・英語・中国語・ハングル。アイヌ語はあったり無かったり・・・

ポロトコタンの博物館はイナウくらいしかめぼしい物が無く、規模も小さく解説も浅く、何がアイヌなんだかさっぱりでした。帰宅後に札幌の本屋や博物館ショップで買った書籍たち↓↓を完読し、やっとアイヌの世界感がわかったくらいです。

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その点、ウポポイ充実&カンペキ
展示のメインは、所蔵数からここも「衣装」↑↑「イナウ」↓↓「イクパスイ」って感じですが、「より詳しい解説」と「系統に沿ったレイアウト」でわかりやすい。

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これなら本を何冊も読まなくても、ここの展示で大体の世界観がつかめます。

イナウみたいなの、群馬にもある↓↓ んだ!?     イオマンテの飾り ↓↓ 高!

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アットゥシ(樹皮布)の機 ↓↓  長!     供物の様子↓↓  ↓シト(団子)

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   小物も色々↓↓        マキリ(小刀)とテクンペ(手甲)↓↓

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中央の「言語に関する展示」にはユカラの製作映像や研究者(※)の著書・メモ等が↓↓

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     ※バチラー夫妻、金田一京助知里真志保知里幸恵 等
知里幸恵の資料館は登別にあるけど、駅からちょっと遠くて行かれなかったf:id:wistorian:20190926193035g:plain 「銀の雫ふるふる」は本当に綺麗な和訳ですよねえ。。。

展示室の南側一面には、縄文土器から始まってアイヌの歴史が明治~昭和までどーん!と時系列。わかりやすい。     所々の図説もバッチリ↓↓

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  コシャマイン → シャクシャイン → クナシリメナシ 覚えた!

最後の「アイヌの(?)職業コーナー」が現代の人にまで及んでいて「???」でしたが、天龍峡で測量した技師の展示に「飯田線マップ手ぬぐい」があって食いついた↓

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 エレキ・・・トンコリ!? ↑↑

出口近くの図書コーナー(子供向け?)には、北の動物のぬいぐるみが。
コロナじゃなければ、↓↓ここでアイヌ語講座もやるんでしょうね。

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「触れる学習展示」も色々ありましたが、コロナでシャットアウト↑↑ 黒いベルトで遮られてるので、身を乗り出して鑑賞(老眼には厳しいf:id:wistorian:20190926193246g:plain) 豊富なシャケ展示f:id:wistorian:20190926192812g:plain ↓↓ 

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これがあったらもっと時間かかったと思いますが、滞在1時間20分で何とか終了し、次に予定していた体験プログラムへダッシュ! ウポポイはやる事一杯で、でも8時間しか滞在できなかったので、企画展を観る時間はありませんでした=3 

今回の企画展の内容からすると、たくさんのブツが常設展示からあちらへ流れていたんじゃないかな・・・という感じ。「ストゥ」無かったし。そうすると、本来は常設展示だけで2時間半は必要だった、んだろうなあ・・・

それでも十分な内容でしたf:id:wistorian:20190926193502g:plain 満足です!

 

ゴールデンカムイ』はまだ10巻くらいまでしか読んでないので、帰信したら漫喫で一気読みするぞ~f:id:wistorian:20190926193526g:plain

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余談ですが。
ようやくアイヌが先住民認定され、2019年にアイヌ新法が施行されても、まだ民族侮蔑するアホっこが居るそうです。ビックリ!
相手の弱点を突いて自分が偉いとイイ気になりたがるアホな子供ならわかりますが、イイ歳した大人である親たちが「あそこはアイヌだから」とか言うとか。。。。

私にとって「人種差別する人」って「教養が無く、世界観の狭い人」なんですよね。
イジメっ子と同じで「誰かを貶めないと自分を保てない、可哀そうな人たち」。
なので、人種差別する=「自分は教養の無いバカで哀れな人間です」って証明する行為。そんな恥ずかしいことする大人なんて、この現代には普通居ないと思ってました。ホントに。でも、世間的にはそうでもないみたいで驚きますね・・・

他の多数と違う「特異的な源流」を持っている人は、はっきりした方言も習慣も無い関東出身の自分には結構羨ましいです。「夏休みに田舎に帰る」すら、羨ましい。

かと言って、その「特異的な源流」を税金で保護すべきというのは、ちょっと違う気も。税金使うなら、もっと生命の危険にさらされている人が優先だし、人種差別をするおカバな人の質の悪い脳内を何とかすべきだし・・・・・・

アイヌが軽んじられているから侮蔑するんだろう、だからアイヌ文化を高尚なものとして大事に扱えば差別はなくなる」と言う人も居て、それでこんな立派なものを造りたがった節もありますが、問題はそこじゃない
人種差別する人は「侮蔑するネタ」なら何でもいいんです。アイヌがダメなら他を探してでも貶めたいんです。そういうダメ思考を何とかさせる方が、差別根絶の近道。

そして「権利を主張するのにやっきな人」もまた、実は見ていてウンザリするものなので・・・  ええ・・・↓↓こんなのやってるんだf:id:wistorian:20190926193801p:plain  鮭イベント!!↓↓ 行ってみたいf:id:wistorian:20190926192927g:plain

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こういうイベントとか、ゴールデンカムイみたいなコンテンツとか、もっと娯楽として広めていって、アイヌであることを堂々と自慢してほしいですね。もし侮蔑する人と会ったら「アイデンティティが脆弱で哀れな人だ」というスタンスで是非。

あまりにひどいようなら証拠揃えて名誉棄損で訴えてもいい(まずは内容証明民事訴訟)、これこそ当然の権利です。侮蔑する方が悪いに決まってますから。

周囲の人は、そういう差別主義者が居たらたしなめるか、「それは恥ずかしいことですよ」と教えてあげると良いと思います。
間違っても保身のために同調しないように!←日本人ほんと多い!

★北信・雨飾山(長野県)~小谷温泉ルート~

 この雨飾山あまかざりやま。何でも岩と紅葉が素晴らしいとかで、秋は激混みという噂。当然その季節を外して「いつか行こう」と思っていました。が、何しろ標高が低いので今ひとつ食指が。。。

 そんな梅雨明けの夏真っ盛りf:id:wistorian:20190926193554g:plain 信州より涼しい夜は北海道だけですが、日中となると安曇野すら大阪並みに暑くどの山も暑いので「なるべく涼しいところへ・・・!」と地図の北の方を見てました。毎年恒例。あ、ここって黒姫山より北だったんだ? 小谷おたり村の日中気温を見ると・・・安曇野より5℃も低い! 決まりですね・・・

信州では最北且つ 最低標高の100名山 f:id:wistorian:20190926193628g:plain  ←霧ヶ峰は山じゃないと思ってる 

 ★★★★ 北信・雨飾山 ~ 小谷温泉ルート ~ ★★★★★

標高差:約920m  歩行距離:往復8.8km  登山口:雨飾高原P
コースタイム:UP/2時間20分(3h55m)、DWN/1時間45分(3h10m)
条件:一人、晴天、平日
 

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安曇野から小谷村は、新潟県糸魚川市を目指して北へ約70km。そのR148のトンネルとトンネルの間にある中土の「小谷温泉口」で右折して、きちんとした舗装路「県道114」を14km走り、「キャンプ場→」の大きな看板で右折するとすぐが登山口P(H1160m) ↓↓ 行き止まり。f:id:wistorian:20210719101305j:plain

この県道114、たま~に行きかえない箇所があって小谷温泉付近はちょいタイトですが、北アの登山口にアクセスする「あれらの険道」に比べたらもの凄くまっとうな快走路。アクセスいい! Pに隣接してWC、休憩所、自販機もあるし、横には「雨飾高原キャンプ場」↓ と、大変整っています。 看板も綺麗で豪華 ↓

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雨飾山は非火山で、地底から上昇したマグマが貫入して冷え固まった貫入岩です」ほほう。。自販機の左横 ↓ から、登山スタート!  初っ端から20m以上降り・・・↓

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しばらくするとまた20m登って、今度は10mほどアップダウン。何度か小さな沢を渡る時に橋があるし、木道もあって整備はされているけれど、低いゲタ状なのでその上を水が流れたり、肝心な部分に木道が無くてヌカヌカだったりする。。。↓↓

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なんだろう、この湿潤さと言い、アップダウンの仕方と言い、「登山道の距離を11分割した指標識」↓ と言い・・・・・・デジャヴ

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「P」から800mほどゆるゆると歩くと、15分で「2/11」(H1150m)↑↑  ここからいよいよ登山です。このルート、全距離4.4kmのうち1.5km以上が緩いので、残り3km未満で標高差800mチョイを稼がないといけません。=>常念岳三股ルート(7.2kmで標高差1600m、とても楽しい)並。黄色い標識には「山頂まで180分」とありますが、昭文社の地図では220分。    ↓↓ 木陰だけど蒸し暑いf:id:wistorian:20190926193801p:plain ↓↓

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「出来る限り涼しくなってから下界に戻りたい派」なので、遅めの出発。そろそろ11時、蒸し蒸しです。しょっちゅう立ち止まって濡れタオルで顔を冷やしたり水分補給したりでいつもより時間がかかるけど、それもまた修行らしくてイイ感じ・・・・・・ でも休憩する箇所がどこにも無い。ああ、どこまでもついてくる、この 小谷感・・・‥!

「2/11」から30分くらいすると↓↓「ブナ平」  貴重な休憩箇所。

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この前後は特にブナの巨木が多くて素晴らしい。。。↑↑

この後しばらくすると徐々に緩くなり、平坦路に出ます(H1565m)。右手に黒い携帯トイレ仮設↓↓が見えると、水の音が聞こえ始めるように・・・

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 お、平坦路の終点は、稜線 ↓↓↓ を見晴らせるビューポイントだ!↑↑ 

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日陰で広いので、ここでちょっと休憩。。。この角度だと山頂は左のトンガリ岩の向こうで見えませんが、何ともイイ景色ですねえ~f:id:wistorian:20190926193526g:plain 中央の岩壁部分が「布団菱」らしい。「地底から上昇したマグマが貫入して冷え固まった」うん、確かに岩山とは全然違う流動感で広範囲。あそこ登りたくなるキモチ、わかる・・・

実際はあの右手の岩肌を巻いていくのかな?と地図を見ていたら‥‥コロナの今では珍しくなったツアーらしき団体サマが、もっと右手の沢の左岸から降りて↓↓きた・・・

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    え?! あ、あっちを登るのか・・・!! →→→→→→→→→→→→→→→  ↑↑

※この団体サマ、素人ガイドくさい中年男性の他は全員中高年女性の、20名ほどのグループ。こんな時期(コロナ且つ山の繁忙期)なのにその人数で人気山に来るだけあって、すれ違いも気遣いゼロ。まあ、気後れして家に閉じこもってるよりはイイのかな。。。

ここから70m降る途中に「6/11」の標識。でも標高はまだ半分も登れてないf:id:wistorian:20190926193638g:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain 「ブナ平」から30分、「P」から1時間10分(1h50m)で「荒菅沢」(H1448m)

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雪渓が変な風に残ってて↑↑、数名が難儀してました。 豊富な雪解け水↑↑ 既に1L以上飲み干していたのでここで満タン補給し、下流で顔や手を洗います。水が豊富なルート、夏は助かるf:id:wistorian:20190926193526g:plain    さて、ここからが本気の急坂↓↓ 「7/11」 ↓↓

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皆さん朝早くから登っていたようで、この区間で多くの下山者とすれ違いました。これから鎌池や露天風呂へ行くんだろうな。&キャップ無しのストック人間(登山道耕し隊)が多く、急坂も荒れ気味。。。 景色はどんどん良くなっていく↓↓

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低木層になってきて ↑↑ 、「8/11」通過。

  はっ!! あのザクザクは、もしかして「妙こ・・・ ↓↓  んんm~~~??f:id:wistorian:20190926193801p:plain

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いよいよ森林限界(暑い!)↑↑ でもここから高山植物ワッサワサ! 「9/11」を過ぎると「荒菅沢」から50分(1h30m)で↓↓「笹平」(H1894m)。 おお・・・笹原・・・↓↓

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ここで急坂終了。 そして、やっと山頂が見えた↑↑  なんかまたアップダウン(3回で計20mほど)してますが・・・・・・この先は風も心地よいし、高山植物が更にワサワサ。しばらくすると雨飾温泉ルート」(新潟県側の「雨飾山荘」起点)との合流点↓

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来た方向↑(左手が南側・新潟県糸魚川市) これから行く方向 ↑↑(右手が新潟)

信州側にも「雨飾荘」があるので紛らわしいですが、雨飾温泉ルート」は同じ3km未満で標高差1000mという、もっと  楽しい  凄い急坂。。。

「10/11」を通過し、最後の登り↓   「岩肌に緑」が美しいっっf:id:wistorian:20190926192927g:plain ↓ ↓ 

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    「貫入マグマ臭さ」↑↑ 満載!(布団菱はよく見えない)
上から「笹平」の方を見ると↓↓あんなとこに池塘が。   ↓ ラスト!

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「笹平」から20分(35m)で山頂~(H1963.3m) ↓

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  ↓↓ 山頂全体はこんな感じ ↓↓     「笹平」の方↓↓ ガスが来ちゃった

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実はこの時の山頂には、ちょうど山頂標識や眺望を撮ろうとすると背後にバッチリ入り込むような場所に座り込んで食事し始めた高齢男性が・・・・・・。他にも座れるところたくさんあるのに、何故わざわざ人の邪魔をするような所に???f:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain 悪意が無いなら余計にフシギ、と言うくらいのナゾ行動。。。こういう高齢者、ホント多い。仕方ないので北側の「石仏群」へ行って退去待ち、画像は下山直前に撮ったものです。

     ↓↓ 「石仏群」の方        その先は「大綱ルート」↓↓

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日本海方面はガスガスでした。1時間以上滞在しないと下山が暑いので、ここでのんびりとエールタイムf:id:wistorian:20190926193546g:plain  ↓↓ トンボだらけ

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 ↓↓ 戸隠の方。地図を見ても眺望の山が何だか全然わからない・・・

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多分あれは白馬かな?って北アの方向でも ↓↓、見える角度が今までと全然違うから確信が。。。  上の画像の右手の方 ↓↓

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タイトルでは「北信」にしましたが、このエリアの正式名称は妙高戸隠連山」。登ったことない山ばかりです。雨飾の東隣は確実に「金山」。そうすると、奥の左手に薄っすら見えていたザクザクは火打・・・いや、焼山か。

山頂に居た人はとうに出発し、もう誰も登ってこないので貸切状態。本持ってくれば良かったな。。。そろそろ15時。ちょっと早いけど、のんびり帰りますか! 急坂なおかげで下りはガンガン行ける ↓↓  山頂から50分(1h35m)で再び荒菅沢」

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ここで顔洗って頭洗って、長めのコーヒータイムf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plainf:id:wistorian:20190926193539g:plain

山頂で会った人たちは全員追い抜き、荒菅沢」から55分(1h35m)で「P」に帰還。17時チョイ前、涼しくてちょうどイイf:id:wistorian:20190926193638g:plain
荒菅沢で汲んだ水で足を洗って、自販機でミルクティーf:id:wistorian:20190926193526g:plain は~贅沢ですね。。。人気があるのもわかります。秋なんか絶対停められないだろうな。

発掘された日本列島2021

コロナの影響か、たった3館での巡回となりました、2021年速報展

東京都江戸東京博物館 6月5日(土)~7月4日(日)
苫小牧市美術博物館 7月31日(土)~9月12日(日)
群馬県立歴史博物館 10月9日(土)~11月21日(日)

東日本オンリーか・・・f:id:wistorian:20190926193801p:plain

ウポポイ(白老町)再訪予定だったので苫小牧の会期に合わせたかったのですが、FDAスペシャル運賃は7/15までしか無くて・・・ というか、観光シーズンまっさかりの北海道(人多い、ホテル高い)になんて行きたくない(><)

よって、今年は群馬です! ※事前予約制

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行ってきました群馬展示!
会場は高崎市の最東端にある「群馬の森」の、群馬県立博物館

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開館15分前についてしまったのでPからゆっくり向かっていたら、見学にきたらしき小学生の団体と歩みが重なりました。マズい。。。この後の予定が詰まっているので先に入らねば 幸い入館前に注意事項を屋外で先生が述べていて、お先に。
企画展示は¥800ですが、この値段で常設展示(¥300)も見られます。入館して検温・記帳した後は、まっすぐ企画展示へ。

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最初は、今年から始まった新企画「我がまちが誇る遺跡」

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「地域の個性的な遺跡」や「魅力的な遺跡」を地方公共団体が提案して展示するコーナーだそうで、市原市(千葉)、福山市(広島)、山口市が、各自テーマに沿って複数の遺跡を紹介。  ↓↓やはり瀬戸内の備後福山に目が行ってしまう・・・↓↓

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  左のガラス玉は4~5Cに東ローマ帝国で生産(推定)!↑↑

「速報」だと断片的ですが、こちらは発掘や研究がかなり進んだ時点のその市町村の遺跡の「総合的な展示」になるので、ヒトの定住から古代の発展まで、時には仏教文化までと、とても濃い。。。更にカタログでは、展示よりも熱い詳細記事となっていて、読み応えがとんでもないことに(笑)
「速報展」という趣旨には合ってない気もするけれど、地方の遺跡がまとまって巡回展示することなんて滅多にないし、「速報で昔見たあの遺跡」のその後とか好きなエリアが出てくれたら凄いラッキーですね。信州中野市も、ぜひ参加してほしい!

この後に「速報展」↓↓

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コロナで激少だった去年よりかなり増えてる! 現場の展示もわかりやすい配置 
このMAPには凡例無いけど、橙丸が縄文時代、青丸が弥生時代、赤丸が古墳時代。展示のパネルや解説プレートもこの色で統一

下ヶ戸貝塚(千葉県我孫子市)↓↓   相変わらず謎な縄文耳飾り・・・↓↓

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今まで見た解説パネルの絵(←結構下手)からピアスみたいに通すものだと思っていて、かなり大きくてコワ!とか思っていたけれど、どうやらイヤーカフと同じ付け方のよう。いやでもこれは、カフの開いてる部分が無い完全な輪だ・・・ ↑↑

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これもナゾな異形台付土器↑↑ 香炉?空洞土偶??  ↑↑弥生の四日市遺跡大分県)  弥生土器も朱塗り多い。赤いのはあんまり好きじゃないけれど・・・こちらの弥生土器は文様入ってて綺麗↓↓(高崎競馬場遺跡)石斧の先端すっごい鋭利!

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まあ私は弥生時代好きですが、縄文時代や↓↓古墳時代と比べると相変わらず、地味。
↓↓志布志湾沿岸地域の古墳群(鹿児島)   牟田辺遺跡佐賀県多久市)↓↓

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↓↓銀装大刀原崎高山古墳群茨城県つくば市

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  古代(奈良時代)は薩摩遺跡奈良県)のみ・・・↑↑ 鉛釉陶器とため池構造
もちろん中世・近世はいつも通りスキップ。

次は例の「記念物100年」↓↓ 各地の「史跡・名勝・天然記念物」のパネル展示。

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これの遺跡も、年代別に色分けしてほしいな・・・↑↑ 弥生時代は淡路の舟木遺跡のみ。

最後は「地域展示」↓↓   この色分けは速報展に準じてないしf:id:wistorian:20190926193801p:plain↓↓

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この後ここの常設展をじっくり見る予定だったので地域展は軽く流し、いつも通りカタログを買って、終了。
年々規模が小さくなっていく速報展ですが、これに合わせて「神社遺跡巡り旅行が強制的に年イチ出来る」という仕組み、出不精のWは助かってます。来年も期待

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博物施設/アイヌ◆ウポポイ・民族共生象徴空間(北海道白老町)

いつか行きたいと思っている博物館のなかで、一番遠いヤツです。
私の興味がある地域は日本海側に集中していて、時代は縄文~古墳ですから、日本海の交易」を考える
アイヌは外せません。しかし、関東にいるとアイヌ文化に触れる機会は少ないですね~;; 東北でも、チラホラ程度なら何とか。 やはり北海道に行かないと満足できません。 
―――なんて、11年前にブログアップした博物館です。。。
 ◆◇◆◇ 民族共生象徴空間 ウポポイ(北海道白老町) ◆◇◆◇
実際2013年に行ったのですが・・・

なんとその直後、2015年に国立化が決まりました。一旦閉園し、2020年4月にリニューアルオープンするとか・・・ な、何故このタイミングでええええf:id:wistorian:20190926193801p:plain
「一生に一度の北海道」のはず、だった、のに。。。
 
2021年7月に何とか再訪しましたが・・・ 結論から言いましょう。
以前のポロトコタンとはもう全くの別物!―――― というか
ポロトコタンは消えていました!!><(←当たり前)

  この北側↓↓にも何か造りそうな感じ・・・

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          ポロトコタンは入場¥400,この右端35%の敷地面積↑↑でした

←西にあった市営Pは、今は道の駅的施設「ポロトミンタラ」になってる模様

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白老駅に到着すると、あわわ、↓↓駅までリニューアルしてるf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain 

f:id:wistorian:20210711083118j:plain白老駅の改札は駅南側で、ロッカーやタクシープールも南側にあるのですが、ウポポイ用の臨時改札口(休園日は閉鎖)が北側に出来てます。自販機もポストもアイヌ文様でかっこいい  ↓↓イランカラ=いらっしゃい、こんにちは、こんばんは

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更に!白老駅は昔は特急「北斗」が停車しなかったのですが、今は停車します
国立化(税金の力というか利権)、凄えええぇ・・・・・・

この日は雨f:id:wistorian:20190926193623g:plain  前回の「氷点下10℃」とどっちがイイかと問われると微妙です。

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白老駅から東へ1km弱歩くと、↑↑交差点左手に大きな踏切があり、その向こうにもうウポポイの博物館建物が見えてます。デカ・・・ 入口は ↑↑ここではなく、もっと左手の駅寄り(敷地の南西)に一か所だけ。徒歩用と車用の2ルート。

まだ開園前ですが、↓↓このアプローチエントランスからチケット売り場までは入れるようになってました。      博物館の予約状況がここに出てて便利↓↓

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博物館の予約サイトのQRコードもあればカンペキでした。ここから蛇行したアプローチ「いざないの回廊」↓↓(入場待機列のための造り?)をウネウネ行くと、 ↓↓「歓迎広場」に出ます。

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この広場の右手にカフェ「リムセ」、左手にスイーツショップ「ななかまど(←9時前で雨なのに既に開いてて、店頭でチラシ配り。チラシを断りながら心の中で「帰りに寄るから待ってて!!」=早仕舞いすんなよ!?)←平日はアブナイかも・・・
その奥の、左右周径にある半円形建物がエントランス棟で、中央正面がゲート。
左手奥がチケット売り場、手前にアイヌ料理 レストラン「ハルランナ」と、地場産的 フードコート「ヒンナヒンナキッチン」 。 ヒンナヒンナ=美味しい ←ご存じ!
右手はインフォセンターと観光物産的な土産ショップ。
早速インフォ窓口のお姉さんに「ネットで調べてもわからなかったイベント開催場所」や「本日の開催予定」を最終チェック。(←コロナや雨で予定が変わることアリ)

どの施設も営業スタンバイOK!さあ来い!って感じで活気がある・・・さすが国立。
 
開園と同時にラジオ体操が流れ始めましたが・・・んん??これ、アイヌ語だ!!
 
インフォの大ビジョンでは、ゆるキャラ「トゥレッポン」がお兄さんお姉さんたちと体操している動画も流れてる。
よくパンフなどを読むと「ウポポイの公用語アイヌ語です。ええ~?!

私、この時まで、「日常生活をアイヌ語で通せる人」はもう居ないと思いこんでいました。最後によんだアイヌに関する記事は、アイヌ語新聞が廃刊になったとかだったので・・・・・・ポロトコタンでもアイヌ語そんなに溢れて無かったし。

でも実際はこんなに、普通に使える言語だったんですねえ。。。
なもんだからウポポイ案内板は基本アイヌ語、スタッフのネームカードもアイヌ名(ポンレ)でした。うわ、アミューズメントパークみたい。

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さて、入場は前日までのネット予約制で、もうネットで購入してあったので、そのままゲートへ行ってQRコードを提示してスルっと入ります。うう、便利・・・
こういうネット予約や電子決済が浸透した点では、コロナ様様です本ト。
  ※しかし再入場には、ゲートで紙の再入場券を貰わなければならない・・・

ゲートを通過すると、案内人らしき人が積極的に語りかけてきて、ウポポイでの過ごし方をアドバイスし始めます。よっしゃ!と相談。

ウウェランカラは雨で中止ですよね? 時間が半端に空くんですけど・・・」
「中止です~。でしたら博物館はどうですか?予約制ですが今なら空いているので、
  こちらで予約致しますよ」
「いえ、博物館は11時に予約しているんです。今日の予定は ↓↓こう」

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当初は平日に来る予定でしたが、コロナのせいか週末しかやらないプログラムがあるし平日は回数自体が少ないしで、急遽日曜日に変更しました。それでも予定を組むのに一苦労、無駄な空き時間なんて許せません。。。

でもここまでガツガツしてる人は、この日は居なかったみたいです。
ガイド、しばらく考えてから、流暢に案内し始めました。

「でしたら、博物館のショップはいかがでしょう。予約無しで何度でも入れます。
  指定席券は、今日の人出なら30分前に取りに行けばじゅうぶんです」
たかがショップでもじっくり観るような粘着者だと見込んだな?
その通りです。さすが国立。
 
博物館ショップ  博物館内詳細については別頁で。
博物館へ入ると「どうぞどうぞ」と誘導されましたが、「いえ、ショップ見たいので」と言うと、「こちらです~」と奥へ案内してくれます。 安かった鹿角f:id:wistorian:20190926193502g:plain↓↓

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このショップ↑↑ の左奥にも入口があったので、ショップだけに行くならこっちから入った方が・・・と、その奥を見ると・・・んんん?!図書室がある!?
ちょちょちょっと~~なんでこのライブラリ、博物館サイト(←出発前に見る暇なかった)にしか載ってないの?! ああっ時間配分が~f:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain
 
夢中で本を漁っていたら、あっと言う間に「指定席券の配布時間」に・・・
ホールの「指定席券」は「1時間前に配布開始」、その他の体験モノは「15分前に受付開始」で、各館が結構離れている(直線ではそうでもないけど道が真っすぐじゃない)ので、タイムロスが本当に多かったです。
コロナのおかげで来園者少ないからいいけど、通常ならこれも全部ネット予約制にしてくれないと1日じゃ全部まわれないし、修学旅行とでも重なったらアウトだなあf:id:wistorian:20190926193706g:plain

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急いで返本して雨の中 ↑↑ 250m早歩きしてホールへ行くと、最前列のド真ん中席をくれました。30分前で大丈夫と言われても配布開始と同時に行って良かったf:id:wistorian:20190926193638g:plain

もらってすぐまた図書室に戻ろうとすると――
「丁度5分後に始まるアニメに入れますよ?観て行きませんか?指定券どうぞ!?」
「ええ・・・はい! ←アニメは「時間があれば行くリスト」に入っていた
 
とにかく「来園者が効率よくたくさん体験して過ごせるように」とスタッフが教育されているようで、アドバイスや誘導が凄い。。。ちょっと迷ってる感を出していると即・勧誘されます。手持ち無沙汰にしてても誰にも声すらかけられなかったポロトコタンとは大違い。
アイヌの植物観察ツアーなんてのもあるんですね。あーもう、時間足りないf:id:wistorian:20190926193801p:plain
期待外れなら15時台の列車で函館へ移動しようと思っていましたが、結局館と館の間を雨の中走り回っても足りなくて、17時台の列車に変更(えきねっと感謝!!)

アニメの次はまた図書室に戻り、30分後にはまた体験交流ホールへ!
く・・・・・忙しい・・・っっf:id:wistorian:20190926193801p:plain
 
伝統芸能上演@体験交流ホール
演目は「ク リセ」(弓の踊り)、「ウポポ」(座り唄)、ムックリ演奏、イヨマンテ。以前はポロチセで観せていたものですが、建物同様、内容も当然レベルアップしてます。観客は8割の入り、人気です。
一番前の席は車椅子組用かな? シーティングは柵より上から↓↓ 本当に近い!

f:id:wistorian:20210711095417j:plainこのホール ↑↑、小さいけれど造りが素晴らしいです。
奥のガラス一面は可動式の壁でふさいで暗くなるようになっていて、その壁と手前の床と両脇の凹凸全てに投影して、アニメは立体的に表現。芸能上演は背後に風景を映し、臨場感高めに演出されていました。音響も凄くイイ。

博物館のシアターは時間が無くて見られなかったけれど、あっちも凄そう。
こういう設備的な点でも「国立の力」(最新性、効率・省力も)を見せつけられます。
 
トンコリ演奏@体験学習館
ホールからは120m、会場は学習館の研修室的な部屋(会議机がスクール配列)。
トンコリは五弦の縦型の琴。和琴やギターのように弦を押さえず、指先だけで弾くので
シンプルで可愛らしい音色。
そしてまた、ムックリ演奏。他国の口琴も「ついで演奏」がありましたが、どうもこの、ビヨーンビヨーンという音が何度聞いても昔シンセサイザーで作った電子音くさくて・・・・・・ これを「笛」でなく「琴」に分類?するのもフシギ。
  ムックリ豆知識:北海道にマダケやアオダケは生息しておらず、昔はネマガリタケ製だった

因みに博物館展示物の古文書によれば、アイヌ楽器は他にもあったようですが、再現しているのはこの2種類だけみたい。

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ここで予定時間になったので、博物館へGO!(詳しくは別頁で)
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アイヌ語学習プログラム@シノッチセ
次は300m北のチセ(家)エリアへ、走れ!(雨があああ~f:id:wistorian:20190926192927g:plain
幸いチセ系はどこも満員にならず、かと言って閑散ともしていない、ちょうど良い人数で実施してました。は~コロナ様様・・・ 

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チセ群↑↑、綺麗に建て直しましたねえ。
何でも以前のような伝統的方法で再現したチセには「消防法上?客は入れられない」ので、手前2軒は立入禁止(ポロトコタンでは普通に入ってたけど・・・)↓↓  熊檻と穀物庫↓↓

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さすが、国立は厳しい。で、↑↑客の入れる奥のこのシノッチセ・ポロチセ・ポンチセの3軒は、カヤを葺いてはいるけれど基礎は現代木造建築だそう。よく見ると、カヤスゲに挟まれているのは普通のブ厚い壁 ↓↓ 窓もペアガラスだ!

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このプログラムでは、アイヌ語の正しい発音ルールや、小さい「プ」の発音を練習。
終了後は全員にアイヌシールをくれたので、キャリーケースに貼ってみたf:id:wistorian:20190926193638g:plain ↑↑(タチカクマゲラ 目つき鋭いから鷹か鷲に見える・・・
 
トンコリ体験@体験学習館
アイヌ語学習の次で5分重なってて、断念・・・アイヌ語学習は途中退場可でもトンコリ体験が途中入場不可な上に、500m離れてるんだものf:id:wistorian:20190926193801p:plain
 
暮らしと文化解説@ポロチセ
まずは、チセの造りやルールの解説
入って中央に囲炉裏↓↓、奥の壁は「神窓」と宝物置き場、が原則。 炉の周囲にゴザ、壁際にベンチが設置されていて、↓↓ 観客は好きなところに座ります。

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その後は、子守歌の実演。ここで「シンタ」登場!!↑↑
わ~・・・雷のカムイの話に出てくる、噂の「揺り籠」です。想像と全然違った。これ、現代でも子育て家庭にあったら便利そう・・・・・・
  因みに「レロン レロン シンタ」はフィリピン語の歌。←気になって調べた
最後にまたムックリ演奏f:id:wistorian:20190926193801p:plain この後時間が空いたので、再び図書室へ(300m・・・)。
 
口承実演@ポンチセ
お待ちかね、ユカラの実演!
旭川出身の方が、ポイヤウンペの序章を語ってくれました。でも本当にちょっとだけ。
ユカラって本来は一晩二晩かけてやるくらい長いものですもんね。

各家、少しづつ内装が違う↓          レトロなトンコリ↓↓

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こんな感じで、何とか「絶対やる!観る!」は全部こなせました。
当然ランチなんて、キッチンカーで買った「白老牛とポロト豚のハンバーガー」(¥600、旨い!)を1個食べるのがやっと。キッチンカー前の広場の大きな野外テントにはテーブルや椅子も並べられていましたが、雨で風で寒くてとても居られずf:id:wistorian:20190926193801p:plain
↓↓白老駅南西の KINPEN CAFEのキッチンカー。ティー系も揃ってた。

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訊いたら「フードコートで食べてOKですよ」助かった=3 フードコート ↑↑ では串焼き等の早メニューや白老的メニューも色々あったけど、時間無くて珈琲(¥150)だけ購入・・・時間さえあれば レストランアイヌを食べようと思ってたのに f:id:wistorian:20190926193246g:plain  オハウ・・・ユク(鹿肉)とラムでワイン・・・ 「ポロトミンタラ」も物色したかったよ~f:id:wistorian:20190926193035g:plain

雨のせいもあったとは言え、本当にもう、こんな忙しい博物訪問は初めてでした。
立て続けの演目に講座、アトラクション並みの盛り!
噂の「夢の国攻略」って多分、こんな感じ・・・なんでしょうか??

ポロトコタンの記事ではYahoo時代のコメント返しで「修学旅行で行っても楽しくはない」「県外から行く意味はない」「アイヌ好きが行っても満足はできない」と入れましたが――――

ウポポイは意味あります。行ってある程度体験すれば、アイヌの理解につながります。1日で結構満足できます。アイヌ好きなら1泊2日滞在したくなるはずです!(でも近くにホテルは無い←ゲストハウスや貸家ならあるみたい やっぱ車だな~
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この後はチセ手前の体験工房(←外から覗いていたら、スタッフが出てきて誘われたf:id:wistorian:20190926193801p:plain)の刺繍や樹皮編みを一通り見学(←体験やる時間は無い!)

  ↓マキリの細工   衣装コンテストやったみたいで、その結果を実物展示↓↓

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樹皮からよくこんな糸↓↓つくれるよな~・・・    何このポスター・・・↓↓

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最後に「リムセ」でアイヌ語の絵辞書を見つけ、予定通り「ななかまど」のアップルパイf:id:wistorian:20190926193502g:plainを購入し、早足で白老駅へ!(雨があああ~f:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain
ふう・・・間に合った・・・  気温20℃なのに、汗だくですよもう・・・

函館行の「北斗」の中でアイヌ本を読みながら、やっとゆっくりコーヒータイムf:id:wistorian:20190926193539g:plain

 アップルパイ¥380↓↓ 大きい! リムセで買った字引きと博物館で買った書籍↓↓

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   この字引、絵がちょっと・・・ 1冊¥770も高い。自費出版??↑↑
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因みに。
巨大な木彫り像のことは聞くの忘れてましたが、北海道犬は元のブリーダーか何かのところに戻り、ヒグマは海外の動物園へ引き取られていったとか。

幸い、あの素晴らしいアイヌ文化垂れ流しコンテンツは、公益財団法人アイヌ民族文化財団のHPが引き継いでくれてたようで、更にパワーアップしています。
ポロトコタンも、何故かこのページだけまだ見られますが、YouTubeに飛びます。

そして帰信して2週間経ったので地元の図書館へ行ったら、絵本コーナーにアイヌ枠が
あってかなりの冊数を保有していました。ライブラリで見た絵本や公開されている絵本
も入ってる。子供に交じってさっそく読みふけり。

全然関係ない県にもコレだけ蔵書があるって、やっぱりアイヌは「日本の文化」である
という認識がスタンダードってこと。イイ歳して人種差別のネタに使っている情弱な人は、いい加減にその昭和な脳内を改めてほしいですね。 まあとりあえず・・・

f:id:wistorian:20190926193502g:plain VIVA!アイヌf:id:wistorian:20190926193502g:plain

なぜか二度目の北海道 ~コロナの旅~

「敢えて真冬に行く!最初で最後の北海道」―――
とか8年前に言っておいて、また行ってきました北海道。

ポロトコタンが国立化したせいなのですが、前回は真冬だったので神社は北海道大神宮だけ。せっかく火山大国f:id:wistorian:20190926193516g:plain北海道へ行っておいて、各カルデラ湖も地獄谷もスキップ。買わなくて後悔し続けた「鮭に噛みつかれたヒグマ」の木彫りもあるし・・・
どうせ行くならアレもコレも!とリスト化しながら、リニューアルオープンを待っていました。

ところが、オープンはコロナまっただ中の2020年7月。おおう・・・ 仕事があるから「2週間自粛」は出来ない、とわかってて感染者多い土地へ趣味で行くのは、ちょっとなあf:id:wistorian:20190926193801p:plain 優先度は参拝旅行(山口県西部、東北)の方が上だし、それもコロナで行かれてないし。。。せっかくコロナ効果で観光地も山も空いているというのに、遣り甲斐も無くスキルアップにもならない仕事のせいで何このジレンマ。。。。

そこで思い切って仕事を辞め、時間と退職金を使って参拝旅行と資格取得からこなしていた2021年6月、あのが梅雨明け前までのキャンペーン価格(片道¥15,500)を出しました! ←←2013年のキャンペーンは片道¥10000だったのにf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain
コロナで運賃もハネあがり、航空業界も厳しいもんね。。。。羽田発の方が断然安いけれど、頑張って存続してくれているを応援せねば!

でも、時期は結構悩みました。実は今年の「発掘された日本列島」が苫小牧も巡回するので、最初はその会期に合わせて行かれればなと思っていたんです。が―――何でしょうねアレ、「来場者がたくさん来るように」なのか、毎回「その土地の観光シーズンまっさかり」に当てるんですよ、コロナなのに。。。
よほど北でない限り北海道だって真夏は暑いのに(しかも今年は信州がそんなに暑くなかった)、フライトもホテルも高くて混雑する時期には行きたくないf:id:wistorian:20190926192927g:plain

しかも調べたら、コロナの緊急事態宣言で軒並み休業していた北海道の各施設が7月から続々と再開していたのです。札幌はオリンピック会場だし、どうせまた8月に緊急事態宣言出るだろうな(←大当たり)・・・・・・これはもう旅行の優先順位とか気にせず、今行くべきでは??

且つ「登山に向かない梅雨期間」(←気温は高い)は信州ではちょうどヒマ。&「北海道に梅雨は無い」! もう、今ですね、今!

メイン目的であるウポポイが完全予約制になっていたので、こちらの日付指定のチケット購入してから のチケットを購入!
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<1日目>
既に山口、青森と旅行してきましたが、無職を活かして出発前2週間は家に引きこもっています。感染者の少ない安曇野といえども、旅先への礼儀ということで。
今回は資格試験があったのでずっと座って勉強していて、すっかり運動不足。
うう・・・太陽が眩しい         往復とも★↓↓

f:id:wistorian:20210801184620j:plain信州まつもと空港は駐車場無料でシーズンになると満車のことがありますが、幸いコロナでそんな心配も無く、これも嬉しいf:id:wistorian:20190926193638g:plain 乗客50%チョイと思ったより多いのは土曜だったから、ですね。「飛行機は常に外気を取り入れ完全に空気が入れ替わる仕組みだから列車より安心」とは言え、機内でコーヒーとお菓子が配られた時はいいんだ?!と結構驚きました。 シャトレーゼの↓↓チョコクランチf:id:wistorian:20190926193539g:plain  残念ながら天気はイマイチ↓↓

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30℃の松本を出発して、70分で到着した新千歳空港はなんと20℃! 快適・・・
千歳駅までJRで移動し、中央バス(Suica可)で支笏湖へ ↓↓ 小雨f:id:wistorian:20190926193623g:plain18℃。寒f:id:wistorian:20190926193801p:plain

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日本最北の不凍湖千歳川の源、水質2位のカルデラ、と色々冠される有名地。この湖からステキ火山の樽前山を観たかったなあ・・・

今回わかったのは、「北海道に梅雨は無い」けど、やっぱり「雨がちではある」ってことです。特に苫小牧から黒岩の湾岸沿い。湿気が低いから梅雨っぽくはないし、気温も低い。でも梅雨明けたら信州と同じような気温になり、7月末にはもっと暑くなってましたf:id:wistorian:20190926193145g:plain 梅雨前に行っといて良かった・・・

支笏湖の観光エリア店↓↓は軒並み休業、開いているのは飲食と土産が1軒ずつほど

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             一帯は「支笏・洞爺国立公園」↑↑ ここの支笏湖ビジターセンター↓↓ が小さいながらも結構良かったので、総合的に満足f:id:wistorian:20190926193526g:plain  Wifiアリf:id:wistorian:20190926193526g:plain

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千歳市三大立入禁止スポット」樽前山の溶岩ドーム、苔の洞門↑↑ 北海道三大秘湖・オコタンペ湖)の 空撮VRや調査記録が観られて「お得」です。

 ↓↓放流されてるヒメマス。アゴがかわええf:id:wistorian:20190926192812g:plain     凄い透明度でした ↓↓

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17:40の最終バスで千歳駅に戻り、駅前のイオン千歳で「さざえ食品」や酒屋「渡辺商店」で夕食↓↓を買い、この日は 苫小牧の安ビジホ泊。

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      乾物ツマミの棚が「魚介だけ」で5段ブチ抜き・・・↑↑ ステキ・・・

<2日目> ウポポイ
曇り予報が、この日も1日中雨f:id:wistorian:20190926193623g:plain 20℃と気温が低くて楽でも、館と館を移動する時の傘が面倒f:id:wistorian:20190926193801p:plain 貸出傘じゃなくて各館に設置してあれば便利なのですが、コロナでダメなんでしょうね・・・ 白老は雨が多いんだとスタッフ談。

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ここで丸1日費やし、夕方の↓↓特急「北斗」函館へ。  北斗市手前の小沼↓↓

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「北斗」、昔は白老に停まらなかったのに・・・さすが国立化。利権とよく絡んでてイイ感じです。翌日荷物を預かってもらうため、函館では市電「函館駅前駅」前のコンフォート泊。


<3日目> 函館観光
この日の移動は徒歩と市電の路面電車(1日乗車券¥600、車内で購入可)。市電は最低運賃が¥210だし、宿泊地の湯の川温泉までを含めて5回は乗車するのでお得でした。日付は自分でスクラッチ ↓↓      朝食は函館朝市で海鮮丼 ↓↓ ¥1540

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東北でも朝市で海鮮丼食べましたが、実はそんな安くもないし、いかにも冷凍だったりするし、美味しいお酒なんか置いてないからお得感あんまり無い。しかも北海道で食べた海鮮丼はどれもアツアツご飯に載せちゃうから、せっかくの魚介がf:id:wistorian:20190926193706g:plain 醤油もなんだか薄くてモノ足りん。でもまあ、コロナ応援したいですしね・・・携帯藻塩をドッサリかけちゃれ。

気を取り直し、まずは↓↓北方民族資料館 そこから八幡坂を登って、函館山へ ↓↓

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         ↓↓この幅広な坂が「函館らしい」のだとか↓↓

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ロープウェイはコロナの影響で夕方しか運行しないので、標高差300mを往復。
登山道は整備されていて木陰だけど、この日は快晴f:id:wistorian:20190926193554g:plain! 暑かった~f:id:wistorian:20190926193801p:plain

f:id:wistorian:20210712142026j:plain神社も何社か参拝し、↓↓赤レンガで着替えて散策した後は回転寿司「まるかつ水産」!

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ここも「安い!」というわけではないけれど、内陸県で食べるよりはイイはず。
地酒も千歳鶴しか無かった。
函館市には酒蔵無いんです。最近できたらしいですけど・・・う~ん」スタッフ談


<4日目> 津軽海峡の日f:id:wistorian:20190926193554g:plain
早朝に温泉神社に参拝した後は、函館ターミナルから津軽海峡フェリーで青森港へ。

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今まで四国の4か所(明石海峡大橋鳴門海峡、瀬戸大橋、しまなみ海道)や東京<-->千葉の「海ほたる」は何回も渡ったことがあるけれど、津軽海峡は車で渡れないので全く予定していませんでした。しかしこの2月に関門海峡を「高速」と「トンネル」で渡ったものだから、津軽海峡も渡らないといけないのでは・・・?という気に。

湯の川温泉からターミナルまでは、バス&徒歩(1km弱)で計50分。
 ※タクシーだと2000円以上かかる。電車だと五稜郭公園前でバスに乗換えて
  港に直接行かれるけど、乗継悪いと1時間以上かかるし運賃は倍。

フェリーは片道¥2540。所要4時間弱、その分以上に安い。。。。綺麗だし小部屋だし女性専用室↓↓あるしWifiあるしで、すごく快適。  更衣スペースもある ↓↓

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フードコーナが無いのが残念ですが、フードとドリンクの自販機は色々あって電子レンジ等も揃ってる。風が強かったので船内ではサイドテーブル席を陣取って、写真を撮りにサイドデッキを何度も往復。
「信州から車で北海道」は普通「新潟から乗って小樽」(←距離が長いから高い)と思っていましたが、これなら青森旅行とセットでいいかも・・・ちょっと意識が変わりました。仏ヶ浦 ↓↓も肉眼で見えたし、酒も呑めるし♪     函館山 ↓↓

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 ※デッキは後方のみ。前方景色を楽しみたいならビューシートで!

青森港と八甲田山 ↓↓ あの三角(アスパム)を見ると「青森!」↓↓って感じするしf:id:wistorian:20210713152533j:plain この金魚ねぶた ↓↓ を見ると「ああ~青森に入っちゃってるわ自分~」な感じ(笑)

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港から「ねぶた号」(¥300/現金のみ)で青森駅に移動し、前回行き損ねた ↑↑ A-Factoryへ。青森駅北隣の「林檎モノ」の館です。ここにはアップルパイを買いに行ったのに、うっかり2Fレストランで ↓↓ シードルテイスティングを発見。

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もちろん目当てのアップルパイ(とその他)も購入★し ↑↑ 、新青森駅前に宿泊。

 

<5日目> 青函トンネル通過
津軽海峡復路」は、早朝の新幹線「はやて」! おお~カモノハシ・・・

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そして新幹線改札内には、またしても至るところに・・・
この「林檎ねぶた」↓↓ かかか・・・っ かわいい!!f:id:wistorian:20190926192812g:plain f:id:wistorian:20190926192812g:plain 売店で売ってくれf:id:wistorian:20190926192927g:plain

f:id:wistorian:20210714062445j:plain     

 ↓↓「はやてねぶた」with マスク・・・    車内はガラ空き ↓↓  お、Wifiある!

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朝7時、さっそく駅コンビニで買った魚介おにぎりと昨日買った青森酒で一杯f:id:wistorian:20190926193526g:plain
これこれ、列車旅はこうでなきゃf:id:wistorian:20190926193526g:plainf:id:wistorian:20190926193526g:plain とやっている間に、青函トンネルはいつの間にか通り過ぎてました。まさかのアナウンス無し・・・

新函館北斗駅「北斗」に乗換え、食(酒)後のおやつ。この珈琲美味しかった ↓↓

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「北斗」は北海道駒ケ岳と海↑↑ が見えるD席側がオススメ。

この「りんごスティック 東北ミックス」も美味しくて。。。。↑↑ (青森リンゴ、岩手牛乳、秋田米粉、宮城イチゴ、山形さくらんぼ、福島白桃!)
電子化やホームの記号化など効率的なことは北海道の方が進んでますが、観光向けのキャッチーさでは最近富に青森の方が上手ですねえ。    ↓↓こういうとこ
10:10、登別駅下車。ロッカーに荷物を入れて、道南バス(PayPay可、登別駅に往復券¥620の自販機アリ)で登別温泉観光

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 地獄谷 ↓↓   硫黄の山。素晴らしい・・・

f:id:wistorian:20210714122950j:plainここも入口にあるビジターセンターのVR映像が良かったです。

     奥の湯 ↓↓(右手の方に硫黄採取の箱枠があった→→

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 大湯沼 ↓↓(ここまで車OK/P有料)  ↓↓これも噴煙

f:id:wistorian:20210714125734j:plain沼岸がチョコっと黒くて、匂いも硫化水素とはちょっと違う感じ。「表面50℃」なら、人によっては入れるかも?(Wは猫手猫舌猫肌なので絶対無理)

北海道はホント、標高は低い分「森林限界」が低いし、火山だらけで素敵 f:id:wistorian:20190926192812g:plain
機会があればいつか、洞爺湖や十勝とか屈斜路(←日本最大のカルデラ!)とか行ってみたい。。。。

後半は温泉街の土産物屋をアタック。目当ての「鮭噛みつかれヒグマ」は見つからなかったけれど、ここで ↓↓「鮭食われ子熊」を購入(炭含有レジン製)

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帰りのバスまで1時間弱空いたので、北海道の雄・セイコーマートで ↑↑ツマミとビールを買い、バス停前のベンチで乾杯f:id:wistorian:20190926193526g:plain ザンギな唐揚げ&ポテトが甘旨! 普段エール派のワタクシも、北海道ではやっぱりサッポロ★ビールf:id:wistorian:20190926193546g:plain
前回は温泉入っただけだった登別、漫喫しました。
登別駅から今度は鈍行に乗って、またしても苫小牧泊。この沿線、他の駅にホテルが無いんですよね・・・f:id:wistorian:20190926193801p:plain この旅行中にやっと会員になったので今回は東横インへ。かなり割引f:id:wistorian:20190926193638g:plain


<6日目>  最終日
朝から霧雨f:id:wistorian:20190926193623g:plain16℃。苫小牧漁港へ2km程歩いて、赤貝刺身丼(激安¥900!)

f:id:wistorian:20210715072757j:plainこの量でこの値段・・・・・・これでこそ来た甲斐がある!ってものですね~(あとは熱々ご飯さえやめてくれれば・・・)アラ汁も美味しかったf:id:wistorian:20190926192927g:plain

大トリは打って変わって、↓↓千歳水族館。 快晴24℃f:id:wistorian:20190926193554g:plain、暑っ!!

f:id:wistorian:20210715091702j:plainキャッチは「日本最大の淡水魚水族館」「サケのふるさと」f:id:wistorian:20190926193526g:plain

ここで3時間楽しんで千歳駅へ戻り、列車で新千歳空港へ移動。
前回は空港を全く見てまわれなかったので、1時間かけて散策しつつ乾物類を買い集めてキャリーケースに詰め込み。ああ、空港で買うと高・・・
本当はイオン千歳もりもとで「最後の買い物」をしたかったのに、水族館に時間かけすぎたf:id:wistorian:20190926193801p:plain

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今回一番気に入った食べ物、↑↑コマイ。    鮭ポーチ ↑↑ 千歳水族館で購入。

コマイ、居酒屋で食べた時は丸ごと出てきて食べ方がわからなくて、あまり美味しいと
思ったことが無かったのですが、正しくは「むしり裂いて、マヨネーズ」なんですね!この独特な食感、凄く好き・・・ マヨとの相性も抜群 f:id:wistorian:20190926192927g:plain f:id:wistorian:20190926192927g:plain
今まで「人から貰って嬉しい食べ物」は「鮭トバ」「エイヒレでしたが、突如「コマイ」が一位に躍り出ました。こっちでは売ってないし買った分はあっという間に消費したので、定期的に楽天でポチってます。

 

 買い物も済んでゲートの機械で自動チェックインすると、2-2配列の窓席の私の隣を、どこかの他人が後からシーティングしてました# コロナなんだから、航空会社も後部が片側満席になるまでブロックしてくれればいいのに・・・ 感染は気にしていないのですが、臭いの酷い人が隣に来るとせっかくの空移動が台無しになってしまうので、速攻最後尾席に変更。

ロビー内のカフェバーが開いていたので、搭乗まで優雅にf:id:wistorian:20190926193526g:plain 
帰りはとても良い天気f:id:wistorian:20190926193554g:plain ↓↓樽前山!  支笏湖 ↓↓↓ 

f:id:wistorian:20210715142938j:plain北海道駒ケ岳や大沼もよく見えたし、日本海では佐渡島が・・・↓↓f:id:wistorian:20210715151628j:plain着陸はまたしても厚い雲海の中、一旦塩尻まで南下してUターン、豊科で再度Uターンしてから。。。。いつもダブルUターンするのって、もしかして雲関係無く「降下距離が足りない」から?

 ※直後の7/20に「RNP-AR」が設置されたので、もうまつもと空港「日本一
  着陸が難しい空港」ではなくなりました。(多分)

3年振りに特急と新幹線に乗って、6年振りに飛行機乗って、8年振りに途中下車して、12年振りにフェリー乗った!やりたい放題の若い時のようなイイ旅行でしたf:id:wistorian:20190926193526g:plain

もちろん、帰信してから2週間は自宅自粛です。。。
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そんなこんなでコロナ禍の旅。
退職してから大分、福岡、山口、広島、宮城、山形、岩手、青森、北海道・・・・・・と行きましたが、感染者数多い土地ほど「ノーマスク@列車内・ホテル」や「繁華街の出歩き酔っ払い」、多いです。特に北海道(笑) 因果関係は明白。朝食会場で談笑するおっさんたち、大浴場でお喋りしまくる若い娘たち―――ホントにもう、張っ倒したくなりますね。でも、頑張って無視。
私は今までの実績から「感染しても発症しない性質」みたいなので、私に直接の害があるわけではないから。。。

 リスクの高い人(高齢者、病持ち等)でない限り、そんなに恐れることは無いと思うんですよ。マスクと消毒と少人数行動、黙食・黙浴、帰宅してからの自粛―――自分がしっかりルールを守っていれば、旅行くらい何も問題ありません。感染拡大地の人が遠慮してくれればもっとイイですけど、遠慮しない性質だから拡大してるんだろうから無理ですよね。

 とにかくコロナは長期戦。例えコロナが撲滅されても、次から次へと新しい脅威が湧いて出てくるだろうし。この世は「そういう仕組み」、生物専門からするとそういうものです。いちいち経済停滞させていたらキリが無い=3

 だから良い宿や良い飲食店を潰さないように、地元も含めてどんどん利用してほしいですね。

 

 実は信州安曇野市のワクチン、64歳以下の予約すら始まっていません。←お盆明け頃予定。人口の少ない辰野町の50代は既に2回目の接種を完了したというのに・・・・・・後期高齢者の人口が多いせいですかねえf:id:wistorian:20190926193801p:plainf:id:wistorian:20190926193801p:plain
50代の予約開始が8月後半だそうで、40代以下は未定。←これも多分、受験とか就活とか妊娠とかの年齢を優先するのではないかと。。。

「ワクチン証明無い人お断り」にならないうちに、今年はとにかく旅行し倒します!